NOCEの家具バイヤーズブログ 2010年07月

NOCEのバイヤーズブログ

2010年7月30日 つかの間の涼

昨日(木曜日)今日と雨が降り、猛暑も少し落ち着いていますが、<br> しっかり30度はあります。
30度というと何故か涼しく感じてしまうのが不思議です。
ただ、この涼しさも今日までで、
明日からまた猛暑が戻ってくるそうです。
特に関西、名古屋は強烈だそうです。

今週の新商品のご紹介は、スクールチェアです。

Z00050730.jpg Z0005チェア
(左からブラック×ブラウンブラック×ナチュラル
       ブルー×ブラウンブルー×ナチュラル
¥5,980
幅47×奥行51.5×高さ82(46)cm
Made in China


これを見つけたのは1年以上前でした。
このメーカーも別にこのチェアが得意といった感じもなく、
やり取りにとにかく時間がかかってしまいました。
もともとどこにでもある学校用のチェアなのですが、
フレームの色と木部の色を変えることでカフェチェアに変身しました。
なぜかユーズドテイストも感じます。
実際学校用なので「働く椅子」なわけで、
やはり、「働く椅子」の美しさには勝てません。
デザインを重視していないところがかえって機能美となるのでしょうか。
北欧系デザインにも通じています。

フレームの色は黒と指定色のブルー(パントーネ291)で、
座面と背もたれはダークブラウンとナチュラルの
4種類となっています。
どれもカフェ系インテリアにはピッタリはまります。
小さめのテーブルとの相性も抜群です。

さて価格です。
ありそうでなかなかないこの手のチェア、
あっても高価だったりユーズドだったりしますが、
なんと5,980円(税込み)です。
激安です。
今回は、合計1,000本の入荷で
メーカーも予備校の発注だと思っていたそうです。
働く椅子こそ、機能美に優れ尚、価格も安いというわけです。
写真ではわかり難いかと思いますので、
是非NOCE各店でお確かめいただければと思います。


今週、久しぶりに海外メーカーの人が来日してきました。
彼ら輸出メーカーに言わせれば
「世界的に見て、日本の家具市場は成熟していて
あまり魅力的ではない」そうです。
どこが市場としていいのかと聞くと、中国はもちろん、
アフリカ、南米、インドだそうです。
ダメなところは、スペインをはじめとする南欧だそうで、
昨今の国債の問題と連動しているようです。
それでも「NOCEは健闘している」と
お褒めの言葉をいただきました。
以前は数多くの有名な家具チェーンと取引していたのですが、
今はNOCEだけになってしまったそうです。
このメーカーは東南アジアの国で中国と比較すると
若干割高ですが、ヨーロッパからデザイナーを招いて商品開発をしたり、
クォリティを上げたりと価格勝負の量産メーカーとは少し異なっています。
この事がかえってこのメーカーの地位を上げ、
アジアでは有名なメーカーになっています。
それでも昨今彼らの抱えている問題はもちろん売上低下もありますが、
深刻な人手不足です。
これは、中国を筆頭としてアジアに波及しています。
特に今年に入り中国は深刻です。
納期にいままで30日くらいのところが90日は当たり前、
120日というところもでてきました。
それでも商品が出荷されるだけまだいい方で、
出荷されずに倒産というところまであるそうです。
(NOCEでは、予約の段階でお客様から代金はいただいておりません。
自社の倉庫に商品が届いてはじめて代金をいただいておりますので、
代済みキャンセルは稀なケースです。)
なぜ、人手不足になっているのかというと
ひとつは単純な賃金の上昇と
中国政府のミニマムウエッジ(最低賃金保証)の上昇があります。
例えば、家具工場の集中している広州では
街の発展とともに物価が上昇していて、
いままでのような賃金(月、日本円で2万以下)では
生活が成り立たないというわけです。
こうなると少しでも賃金の高いところへ移ってしまうのです。
また、このような労働者は地方からの出稼ぎ者が多く、
中国政府の景気刺激策として地方の公共投資に予算が回っているため
地方でも仕事があるため、
物価の安い地方に帰ってしまうということもあるのです。
こういった背景でメーカーは、
もはや「買っていただく」という態度から
「作ってやっている(だけありがたいと思え)」という態度に
変化しつつあります。
生産が無ければビジネスは成り立たないため痛いところです。

 (この辺から少しボヤキモード)
このためメーカーからは「売ってやっている」と言われ上司からは、
「納期が遅い」「商品クレームは解決しないのか」と攻撃され、
まったくの板ばさみ状態です。
上司には理解されないでしょうが、
基本的にメーカーの方が立場が上です。
「買わせていただいている」という態度を
保たなければならないのです。
悪いことにこういう態度のメーカーほど
「感度のいいもの」を持っていて、世界中からの受注で工場は
フル稼働状態だそうです。(本当かどうかは解りません)
それが彼らの鼻を高くさせているわけです。
まぁよく考えて見れば当たり前の話で、
あまり売れない商品を作っているメーカーは買ってもらおうと思って
下手に出るのは当たり前です。

「いい商品を買わせていただいているんだ」と考えなければと
思うのですが、商談で態度のでかい「おやじ」に
「こんな量しか買わないのか」とやられるとやはり
「ムカッ」ときてしまいます。
商談しながら「こんなヤツ、バラバラに粉砕して
ソファのウレタンにして詰めてやるぞ」と考えているのですが
そんな態度はできません。
商品を出していただかなければ上司に
「僕の骨でチェアにされる」からです。

板ばさみのストレス解消は昨日開店した焼き鳥屋でしょうか。
「開店記念全品100円飲み物含む」だそうです。

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  1. 2010/07/30(金) 05:03:20|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2010年7月23日 「おうちカフェ」、そしてジェネリックという選択肢。

先週は突然ブログをお休みさせていただきました。
NOCEは今
「物を安く売るためにはより安い家賃の所にシフトしなければならない」
という方針のため、家賃が割高だったり、
値下げ交渉が失敗に終わったりした所から、
随時、移転やクローズをしています。
クローズは、オープンより厄介です。
人間のお付き合いと一緒で、
別れる時のほうが面倒くさいのと似ています。
なかなか予定通りにはいきません。
そんな事で、僕もトラックドライバー兼、
荷役労働者としてかりだされました。
昔、4トンや2トントラックで家具の配送や輸送、コンテナのバン出しなど
様々な荷役作業に従事して来たので自信満々です。
今回は、青山店のクローズだったのですが、
残った家具が予定より多く「裸」で輸送しなければならないという事で
専門家(僕)の登場となったわけです。
家具を「裸」でしかも傷を付けずに運ぶには
相応の知識とテクニックが必要です。
なんとか無事に浅草と日野橋に振り分けてきました。
尚、今週は大泉学園がクローズします。
来月は、相模原がクローズします。
店数が減るとバイヤーの肩の荷も減ります。
なぜならば、経費が減る分だけ売らなければならない量も減るからです。
ただ、売る店が減るとバイイングの失敗は許されません。
失敗を処理する売り場面積も同時に減ってしまうからです。
どちらもバイヤーにとってはきついことです。
上司は、
「バイヤー、クビの時はまだトラックドライバー、荷役作業の道がある」
とありがたい激励のお言葉をいただいております。

つきなみですが、本当に暑いです。
今週も猛暑が続きました。
下北沢の街中の実温度は40度くらいだと思います。

最近、ジェネリックという言葉をよく耳にしますが、
これは薬の話だけだと思っていました。
製薬会社が開発した薬は、特許で守られていますが、
ある期間が過ぎると無効になります。
するとこれを他の製薬会社が同じ内容で作る事が出来るようになるのです。
ただ、この時に「ジェネリック医薬品」として申請した後、
国から承認を得なければなりません。
承認されると製造販売となりますが、
先発メーカーに較べ開発にお金がかからない分、
安く販売できるというわけです。

さてジェネリックを家具に当てはめてみると、
一般家具は、芸術品とは違うので著作権にはあてはまりません。
特許でも商標でもありません。
量産される工業製品という観点から意匠権にあたります。
知的財産保護を目的として意匠法により、
登録から20年間は保護されますが、
一般普及という考え方から更新はできません。
つまり20年経過すれば、
誰でも「同じ物」を作り販売する事ができると言うわけです。
過去の有名デザイナーの商品でも同様です。
僕も中国に出向くようになり、
こういった商品は前から気になっていました。
なんと数十社以上に及ぶメーカーがこれらの商品を作っているのです。
ただ、「デザイナー物というだけで高額」なのと
「いまいちコピーしきれていない」というのが難で手を付けませんでした。
ところが昨今、欧米の投資と技術指導のもと
質とデザインが格段に進化してきました。
これが最近よく見る「ジェネリック家具」というものです。
ここにもうひとつの問題がでてきます。
俗に言う「コピー商品」や「パクリ」かどうかという問題です。

これらの商品はライセンス製造ではないため、
厳密に言えばコピー商品ではありますが、
世間でいう不法行為にあたる「コピー」にはあたりません。
それは、期限の切れた意匠をコピーしているからです。
もちろん、コピーした商品を
「ライセンス生産しているところの商品だ」として売ったり、
そこのロゴを勝手に使用したりすれば、
不正競争防止法(不競法)に抵触します。
そこで「パクリ」ですがこちらの方が、「たち」が悪いとおもいます。
なぜならば、「パクリ」はランニングしているある商品の
いい部分を模倣したり、サイズを変えたりして
オリジナルとして商品化することだからです。
ジェネリック商品はリプロダクトを主としているため
「パクリ」には当てはまりません。
楽曲を例にすれば、おなじことで第3者のオリジナルの中で
「聴いたことがあるようなフレーズ」は
いわゆる「パクリ」にあたるわけです。
ただ、人間が経験値で生きている以上、
世の中「パクリ」の嵐というわけです。
流行る「居酒屋」が出来るとみんな似たような店作りになります。
下北沢も今や、「激安やきとり戦争開始前夜」で、
どのような展開になるのかわかりませんが、
「なべ蔵」の近くに「なべ組」があって
「情熱ホルモン」の近くに「下北沢ホルモン」があります。
新宿の「月の宴」と「月の雫」と「月の蔵」、
店で待ち合わせたら自信がありません。
これは居酒屋だけに限りません。
新商品がでれば必ず類似商品が出るのは常というわけで、
「パクリ」やコピーによって質が向上していくのも事実なのです。
バンドの上達もまず、コピーからです。
デッサンもまず模写からです。
オリジナルと思っていてもどこか似てしまうものです。

さて、ジェネリック家具ですが、「デザイナーズ物」というより
あくまでNOCEでは「おうちカフェ」の延長線上で考えています。
「ライセンス物」がいいという方もいれば、
もっと気軽に楽しみたいという方もいらっしゃるはずです。
このため脚の色をウォールナット色に変えたり、
シートにPVCを使ったりと、
NOCEの他の家具と合うようにカスタマイズしてあります。
価格も他のチェアと比較しても遜色ない価格になっていますので、
また違った意味でインテリアをお楽しみいただけるかと思います。
お店で実物をお確かめ下さい。

それでは、商品のご紹介をいたします。
あえてキャプションなしでいきます。
デザイナーの名前だけはクイズ方式で書きました。
答えは最後に。

[1]DC231、DC231A、DC311、DC311W、DC594V
1、レイ・チャールズ
2、チャールズ・ブロンソン
3、チャールズ皇太子
4、チャールズ アンド レイ・イームズ
5、チャールズ・ダーウィン

DC231 BL.jpg















DC231チェア ブルー
¥5,800

幅47×奥行53×高さ82(45)cm ※組立式
◇色違いでグリーンブラックホワイトがあります。





DC231 WNBK,WNWH.jpg














DC231A ウォールナット×ホワイト、ウォールナット×ブラック
¥5,980
幅47×奥行53×高さ82(45)cm
※組立式
◇色違いでウォールナット×グリーンウォールナット×ブルーもあります。



DC311.jpg













DC311チェア ウォールナット×グリーン
¥6,980

幅62×奥行60.5×高さ78.5(45)cm
※組立式
◇色違いでウォールナット×ブルーウォールナット×ブラック
 ウォールナット×ホワイトもあります。



DC311Wチェア BL、GR.jpg











DC311Wチェア ウォールナット×ブルー、ウォールナット×グリーン
¥7,980

幅62×奥行68.5×高さ66.5(41)cm
※組立式
◇色違いでウォールナット×ブラックウォールナット×ホワイトがあります。



DC594VWNGR,WNBR.jpg












DC594Vチェア ウォールナット×グリーン、ウォールナット×ブラウン
¥16,800

幅76×奥行61×高さ87.5(46)cm
※組立式


[2]DC541V
1、リヒャルト・ワーグナー
2、ハンス・アンデルセン
3、リチャード・ワゴナー
4、ハンス・ウエグナー
5、リチャードエリス

DC541V 1.jpg












DC541Vチェア ウォールナット×ブラック
¥18,800

幅54.5×奥行55×高さ74(45.5)cm



[3]DC232
1、ハリーポッター
2、ハリー・ベルトイア
3、ハリー・ベラフォンテ
4、ベルト屋ハリー
5、ヤコブ・ベルトーヤ

DC232.jpg















DC232チェア ブラック
¥8,800

幅51.5×奥行61×高さ78(45)cm ※組立式



[4]DC595
1、ジャン・コクトー
2、ジャン・レノ
3、ジャン・ブルーヴェ
4、ジャン・ジャック・ルソー
5、ジャン・フランコ・フェレ


DC595.jpg DC595チェア 左からグリーンホワイトブルーブラック
¥12,000
幅41.5×奥行49×高さ81(47.5)cm



解答
(ア)チャールズ アンド レイ・イームズ
所謂、ミッドセンチュリーの代表であり
「イームズチェア」として知られている。
チャールズ・イームズは1907年アメリカで生まれ、
妻のレイ・イームズとともに積層合板やプラスティック
または金属を使用した家具を多くデザインし量産した。
プロダクトデザイナーとして数々の業績を残す。
1978年死去。

イームズチェアは日本の現在のカフェやカフェインテリアには
不可欠な物と言えるほどの地位を確立させている。
1のレイ・チャールズは、R&B歌手の大物。

(イ)ハンス・ウエグナー
1914年生まれ。
デンマークを代表する家具デザイナーである。
その数は500種類以上と言われ、
日本の家具デザインにも大きな影響を与えた。
特に「Yチェア」は有名で、機能性にすぐれ、
また量産にも耐えうる構造から世界的な販売を可能にさせた。
3のリチャード・ワゴナーは、前GMの会長兼CEO。
破産に関する公聴会にプライベートジェットで訪れ、ひんしゅくを買う。

(ウ)ハリー・ベラトイア
1915年、イタリア、ウディーネ(イタリア第一の家具生産地)で
生まれアメリカに移民し、美術を学びその後、
イームズとともに家具開発に着手する。
ミッドセンチュリーを代表する家具デザイナーではあるが、
1950年以降は彫刻家として活動した。
3のハリー・ベラフォンテは、アメリカの歌手。
「バナナボード」はメガヒット。

(エ)ジャン・ブルーヴェ
1901年フランス生まれの建築家、デザイナーである。
父は、アールヌーヴォーの巨匠ヴィクトール・ブルーヴェで、
エミール・ガレが彼の名づけ親である。
芸術と工芸の融合という観点に基づいて、
工芸に合理的産業化をもちこんだ。
家具デザイナーというより、建築家の要素が強い。
ル・コルビジェなどとも親交があり、
近代フランスのプロダクトデザインに大きな影響を与えた。
写真の商品はスタンダードチェアと呼ばれ、1934年のものである。
このチェアからもブルーヴェの考え方が見えてくる。
2のジャン・レノはフランスを代表する映画俳優。
雑誌「LEON」との関係はわからないが、
「ちょい悪」系には間違いない。

  1. 2010/07/23(金) 03:39:49|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2010年7月16日 引越しのオンパレード

今週も商品紹介をお届けする予定でしたが・・・・・
都合により、急遽お休みさせて頂きます。


  1. 2010/07/16(金) 01:10:17|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2010年7月9日 河と街

梅雨もそろそろ末期に入りますが、やはり梅雨らしく
今週もジメジメとした日が続いていました。
特に熱帯夜の日も多く
その上、この下北沢界隈は明け方にゲリラ豪雨が襲来するので
窓を開けて寝ると雨は降り込んでくるし、
たたき起こされるしで睡眠を妨げられています。
夏を考えると思いやられます。
今週末は土曜日は関東を除いて少し晴れるそうですが、
日曜から来週にかけては毎日またジメジメとした天気が続くそうです。

今週の商品のご紹介は、コンパクトなダイニングテーブルのご紹介です。

BF54280709.jpg ダイニングテーブルBF2458 リアルウォールナット
¥12,800

幅100×奥行100×高さ72cm
ウォールナット突板、ラバーウッド
Made in Taiwan
※組立式

まずデザインの特徴ですが、北欧家具でよく見られる
三角形に3本脚といったところでしょうか。
脚は「丸脚テーパー」とよりその雰囲気を向上させています。
所謂、カフェアイテムであり、その王道をいっています。

この三角テーブルは考え方によっては非常に合理的に出来ています。
円形テーブルと正方形テーブルの長所だけ取った感じです。
円形テーブルはフレキシブルに使えるのですが
(人数が4人以上増えても対応できる)場所をとってしまいます。
壁につけて使用しても無駄な空間を作ってしまいます。
一方、正方形テーブルは、
スペースを有効に使う場合に優れた効果を発揮します。
それは、基本的に部屋が四角だからです。
また側面を壁につけても使用してもスペースの有効活用になります。
欠点は4人以上の使用は少しきついというところです。

そこでこの3角形ですが、テーブルとしては3本脚のため安定感に欠け、
また3角形の天板は少し落ち着きません。
ただそれがオブジェのように空間にインパクトを与えるのです。
またデザインに優れているだけでなく機能的にも理にかなっています。
つまり、丸でも四角でもないこのテーブルは、
その短所を全て長所に変えています。
空間を活かし、壁にもつけられ、
また多人数でも対応できるというわけです。

素材は、ウォールナット天然木突板で
このデザインから見てもカフェ系にはピッタリです。
このテーブルを入れただけで部屋がカフェっぽくなります。
ウォールナット素材のチェアはもちろん、
少し色の付いたパステル系のチェアでもいけそうです。
かえってその方がカフェらしくなりそうです。

最後に価格ですが、なんと12,800円(税込み)と格安です。
この価格なら少し3角形に不安があっても冒険できます。
またチェアを選べば2脚付けても30,000円でおつりがきます。

カフェ系インテリアはもちろんですが、
シンプルな部屋でもアクセントとして使えます。
NOCE各店でお確かめいただければと思っています。


河と街には微妙なハーモニーがあります。
おおきな街には必ずおおきな河があります。
ニューヨークならハドソン河、ロンドンならテームズ河、パリのセーヌ河、
ブダペストにはドナウ河(個人的な趣味)そして上海には揚子江(長江)と。
河は街に無くてはならない存在となっているのです。
物理的にいえば、昔は船が重要な輸送手段であったため
河により街が繁栄したというわけです。
それでは東京はというと僕はやはり「多摩川」と答えてしまうのですが、
それはおおきな誤りです。
東京の西側に住んでいると大きな河といえば
せいぜい二子玉川しか知りません。
花火大会も「にこたま」が基本です。
釣りもできます。
和泉多摩川ならボートにも乗れます。
川沿いのサイクリングロードは
羽田空港から山の麓まで50キロくらいあります。
アザラシが迷い込んで「多摩ちゃん」と命名されたこともあります。
多摩川が全国に知られようになったのはこの事件で最近のことです。
それにしても河と街といった場合、
多摩川ではセーヌ河やドナウ河とは勝負になりません。

それではというとやはり「墨田川」です。
「春のうららの」です。
春には桜、夏には花火と東京の粋で、まさしく街と河です。
そして橋が白髭橋から勝どき橋まで18個もあります。
僕の好きなポンヌフのような橋はありませんが、まるでパリのようです。
「吾妻橋の恋人」といっても様になりそうです。(言い過ぎか)
ただ残念なのは、まだ墨田川が活かしきれていません。
カフェもたった一件のみです。
というわけで今日は下北沢から
NOCE浅草蔵前店の近くの日本のセーヌ河を目指す事にしました。

下北沢の午後はいつも通りにぎやかです。
0709-1.jpg








井の頭線の
0709-2.jpg 下北沢駅から
0709-3.jpg








渋谷に向かい
0709-4.jpg 銀座線に乗り換え
0709-5.jpg








浅草まで行きます。
0709-6.jpg








外に出て
0709-7.jpg 河に沿った路地を歩くと
0709-8.jpg










その店がありました。
0709-9.jpg










外から見るとなにも変わらないどこにでもあるようなたたずまいなのですが、
中に入ると驚きのセーヌ河じゃなくて
墨田川がオープンエアのテラス席とともに目の前に拡がっていくのです。
0709-10.jpg 暮れていくテーブルの上を下っていく川風が冷やしていきます。
0709-11.jpg








屋形船がゲストを迎えに行きました。
0709-12.jpg








まずは、レーベンブロイを。
0709-13.jpg クローネンブルグ(フレンチビア)といきたいところですが。
グーっと熱いのどを潤わせます。

暮れかけるころ、白ワインを。
0709-14.jpg








屋形船がディナークルーズに出ていきます。
0709-15.jpg








ここは日本なのでフレンチはでません。
江戸前の魚のてんぷらです。
粋です。

あたりがやがて暗くなると
0709-16.jpg 駒形橋にも灯がはいりました。
0709-17.jpg








僕の赤ワインのグラスの上には
フィリップ・スタルクのオブジェが光っていました。
0709-18.jpg








光るオブジェの下には帰って来た屋形船が集っていました。
0709-19.jpg その屋形舟もひとつひとつと帰っていくと
墨田川はすっかり暮れていました。
0709-20.jpg











  1. 2010/07/09(金) 10:23:32|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2010年7月2日 夏のにおい

今週は、梅雨とはいえ天気の変動が激しく、
熱帯夜で寝苦しい日があったり、カラっと晴れたり、
また雷とともにスコールのような雨だったりと
例年とは違うような気候でした。
今週末は、梅雨がないといわれる札幌から福岡まで
天気に恵まれそうにありません。
来週もずっとぐずつくそうです。
この梅雨空の中、大変言い難いのですが、
「是非NOCE各店に足をお運びいただければ」と
NOCEスタッフ共々願っております。

また、今週も引き続き 中国出張2 でご紹介させていただいた商品の
入荷に伴ってのご紹介です。

1人掛けのソファのようなもので、
各々デザインが異なっているため各々ご紹介したいと思います。

まずHM111Yのほうからはじめます。

HM111Yチェア0703.jpg HM111Yチェア ブラック
¥29,800

幅68×奥行76×高さ73.5(38)cm
ウォールナット、張地:ビニールレザー
Made in China

特徴はなんと言ってもこのデザインにあります。
ここのところ「やわらかいデザイン」が続いていたので、
そのラインから較べると硬派な感じがしますが、
ウォールナットの素材がそれを和らげています。
背もたれからシートの部分までアームを斜線でおろして
脚の部分と結合させています。
この斜線がこのソファの命といえるほど素晴らしく出来上がっています。
フレームはウォールナットの無垢材で
シートにはPVCレザーを使用しています。
カラーはブラックのみですが、ブラック以外に合う色はありません。
このブラックがより全体を引き締めています。

座り心地は抜群で座って見るとアームに身体を傾けてゆだねる事が出来、
デザインだけではなく機能性もあります。

ラウンジ系ですが、以外とどんな部屋にでも合いそうです。
カフェ系インテリアのアクセントとしても充分活用できそうです。

価格は29,800円とこのデザイン、素材から考えれば
決して高くありません。
少し値が張ってしまうかもしれませんが、
2つ並べて使うとかなりいい感じになります。
大きな窓に向かって置いて
窓の外でも眺めながら物思いに更けるのはいかがでしょうか。

次にHM101Yチェアです。

HM101Yチェア0703.jpg HM101Yチェア ブラック
¥27,800

幅68×奥行75×高さ67(41)cm
ウォールナット、張地:ポリエステル
Made in China

これは、カフェ系インテリアにピッタリなチェアです。
ウォールナットのボディにクッションを乗せただけという
シンプルな構造ですが、座面の面積と座高のバランスが
上手にこのチェア全体のデザインを向上させています。
脚の形状また配置のバランスもよく常に攻撃的ではないデザインは
どんなインテリアにも受け入れられそうです。
特にカフェ系は言うまでもありません。

シートのブラックですが、前述のソファより個性的ではないため
ブラック以外にも合いそうな色があったのですが
台数に限りがあったためこの一色のみとさせていただきました。

2つつなげて2シーターソファの代わりにしたり、
このチェアとチェアの間にローテーブルを置いてみたりと
使用目的は広範囲です。

さて価格ですが27,800円です。
ウォールナット木材はコストがどうしても嵩んでしまうのですが、
それを差し引いてもこの価格なら御納得いただけるかと思います。
少し浅くゆったりと腰をおろして
カフェミュージックはいかがでしょうか。

2つのウォールナット素材のチェア、
是非NOCEで実際お試しいただければと思っています。

― おまけ ―

「おうちカフェ」にピッタリのグラスがあったので
思わず仕入れてしまいました。

キリコ0702-4.jpg 切子グラス レッド、ブルー
¥1,680

Φ8×H9cm

個人的にかなり気にいっているのですが、
値段が高くて3店舗とネットしか取り扱いがありませんが、
あえてご紹介させていただきます。

これは、所謂「江戸切子」からの派生系だと思いますが、
伝統的な派手な彫刻もなくスッキリとしています。
これがかえって大正モダンや昭和初期のレトロを感じさせます。
江戸切子は江戸時代に英国のカットグラスを模倣したものと
言われていますが、高級になればなるほど凝っています。
ここまで行くと普段使いの食器ではなく、
芸術品になってしまい面白くありません。
このシンプルなグラスは色と形のバランスが大変よく
見ているだけでもうれしくなります。
ウォルナット系のテーブルの上に置くとそれだけで絵になります。
キリコ0702-2.jpgのサムネール画像










また、立派なギフトボックスが付いているのでプレゼントだけではなく、
引き出物や記念品としても喜ばれそうです。
0702.jpg








同色でも2色でも2つ買って、冷やした枝豆と殻入れとか、
そうめんのめんつゆ用、べバレッジだけの用途だけでなく色々使えます。
僕は、ワイングラスとして狙っています。
冷やしたフルーティなシャルドネ(ホワイト)が似合いそうです。

0702-7.jpg





少年時代、東京郊外にある祖母の家によく遊びに行きました。
「昆虫採集」を汗と泥まみれになりながら没頭しに行くわけです。
街育ちの僕は、収穫といえば弱りかけた「アブラゼミ」一匹がいい方でした。
午後になるとまっ黒な雲が北の方から、雷鳴とともにやって来ます。
これが、制限時間の合図でした。
プラスティックのライムグリーンの「むしかご」の中にアブラゼミが一匹。
おばあちゃんに見せると「外に逃がしてやりなさい」と言われ
逃がし帰って来ると、
切子のグラスで「カルピス」を作ってだしてくれました。
僕は三ツ矢サイダーのおまけのグラスの方が好きだったのですが、
いつも水玉模様の切子でした。
サービスいっぱいのおばあちゃんの濃い目の「カルピス」は
強烈に甘くしばらく氷を溶かさないと飲めませんでした。
やがて雷が激しい雨を連れてきます。
雨が小ぶりになるとかすかな雷鳴とオレンジがかった青空が
雲の中に拡がっていきます。
カナカナとセミが鳴き始めました。

夏の暮れる頃、ひぐらしの「蝉時雨」の中、切子でシャルドネを飲むと
遠い少年時代におばあちゃんの「カルピス」がありました。

あたりには蚊取り線香のほのかな匂いがありました。

 
  1. 2010/07/02(金) 11:16:51|
  2. バイヤー&スタッフのブログ