NOCEの家具バイヤーズブログ 2010年06月

NOCEのバイヤーズブログ

2010年6月25日 2010年 夏至(から3日目)

今週は梅雨の最中にもかかわらず、
晴れの日が多かったような気がします。
ただ、この週末は、梅雨のない札幌を除いて
あまり天候には恵まれないようです。
大きく崩れることはないようなので、
ジメジメする季節ですがNOCE各店にお寄りいただければと思います。

今週の新商品のご案内は、先週に引き続き、
ブログ「2010年春 中国出張2」 ご紹介させていただいたソファです。

7220GR0625-2.jpg 7220ソファ 2人掛け グリーン
¥29,800

幅155×奥行88×高さ76(45)cm
張地:ポリエステル、中身:ポケットコイル、脚:プラスチック
Made in China
※部分組立

◇色違いのブラウンです。 7220BR0625.jpg










先週に引き続いていますが、メーカーは全く別のところです。
ちょうどこの時期は、その時にバイイングした商品が続々と入荷してきます。
週1回のブログでは補えないくらいです。

まず、デザインですが、シンプルなスタイルに
マッシッブな(厚い)アームを使用して
全体的にドッシリと安定感のあるものになっています。
このアームがソファ本来の目的である「安心感」や
「くつろぎ感」を与えてくれます。
脚も前回ご紹介した通りガッシリとした物を使用しています。
シンプルで落ち着きのあるデザインはどんな部屋にも合います。

カラーは、もう1色投入予定ですが、
まずオーソドックスでカフェ系インテリアに合う2色からです。
どちらの色もウォールナットやナチュラルオーク、
アッシュ等のローテーブル、ダイニング回りとの相性は抜群です。

全体的に作りは見た目通りしっかりとしています。
そしてシートにはなんと「ポケットコイル」を使用していて
座り心地にも見た目を裏切らない安心感があります。
また、「おまけ」にひとつだけクッションが付いています。
これは、現地のサンプルにディスプレィ用に付いていたものを
無理を言って「フリーオブチャージ」(ただ)で付けてもらいました。
「2つ付けて」と懇願したのですが
「2つ目からは有料でしかも2つとも有料」と言われたので、
ひとつで妥協となりました。
それなら「ひとつでいいから中にフェザーを」と言ったら
「調子に乗るな」というまずい空気が流れたので
やはりひとつとなりました。
したがってこのソファの名称は、
「ソファにクッションひとつ」が正解です。
ご購入の際は御笑納いただければ幸いかと存じます。

さて価格ですが、このボリュームと
落ち着きのあるソファらしさのある雰囲気とカフェ系カラー、
ポケットコイル内蔵、クッションまでひとつ付けて29,800円と
予定通りの超お買い得価格となりました。

この価格でこのパフォーマンスなので
ブログやネットでのご案内前の展示のみにも関わらず
NOCE各店でのお客様の反響がよく
予定数を大幅に上回って売れてしまい、
欠品注意報が2週後になってしまいました。
本日追加発注を出していますが、
次回は9月になってしまいそうです。
ご興味のあるお客様は
できればお早めに商品をご覧いただければと思います。


今日の早朝、サッカーワールドカップで
日本がデンマークを破り決勝トーナメントに出場する事になりました。
僕は、テレビ観戦はしないものの
間接観戦を夢うつつの状態でしていました。
それは、ここ下北沢では各バー、居酒屋、またはアパートの一室から
点を取るたびに歓声があがり、
点を失うと落胆のどよめきが街中に響きわたるからです。
この時期暑いので窓を開けて寝ているためよく聞こえると言うわけです。
今朝は、ゲームが終わってからの方が大変でした。
勝利の歌声が街中にこだまして、まるで地鳴りのようでした。

今週の月曜日は夏至の日でした。
去年このブログでも述べた通り、夏至とは、
「昼が一番長く、夜が一番短い日」というのが常識ですが、
本当の意味は太陽に向かう地球の角度の問題です。
太陽黄系でちょうど90度になる瞬間を夏至と呼ぶわけです。
今年は、20時28分でした。
夏至から4日経った今日はもう既に日が短くなっているという事ですが、
夏本番を前に不思議な気持ちです。
夏は、太平洋高気圧の影響で気温が上がるため、
梅雨のあまり太陽が当たらないこの時期のほうが涼しく感じるだけです。
日は確実に短くなっていきます。
ちょうど一年が半分過ぎたと考えた方がいいかもしれません。

それにしても、夏至の日の夕焼けはとても綺麗でした。
下北沢にある西向きのテラスのあるバーに会社が終わって
走って行きましたが、カメラを忘れてしまい取り損ねてしまいました。
この時期の夕焼けは力強い太陽が梅雨空の雲に反射して
絶妙なコントラストを見せてくれます。
というわけで、天気予報の結果で
昨日は「夕焼けいい感じかも」という事で会社の仕事を片付け、
渋谷にある西向きのテラスがあるレストランバーに直行しました。
渋谷、表参道界隈では、たぶんここしかありません。
また、ミッドタウンのテラスは青山のビルが邪魔してよく見えません。
(と言うより予算かなり高め)
渋谷、表参道はもともとテラス席は
東京のビルや東京タワーなどの夜景を見るため東向きが基本です。

仕事を終え井の頭線の下北沢に向かいます。
0625-1.jpg











日はまだ燦々としています。
渋谷の今日は
0625-2.jpg まだ終わっていません。
0625-3.jpg








交差点を抜け
0625-4.jpg








「急げ!日が落ちる前に」とセンター街を後ろに通りを小走りに
0625-5.jpg そしてビルのエレベーターを登り
店に着くと「日」はまだ充分ありました。
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席に着いてまず
シャンパン(スプマンテ)をまだ眩しい太陽に捧げます。
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沈みかけていく太陽の灯が、
0625-8.jpg 街のネオンに移していきます。
0625-9.jpg








今日の燈が
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静かに沈んでいき
0625-11.jpg やがて見えなくなると
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群青の空と
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少しの雲が残りました。
0625-14.jpg これは、夕焼けまでのほんのエピローグです。
ここからがクライマックスのトワイライトショーの始まりです。
僕のグラスもシャンパンから「白」に変わりました。

落ちていった日が白い雲を染め上げていきます。
0625-15.jpg








染め上げられた紅は
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辺りさえ菫色に染めていきます。
0625-17.jpg 僕のグラスが「赤」に変わるころ、
最後にピンクが一番煌いて、やがて群青の中に溶け込んでいきました。
0625-18.jpg








2010年の3番目に長い日が終わりました。

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  1. 2010/06/25(金) 10:04:42|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2010年6月18日 「おうちカフェ」ってなんだ? 最終回

今週の商品のご紹介は、
僕が今年の4月2日の「中国出張2」で取り上げたソファです。
カフェ系の王道と言えるソファですが、
シンプルなインテリアでも充分使えます。

まず全体的なデザインですが、一言で言うと「レトロ」そのものです。
背もたれと座面にステッチが入っていて
ミッドセンチュリーを強調しています。
また、アームの上部にアールがあり、
北欧デザイナーズの雰囲気も持っています。
この2つの要素がバランスよくミックスされ
感度のいいレトロなソファに仕上がっています。
脚部にダークブラウンでよく調和しています。

本体のカラーですが、このダークグリーン1色です。
このソファにはやはりこの色しか似合いません。

0618HY0251.jpg HY0251ソファ 3人掛け ダークグリーン
¥23,800

幅148×奥行75×高さ70(36)cm
Made in China
※部分組立

さて価格ですが、1シーター19,800円、2シーター23,800円と
驚きのNOCEプライスです。
サイズは両者ともやや小ぶりですが、
存在感がそれを補ってしまいます。
ウォールナット色との相性は抜群で、
ローテーブルなどをウォールナット色できめれば、
それだけで「おうちカフェ」ができます。
またダイニングとあわせてもOKで
ソファの予算が小さい分選択に幅ができます。
例えば、ローテーブルを先週ご紹介させていただいた
BF5885 (ライトパープル)に2シーター。
ここまでで25,780円と30,000円でおつりがかなりきます。
おつりで肉と惣菜とワインが充分楽しめます。
ここに曲木189チェア を2脚に
ダイニングテーブルBF6126 で54,340円です。
ここまでそろえればもう、「おうち」はカフェになります。

週末は、この雰囲気をNOCE各店で実際ご覧いただければと思います。


(先週からの続き)

もし、この「おうちカフェってなんだ?」を
最初からお読みいただいていらっしゃる方がおりましたら、
「すみません」いたずらに伸ばしてしまいました。
ここまで読んでいただいたことに深く感謝申し上げます。
理由としては、この話が終わるころに
衝撃の商品が入荷する予定だったからです。
メーカーの都合で納期が伸びてしまい、
もしターゲットをそこに合わせるならば、
「おうちカフェってなんだ?10」までやらなければなりません。
限界超えます。
商品入荷のその時は、また違う角度で考えて見ます。
残念!

現在のカフェの原型ともいえる店が、目黒川や代官山、
下北沢に出来始め第一次カフェブームが到来しました。
2000年位から始まり、カフェブームは全国に波及していきます。
インテリアは、「カxxx60」または、イームズのチェア、
そしてソファ席と、ゆるい感じの雰囲気が主流でした。
環境問題、無農薬野菜、健康志向とともに
「カフェ」ではコーヒーだけではなく食事、
所謂「カフェご飯」というものも大切な要素ともなりました。
ロハス、スローフードなどというキーワードともに、
従来のヨーロッパやイタメシ志向から玄米を主食とした
「和」の素材を活かすメニューが主流となりました。
当然、器は和食器と洋食器のフュージョンが多く、
ランチョンマットに箸というスタイルがこのカフェの新しいスタイルでした。
ソファでご飯が一般化したのもこの時期だったかもしれません。
このブームは欧米の健康志向ブームによる「すしバー」日本食ブーム、
またインテリアでは、空前の「ZENスタイル」(アッシュ材に
WENGEカラーという濃いダークブラウンの家具に、
シートハイの低いソファ、FUTONと言われるロータイプのベッドと
畳で生活する日本の習慣をアレンジしたスタイル。
ZENは当然「禅」からの派生)による影響もありましたが、
日本人の西洋化一辺倒から和回帰への現象だったともいえます。
カフェミュージックと呼ばれるボサノヴァや日本のオレンジペコー、
アン・サリー、といったナチュラル志向の曲が
カフェをやわらかな時間に導いていきます。
前回書いたように一方、表参道から、
オープンカフェは次々と姿を消していったわけです。

ただ、西洋文化はこのままでは終わりません。
1996年に銀座に出店したアメリカ、シアトルからやって来た
「緑の黒船」は着実に根をおろしていったのです。
セルフのコーヒーショップでありながら、雰囲気がよく
コーヒーもまずまずと徐々に全国に浸透していきました。
1999年ちょうどカフェブームが走り出した頃、
このセルフのカフェは全国に52店舗でした。
キャラメルマキアートでした。
ところが、2000年には117店舗、2001年には227店舗、
2002年には345店舗と驚異的に拡がったのです。
しかもこの2002年には、抹茶とクリームを融合させた
子供にまで人気のある商品がリリースされました。
インテリアは、アメリカのラウンジ系で居心地がよく、
音楽は4ビートジャズ、ラウンジ系からボサノヴァと
今までのセルフカフェの常識を塗り替えました。
ライブをやるところもありました。
この流れは最早止められません。
「スxx現象」と呼ばれ地方都市がこのカフェの出店とともに
レヴェルが上がっていきました。
このカフェがない都市は「田舎」というレッテルを貼られました。
この流れに危機感を覚えた大手セルフコーヒーチェーンや
老舗系大手喫茶チェーンが次々に類似したカフェをオープンさせました。
イタリアからエスプレッソとともに参入してきたカフェもありました。
「エクセルxxxx」「Velxxx」などオープンのたびにメディアに登場し、
セルフのカフェはもはや「カフェ」の代名詞となりました。
カフェといえば、「スxx」でロハス系のカフェは
すっかり影がうすくなってしまいました。

折りしも「金融工学」の時代で勝ち組、負け組と言われたころです。
ニューヨークです。
MBAが最高の資格でした。
駅前に英語留学をし、「TOExx」で高得点を目指しました。
スキルワーカーを目指し、資格を取りました。
バブル後、一向に生活が変わらない中でとにかく上を目指した時代でした。

そこに2008年9月「リーマンブラザース」という
アメリカの老舗大手金融機関が破綻した事を契機に
世界に不況の嵐が吹き始めました。
日本ももちろんその影響を受け全体的に不況色が濃くなりました。
この中で人々はただ安価なものを求める方向に流れ出しました。
大手ハンバーガーチェーンでは
100円でまずまずのコーヒーをサービスし始めました。
勝ち組という言葉は「ひとり勝ち」という言葉に置き換えられました。
上昇志向には「空しさ」が残りました。
英会話教室が駅前から少しずつ減っていきました。

去年の後半から、少しずつ個性的なカフェが増えています。
不況の中、職業として独立してカフェをオープンする
個人オーナーが増えたからです。
さすがに、この時期に開業するだけあって個性的であり、凝っています。
古い民家を改造したり、倉庫を改造したりと
「いかに小資金でいい店を作るか」と、
このアイデアがいい意味で刺激し合ってさらに「いい店」が増えました。
基本的なスタイルは、第一次カフェブームと変わっていませんが、
数と個性的な面では当時を凌いでいます。
これが今、第二次カフェブームと言われている由縁なのでしょうか。
また、代官山、目黒川といったコアな場所を選ばないのも
特徴かもしれません。

今の時代もあと10年もすれば、
「こんな時代だった」と評価される時が来ます。
今の時代を今語るのは難しいのですが、
今はちょうどバブル崩壊後に似ている気がします。
リーマン後に行き先を見失ってしまい、
また心の時代を静かに求め始めているのかもしれません。

今の日本の「カフェ」は、その歴史をひも解くと
「学生街の喫茶店」から派生していると思います。
そして「おうちカフェ」はその延長線上にあるのです。
カフェに求めるものはなんでしょう。
居心地のいい空間、音楽、食事、(お酒、僕の場合)でしょうか。
「おうちカフェ」とは個人それぞれの空想の
「うちなる居心地のいいカフェ」を具体化(自分の部屋を作る)する事
だとおもいます。

「ソファやテーブルを探し、部屋を飾る小物を探し、食器を探し、
その部屋に合う音楽を探し、食事やお酒を探し、
たまに気のあった人たちと集い、語る」とそれは、
最高なカフェに「おうち」がなるわけです。
そしてこれが文化的空間となり、「学生街の喫茶店」を通り越し、
パリのサンジェルマンデプレに集った文化人の時代に戻るのかもしれません。

そこには、カフェで物憂く少し調律のくるった古いピアノで
カフェミュージックの原点「ジムノペティ」を奏でる
エリック・サティがいるようです。

  1. 2010/06/18(金) 03:32:22|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2010年6月11日 NOCE浅草蔵前店オープン

今週は、シリーズ「おうちカフェってなんだ」をお休みして、
僕の念願の浅草蔵前にオープンしたNOCEを
少しだけご紹介させていただきます。

今週は、あまりはっきりしとない天気が続いていました。
週末は仙台、新潟、札幌は、晴れるそうですが、
他のNOCEのある地域は日曜日には崩れてしまうそうです。
そしてそのまま来週は「梅雨入り」になるこもしれません。
ジメジメとした季節がまた来ます。

さて、新商品の紹介です。
今週の商品は、レトロとモダンを上手く融合させたデザインの
テーブルとチェアです。
カフェ系のテーブル&チェアでもちろん「おうちカフェ」にも使えます。

2039Mチェア0611.jpg 2309Mチェア
左からグリーン、ブルー、ナチュラル、ウォールナット
¥8,800
幅43×奥行49×高さ80(45)cm

まず、チェアですがなんといっても人目を引くそのデザインに
特徴があります。
座面と背もたれは一体化しています。
アッシュ材の成型合板(プライウッド)を曲げて作っていて
デンマークのヤコブセンによる成型合板のチェアの派生系ともいえます。
デザイン的には、背もたれと座面の形状が少しアンバランスなのですが、
かえってこれがこのチェアをレトロな雰囲気にさせています。
もう少し絞るとシャープになるのですが、モダンなだけで味がでません。
そして脚ですが、これは北欧というより
イームズなどのミッドセンチュリーを意識しています。
北欧とミッドセンチュリー(アメリカ)と微妙なコンプレックスが
このチェアの最大のポイントになります。
次にカラーですがシンプルにナチュラルとウォールナット色、
PANTONEで指定したブルー(291M)とグリーン(365M)の
4カラーとなっています。
もう少し色を増やしたかったのですが、
販売数が読めなかったので2色となりました。
次回はもう少し増やす予定です。
尚、写真のウォールナット色の実物は光の関係で
ここまで光っていません。

さて、テーブルですが、ダイニングとカフェテーブル
(実際はエンドテーブルといいます)の2種類です。
0611ダイニング.jpg 1219Mテーブル ウォールナット
¥12,600

幅70×奥行70×高さ70.5cm
※組立式

5317AエンドテーブルNR0611.jpg 5317Aエンドテーブル ナチュラル
¥6,800

幅45×高さ45×高さ51cm
※組立式

デザインはチェアにあわせてミッドセンチュリーが基本になっています。
脚を天板の中心に集中させることにより、
こちらはチェアと違ってバランスはいいと思います。
色はチェアに合わせたナチュラルとウォールナット色になっています。
チェアと合わせても単体でもいけそうです。

価格ですが、かなりビックリです。
チェアが8,800円、テーブルが12,000円、カフェテーブルが6,800円です。
チェア2本とテーブルで29,600円と30,000円しません。
これなら気軽に「おうちカフェ」が実現できます。
渋くウォールナット色でチェアとテーブルをきめてもよし、
色を加えて楽しんでもよしとアイディアがひろがります。

僕は、
「このテーブル10セット置けるくらいのカフェが出来ればカッコいいのに」
と勝手に妄想して楽しくなっています。

実物を各NOCEで是非ともご覧いただければと思っています。

今日は、先日書いた蔵前のタイガービルにNOCEがオープンする日です。
念願のです。
昭和元年建築の文化庁指定の文化財、
これだけでもワクワクします。
0611-1-2.jpg 0611-1-3.jpg0611-1-4.jpg














この写真は、僕が初めてこのビルを見た時の写真です。
昭和のいいとき、悪い時、東京大空襲、そして高度成長期さえ
このビルは見てきたのです。
一目惚れでした。
31坪とNOCE最小になってしまいますが、
上司他を説得し今日のオープンの日をむかえました。

パイロットである店長には、
大泉学園店閉店にともないそのまま移動になるそうです。

浅草蔵前店という店名は僕が付けました。
本当は浅草蔵前という地名は存在しません。
六本木の事を「港区赤坂六本木」と言うのと同じことです。
実際ありそうな地名ですが、赤坂と六本木は別々です。
地域という観点から考えれば正しいかもしれませんが。
「港区青山赤坂六本木」といえば、濃すぎてでおなかいっぱいです。
という事で、浅草と蔵前は別々というわけです。
あえてこのブログでいわなければならないのは勝手にネーミングをして
浅草蔵前が地名だと思われたら迷惑な話だからです。
ただ残念ながら、(蔵前の方ごめんなさい)
蔵前と言ってわかるという人は少ないとおもいます。
浅草はビッグネームです。
当然知らない人のほうが少ないと思います。
NOCEのある蔵前は、
浅草寺まで歩いて15分くらいのところにあります。
だから、浅草店といっても間違えではありません。
そこでタイガービルです。
タイガービルの事を浅草と言っては失礼です。
「蔵前」です。
そこであえて「浅草蔵前店」となったわけです。
さて能書きはこのくらいにして「浅草蔵前店」をナビしましょう。

外観はビルにリスペクトしてほとんど手を加えず、
NOCEとURLを貼りました。
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壁にレトロっぽく小さな灯りを付けました。
オレンジに光ります。
中もほとんど手を加えず漆くいの壁もそのままです。
0611-2.jpg 0611-2-3.jpg 0611-2-2.jpg








フローリングはパイン材にオイルステインをかけました。
棚は広島店と同様の吊り式ですが、
ウォールナット色だと狭い店内が圧迫感で重くなるとおもい
アッシュナチュラルにしました。

天井は古い建物らしく高く、
照明は配線ダクトで白熱灯を使いました。
0611-3.jpg









もともとの蛍光灯は、レトロそのものです。
ただ電球色に変え、明るくなり過ぎないように間引きました。
(写真はまだ変える前の白色)

商品が続々と入ってきました。
0611-4.jpg 0611-4-2.jpg0611-4-3.jpg








31坪とはいえ家具だけで280点以上あります。
それも売れ線ばかりです。
通常の家具店からは想像できない量です。

棚の上に035チェアが乗っています。
0611-5.jpg 天井の形状が昔を物語っています。

ディスプレイが終わりました。
0611-6-1.jpg 0611-6-2.jpg









明日の開店を待つばかりです。

店の外に出ると
0611-7.jpg









レトロなNOCEがありました。
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85年目を迎えるこのビルの
0611-9.jpg ほんの少し歴史に参加しました。
0611-10.jpg











  1. 2010/06/11(金) 12:14:07|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2010年6月4日 「おうちカフェ」ってなんだ? 4

今週は、よく晴れてまた湿度が低くカラッとした天気がつづきました。
ただ、今晩は雷雨になるとの事です。
週末も仙台を除いてこの天候が続きそうなので、
お出かけの際にNOCEにお立ち寄りいただければと思います。

今週の新商品は、チェコの曲木メーカーの
TON社から来たチェアですが、
NOCEで前にも取り扱っていたのでリバイバルといった感じでしょうか。

まず189チェアからご紹介します。
189WN0604.jpg 曲木189チェア ウォールナット
¥8,280

幅44×奥行44.5×高さ78.5(46)cm
Made in Czech Republic

189OR0604.jpg 189GR0604-2.jpg













曲木189チェア 
左からウォールナット×オレンジウォールナット×グリーン
¥9,480
幅44×奥行45×高さ78.5(46.5)cm
Made in Czech Republic

以前、NO22という品番で取り扱っていたのですが、
やはりトーネットにリスペクトしてTON社の品番189にしました。
よってNO22と色が違うだけで全くおなじものです。
今回は、ウォールナット色と
それにグリーンとオレンジの生地をそれぞれ貼った
3タイプになります。
デザインは、トーネットによる定番的なもので
世界中のカフェやバー、レストランで使われています。
ウォールナット色にする事により「おうちカフェ」でも充分いけます。
又、シートカラーも少しレトロを意識できるような配色にしてありますので、
ウォールナット色のNOCEのテーブルともよく合います。
オーソドックスなデザインにウォールナットカラーというコンビは
どんな部屋でも合いそうです。
値段は8,280円と9,480円ですが、
クオリティから考えれば決して高くありません。
チェア2脚はシートの色を変えてあわせてもいいとおもいます。
チェアに存在感があるのでいっそう部屋を引き立てます。

次もTONのチェアです。
035-0604.jpg 曲木035チェア 左からグリーン、ブルー
¥9,800
幅44.5×奥行47×高さ84(45)cm
Made in Czech Republic

前回好評だった035に色を付けて北欧っぽくしてみました。
例によってPANTONEで色を指定したのですが、
「ゼロから色を作ると時間がかかるので持っている色で対応できないか」
ということでこの色になりましたが、実際あまり区別はつきません。
しかもこの色は他のヨーロッパからのクライアントの指定色だそうで
こちらの方が本物かもしれません。
ちなみに僕の指定はBlueが291、Greenが365で、
現行は317と366でした。
当然グリーンは番号がひとつ違いなので
並べても解らないかもしれませんが、
ブルーは291(僕の指定)の方が若干濃い目でした。
ただ出来上がりは、291に近い気がしました。
いずれにしてもPANTONE指定は結構難儀で
ペイントされる方が生木なので
その都度生産ロットによって微妙に違ってしまうのです。

実際のカフェでも時々見かける色ですが、
北欧のユーズドが多いと思います。
新品では珍しいと思います。
業務用としてカフェのアクセントとなり充分インパクトがあります。
一般家庭でも単品としてだけではなく
ダイニングテーブルと合わせて使う事もできます。
ただこの時、かなり部屋のコーディネイトに気を使わないと
白けてしまいます。
それでもこれが活かす事ができればかなりカッコいい
「おうちカフェ」ができます。
ご参考のためにアッシュのつや消しのテーブル(RH0381-60、25,800円)
と合わせてみました。

0386-10-0604.jpg 店の外で撮影したため背景がつかみにくいかも知れませんが、
お部屋のご想像をお願いいたします。
商品的に合いそうなのは、アッシュやオークのナチュラルで
つや消しのもが合いそうです。
価格は9,800円になります。
店舗で是非実物をご覧いただき、
いろいろなテ?ブルとあわせて見てはいかがでしょうか。


まだ続く「おうちカフェ」

1980年後半、時代はバブル景気を謳歌していました。
カフェバーは、その姿をスタイリッシュなバーへと姿を変え
インテリアは重要な要素となりました。
湾岸、芝浦地区に次々に店が出来、西麻布には「イタメシ屋」や
朝まで営業するオシャレなバーがオープンしました。
ボートハウスに人影はなくなり、
代わりに白黒を基調としたモノトーンのDCブランド店の前に
徹夜の行列ができました。
最新の黒いDCのスーツに白いシャツ、真白のクーペ、
予約の取れない「イタメシ」、湾岸のバー、ディスコ、と
デートにはお金がかかりました。
深夜、万札をルイヴィトンの札入れにはちきれるほど入れて、
店のレジで財布ごと渡し
「会計そっちで数えて」という人が珍しくありませんでした。
ただここまでいくと、スーツは海外ブランド、フェラーリと
「バブル紳士」(僕には何故紳士なのかわかりませんが)と
呼ばれる人でした。
お金が人間の価値まで決定するような時代でした。
下北沢にも「テンプス」がオープンし、
ブラコン(ブラックコンテンポラリーミュジックの略。
今でいうダンクラ。ダンスクラシック)がかかっていました。
自動ドアが開くとスポットライトが照らすという演出で
今のクラブの走りでした。
チャカカーン、ランディクロフォード、ビリー・オーシャンが
大音響で流れていました。
カッコ良すぎて入るのをためらってしまうほどでした。
(今のサイゼリヤの下のライブハウス)
一方この時代、カフェを文化とすれば
その対極にあった時代ともいえます。
1990年、所謂バブルが崩壊します。
「お金が全てという考え方はなにか間違っていたのではないか。
人間の本来の物をもう一度取り返さなければならないのではないか」
といったTV番組や本が売り出されました。
心の時代と呼ばれました。
環境音楽と呼ばれたウインダムヒルレーヴェルの
ジョージ・ウインストンなどが流れていました。
行き場を失った人たちはより個性を求めはじめました。

ここに日本のカフェを一気に変える店が表参道にオープンしたのです。
1993年のカフェデプレ、カフェ・ド・フロール、オーバカナルです。
いわゆるパリのオープンカフェそのものなのですが、
表参道のけやき並木と合っていて大ブレークしました。
まるでパリの町並みを切り取ったかのようでした。
ギャルソンという名前もこの時知れ渡りました。
当時は珍しいパリでは当たり前のキャッシュオンデリバリーで、
ギャルソンがポケットからおつりを出す姿にみんなしびれました。
街角にはクレモンテーィヌのヒット曲「男と女」聞こえていました。
トレンドはキーウエストのアメリカンからユーロピアンに
シフトしてきたわけです。
このオープンカフェは代官山、広尾と次々にオープンし、
地方の大都市にも波及していきました。
このころ1980年、一世を風靡したキーウエストは、
静かに消えていきました。

オープンカフェが日本の土壌になじまなかったのか、
あるいは表参道の一等地という高額な地代に
カフェという業態が合わなかったのか、1999年に「デプレ」
2001年にフランスから上陸の「カフェ・ド・フロール」
2003年に「オーバカナル」と次々と消えていきました。
オープンカフェはブームだったのでしょうか。
外に向かって飲食をするという事は行き交う人を見る事になるのですが、
一方行き交う人に見られるという事にもなるのです。
この辺が日本の社会に根付かなかった原因だったのかもしれません。
又、表参道という土地でしか存在しえなかった事そのものが、
まだバブルの名残を引きずってしまっていたのかも知れません。
ただカフェ文化が確実になったのも
このオープンカフェの功績は大きいといえます。

一方、カフェデプレのような強烈なインパクトと
一目をひくような派手さはありませんが、
上質でやわらかい時間の流れるカフェが出来始めたのも
2000年前後でした。
1999年渋谷にオープンした「アプレミディ」は
その代表だったかもしれません。
DJブースがあり所謂「カフェミュージック」が流れていました。
「なんでも上昇志向」に対しゆっくり自分のペースで歩くといった風潮に
少しシフトしてきたのです。
「ゆとり教育」が実際始まったのも2002年でした。
ロハスが雑誌ソコトコで2004年に特集されました。
「D&DExxxx」が愛知にある日本の家具メーカーとコラボして
そのメーカーの60年代の家具の復刻版をリリースさせた店が
環八沿いに出来たのも2000年でした。
ミッドセンチュリーとカフェとの融合は
これが始まりだったのかもしれません。
60年代の特に「カXXX60」というシリーズは
当時のデンマークのデザイナーによるデザインの影響をうけていて、
レトロブームの再燃とともにヒットしました。
この家具を置いたゆるくレトロ志向のカフェが
代官山や目黒川沿いに出来はじめました。
フードもアジアンや和風といったもので
「カフェごはん」と呼ばれました。
その店には、当時をリードする人達が集まり始め
所謂「カフェブーム」が静かに始まっていったのです。

  1. 2010/06/02(水) 05:37:57|
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