NOCEの家具バイヤーズブログ 2012年03月

NOCEのバイヤーズブログ

2012年3月30日 2012年 春 中国出張 1

今週は、いよいよ春らしく暖かな日が続きました。
特に今日はシャツ1枚で過ごせる程です。
そう言えば今週、夜空に金星、月、木星が縦に並ぶ天体ショーがありました。
僕も忘れていて帰り道「ふと見上げると」西の夜空に3つ並んでいました。
そのまま西の眺望がいい天空のカフェ&ライブハウスでワインを捧げ、
その日のライブが良くてCD買ってしまいました。
(「うつくしきひかり」と言うメジャーデビュー前の2人組。
ピアノ&ヴォーカルにスティールパンという異色のユニット、ナチュラルで透明感のあるサウンドでした。)
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが残念ながら土曜日は全地域で雨、札幌は雪ですが、
日曜日には関東以西と仙台は晴れるそうです。
ただし、日曜日も新潟は雨で札幌は雪になるそうです。
街には、沈丁花(ジンチョウゲ)の花の香りと少し湿った南風の匂いが混ざり春を感じさせてくれます。
去年の今頃はこんな余裕もありませんでした。
お出掛けには最高の季節が今年は楽しめそうです。
そしてその際は、是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。


日曜日、朝の下北沢はとても静かでした。
0330-001.jpg

少しだけ曇った空に見送られ
0330-002.jpg

下北沢駅から井の頭線の
0330-003.jpg

渋谷行きに乗り
0330-004.jpg

渋谷で降りると渋谷も人はまばらでした。
0330-005.jpg

JRの渋谷駅から
0330-006.jpg

山手線に乗り換え
0330-007.jpg

品川駅で降ります。
0330-008.jpg

京急の乗り換え口から
0330-008-2.jpg

快速特急
0330-009.jpg

羽田空港行きに
0330-010.jpg

乗り
0330-011.jpg

国際線ターミナル駅で降りました。
0330-012.jpg

今回で2回目の羽田出国ですが成田で慣れてしまっているのでまだあまりピンと来ません。
ただ規模が小さく静かなので落ち着きますが、
なにか「海外に行く時の高揚感」みたいなものは感じる事が出来ません。

エスカレーターで
0330-013.jpg

出発ロビーに出ました。
0330-014.jpg

「Eチケットでチェックイン済み」なのでカウンターに寄る必要はありません。
前にも書かせていただきましたが、カウンターでのやり取り
「お席は窓側と通路側どちらがよろしいでしょうか」
「今日は香港でお帰りは4日後ですね」
「それではお気を付けていってらっしゃいませ」が全てスルーされます。
これも「味気なさ」のひとつなのでしょうか。
時々、鬱陶しい時もありましたが無ければ無いで少し寂しいかも。

空港ロビー内にあるショッピングモール「江戸小町」の
0330-015.jpg

桜は満開で(造花)
0330-016.jpg

桜祭りの最中でした。
(ただ提灯が下がっているだけで多分「まつり」ではないと思います。)
0330-016-2.jpg


気分を(勝手に)盛り上げた後、手荷物検査場から
0330-017.jpg

スカイツリーを見ながら
0330-018.jpg

搭乗ゲートに向かうと
0330-019.jpg

キャセイ航空の777-300(トリプルセブン、ダッシュ300)が待っていました。
0330-020.jpg

個人的に現在飛んでいる飛行機の中で一番美しいと思っています。
翼とボディのバランスが良く飛行機らしい形をしています。因みに2番目はエアバスのA340です。
A380はボテっとしていてあまり好きではありません。787も何か「こぢんまり」し過ぎでちょっと。
これはあくまでも個人的感想で形だけのこと。性能や機能は度外視しています。

香港行きCX543便に
0330-021.jpg

搭乗し
0330-022_20120330165214.jpg

シートに座りベルトを締めると
0330-023.jpg

飛行機はゆっくりと動き出し
0330-024.jpg

桟橋工法(ジャケット工法と呼ばれ、世界初。去年のブログでご紹介させていただきました)の
0330-025.jpg

D滑走路から
0330-026.jpg

少しずつ
0330-027.jpg

速度を上げ
0330-028.jpg

軽いGを残しながら
0330-029.jpg

飛び立ちました。
0330-030.jpg

窓の下の地上は
0330-031.jpg

やがて広い雲の海に変わり
0330-032.jpg

そして4時間後には南の海がグリーンに光っていました。
0330-033.jpg

飛行機は徐々に高度を下げ香港が見えると
0330-034.jpg

すぐに香港国際空港の滑走路を
0330-035.jpg

滑るように
0330-29.jpg

ランディングしました。
0330-30.jpg

エプロンに着き
0330-31.jpg

飛行機を降りると暑い。27度もあります。
0330-32.jpg

コートを羽田に預けて正解でした。

飛行機にありがとうを告げ
0330-33.jpg

ガイドに従い
0330-34.jpg

ロビーを目指します。
0330-35.jpg

ロビーにフェリーのチケット売り場があります。

中国、マカオ行きのジェット船をフェリーと呼んでいますが、
日本で言われる「自動車と人を乗せて航行する船」ではありません。
と言うより、日本での認識の方が世界と合っていません。
本来の語源は「渡し船」のような意味で、短い距離を行き来する船というニュアンスです。
日本の場合正確な呼称は「カーフェリー」が正しいのですが、
昨今の略語傾向で「カー」が抜け落ちてしまったものです。
略語的には「カーフェ」が正解ですがそれほど「カーフェリー」一般的ではなかったからでしょうか。

チケット売り場の掲示板で
「東莞、虎門 Dongguan Humen」( ドンガン、フーメンと読みます)行きを確認し
0330-36.jpg

カウンターでチケットを買いました。
0330-37.jpg

フェリー乗り場に向かう無人コミューター
0330-38.jpg

に乗ります。
0330-39.jpg

これ、完全な無人システムですが結構スピードでます。
始めて乗った時は少し驚きました。

コミューターを降り
0330-40.jpg

エスカレーターを上ると
0330-41.jpg

スタバもあるゲートに着きます。
0330-42.jpg

窓の外には香港の海がありました。
0330-43.jpg

虎門行きの
0330-44.jpg

フェリーが接岸されると
0330-45.jpg

4番ゲートから
0330-46.jpg

通路を下り
0330-47.jpg

乗船しました。
0330-48.jpg

チケットにシート番号が印字してありますがそれ程混んでいない為フリーです。
0330-49.jpg

シートに着くと中国入国カードが配られます。
0330-50.jpg

フェリー利用の場合は香港トランジット扱いなので
香港の入国手続きなく中国にダイレクトに入る事が出来ます。

潮に霞む窓の向こうに深圳(シンセン。中国語はシェンチェン)のコンテナヤードが見えます。
0330-51.jpg

深圳のヤードは世界第4位のコンテナ取り扱い数があります。
因みに1位は上海、2位シンガポール、3位香港、5位は韓国のプサンです。
東京は26位で横浜が37位です。
負け惜しみになりますが、これはあくまでもコンテナの本数ベースで金額ではありません。
東京港の水深が浅く大型化したコンテナ船が入港できないのも事実ですが、
中国が世界の工場である事に間違いありません。
但し、今年は接岸しているコンテナ船も僅かで山のように積み上がっていたコンテナも少なく感じました。
世界の景気の波に飲まれてしまっているのでしょうか。

1時間半程の航行で虎門(フーメン)の街が見えてきました。
0330-52.jpg

フェリーを
0330-53.jpg

降り
0330-54.jpg

出口へ進みます。
0330-55.jpg

フェリーの船首の向こうに
0330-56.jpg

虎門の港が暮れていきました。
0330-57.jpg

窓に切り取られた景色の向こうに、先程のフェリーがいました。

イミグレを済ませると頼んでおいたメーカーの人が待っていました。
0330-58.jpg

この辺りの雰囲気は以前と変わらず、
中国の繁栄とは何か離れたところに在るような感じがします。
0330-59.jpg

車でホテルまで送ってもらい、近くで一緒に食事をしました。
0330-60.jpg

勿論、酒抜きです。チンタオビールを勧められても付き合い程度に口をつけるだけです。
この瞬間から、バイヤーとしての仕事が始まります。

ホテルに戻り、「明日から」のためにすぐにベッドに潜り込んでしまいました。
窓の外では静かに夜が更けていきました。

(この晩、ビールの代わりにウーロン茶飲み過ぎてしまって眠れませんでした。
あせればあせるほど眼が冴えてしまって結局、寝付いたのは朝の4時位でした。)
スポンサーサイト
  1. 2012/03/30(金) 15:15:37|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2012年3月23日  2012年 春 中国出張プロローグ

今週も寒い日が続いたようですが、僕は出張で中国の広州に行っていたのであまり実感がありません。
香港、広州は最高気温27度と日本でいえば初夏のような気温で、長袖だと汗ばむ陽気でした。
今週末、NOCEのある地域の天気ですが、土曜日は福岡、広島を除いて天気は崩れるそうですが、
日曜日は札幌、新潟を除いて晴れるそうです。
札幌は土日とも雪、新潟は雨とまだ冬のままなのでしょうか。
ただ週の半ばからは春らしい暖かな日が来るそうです。
日中の気温も冬のような寒さはないのでお出掛けにはよさそうです。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。


今年も「春の中国出張」の時期が来ました。
「先週の日曜日に出発し水曜日に帰ってくる」という日程です。
さて中国は先般、GDP成長率の目標値を下げるという政策を発表し世界の金融市場に激震を走らせました。
世界経済の牽引役である中国の突然の発表だったからです。
中国のGDPの割合は、輸出と海外からの投資で70%近くを占めています。
一方国内消費は30%と先進諸国の半分以下でアンバランスな状態です。
これは海外依存度が極めて高い状態で海外の景気の波に敏感に反応してしまうと言うわけです。
また、国内は過熱経済がもたらすインフレに悩まされていて、
どこかでこのアンバランスとバブル経済を是正しないと「持続可能な安定成長は見込めない」という事で
下方修正となったわけですが、本当に目標である7.5%に出来るかは懐疑的と言われています。
因みに中国政府が成長率の統計を取り始めた1988年の7.8%から上がり続けて
2003年からリーマンショックの2007年まで10%成長を続けました。
2009年に下がったとは言えまだ9.1%もありました。(日本はマイナス6.3%)
そして2010年には再び10.3%に回復したのです。
この数字を一気に1988年前の7,5%に戻すという事はほぼ不可能だと考える方が自然です。
このGDPのアンバランスな構造は、一般庶民の生活の向上にあまり寄与しません。
中国経済は数字の上では好調に見えますが実態はかなり深刻な状態です。
去年もこのブログで書いた通り工場の倒産が続いています。
それは中国商品を買っていた先進諸国の消費の落ち込みと構造的なものに起因しています。
中国商品の魅力はやはり安価であるという事です。
ただここに大きな落とし穴があるのです。
安い労働力を背景に大量生産をするので安価な商品が生まれるわけですが、
これは常に工場がフル稼働な状態でなければなりません。
生産性が落ちればすぐにコストに反映されてしまうからです。
今まで先進国の低価格志向のお店、例えば日本でいえばユニクロ、アメリカではウォルマートのような店が
時流に乗り店舗を拡大して売上が伸び、彼らが大量発注をする事により更に価格を下げていきました。
しかし消費にも限界があります。
また先進国の失業率のアップと同時に消費に陰りが見え始めました。
発注量が右肩上がり当たり前の中国の工場には初めての試練です。
また、将来の発注増に備えて規模拡大などの設備投資を行っている工場も多くありました。
フル稼働しなければ価格が維持できない工場はまず労働者を減らし、賃金も抑えました。
そこにアメリカやヨーロッパの中央銀行が景気浮揚のために金利を低くし更に量的緩和政策をとりました。
(量的緩和とは市中のお金の量を増やす政策、簡単に言うとお札を沢山擦ってばらまくと言う事。
日本でも先般この政策を発表し円が安くなりました。最近ドル、ユーロに変わる円キャリートレードが復活し
キャリートレードのスターが帰ってきたと金融市場では盛り上がっています。
キャリートレードとは金利の低い円を借りて、他の金利の高い通貨と交換するだけで金利差による利益を得る
というシンプルな錬金方法です。最近は円をメキシコのペソ、ブラジルや南アフリカなどの金利が高く
発展性のある国の通貨に換えるのがモダン。ただ巻き返しが起こると強烈な円高を引き起こします。)
このお金が資源などの投機に向かい、食料品、原油も含めあらゆる資源の価格が上がってしまったのです。
これが中国にインフレをもたらしました。
発注の減少に加えて工場は資源高、燃料高などのコストアップで次々と窮地に追い込まれて行きました。
価格に転嫁する事ができないからです。
そして更なる問題が昨今追い討ちをかけています。
広州など中国南部の一大工業地帯で働く労働者は殆ど出稼ぎです。
インフレにより今までの賃金では生活するのがいっぱいで故郷に仕送りする事ができなくなってしまったのです。
工場も事情により賃金は上げられません。
2年前に広州駅には故郷に帰るお金も仕事もない人で溢れている時期がありました。
その後、彼らは故郷で食べていけるだけの農業に従事する選択をして工場には戻りませんでした。
それでも、「食べていけるだけでもいい」という労働者が工場に残ったわけですが、
最近その残った労働者も
アフリカ、アラブなどのプラントやビル建設の出稼ぎに出るようになってしまったのです。
因みに日本も増加中と聞きました。
これが、現在深刻な労働者不足を引き起こしているのです。
今年、中国の正月休みの後、NOCEにも影響しました。
労働者不足で労働者が確保できず1ヶ月くらい工場がストップしてしまったのです。
現在は徐々に動き始めてきましたが、欠品状態がまだ続いています。
(NOCEでは、予約の際に現在日本に在庫がない商品に関しては代金をいただいておりませんので、
前にご予約いただいてお代金をすでにお支払いを済ませたお客様は商品が確保されたということになります。)
実は、これは家具だけの話ではありません。
この長期休暇が原因でなんと中国の貿易収支が2月はなんと赤字になってしまいました。
日本でも今週、「2月は貿易黒字に改善」と発表されましたがたぶん理由はこれです。
強烈な発注残があるので3月、4月と記録的な貿易赤字になる可能性があります。

労働者を確保するためには賃金を上げるしかありません。
これはコストにダイレクトに反映されます。
発注の減少、資源高、賃金上昇と中国の工場は岐路に立たされています。
しかもこれは出荷金額に影響してしまうため海外のバイヤーは更にコストの低い、
ミャンマーやバングラディッシュ、アフリカにシフトしています。
また、中国のメーカーでさえアフリカに進出しているのです。
これが中国GDPを内需主導型にしないとならない理由です。
中国も量より質の時代を選択しようとしているわけです。

先週、デンマーク人がチェアとテーブルをデザインし生産管理もするデンマークの会社から
「経営に行き詰まり支払い済みの代金は返せない」というメールがきました。
上海にある工場で商品が作れなくなったそうです。
真意はわかりませんが、彼の言い訳に「もう中国は昔の中国ではなくなってしまった」とありました。
デザイン性の高いチェアで楽しみにしていたので残念ですが、
それ以上に会社に多大な損害を与えてしまいました。
たぶん過去最高額です。僕の責任です。ローンで返しても5年はかかりそうです。
中国出張のタイミングで「全てやめてやる!」と
インフルエンザを仮病に出張ズル休みという選択肢もありましたが、ここで自暴自棄になると更に
「負のスパイラル」に落ち込むので、ここは落ち着いて色々考えなければなりません。
「まずは実際見る事」です。と落ち込む上司にも言い訳をして責任を少しだけ逃れておきました。
少し気が重い出発ですが、気合いを入れてと。
今回はケルンのように収穫ゼロでは帰れません。
マイナスからのスタートでヒットを飛ばしてもようやく同点です。
  1. 2012/03/23(金) 15:41:17|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2012年3月11日を越えて

今週は、まだ春とは言えない寒い日がありました。
また北風も強く体感温度はまだ冬のままです。
来週も寒い日が続くそうですが春1番はいつになるのでしょうか。
今週末、NOCEのある全地域では残念ながらスッキリとはいかないようです。
日中は一頃の寒さより和らぎそうなので街に出るのもいいかも知れません。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週、3月11日の日曜日14時46分、部屋で静かに黙祷しました。
あの日の事、あれからの事、そして1年目のその日、何かを考えなければと思いました。


先週、3月7日にリリースされた阿部芙蓉実の「沈黙の恋人」というフルアルバムを買ってきました。
RIMG0001.jpg

以前、一曲目の「highway,highway」を聴いてほぼ一目惚れ状態でリリースの日を楽しみに待っていました。
なんとも言えないウィスパーボイスにナチュラル系の曲と純文学系のリリック。
カフェ系ミュージックの王道でNOCEでも機会があれば流したいと思っています。

先週、あの大震災からちょうど1年になる3月11日を迎えました。
あれから1年。何が変わって、何が変わらなかったのでしょうか。

あの日、僕は下北沢にいました。
街中の電柱、建物、車、家、そしてアスファルトは波うち物の全てが大きく揺れました。
電車が止まり、駅は帰れない人達で溢れていました。
そしてテレビ画面に東北地方で巨大な津波に飲まれる家や車が映し出され、事態の重大さを知りました。
画面に刻まれる犠牲者の数が無機的に時間とともに増加していきました。
一方、東京は翌日から交通機関も復旧し元に戻ったかのように見えました。
しかし、テレビ画面に次々と爆発する原発の映像が映し出されました。
発電機能を失った発電所は必要な電気が供給出来ないため停電が起こり東京は再びパニックになりました。
節電が呼びかけられ電車は本数が減り、街は暗くなりました。
そして、東京にも爆発の影響で放射能が降り、
更に大爆発が起これば東京には住めないという恐怖に覆われました。

テレビから一般CMが消え、どこのチャンネルも同じCMしか流れなくなりました。
食品や水道水からも放射性物質が検出され店頭からペットボトルの水が消えました。
「東京を捨てなければならない日」が現実的になる日を想像していました。
街から西へ向かう人、母国に帰って行く人が増えました。
下北沢の街も節電モードの影響で暗くなりましたが、先を争って安値を追求する飲食店もおとなしくなり
街はまるで時間を巻き戻しながらレトロな時代に帰った様子でした。
僕は、この方がメランコリックでいいと思っていました。

原発の問題は解決されず時間は過ぎ、街には復興を唱える募金活動が盛んになり、
チャリティの付くイベントが様々な所で行われるようになりました。
寄付金の額がまるで善意の代償のように公開され、そのランキングまで公表されました。
街に段々と灯りが点き始めた頃、サッカー日本女子チームが優勝し
「がんばろう」と言う言葉が目立つようになりました。

節電のため、電車やビルの空調が制限され文字通り「暑い夏をがんばって」乗り越えました。
様々なチャリティコンサートで様々なアーティストが復興のための「応援ソング」を新曲として披露し、
様々なメディアを通して配信されヒットチャートにランクインしました。
ボランティアの被災地行きバスは学生で満員になりました。
TVインタビューに「履歴書の印象を良くするためだ」と答える学生もいました。
涼しくなる頃、東京の街は人で溢れ3.11の前に戻ったように見えました。
募金活動はあまり見られなくなり、飲食店やカラオケの呼び込みが震災以前に戻りました。
下北沢には震災以前より、風俗店が増えました。
「がんばろう」という言葉は「絆」という漢字1文字に変わり2011年が終わりました。

節目である1年目の3.11を迎えるころ、僕はジムに向かうため踏切を待っていました。
前を通り過ぎるロマンスカーには「がんばろう」というステッカーが貼ってあります。
節電のため自粛から運転再開時に貼られたものです。
「がんばろう」と呼びかけられたので「どうがんばればいいの」かをロマンスカーに尋ねた所、
何も答えずに箱根に行ってしまいました。
ジムではいつもプールの利用だけですが、時間があったのでトレーニングマシンにトライしました。
ジムに120回通って2回目です。
男ならやはりマシンに頼らず筋トレは腕立て、腹筋、背筋、スクワットです。
(なんでここでダンディズム出すのかわかりませんが)
筋トレマシンの前にはTVを映す大型画面が数台ありそれぞれのチャンネルを映しています。
「ながら筋トレ」が出来るわけです。
TVは「地デジ化」と共に買い換えるのも面倒臭いので見なくなっていたので久しぶりでした。
筋トレ開始。「まず広背筋から」と。
前のスクリーンには「絆」という特集で津波により被災された方や、原発避難区域の方が
インタビューに答えていました。
「次は腹筋」です。
スクリーンでは「復興バブルに湧く仙台」と特集され、
夜の店に集う大勢の作業着姿の男性が映り(多分、国分町)高級外車のディーラーが
「500万の車がよく売れ前年対比120%だ」とインタビューに答えています。
僕は去年の暮れに仙台を見ているだけに「何これ」と腹筋に余計に力が入ってしまいました。
夜の歓楽街が賑わい、高級外車が売れる事がどのように復興に結びつくのでしょうか。
しかも、多くの一般の人には全く関係ない話です。
しかも「仙台はいいおもいをしている」という誤解さえ生んでしまいます。
もし、「夜の店で嫌なオジサンの相手をさせられている女性店員が被災地で被災し
家計のためにイヤイヤしている」としたら誰が責任取れるんですか。
彼女に「がんばって」って言えますか。「いい娘だねぇ。外車買ってやろうか」とか。
怒りで腹筋やりすぎて痛くなってしまいました。
「落ち着いた所で前腕」と。
この前のスクリーンでも「3.11絆特集」でした。
ただ「速報、シバ漬のキャスター孤独死」とテロップが出ていて
「最近、都内でも餓死して発見される人がいますね」と淡々と。
デスクには筆文字で「絆」と書かれたパネルがありました。

去年、子供の頃から知っている人が
「大阪の西成区にあるドヤ街で亡くなり無縁仏になってしまった」という事を知りました。
彼は家業を手伝いながらミュージシャンを目指していたのですが、
父親の死で「家業か音楽の道」の二者択一になり音楽を選択したのです。
僕は自分もその道を目指していた経緯もあり、賛成しませんでした。
彼はしばらく音楽を続けていましたが行き詰まってしまい、
楽器を残し僅かなお金だけを持って家から出て行ってしまったのです。
僕は、「早まった事をするのでは。と思い自分に何か出来なかったのか」と後悔しました。
その後、「どこかで生きている」という連絡が入り安心したところでした。
死後、数日経過していたそうです。身元不明者の変死扱いです。
こういった事は西成区のドヤ街ではめずらしくないそうです。
彼に甘えはありましたが、それでも若くして「野垂れ死にで無縁さん」ですよ。この日本で。

前腕の筋トレマシンの画面には「絆」という漢字1文字と無縁社会の孤独死という相反する言葉が同居した後、
被災地の映像に戻っていきました。
なにか悲しくなってきたので筋トレやめる事にしました。やはり不向きです。
男はテレビ見ながらやる物ではありません。(だからダンディズムいらないって)
その後プールで考えながら泳いでいたら1時間経過してしまい道を歩いてもフワフワしてしまいました。
踏切に箱根からロマンスカーが帰ってきました。
そう言えば、ずっと「誰が歌っているのか」と気になっていたロマンスカーのCM(関東のみですみません)
「あなたは今、どの空を見ているの」をウイスパーボイスで歌うバージョンです。
これなんと冒頭でご紹介した阿部芙蓉美さんでした。
このCDの最後の曲に「耳を塞いでみてよ。だれも君を咎めないよ」
「いまは希望のうたをうたわなくていいよ。夜を越えよう」というバラードがありました。
涙がでました。

前を横切るロマンスカーにステッカーはなく、「がんばろう」を言わないロマンスカーには
「何をがんばったらいいのか」はやはり聞けませんでした。
  1. 2012/03/16(金) 14:59:11|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2012年3月9日 NOCE吉祥寺店 13年ぶりのリニューアル

今週は、春らしく暖かな日がありましたが今日は再び朝から冷たい雨が降っていて寒い日に逆戻りです。
こうやって暖かな日と寒い日が交互に繰り返されながら季節は変わっていくのでしょうか。
今週末、NOCEのある地域では名古屋、大阪、広島を除いてあまりスッキリとはいかないそうです。
ただ大きく崩れる事はないそうなので「街のお出掛け」にはまずまずかも知れません。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。


今週の新商品のご紹介は、エクステンフダブル(伸長式)テーブルです。
デザインの元は北欧系フィフティーズで円筒状のテーパードレッグ(先が細くなる脚)が
外側に少し開いた状態で取り付けてあるという典型的なものです。
0309-1.jpg
MK1231テーブル ウォールナット
¥38,000

幅128.5(160.5)×奥行90×高さ74.5cm
Made in China
※組立式


天板の角にアール(曲線)をつける事により、一層エレガントな感じに仕上がっています。
0302-2_20120309134449.jpg

インテリアの観点では、断然カフェ系、ナチュラル系ですがシンプル系でも使えそうです。

素材は脚がラバーウッド天然木を
0309-3.jpg

天板にはウォールナット天然木の突板を使用しています。
ウォールナット天然素材を使う事により、このテーブル全体の高級感が増しより上質なものになっています。
0309-4.jpg
 
さて冒頭でもご説明させていただきました通り、このテーブルはエクステンダブルで伸ばす事ができます。
通常は128cmですが、付属の天板を加えることにより160cmまで伸びます。
0309-5.jpg

伸ばし方ですが、まず天板の中央付近にある留め金のロックを
0309-7.jpg

解除し
0309-6.jpg

天板と脚を左右に開き延長用の天板を挟んで
0309-8.jpg

完了となります。
0309-9.jpg


さて価格ですがこのパフォーマンスで38,000円です。
テーブルのボリューム、機能、素材から考えると格安と言えます。

普段は小さく部屋の空間を有効活用して使え、
急な来客や人数が増える時には伸ばして使えるという便利なダイニングテーブルで、
デザインも妥協していません。

ホームパーティもカフェ系インテリアですれば、ゆるい空間に会話が音楽になり、
音楽は空気になって時間の経過を忘れてしまいそうです。




今週木曜日に、NOCE吉祥寺店がリニューアルオープンしました。
1999年のオープン以来床や壁も当時のままで限界でした。
その当時、以前はどこかのオフィスだったらしく床も壁も殺風景なものでしたが
「オープンする事に意義あり」で何の造作もしないで家具を搬入しオープンさせたものでした。
因みに1号店の自由が丘は1995年のオープンでした。

今回のリニューアルの目的は主に床、壁、天井、また浅草、渋谷に続く「吊り棚」で商品を展示するスタイルに
変わった点です。

吉祥寺と言えば「住みたい街ランキング」5年連続1位の街です。
下北沢が1位だった頃もありましたが最近は吉祥寺に負けっぱなしです。
2011年はランクを上げ2位になりましたが、吉祥寺を抜く事は難しそうです。
て言うか、街の規模が違い過ぎて勝負にならないと負け惜しみを言っておきます。
「勝負」とかの時点で既に負けてるし。
向こうには東急百貨店がありますが、こっちには東洋百貨店しかないし。
公園も駒場か梅が丘まで行かないとないし。
劇場とライブハウスの数なら負けないかも知れませんが生活にあまり関係ありません。

そこで勝てるものがありました。
吉祥寺は中央線の特別快速が止まりません。
駅で待っていると新宿行きの本物の特急「あずさ」が通過していきます。
これは許せる範囲です。
その後、オレンジの中央線特別快速東京行きがなんと通過するのです。
寒い日は凍えてしまいそうになり、暑い日は熱風で気絶しそうになります。
次に来る快速は名ばかりで新宿までほぼ各駅停車で高尾までは完璧にただの各駅停車です。

下北沢は、ロマンスカーが通過するのは同じですがなんと快速急行が止まるのです。
そして新宿までは先に来た電車が先に着きます。
急行も各駅も快速準急、快速急行もみんな平等です。なんとリベラルな事でしょうか。
あまりにもローカルなのでそろそろ止めときます。
とは言え、吉祥寺は僕の好きな街であることに違いありません。
1ヶ月に1回以上行っています。


下北沢の
0309-01.jpg

改札を抜け
0309-02.jpg

井の頭線ホームに向かいます。
0309-03.jpg

運よく急行吉祥寺行きに(各駅と急行は交互にきます。各駅は必ず永福町で次の急行に連絡するので
急行を乗り遅らせると吉祥寺到着は次の急行と変わらなくなってしまうのです。)
0309-04.jpg

乗り、15分で
0309-05.jpg

終点吉祥寺に着きます。
0309-06.jpg

改札を越して階段を下りると
0309-07.jpg

JRの改札口(公園口)のホールがあります。
0309-08.jpg

さらに出口に向かって階段を下り
0309-09.jpg

出口を背にして
0309-10.jpg

前の通りを右に歩きます。
0309-11.jpg

賑やかな店がたち並ぶ通りにある
0309-12.jpg

おいしそうな新鮮魚貝居酒屋を見ると
0309-13.jpg

大きな通りに出ます。
0309-14.jpg

通りに沿って更に進むとJRのガードと交差点があります。
0309-15.jpg

信号に従って横断歩道を渡り(信号無視すると向かいにある交番の拡声器で怒られますので
くれぐれも青で渡る事をお勧めします)
0309-16.jpg

ガードをくぐり
0309-17.jpg

歩道を歩き
0309-18.jpg

ダイニングバー系のお店と本と雑貨の店が経営するハンバーガーのお店を通りすぎると
0309-19.jpg

すぐにNOCE吉祥寺店がありました。
0309-20.jpg

明日の開店を待つ
0309-21.jpg

店内は
0309-22.jpg

商品が既に
0309-23.jpg

整然と並んでいました。
0309-24.jpg

特注の商品棚には今回初リリースのアイパッドやスマホを立てる
デザイナーによる木製オブジェがあります。
素材はヒノキでいい香りがしていました。
0309-25.jpg

フローリングにはパイン材を使用していて家具を引き立てています。
0309-26.jpg

外から見ると相変わらずゴチャって見えますが中に入ると全然違って見えます。
0309-27.jpg

何故、「ゴチャっている」のかと言うと単純に商品量が多いからです。
NOCEの場合は店舗を規模や広さで考えていません。
家具はひとつひとつが大きいので場所を取ります。
綺麗にコーディネートさせようと思えばある程度広さが必要になります。
広さを確保すると家賃が上がります。
つまり効率が悪くなるわけです。
「様々な商品を出来るだけ多く実際にお見せしたい」との観点からすると
しっかりスタイリングする事が難しくなってしまうのです。

因みにNOCE吉祥寺店の売り場面積は50坪程度です。
家具店としては決して大きいとは言えませんが展示量でビックリします。
10トントラック2台分です。
これでは漠然としていますので実数を言います。

なんとその数は
ソファ 53台
テーブル 27台
チェア 114脚
キャビネット(TVボードなど)43台


どうですかこの量。
僕もあらためて数えて驚いています。
広さに関係なく展示数で勝負です。
ただ床と壁と棚を変えたことでダサい店にはなっていません。

特注棚の上のチェア
0309-28.jpg

今はクローズとなっているサイン
0309-29.jpg

暮れかけて行く窓の外に向けられたチェア
0309-30.jpg

店内に配置された
0309-31.jpg

ソファも準備は整いました。
0309-32.jpg

役目を終えたリニューアルオープンのポスターを外すと
0309-33.jpg

13年ぶりにリニューアルしたNOCE吉祥寺店が明日のオープンを待っていました。
0309-34.jpg


是非、皆様のご来店をお待ち申し上げております。

  1. 2012/03/09(金) 12:39:12|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

2012年3月2日 下北沢の雪

今週もまだ寒い日が続き、3月に近いとは思えない陽気でした。
雪が降った日もありました。ただ来週はかなり暖かくなるそうです。
週末、NOCEのある地域で、土曜日は新潟を除き崩れないそうですが日曜日は、
名古屋以西で曇りや雨になるそうです。
ここ最近ではめずらしく日曜日に新潟と札幌が晴れるそうですが、冬型気圧配置が崩れるということで
季節は確実に春に向かっている事なのでしょうか。
冬のお出掛けもそろそろ終盤です。
コートにマフラー、手袋と冬を名残惜しみながらの街散歩はいかがでしょうか。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国NOCEスタッフ一同お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。


先週まで、「出張ブログ」を書いていたので今週は新商品のご紹介をさせていただければと思います。
今回ご紹介させていただくソファは、去年の6月位から改良を重ねて仕上がったものです。

全体的なデザインは北欧シンプルを意識したものでアームに角をつけました。
シートの面積に余裕をもたせる事により、
ソファとしての安定感とゆとりが生まれ高級感さえ感じさせてくれます。
0302-1.jpg

正面からのイメージはこの角を強調しながら全体を柔軟に仕上げるというデザインの象徴とも言えます。
又、シートの底部にアームと同じ素材の木を回す事により一層「北欧らしさ」を与えています。
0302-2.jpg

サイドからのイメージを見るとややシートが深くなっている事がわかります。
この深さが余裕のあるデザインに寄与するばかりではなく、「座った時の心地よさ」にも関係しているのです。
0302-3.jpg
  
インテリアから考えるとシンプル系ですがカフェ系のナチュラルやウォールナットにも良く合います。
物によってはモダンでもいけそうです。クセのないシンプルなデザインは、あまりお部屋を選びません。

素材はシートにファブリックを、アームとボトムのフレームにはアッシュ材を使用しています。
このアッシュ材を使用することによりこのソファをより上質なものにしています。
アッシュ材そのものが全体のイメージを支配しているといっても過言ではありません。

タイプは2シーターと
0302-4.jpg
9016ソファ 2人掛け ナチュラル/オレンジ
¥49,800

幅136×奥行74×高さ71(38)cm
Made in China
※組立式
◇他ナチュラル/グリーン、ウォールナット/オレンジ、ウォールナット/グリーンあり。


1シーターで
0302-5.jpg
9016ソファ 1人掛け ウォールナット/グリーン
¥32,800

幅66.5×奥行74×高さ71(38)cm
Made in China
※組立式
◇他ウォールナット/オレンジ、ナチュラル/グリーン、ナチュラル/オレンジあり。


カラーは最近の流行であるシャーベットオレンジとグリーンをご用意してあります。
アッシュ材のカラーもナチュラルとウォールナット色の2色となっています。
どちらの仕上げもつや消しでアッシュ材の特徴である木目が綺麗に出ています。
  
さて価格ですが1シーターが32,800円、2シーターが49,800円と
NOCEの木製アームのソファとしては高めに感じてしまいますが、
これは素材のアッシュと大きさによるものでこの観点から考えれば決して高いものではありません。
  
ファブリックカラーと木製フレームのカラーとのコンビネーションも絶妙です。
それぞれの組み合わせはそれぞれ違って見えます。
これを画像で表現する事は限界があるので是非NOCE各店で実物をお確かめいただければと思います。

北欧シンプル系のこのソファがお部屋にあると、日が少し長くなった午後、少し湿った風、
透明感のあるスウェディッシュポップスにコーヒーとパンケーキを焼く甘い香りに辺りが覆われていきそうです。

パンケーキですが何か「むしょうに食べたくなる」時があります。
そんな時はコンビニに走ってミルクとたまごと「ホットケーキの素」を買ってきて速攻で作ります。
テフロンのフライパンがあれば上手く焼きあがり、バターとメープルシロップでと。
ただ「食べたくなるインターバルが長い」と粉の賞味期限を越えてしまう事がよくあるので注意です。
これ「お好み焼きの粉」も同じ公式にあてはまります。




今週、今年2回目になる本格的な雪が(雪の多い地方の方には笑われてしまいそうですが)下北沢に降りました。
0302-01.jpg

つきかけた春の色や
0302-02.jpg

路地を白く塗り替えていきました。
0302-03.jpg

ところで「何故、雪は白い」のでしょうか。
それは、「雲や湯気やかき氷が白いのと同じです。」と言ってしまったら終わってしまうのでもう少し伸ばします。
雪の元は雲です。雲の元は空気中に在る水分です。空気中の水分の元は、地表にある水、雪、海水、川の水です。地表にある水分の元は雪や雨です。雪の元は・・・・。と続けると永遠に終わらなくなります。
空気中の水分は地表から蒸発した水蒸気の状態です。よく言う湿度はこの空気中の水蒸気の多さで決まります。
気温が高くなれば水蒸気量が多く湿度の高い状態になり、
逆に温度が低いと水が固まり水蒸気の状態ではいられなくなり水分として他の物体に付着していくため、
空気中の水分は少なくなり湿度が低い状態になります。
何故、このような現象が起こるのかというと、
ある一定の空気の中には一定量の水蒸気しか存在出来ないからです。
水蒸気のままでいられる限界量(飽和水蒸気量)は温度によって変化します。
温度が高い方が水蒸気の状態でいられるわけです。
そこで空ですが、上空に行けば行くほど気温は下がります。
上昇気流に乗った空気は上空で冷やされて水蒸気でいられる割合(飽和水蒸気量)が下がります。このため水蒸気が水や氷となり雲を形成していくわけです。
この雲を形成する水蒸気が変化してできた水分は気温が更に冷えると小さな氷(氷晶)として固まります。
この小さな氷晶が空気中の様々な塵などに付着して形になり、地上に落下をし始めます。
地表の温度が高ければ溶けて雨になりますが、湿度が低いと温度が5度程度でも雪になります。
一方地表温度が低くても湿度が高いと雪になりません。
スキー場などで「雪がいっぱいあるのに何で乾燥してるの?」の答えはこの湿度に関係しているものなのです。
そこで、「白い?」ですが、雪は小さな氷の集合体です。
人間が見ている色は全て光の反射で眼球のレンズを通じて脳が認識しているだけです。
(昆虫や魚が同じ認識をしているかどうかは虫に聞かないとわかりません。)
色が反射した時の波長で言うと短い「紫」(この波長外を紫外線)から「赤」(この波長外を赤外線)まで
レインボーカラーを形成しますが「白」はありません。
雪は小さな氷晶の集まりで他方向からの光を乱反射するわけです。
光は集まると白くなる特徴があります。
ガラスを細かく砕くのも、透明な氷をかき氷にすると氷の粒が乱反射して白く見えるのも雪と同じなわけです。
先程のレインボーカラーは混ぜれば混ぜるほど黒くなる原理の逆さということです。
最近、グループを解散してソロ活動宣言したイケ面シンガーの「粉雪」は水分が非常に少ない雪で
地表温度がかなり低いところで降ったものに違いありません。


つかの間の
0302-04.jpg

雪がはかなく
0302-05.jpg

感じるのは
0302-06.jpg

瞬く街を白く変え
0302-07.jpg

すぐに
0302-08.jpg

消えてしまう運命だからでしょうか。
0302-09.jpg

  1. 2012/03/02(金) 15:20:23|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0