NOCEの家具バイヤーズブログ 2008年06月

NOCEのバイヤーズブログ

2008年6月27日OBLIQUE(オブリーク) 2

梅雨らしい日がつづいています。
気温ももう7月だというのに涼しく、過ごしやすく感じます。
時々、湿度の低い朝など
東京でも高原のようなさわやかな風が吹いていることもあります。

さて前に紹介したオブリークなんですが、
いよいよ来週全色入荷してきます。
前回このブログで使った色が少し特殊な色だったので、
本来の良さがわからなかったのではないかと思い
ここで3色紹介したいと思います。
Oblique-Bk.2.jpgOblique-Wh.2.jpgのサムネール画像
Oblique-Or.2.jpgのサムネール画像








なぜかというと、
少し評判いまいち
というリアクションがあったからです。

もちろんデザインが変わっているので覚悟は出来ていたのですが、
お客様からのフィードバックが
店舗を通じて直接上司に伝わってしまい
「大丈夫か?」
と、猛攻撃にさらされています。
そこで名誉挽回となっているわけです。

最初に紹介させてもらった色は、
いわゆる「さし色」といわれるものです。
「さし色」とは、
他の色を引き立たせるためにわざと特殊な色を使って
商品構成を組み立たせるために使う色の事です。
したがって今回の主役は、
ホワイトとブラックです。
オレンジが準主役でピンクが脇役と言ったところでしょうか。
と言って、
「売れる色だけ入れればいい」という上司の攻撃をかわしているのですが、
僕は脇役だと思っていません。
このピンクは、
去年くらいからパープルやレッドなど
結構ヨーロッパのインテリアではよく見かけるようになってきた色です。
ポストモノクロームで
例えばブラックのカーペットやアンティーク調の黒いフローリングには、ピッタリです。 ただ、やはりこの値上げラッシュの中
そんな余裕も冒険できないのも理解できます。
「なぜ最初から一番の色をアップさせないのか」
という上司の気持ちもわかります。
「これがマーチャンダイズタクティクスだとか、
マーケッティングストラティジックだ」
「本命を引き立たせるためにさし色を見せる」とかもっともらしく逃げています。

でも本当は全部ウソです。
サンプルを作る時にメーカーに何色でもいいと言っていたのです。
だから何故ピンクなのかわかりません。
NOCEのなかでは、異色かもしれませんが僕は
結構気に入ってしまったので前のブログで使わせてもらいました。

「うーん、ピンクかぁ」
「本番は本命で勝負だ!」
と、実は手に冷や汗を握りながら
来週のリリースを待つ事にしていますが、
モノクロームの2色で勝負すべきだったのか、
まだ勉強が足りません。
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  1. 2008/06/27(金) 10:24:20|
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2008年6月20日リバーシボォ 2

今週は、梅雨らしい天気が続き、
蒸し暑くじめじめとはっきりしません。
この週末も同じようです。

先週、事件が起こりあのブログを書いた後、
必死に相手に残業して抗議のメールを送りました。
少しでもバイヤーとして仕事を持ち越したくなかったからです。
かなり怒りを込めて書きました。
「現段階では、この問題を公表しないとか、
中国の公的機関に相談する用意がある、
返品返金にすぐに対処しなければ事態は複雑になるだろう」とか
かなり長々と強く主張し、
証拠の写真を倉庫に撮ってもらい添付しておきました。

月曜日にメールを開けると当然
「組立て方が悪い、
出荷前に一個一個検品しているのでそんなことありえない。
どこで検査しようとかまわない」と。
いよいよ戦争開始となりました。
バイヤーにとってこれほど悲しいことはありません。
当然、夢をもってバイイングするわけですから。
とはいえ、ビジネスはビジネスです。
負ければ全部廃棄処分となります。
しかも今回は単価が高く、
上司からとんでもない無言の圧力がかかります。
相談などできません。

とりあえず、相手に構造的な問題を指摘したところ、
「見本を見て買ったのだから責任はむしろこちらにある」と。
使われている部品が見本と違うと言うと
「あり得ない証拠を出せ」
「組み立て方が悪いので組立て後の写真を添付する確認しろ」となりました。
当然その写真には「そんなのわかってるよ」という、
当たり前のチェアが写っているだけでした。
アメリカやヨーロッパの市場で通用するわけがないというと、
輸出先をアメリカから中東に至るまで国名を書いてきて
「どの国にも文句をいわれたことはない。
日本の習慣が違うのが問題だと」きました。
それでは、日本にだけコストダウンして出した訳だというと
「見本を見て買った」に逆もどりし始めました。
You should admit this issue 「あなたはこの事を認めるべきだ」と書くと
とうとうこのフレーズが逆鱗に触れたのか
完全に相手が切れました。
How you can say us “You should admit” 
「どうして認めろなんて言えるんだよ」と一言のみ。
過去に何度か中国の公的機関に相談したこともあるのですが、
今回は相手が悪すぎます。
ここまで酷いのは例外だといえます。
と、そんな時倉庫から朗報がありました。
2ウェイで使えるものを少し加工して寝て使う、
1ウェイのみにしたらなんとか販売できるのではないかと。
しかも、寝て使うほうがかなり気持ちいいのです。

せっかく作った商品に責任などありません。
捨てることなど絶対できません。
そこで最初からラウンジチェアで販売できるなら
価格を下げてトライしようということになりました。
いずれ上司からきつい一言と
損失補てんの責任追及があるでしょうが、
こんな人たちと関わっているより
逆転ヒットを狙った方がいいと思いそれ以来メールはしていません。

このチェアもう既にNOCEにならんでいます。
かなりワンダフレますし、コンフォータブレます。
色もデザインも良しです。
価格もおかげで落とせました。
(会社は損ですが)
そしてリバーシブレないチェアとして生かす事が出来ました。
(もちろんNOCEではこんな変なネーミングはしていません)
うーん待てよ。
Y6051リラックスチェア BR.jpg 時制の一致としては、
リバーシブレていただろうチェアが正しいかァ。
でも僕としては、リバーシブレて
欲しかったチェアなのです。
でもそれ以上にチェアは、
きっと「リバーシブリたかった」と
言っているでしょう。
  1. 2008/06/20(金) 10:05:13|
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2008年6月13日"リバーシボォ "

今日は、梅雨の晴れ間といった感じでとてもさわやかです。
今週末も天気は良さそうです。しかも湿度が低く気分爽快です。

今週入荷してきたリラックスチェアですが、かなり気にいっています。
オリンピックイヤーにわいていて、
今デザイン面でかなり注目されている北京からのものです。
今、北京では面白い建物や芸術活動に触れ合う機会に事足りません。
もちろん家具もそうです。
今回の商品を初めて見た時、そのデザインに惹かれてしまいましたが、
なんと機能もあるのです。
背もたれの部分がちょうど半分のところくらいから外れてそっくり逆さにすると
まるでリクライニングチェアを倒したような形になるのです。
" リバーシボォ " なのです。
そしてこれに横たわるとなんとすごく気持ちよくなるのです。
「即買いアイテム」でしたが、問題がありました。
値段です。
交渉に交渉を重ねても結局この値段になってしまいました。
それでも世界でNOCEが一番安く買ったと言っていましたが。
北京っ子は、プライドが高く商談にいつも苦労します。
上海っ子でさえ「堅くてプライドが高い」と言うくらいです。
(上海のアバウトにも問題ありですが)
例えば上海っ子から聞いたのですが、
北京に言った時のこと、日本でいうラーメンのようなものなのですが、
どんぶりにたまごがひとつ入っているのを
上海では追加料金を払えばそのどんぶりに足してくれるそうですが、
北京でたのむとダメと言われ
「どうしても欲しければ、別に一人前頼むように。
どんぶりひとつにたまごひとつがルールなんで」となるそうです。
なにか、日本でいうラーメンの「替え玉」のようなものです。
実は東京のラーメンには存在しません。
博多ラーメンが一般的になって初めてその存在が明らかになりました。
それでも博多ラーメンを売りにしているところ以外に未だ替え玉はありません。
東京のラーメン店で「たまご一個追加して」はありえないのです。
ラーメン(中華そば)はその一杯で完結するのがルールだからです。
トッピングをしているところでも途中追加はNGです。
すみません脱線しました。

話しをもとに戻して、
ずいぶんねばって値下げ交渉をしたのですが、
「自分たちは、他の中国の人たちと違って
値引き分を考慮せずに正直に値段をつけている。
パリやニューヨークのバイヤー達は安いと言って大量に買っていく」と。
うーん、さすがプライド高き北京人、
値切る奴にはこの商品を扱う資格がないと。
それでもこのリバーシボォの機能にこのデザイン、
「多少高くてもNOCEには必要では」と思い購入しました。
(店舗にもよりますが今週から展示しています。)
本当の話しです。

このブログアップする今(6月13日 午後2時52分)
大変な事実が判明しました。
倉庫から品質に重大な問題ありと。
全店に売り止め指示をしました。
頭のなか真っ白です。
このブログ、アップするの止めようと思いましたが
事実は事実なのでとりあえずアップします。
バイヤーとして一番、つらく悲しいことです。
いよいよクビがかかってきそうです。
さっきまで書いていたことが懐かしいです。

この表題は、悲しい時やつらい時に背もたれを置き換えて
気分もリバーシボォといきたかったのですが、
自分がリバーシボォになってしまいました。
土砂降りの最悪な週末になりそうです。

 
  1. 2008/06/13(金) 04:49:05|
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2008年6月6月イタリアから来たチェア達

関東地方も今週梅雨入りとなり、
じめじめとした季節がまた今年も始まりそうです。
ただ今週末だけは、なんとか晴れそうです。

今週、今年始めにケルンで発注したチェアが
イタリアからようやく入荷しました。
この原材料高とユーロ高の中で
イタリアからの輸入はあきらめざるを得ない状況でしたが、
イタリアも事情は同じで家具の輸出が
全くと言っていいほどストップしてしまっています。
現地では、メーカーの倒産や廃業が相次いでいるそうです。
このチェアはその中で前に取引のあったメーカーから
赤字覚悟の放出品を格安で買ってきたものです。
これは、前にブログで書いたようにNOCEならではの商品です。
まずこの値段でイタリアのチェアはありえません。
中国よりも安いです。
それは、このメーカーが大量に在庫をかかえていて投売りをしたからです。
通常メーカーはチェアを何の着色も座面に布も張らない状態で在庫しています。
顧客からのカスタマイズに迅速に対応しなければならないからです。
このため今回のオーダーは本体や布のカラーまで選べました。
それでも徹底的に安さを追求するため布まで在庫処分品を使いました。
イタリアのこういったチェアは、
シンプルなデザインの原点ともいえます。
今回は、少し癖のあるのもありますが
これもイタリアならではのものです。
このデザインは、いくら他の国がコピーしてもできません。
今回は、あのイタリア家具全盛時代をなつかしんで
定番のナチュラルを多くいれました。
ダーク系の方が流行りですが、
ダークだとデザインの良さがわかりにくくなります。
さすがチェアといえばイタリアです。

218チェア NR/BK.jpg256 WG2.jpg283C WG IV.jpg206チェアDK/IV.jpg






NEW ARRIVALSも要チェック!

このチェアは、ヴェネチアの少し北にある
ウディーネというところでつくられました。
いまから15年くらい前、
全盛期には世界のチェアの70%を
この小さな町で作るとみんな自慢していました。
NOCEも当時、殆どのチェアをここから輸入していました。
少し懐かしくなります。

いわゆるここは「北イタリア」というところで
背後にアルプスがそびえのどかな風景が広がっています。
目をつぶると鮮明に思い出します。
発注を終えたあと工場の人たちと
夕焼けのアルプスを見ながら食事をしたことを。
小高い丘の中腹にあるリストランテでアルプス側に大きく窓があって、
夕焼けが夜の10時くらいまで続いて。
タリオリーニ(手打ちの細めん)を
バターとこしょうでからめてうえから白トリュフをかけて、
メインに薄く延ばした子牛の白ワイン煮がでてきて、
ワインとともに日付が変わるまでワイワイやったことを。

こんなこと書いていたら、イタリアンが食べたくなってきました。
渋谷のアウトサイドのあるバールで
プロセッコ(北イタリア特有の発泡性白ワイン)と生ハムでもやる事にします。
イタリアからチェア達が来たので。

  1. 2008/06/06(金) 06:10:36|
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