NOCEの家具バイヤーズブログ 2009年08月

NOCEのバイヤーズブログ

2009年8月28日 210日(にひゃくとおか)

今週は、もう秋かと思わせるほど涼しい日が続いています。
特に朝など寒く感じる日さえありました。
今週末少し夏が名残惜しそうに戻ってくるようですが、
長続きすることなく日曜日から天気も崩れ、
来週はくもりや雨の日が続くようです。
もう季節は秋になってしまったのでしょうか。
この土曜日が2009年の最後の夏になるかもしれません。
涼しくなるとお酒もおいしくなるので「それはそれでいいのです」が
夏が去る時はなにか少し切なくなってしまいます。

今週の商品は、先週に引き続きブログで新商品として紹介する前に
値下げの判決を受けてしまったソファとなってしまいました。
値下げを実施するという事は利益を無視して処分することになるので当然、
リピートなしの「売り切り御免商品」となります。

20090828CRISTOBALソファ(Right).jpg CRISTOBALソファ(Right)
¥56,800 → ¥49,800
W180×D137(79)×H84(48)cm
Made in Malaysia
※部分組立
Left(左カウチ)もあります。

デザインはシンプルでアジアンテイストなのですが、
クッションにダークブラウンと、
ボディにわりと落ち着いた色を使用していることから
これから涼しくなる季節に向けても違和感がありません。
むしろこれからの季節に暖色系の照明と合わせて
「おうちバー」にピッタリです。
現段階の在庫では左右のカウチが在りますが
在庫がなくなり次第の終了となりますので
御興味のあるお客様はお早目のお問い合わせをお願い申し上げます。

今回の値下げは前回より自信があっただけに残念であり
ショックでもあります。
NOCEのバイヤーとして限界の価格とデザインで
バイイングをしているわけですが、
それよりも世の中の変化のスピードが勝っているのでしょうか。

最近僕も値段に敏感になってしまいます。
大手外食チェーンでこの間
「100円バーガーに水」という人を多数見かけましたが、
こうなるとヴァリューセットも高級に感じてしまいます。
1万円台、2万円台のソファを多く開発してきた僕にも責任はあるわけですが、
流れに逆らう事ができないのが現実です。
上司から「なんでもっと世の中を読めないのか」と攻められるのですが、内心
{読める奴がいればそいつにやらせればいい}と本心でも実際言えませんが、
「このソファ、原産国がインドネシアでのんびりしていて
製作まで210日もかかるんです。もっと早く来れば」
と言い訳をしておきました。

この夏は本当にあまり夏らしくありませんでした。
夏の青空が広がる日は数えるほどしかなかったような気がします。
去年のように連日35度というのもいいとは言えませんが
やはり夏は夏らしくないと季節感がなくなります。
夏空もいいのですが大気が不安定な時だから見られる空もあります。
低い雲が垂れ込める空があまりにいいので新宿に行くことにしました。
新宿西口は改札が一番先頭寄りなので下北沢で先頭車に乗りました。
先頭から眺める風景はまた格別です。
線路のうえにグレィの雲が見えました。
20090828-1.jpg












その下の線路を滑っていくのは何故かシュールです。
20090828-2-1.jpg20090828-2-2.jpg
新宿駅に着きました。
20090828-3.jpgのサムネール画像











西口の空も不思議な感じです。
20090828-4-1.jpg 20090828-4-2.jpgのサムネール画像のサムネール画像












高層ビルが誘っています。
20090828-5.jpg
ビルにのぼると雲のむこうに富士山が見えました。
20090828-6-2.jpg 20090828-6-1.jpg







雲が低くなってきました。
20090828-7-1.jpg20090828-7-2.jpg
一瞬、空が墨流しの水彩画に変わりました。
20090828-8-1.jpgのサムネール画像20090828-8-2.jpgのサムネール画像
暮れる前に雲がまとまります。
20090828-9.jpg










サティのジムノペティが聞こえてきそうです。
少し晴れると小さな雲が取り残されました。
20090828-10.jpg 夏の青空が暮れていく様が色の変化で「静」だとすれば、
不安定な中で暮れていく空は「動」になるとおもいます。
来週の火曜日9月1日は「210日」にあたります。
「210日」とは土用や八十八夜などの雑節のひとつで
立春から数えて210日目という事になります。
このころは、台風が多くまた実りの頃に当たるため
農家にとって厄日とされているのです。
奇しくも1923年の9月1日には関東大震災が起こりました。
昔は気にしなかったのですが、昨今、時節柄気になってしまいます。
まァ、「210日」は上司への言い訳に引っ掛けるくらいなのですが。

後記(ここからは全く無関係)
ちなみに、最後の雲の写真、地震雲ですか?
この日帰って楽器をやろうとチューニングメーターをオンしたら、
EとAとDの針が振り切ってしまい使えませんでした。
(チューニングメーターとは、
ギターなどの弦楽器の音を正確にチューニングするための機械で、
例えば目盛りをE(ミ)にあわせて音を調節し
針が0に触れるところになればOKというもの)
「チューニングメーター自体がくるう」という事は
何か他の周波数(ヘルツ)を拾ってしまっている事なのかもしれません。
なんとこの2日後に静岡でおおきな地震がありました。
尚、昨日の夜(8月27日)現在、
僕のチューニングメーターはくるっていません。

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  1. 2009/08/27(木) 06:31:35|
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2009年8月21日 わけ有り値下げ商品でも中身はすごい

先週、夏休みのためブログお休みさせていただきました。
水木金と通常の土日で5日間もお休みできました。
なんとか天気にも恵まれまずまずだったのですが、
例年の夏のようなパワーは感じられませんでした。
今週も日陰に入れば暑さをしのげる程度の気温で、
少し秋の気配さえ感じることができました。
週末もこのような天気が続くようです。
来週も中頃を過ぎると朝晩ぐっと涼しくなるようです。

今週の商品紹介なのですが新商品ではありません。
少し元気の無くなる話なのですが仕方ありません。
バイヤーをやっていれば当たり前のことなのですが。
誰も売れないと思ってバイイングはしないはずですが、
ちょっとした事でミスマッチになってしまうのです。
上司からは冷たい目線が浴びせられます。
店舗からも評判が悪くなります。
このような経済環境ならなおさらです。
と、前置きが長くなってしまいましたが、
用はあまり期待するような売上には至らず
値下げをしなければならなくなった商品の紹介なのです。
とはいえ、構造もしっかりしていて申し分ないソファです。

20090821 2009L 2P PU.jpg 2009Lソファ 2人掛け パープル
¥49,800 → ¥39,800
張地:マイクロヴェルベット、中身:ウレタンフォーム、脚:木製
Made in China
※組立式
◇色違い、左からグリーンベージュピンクです。 20090821 2009L 2P GR.jpg 20090821 2009L 2P BE.jpg
20090821 2009L 2P PK.jpg





デザインは北欧と少し前のイタリアモダンを「足して2で割った」感じです。
個人的に反省も含めてコメント(出来る立場では決してありません)
させていただければ写真写りがあまりにもひどいのです。
クッションがまるで目玉のようで
全体のデザインをグロにしてしまっているのです。
いっそのことのせない方がよかったかもしれません。
次に価格です。
全体のポテっとした感じや、
アームが無い事などからコスパが感じられません。
「じゃあ何故選んだのか」といわれれば背もたれの曲線です。
少し前、イタリアでよくこのデザインを見て「欲しかった」のですが
当然イタリアのこと、値段は10倍以上します。
そこでこのソファを見つけて人目惚れとなったわけです。

さて中身なのですが、値段が下がれば相対的にその価値はあがります。
(1) 20090821-1.jpg    まずシートの部分ですがSバネを本体に対し7本垂直に、
   平行にウェービングバンドをはります。
   これだけでシートの強化と座り心地を保証します。

(2) 20090821-2.jpg    薄いウレタンシートで全体を保護します。

(3) 20090821-3.jpg    フレームに使用されている木は質の高いものです。
   かなりキッチリと組んであり、横の一本一本に補助を入れ
   コーナーに「すみ木」を入れる事により剛性をより増加させています。

(4) 20090821-4.jpg    このシートに密度の高いウレタンを使用します。

(5) 20090821-5.jpg    背もたれのフレームにもウレタンを巻きます。
   こうする事により寄りかかった時の気持ち良さが保証されます。
   ただこの部分がコスト高の原因になってしまいました。

この商品は、いわゆる「わけ有り商品」なのですが、
理由はコスト高にあると思います。
商品自体それほど悪くないのですが、「商品に対して価格が高い」のです。
商品の値段を決定するのはやはりマーケットです。
売れなければ商品が合っていないのです。
それは、価格もあり、デザインもあり、ファッション性もありなのです。
ただ一番の責任はこれを開発したバイヤーにあります。

当然、上司から「責任取れ」と追求されます。
今回の言い訳は「時代が悪すぎる」ですが本当はそう思っていません。
今回の値下げ価格が適正ではないかと思うからです。
ただ会社に利益を落とすことは出来ません。
そこで上司には
「ご購入いただいたお客様には還元していることになりますよ」と
上手い責任逃れのフレーズでかわしておくことにしました。
上司に言わせれば、世の中「わけ有り商品」が流行っているそうですが、
僕の場合「言い訳あり商品」だそうです。

  1. 2009/08/20(木) 02:49:52|
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2009年8月7日 エルニーニョな夜

今週、雨の日は無かったのですが
何かスキっといつものような夏の日はありませんでした。
今週末も同じような陽気になるようです。
来週から僕も3日間夏休みをいただきました。
気になる天気ですがまずまずのようです。
それでも、連日熱帯夜、日中の気温が35度以上といった
例年の暑い夏にはならないようです。
夜も結構涼しく、今年はエアコンをつけていません。
電気代が助かります。

今週の商品は、ダイニングテーブルとチェアです。

RH0384ー120テーブル
¥19,800

W120×D80×H72cm
バーチ天然木突板
Made in China
※組立式

RH0384-120テーブル(1).jpg デザインは北欧系でモダンテイストではありません。
カフェ系インテリアにはベストといえます。
テーブルは端を直線でカットしています。
本来はカットしない楕円の方がデザイン的にはいいのですが、
実は円形、楕円形のテーブルは
チェアを置いた時に部屋の場所をとってしまうのです。
よって部屋のスペースに限りがあると
円系統のテーブルはおすすめできません。
そこで「いいとこどり」でこのデザインになったわけです。
例えば切った側を壁につけて使うと効果絶大です。
狭い部屋でもカフェインテリアが楽しめます。
また広い部屋でもスペースが有効活用できます。
ヨーロッパ系の外交官の部屋では
朝食用か子供用のサブテーブルに使っていました。
以前配達の手伝いで納品した時、「こんな使い方もあるのかぁ」と
文化の違いに驚かされました。
子供は大人用のテーブルには、
ここでマナーを学んだあとに着かせるようです。

RHチェア0386
¥8,980

W43×D51×H80(45)cm
ラバーウッド、座面:綿、ポリエステル
Made in China
※組立式
RHチェア0386(2).jpg チェアは背もたれの形状が北欧を表現しています。
また脚もクロスさせることによりレトロな雰囲気になっています。
シートカラーはオレンジの一色のみになっています。
これは、メーカーの色見本に
このチェアに似合うのがこの色しかなかったからです。
木の色はウォールナット色でかなり感じ良しです。
チェア8,980円、テーブル19,800円と
このデザインでまさにNOCEプライスといえます。
「おうちカフェ」にはピッタリの一品といえます。

冒頭でも言ったのですが、今年は冷夏になるようです。
これはエルニーニョの発生に起因しているようです。
エルニーニョ現象とは、南米のペルー沖の海水温度が
平年より高い状態が一年以上続く状態をいいます。
逆に低い場合はラニーニャといいます。
海水温度が上昇すると
積乱雲や熱帯低気圧が上昇気流によってできやすくなります。
ただこれは、ペルーや南米の話で直接日本に影響されるかは
まだ解明されていません。
ただ、エルニーニョ発生時に
世界的な気候変動が起こることは記録されています。
2002年の記録的な冷夏もエルニーニョ発生時でした。
太平洋高気圧が弱くオホーツク海高気圧が張り出してきて
夏だというのに涼しかった事をおもいだします。
「夏をあきらめて」という茅ヶ崎の超有名バンドがヒットを飛ばした1982年にも
実はエルニーニョが発生していたのです。
つまり当時はまったくエルニーニョの存在が一般的ではなかったので
わかりませんでしたが、
「ヒットの影にエルニーニョあり」ということになるのかもしれません。
今後秋口に1982,2002年のように
台風が関東を直撃し北海道まで縦断とならない事を祈るばかりです。
(1982年台風18号、2002年台風21号)
なぜならば収穫期に直撃を受けると深刻な食料不足になり、
家具どころではなくなるからです。

先日友人と渋谷で飲みました。
井の頭線で下北沢から急行に乗ると5分で着きます。
20090807-1.jpg
20090807-2.jpg 20090807-3.jpg
降りて何かと昨今有名な道玄坂に向かいます。
20090807-4.jpgのサムネール画像











道玄坂はいつもにぎやかです。
20090807-5.jpgのサムネール画像









少し涼やかな風が降りてきました。
路地の向こうに焼き鳥とワインの店があります。
20090807-6.jpgのサムネール画像 20090807-7.jpg
白ワインのボトル(オーストラリアのソーヴィニヨンブラン)と
「塩でねぎまとアスパラ巻き」を。
20090807-8.jpg










「最近、全然ダメなんだけど景気どお」と全く別業界の友人。
かなり泣き入ってました。
「いいところなんてどこもないんじゃない」と僕。
「赤ワインボトルで」とカルフォルニアのカベルネソーヴィニヨンを。
20090807-9.jpg












「これにピッタリ」だと言って「つくねをタレ」と甘辛の手羽先3ピース。
「バイヤーもこんな時代たいへんだよね」
「いや結構気楽なもの」と強がってみる。
「リストラとかでうちの会社も合併でどうなるんだろう」と
本当に不安げな友人。
「なんかインテリアのバイヤーって気楽そー」と軽く僕にジャブ。
「売れるもの持ってこないとクビかかってるんだけど」と応戦。
「それでも今年はエルニーニョの年だから僕もヒット連続かもしれないし、
 いいことあるよきっと」とわけのわからない締めくくりで「おあいそ」。
20090807-10.jpg













「えっ、2人でボトルワイン2本入れて10,000円でおつりくるの」と
これが友人の一番うれしかったことみたいです。
「僕のつとめてる会社のポリシーだし、渋谷も奥が深いんだよね」と
ちょっと宣伝。
今は「2人で1万はもうすでに渋谷では高い」と言ったら驚いていたので
立ち飲みの集まっているエリアを案内しました。
20090807-11.jpg













3階まで立ち飲みの「新鮮ネタよさげ」さかな系の殿堂を見せたら
「目からウロコ」と思いっきりくだらないことを言うほどビックリしていました。

友人と別れて急行吉祥寺行きに乗り下北沢に向かいました。
20090807-12.jpg













そういえばさっきの立ち飲み、子連れの家族が居たことを思い出しました。
新鮮なネタがあれば立ち飲みも
ファミリーレストランのライバルになる時代なのかもしれません。

  1. 2009/08/05(水) 06:25:37|
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