NOCEの家具バイヤーズブログ 2011年10月

NOCEのバイヤーズブログ

2011年10月28日 All of me、4ビートバージョン

今週始めは、暖かく汗ばむ日もありましたが
水曜日くらいから朝晩少し肌寒い日が続いています。
ただ、日中はまだ暖かく外にいるだけで心地よい日が続きました。

今週末、NOCEのある地域では名古屋から札幌まで
天気に恵まれそうですが、関西以西は日曜日に雨、
福岡は土日とも雨になるそうです。
ただ週末日中の気温は全地域で高く、来週も暖かな日が続くそうです。
都心から少し離れるともう
木々の葉の緑が僅かに薄くなりかけています。
秋探しのウォーキングには絶好です。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
お客様のご来店を全国スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。


今週の新商品のご紹介は
北欧ヴィンテージリプロダクションのサイドボードです。

よくリプロダクションとレプリカの違いは何か?と聞かれますが
個人的な解釈としてレプリカは作家物や有名デザイナー物などを
忠実に再現した物でリプロダクションは、アンティークなど
その時代を象徴するスタイルを再現させた物だと思っています。
そのため、リプロダクションは素材も当時のものにこだわらず
量産できる素材を使用しコストダウンを実現しています。

リプロダクションというとイギリスのオーク材を使用した
チューダー様式や真鍮を使ったヴィクトリア様式の家具が有名です。
実際バーミンガム(イギリス)で行われる家具見本市でも
「リプロダクション」としてカテゴライズされています。

一方、ロココ様式に代表されるロマンスタイルは
「クラシック」に分類されます。

と、言うことで今回の商品は北欧ヴィンテージリプロダクションに
カテゴライズされるというわけです。

デザインは、左右に開く引き戸の棚が
ヴィンテージの特長でもあるテーパードレッグ(先が細くなる脚)の上に
のっているという極めてシンプルなものになっています。
111028-1.jpg サイドボードBF2498 ウォールナット
¥49,800

ウォールナット突板、パーチクルボード、ラバーウッド
Made in Taiwan
※組立式

インテリアとしては、カフェ系が主体ですが素材感から
ナチュラル系やシンプルまでいけそうです。
111028-2.jpg













素材はウォールナット天然木突板で
適度にツヤが落としてあるので存在感があります。

向かって左側の扉を開けると棚が1段と
111028-3.jpg










薄い引き出しが内蔵されています。
111028-4.jpg










この引き出しにはなんとフエルトが貼ってあり
ヴィンテージ感を心憎いほど表現しています。

一方右側は











棚が2段あり重宝しそうです。
111028-6.jpg










さて価格です。
幅140cm高さ80cmのボリュームがあってウォールナット突板で
49,800円(税込み)とは格安としか思えません。
コストアップの時代、円高がこのプライスに寄与しています。

リビングやダイニングに他のカフェ系家具とコーディネートさせれば
時間がゆっくり流れていきそうです。

薄い秘密の引き出しにはクリストフル(フランス)や
ジョージジェンセン(デンマーク)の銀製のナイフやスプーンなどの
カトラリーが似合いそうですが、
機械式のレトロな腕時計やアクセサリーも良さそうです。

僕は一年に数回しか腕時計をしないのですが
ORISというスイスの時計が好きです。
(15年くらい前に購入)最近、物凄く値段が高くなってしまって
気軽に買えなくなってしまいました。
今、機械式でおすすめは、ダントツでスカーゲン(デンマーク)です。
腕にすれば歩くインテリアです。
そしてなんと言っても抜群のコストパフォーマンス。

すみません。話が逸れました。
「他の宣伝する前に自社商品を宣伝するように」と
上司から貴重なご意見を頂戴しそうです。



まず先週のブログの訂正をさせていただきます。

カフェ「みどりのシアトル系」はJASDAQ上場でした。
もうひとつ最近オープンした古着店は「2番街」ではなく
「第2通り」がプロデュースする「雑多な店」でした。
勉強不足でした。
勢いで書いてしまいました。
お詫びいたします。


先日、さんざん飲んだ日の晩、家に帰る途中「青空バー」で
1128-1.jpg
















男性ジャズボーカルとキーボード、ベースでボーカルが
「All of me」を歌っていました。
1128-2.jpg












何故か「生演奏ジャズ」となるとどんなに飲んでいても通過できません。
先客は3人だけでした。

ハイネッケンを注文すると下北沢の夜空から
「All of me」のメロディが記憶の中に甦ってきます。
1128-3.jpg
















プロのミュージシャンを目指していた卒業間際の学生の頃、
アルバイトで宴会のバンドをやっていました。
「ハコ」と言われるものでその「演奏メンバー」は顔見知りですが
いつも同じではありません。
「トラ」と呼ばれる派遣ミュージシャンで
所謂セミプロと呼ばれる人達です。
その中で学生は僕とピアノが1人だけでした。

「やる曲」は歌謡曲か演歌たまにスタンダードで、
聴いている人はほぼ皆無です。
そして酔っ払いのオヤジとコンパニオンによる
デュエットのためのカラオケ演奏。
それでもプロの第一歩だとアマチュアバンドの仲間に自慢していました。

僕とピアノの彼と年は一緒でしたが事情で学年は1年下の3年生でした。
そんな事から、ピアノと仲良くなり
彼が連れてきた女性ボーカルとドラムとギターで
ブラックコンテポラリー系
(通称ブラコン、今で言うダンスクラシック、ダンクラ)のバンドを結成し
「学祭」やたまにライブもしました。

そんな頃、「医師会の宴会」の話がきました。
「大きな音は無し」なのでピアノとベースと女性ボーカルの依頼です。
ボーカルの彼女も「プロ志向」。
普段は生計のためダイニングバーでアルバイトの身、
「よろこんで」と引き受けてくれました。

そして内容はなんと、「静かな曲ならオリジナル含む」で
好きな曲をやっていいと。
「ただしカラオケ5曲程度リクエストに応じて欲しい」という内容でした。
「おじいちゃんが殆どだから」難しいリクエストはなしという事でした。
「3人で5万」カラオケが入るため分け前はボーカル1万、
僕らは2万ずつで合意。
当日、蝶ネクタイを忘れてしまいデパートで慌てて買って
「結婚式ですか?」と店員に言われ
「ミュージシャンです!ムッ」として
新宿の電鉄系ホテルの40階位にある大宴会場に向かいました。

結構な人数です。
お年を召したお医者様の方が数百名にコンパニオンが数10名。
宴会が始まりやがて歓談の時間に突入、僕達の出番です。
とりあえずボーカルがMCをします。
「こんばんは!私達XXXバンドと言いましてぇ、
都内のライブハウスで普段は活動していまーす!」と
いきなり大嘘のアドリブ炸裂。
僕ら学生とダイニングバーのアルバイト。
「だいたいそのダサイ、バンド名どこでひらめいたの?
それにいつもの活動場所は都内ライブハウスじゃなくて、
本当は都内各ホテル宴会場、デパートの屋上、
またはイベント会場じゃなかったっけ?」とつぶやいてしまいました。
あまり飛ばすと真剣に聴く人がいるぞ。
今日初めてやるオリジナル曲もあるし、
いい加減なのがばれてしまいます。
数曲オリジナル曲と当時流行っていた曲を混ぜ、無事終了。
歓談に夢中で聴いている人は勿論あまりいません。

さてカラオケタイムがやってきました。
ここでボーカルは退場です。
拍手がパラパラと。
立派な紳士のリクエストは定番「マイウエイ」。
次は少しワイルドなお医者様で加山雄三。
次です。
僕達を見て微笑んでいた数少ないオーディエンス。
素晴らしい衣装に美貌。
一際目立っていて「コンパニオンのひとり」だと思っていました。
そしたらなんと超若手有望株、
アメリカ帰りの心臓外科医だそうです。
お年は30だとおっしゃっていました。
なんだかいやな予感です。
3曲メドレーでリクエストが入りました。
当然、アメリカ帰りです。
カラオケだけに「JOY SOUND」(女医の歌)です。
(すみません。本当は冗談言える余裕無しです。)

リクエストは4ビートジャズならなんでもOKだそうです。
僕とピアノ、実は4ビートはあまり得意ではありませんでした。
「それならピアノがコードで僕がボサノバのビートを出せば
このピンチ乗り切れそうだ」と思い
「ボサノバだめですか」と聞きました。
「じゃァ、ボサ2曲とAll of meでおねがいね」ですと。
つまりどうしても4ビートが歌いたいというわけです。
「イパネマ」「メディテーション」とボサノバを2曲。
この女医さんありえない程とんでもなく上手い。
アメリカで本当に外科の勉強していたのでしょうか。
曲が終り大拍手。
あたりがシーンとしています。
僕とピアノの頭は真っ白です。
プロのバックでいきなり4ビートです。
しかも全員「若大将」の時と別人のように真剣に聞いているし。
「僕等、学生なんで。テヘ」と
こんなところでいきなり学生カード行使。
決してプロのバンドマンではありませんと。
逃げる準備を始めました。

All of me の譜面をピアノに見せると「ムリ、ムリ!」と僕に合図。
彼女は察知して、僕に笑顔で「ベース1本でも歌えるから」と。
心のなかで「その笑顔、頼むからやめてー」と叫んでいました。
彼女は指でパチンと
「ワン!トゥー! ワン、トゥー、スリー、フォー」と鳴らし
All of me
Why not take all of me
と始まってしまいました。
ピアノは戦争放棄。
僕は最後の陣地を守ってベースを刻みましたが
自分で弾いていてもいやになるほど
「ダサいフレーズに、ひどいビート感」です。
そこで「奥の手」がひらめきました。
こんな上手いなら「ご来場の皆様!手拍子よろしくおねがいします」と
ボーカル1人アカペラで歌わせてしまえと。
ベースをやめてクラッピング開始。
会場の大きな手拍子にまるでプロのジャズ歌手のように上手い
美しいアメリカ帰りの心臓外科医の歌声が
医師会宴会場ホールに響きわたりました。
聞けば、学生時代、「ジャズ研のころプロの引きが相当あった」のですが
医師の道を選んだそうです。
しかもアメリカ時代、趣味で「クラブで歌ってた」んですって。
バイトじゃなく。
「ベース結構よかったわァ」と笑顔で。
「こんなところで赤面しちゃダメ」と自分に言い聞かせても
先ほどの緊張のせいか美貌のせいか
全身震えて顔が紅潮していくのがわかりました。

ギャラの封筒から5万円を3人で分け
「打ち上げに新宿で1杯」と言われましたが、
絶望感で早く新宿を離れたいという気持ちがいっぱいで、
ひとり小田急線に泣きながら飛び乗りました。

その後、ピアノとボーカルとそのバンドは暫く続きましたが、
自然消滅してしまいました。

僕は学校を卒業し、就職せずにプロの道を目指しました。
一年後ピアノの彼は
「プロ目指してお互いがんばろうと言っていた」のに
卒業と同時にあっさり就職してしまいました。

ボーカルの彼女は、食べていけず「お水」の世界に行きました。
そして僕はその一年後に自分の限界を感じその道を断念しました。

曲が終りミュージシャンたちの前にあるギャラの箱に
1000円置いて店を出ると
1128-4.jpg
















ステージにはベースだけが残されていました。
1128-5.jpg












歩いていると少しだけ涙がこぼれてきました。
見上げると下北沢の空にはまだ「All of me」のメロディが舞っていました。
スポンサーサイト
  1. 2011/10/28(金) 02:52:42|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2011年10月21日 曇った街

今週前半は、暖かな日がありましたが後半は涼しい日が続きました。
僕も昨日から長袖に衣替えです。
今週末、NOCEのある地域では
残念ながらお天気に恵まれないそうですが気温は高そうです。
ただ関西以西は日曜日に曇りですが雨は上がるそうです。
最近、センスのいい傘を良く見かけます。
服とコーディネートさせて街に出てみてはいかがでしょうか。
その際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
お客様のご来店を全国スタッフ一同こころよりお待ち申し上げております。


今週の新商品のご紹介は、チーク古材を使用したシェルフです。

111021-1-4.jpg EHK931ブックケース
¥56,800
幅96.5×奥行39×高さ197cm
Made in Indonesia
◇展示現品のみの販売となります。

一連のオランダ監修によるインドネシアメードの商品です。

全体的にフレンチテイストでシックな雰囲気になっています。
111021-2-4.jpg その要と言えるのがオフホワイトのステインと
カゴで作られたシェルフです。
この2つのコントラストが全体を、
「カントリーでもシンプルでもない」という
カテゴライズされない雰囲気を作り出しているのです。

上部分には3段のシェルフがあり、そのシェルフと
111021-3.jpg















トップの部分はナチュラルに近い「少しグレーがかった」
ステインを施してあり、
111021-4.jpg















オフホワイトとのカラーコントラストは絶妙といえます。
111021-5.jpg またシェルフの背板には1枚ずつ長尺板を張り合わせて作ったもので
レトロ感が演出されています。

真中には2杯の引き出しが付いています。
111021-6.jpg











下部にはこのシェルフをフレンチテイストにさせている
決め手とも言える編み込みのボックスが4個あります。
111021-7.jpg












インテリアとしては、シンプル、カフェ、ナチュラルと
モダンを除けば割とすんなり溶け込めそうです。
ウォールナット系のダイニングや先週ご紹介させていただいた
パイン材のテーブルとチェアとの相性も良さそうです。

メーカーによる呼称はブックケースですが
リビングに置いて本やオブジェなどのディスプレイにも使えます。
キッチンでは食器やリネン、調理器具の収納にも役立ちそうです。

さて価格ですが、このパフォーマンスで56,800円と
相対値で考えれば格安といえます。

シェルフ自体は個性的ですが
お部屋には割と素直に溶け込んでくれそうです。
フレンチシックにこだわらずカフェ系でも
かなり「いい感じ」になりそうです。

一番下のシェルフには、ホーロー系の食器やストック、
真中にはレシピ本、上段には気の利いたレトロなおもちゃや
オブジェなどはいかがでしょうか。

画像だけでは、全体の雰囲気を捉える事が難しいため、
是非一度NOCEで実物をお確かめいただければと思います。



先月、「JAZZマサコ」の跡地に建った商業コンプレックスビルが
地味にオープンしました。
「何故、地味?」と言うと下北沢南口駅前の一等地にも関わらず
元から存在したスーパーしかオープンしなかったからです。
普通、この位の規模の施設ならセレモニー、区長祝辞、テープカット、
ブラバン演奏、ダンスパフォーマンスに女子アナ系の声で
「グラン、オープン!」、ハトがパタパタ(これはないか)ですが、
先着のお客様にエコバックプレゼントだけでした。

多分、上層部の店舗のオープンとなんらかの事情で
タイミングが合わなかったからかもしれません。

B1と1Fは、もともと在った
「神戸発のかつて日本一と呼ばれた大型スーパー(GMS)、
今はケータイで有名な福岡に本拠地がある
鷹の名称の付く球団の前オーナー」が経営する
「食品と競技場を合わせた造語」が名称のスーパーになりました。
そのためあまり違和感はありませんが、
スーパーがこの街に3つになってしまいました。

1つは北口の老舗的存在「Big Circle くじゃく」店と
東に位置する後発の「相撲で言えば横綱の次」で
「表記はカタカナかローマ字」の新鋭スーパーです。
最近、「宅飲み」が増えているそうですが
「この街にスーパー3軒」は「供給過剰感」を否めません。

この大型コンプレックスが出来る前、
下北沢界隈では「どんな店が入るのか」で持ち切りでした。
街でもカフェでも美容室でも駅のホームでも
ライブのMCでもどこを歩いていても話題はこの話ばかりで、
挨拶は「おはよう」の前に「どんな店が入るの?」でした。
(かなり大げさと言うよりウソ)

当時は、全部が大型雑貨店の草分け
「East Express 両手」になるとか、
大手全国家具専門チェーンの「Two Birds」になるとか
様々な憶測が飛んでいて「実際飛んでいる姿を見た」との
目撃情報まで飛んでいました。

10月に入り2階から4階までの3フロアを
「大手カジュアル衣料専門チェーンで
最近ニューヨーク5番街に出店し話題を集めた」店が
「くじゃく」のスーパー2階から移転してきました。

残りは、飲食フロアと1フロアです。
ベーシストの僕としては、最後の楽器店が無くなってしまったので
「Island Village Musical Instruments」とかが来てくれれば
渋谷に弦を買いに行かなくても済むとも思ったのですが
難しそうです。

「アルファベット市場」靴店は既に在るし

「Non Bland But Good Quality」略して「Plane Color」
(全然略してないか)は大きなショップが西口にあります。

それならば「5きつね」系はどうでしょうか。
(ちなみに「きつね」が複数系のSをとらないため
「5匹のきつね」にはなりません。)

下北は古着専門店激戦区、
ついこの前も大手CDレンタルチェーン(東証1部上場)が
経営する古着ショップ「2番街」がオープンしたばかりで
メリットは無さそうです。

それなら、「パープル運動具」店や
「アメリカ発原宿に1号店を出し一世風靡した」店
「洗え、男の」(惜しい!洗え、がチョッとちがうぞ!)はどうでしょう。
まともなスポーツ店は下北にはありません。
「耳栓」も新宿のその店に買いに行かなければなりません。
それでも下北は、やはり軽音部や演劇部などの文化部が
多いのでダメでしょうか。

SC常連の「支店」でもなぜか全国各地にある子供服専門店
「The Baby Head Store」とか最近、カリスマモデルを積極起用し
ポスト「マルキュウ」を狙う
「流行中心 Island Village」(中国語になってしまいました)は、
3階から5階を占めるカジュアル衣料の店舗とバッティングするため
無理そうです。

残るは、「$1,3 All Same Price」(本日の為替レート)店しかありません。
実際、南口商店街にありますがいつも混んでいて手狭そうです。

結局、決定した店舗は「$1,3 All Same Price」(東証1部上場)と
もう1店舗は、かなり意外なところで
なんとカラオケチェーンCMでお馴染みの「大きな響き」
(JASDAQ上場)でした。

フードはこれも「Sweet John」で
有名な東証1部上場大手居酒屋チェーンが経営する
「Double Circle」と日本の四大島の1つ
「North Sea Road」に決まりました。
とんかつチェーンの「Cactus」や「Harmony Happy」は来ませんでした。

カフェは「みどりのシアトル系」や「午後の紅茶」、
雑貨系は昨日MBOが成立した「統一通貨ユーロ前の
「仏」旧通貨の呼称」店かとも想像していましたが
少し違う感じでした。
(ちなみにシアトル系や午後の紅茶などの経営母体、
イギリスの有名なオークションに似ている名前の会社は
今年初めMBOが成立して上場廃止になりました)

小田急線の歩道橋を渡る途中に
1021-1.jpg
















次のコンプレックスを造るクレーンが曇った空を貫いていました。
1021-2.jpg
















歩道橋の階段を下りて建物の
1021-3.jpg
















横にはずっと変わらない路地があります。
1021-4.jpg
















突き当たると建物の脇には曇り空が広がり、
「JAZZマサコ」の在った場所がありました。
1021-5.jpg
















近代的なロータリー式有料自転車駐輪場が
4ビートとコーヒーの香りを時の彼方へと消していきます。
1021-6.jpg
















変わらない路地には真空管アンプからこぼれ落ちる
コルトレーンのサックスが舞っていました。
1021-7.jpg
















真新しい建造物がJAZZマサコの上にあった
少し冷たくなった10月の空と記憶を埋めていました。

BREAKING NEWS
速報です。
今入った情報です。
なんと大手カジュアル衣料店が移動した「くじゃく」の2Fに
「流行中心Island Village 女子」(東証1部上場)が入るそうです。

  1. 2011/10/21(金) 12:03:11|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2011年10月14日 2011年 秋 中国出張 最終回

今週は、まるで夏の名残のように暖かな日が続きました。
日中は半袖でも汗ばむ日もあり、
湿度も低く気分爽快に過ごせました。

今週末は、残念ながらNOCEのある地域では土曜日に雨、
日曜日も関西以西を除いて曇りや雨になるそうです。
ただ前線に温かい空気が吹き込むため気温は下がらないそうです。
お出掛け日和とは言い難いのですが
雨の合間をぬえば少し湿った風が心地良く感じられるかもしれません。
その際には是非、NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様のご来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介はカフェアイテムの王道とも言える
パインのダイニングテーブルとチェアです。

1014LWチェア.jpg LWチャーチチェア
¥11,800
幅41×奥行46×高さ81(42.5)cm
Made in China

1014LWパインテーブル.jpg LWパインテーブル135
¥34,800
幅135×奥行80×高さ75cm
Made in China
※組立式

LWパインテーブル150
¥39,800
幅150×奥行80×高さ75cm
Made in China
※組立式

NOCEとしてパイン材を使ったダイニングを本格的に輸入するのは
5年ぶりです。
以前ロングセラーだったその商品を始めたのは18年前でした。
以前はどちらかと言うとカントリー色が強かったのですが
今回の商品はその垣根をなくしてあえてカフェという所に
こだわって作りました。

もともと下北沢のカフェにあったテーブルとチェアを
採寸させていただいて再現した物です。
(そのカフェは残念ながら今年4月に無くなってしまいました。)
現物はかなり使い込んだイギリスのアンティークでした。

この図面をイタリアにある以前の工場に送付したところ
「殆ど生産ラインがストップしていて型から起こすと
莫大な費用がかかるだろう」と言われてしまいました。

そこで付き合いのある中国のパインメーカーに持ちかけると
「チェアは既に日本に輸出している型があり、
テーブルもシンプルな構造なので問題ないだろう」と言うことになり
プロトタイプ(試作品)の製作となりました。

プロトタイプの出来は初回でクリアし、正式発注となりました。

テーブルの生産工程です。
111014-1.jpg テーブルの幕板を作っているところですが
殆ど1人で「こつこつ」と作ってしまいます。

幕板が完成し
111014-2.jpg EO3という環境に優しい塗装を施し天板を取り付け
111014-3.jpg 脚を確認してパッキング過程に進みます。
111014-4.jpg 最終チェックを終えたチャーチチェアが並んでいます。
これだけ並べると本物の教会のようです。
111014-5.jpg この後チェアはカートンに詰められて横に並んだテーブルと一緒に
コンテナに載せて出荷となりました。

チャーチチェアとはもともと教会にある家具のひとつの呼称です。
一言にチャーチチェアと言ってもサンクチュアリ、カトリック、
チャペル、カテドラル、フォールディングと種類は様々で
ひとつのものを指したものではありません。

ヨーロッパにある古い教会に行くと足置きと背もたれの後に
聖書を入れるボックスがある長いベンチをよく目にします。
これがやはりチャーチチェアの原点といえます。
現在のチャーチチェアは金属性に布かPVCでシートを張ったものが
主流ですが、聖書をおくボックスは必ず付いています。

日本のカフェで使用されている多くのチャーチチェアは、
木製で19世紀に広く教会で使われたデザインに基づいています。
実際イギリスの教会で使われていた物をアンティークとして
輸入して使用しているケースが多いようです。

テーブルは所謂ファームテーブルに基づいていていますが、
構造がシンプルなのであまりカントリー色は強くありません。

19世紀によく使われたチャーチチェアで
111014-6.jpg 背もたれはラダーバックになっています。
(ラダー、梯子状の背中)
111014-7.jpg






















背もたれの後ろに特徴である聖書を置くボックスが付いています。
111014-8-1.jpg 111014-8-2.jpg





















雑誌やランチョンマットなど
テーブル周りのリネン類の収納にも役立ちそうです。

背もたれの上部に「ほぞ」が突起しています。
111014-9.jpg














現代では素朴な手作り感を強調する
デザイン的要素の方が強くなっています。

テーブルはいたってシンプルで
111014-10.jpg ウォールナット色の曲木チェアとも合います。
111014-11.jpg













チェアを差し込むと
111014-11-2.jpg よくカフェにあるテーブルとチェアになります。
111014-12.jpg 素材はロシアンパインの無垢材を使用し、
塗装には「EO-3」という環境に配慮した塗料が施されています。
適度なザラザラ感と艶を抑えた仕上げは
オイルステインの風合いがあります。

さて価格は、テーブル135cmが34,800円、
150cmが39,800円、チェア11,800円と
この仕上がりや原材料の高騰から考えれば格安といえます。

風合いや雰囲気を画像ではなかなかお伝えすることが難しいため、
是非一度NOCE各店にてお確かめいただければと思います。

モチーフとなったこのテーブルとチェアが置いてあった
今は無くなってしまったカフェの通りには、
今でもパンケーキの焼く匂いと
少し濃い目のコーヒーの香りがしてきそうです。



翌朝は4時のモーニングコールでしたが3時半に目が覚めてしまい、
バスタブにお湯をはって仕事の疲れを癒しながら
「今回の事」を考えていました。

中国の家具見本市は年々衰えていくように感じました。

隆盛を極めた中国経済ですが世界経済の減速とともに今、
岐路に立たされている気がします。
今回も中国家具関係者の話でも輸出に関しては
全くいい話を聞くことができませんでした。

今回の東莞、広州、深蝨ウは「珠江デルタ」工業地帯と呼ばれ
輸出工場の密集地域で正に「世界の工場」と呼ばれた所です。
この地域では家具工場は勿論、服飾、靴、文房具など
日常品のありとあらゆる物を生産してきました。

ところがこの2年位前から凄まじいインフレ(物価が高騰する事)に
伴う賃金の上昇と世界的な金余りによる資源(材料)の高騰で
(コストプッシュインフレ)、工場は商品に転嫁せざるを得ない状況です。
それに伴い輸出量が減少しているのが実情です。
そして更に主要輸出国である先進国の景気減速が追い討ちをかけ
輸出産業は大打撃を受けてしまっているのです。
既に相当な数の工場が閉鎖、倒産していて
工場オーナーの自殺も社会問題のひとつとなっています。
中国はこの元凶といえるインフレを抑制するために金利を上げ
「引き締め政策」を実施していますが、
あまり効果がなくむしろ工場に対する融資が減り
輸出産業自体が縮小傾向にあるのです。

勿論、家具工場も同様です。
今回とにかく驚いた事は(家具の)輸出価格の上昇です。
2倍と言っても過言ではありません。
そのスピードは円高のスピードを遥かに上回っています。
デフレ社会の日本では簡単に価格に転嫁する事ができません。
従って中国からの輸入も限られてしまうという事なのです。

しかし、安価な中国家具は世界の家具生産者を廃業へ追い込み
今や輸出量は世界一となっています。
「中国無くして世界の家具市場は有り得ない」状況にあるわけです。

僕は、3年くらい前このブログで
「中国が真似するものが無くなった時」が本当の正念場だと
書きましたが今それを実感しています。

今回訪れた家具見本市のブースはとてもデザインや感覚もいいのですが、
肝心の商品に全く魅力を感じません。
言い換えれば「見本市のための家具見本市」であって
「家具のための見本市」という
本来の姿を見失ってしまっているような気がしました。

その昔、ミラノサローネ
(イタリアのミラノで年一回行われる世界規模の見本市)も
所謂「売買」の場所でした。
しかし当時(10年位前)、中国がその出展者の商品を模倣し
安価で生産していくためイタリアメーカーが減少し
世界家具生産首位の座を中国に手渡す事になってしまいました。
その後ミラノは、イタリア国内での生産者の減少により
実際の売買というよりまるでニューヨークの
ファッションウイークのようなデザインの
「プレゼンテーションの場」という色が濃くなりました。

中国は今、「模倣していたその時間」で止まったままです。
ただ、価格だけが当時のイタリア並みになってしまっているのです。
このままだと中国の家具生産者は減少する一方で、
安価なものを大量生産出来る工場と
工房的な高級家具生産者しか残れなくなってしまいます。
つまり選択の幅がより少なくなってしまうという事なのです。
僕には「こうすべきだ」という事は言えませんが、
インテリアとしての家具が手の届かない所に行ってしまうような
危惧を感じました。

バスタブから上がると窓の外はまだ夜の様でした。
1014-1.jpg












ロビーで
1014-2.jpg 朝早いチェックアウトを済ませ出口に向かいます。
1014-3.jpg












隣のタワーへと続くコリドーの下には
1014-4.jpg
















暗い道が夜明けに繋がっていました。
1014-5.jpg
















喧騒を忘れた
1014-6.jpg
















誰もいないモールの窓が群青色した夜明けの空を切り取っていきます。
1014-7.jpg
















夜が
1014-8.jpg
















ゆっくりと
1014-8-2.jpg 明けていきました。
1014-10.jpg
















まだ眠っている地下鉄のゲートを過ぎ
1014-9.jpg
















薄紫の空にささるバス停に
1014-11.jpg 空港行きのバスが来ました。
1014-12.jpg
















起き始めた香港の街を背にしたバスが空港に着く頃
1014-13.jpg












車窓には滑走路の向こうから昇り始めた
1014-14.jpg 太陽が見えました。
1014-15.jpg












その太陽が沈んだ頃、
1014-016.jpg












僕は下北沢のワインバーのテラスに居ました。

4日ぶりのアルコールが
1014-017.jpg
















時間だけを切り取っていき
1014-018.jpg テーブルの上にあるエッフェル塔は
1014-019.jpg
















記憶の中に消えていきました。
1014-020.jpg 
















  1. 2011/10/14(金) 10:52:34|
  2. バイヤー&スタッフのブログ