NOCEの家具バイヤーズブログ 2012年05月

NOCEのバイヤーズブログ

2012年5月25日 Night In Hong Kong 最終回

今週は、金環日食の日がありました。
前日、天気予報でくもりと予報が出ていたので「無理かも」と思っていたのですが、
朝いつものように5時半に目覚めると、なんと太陽が見えました。
慌てて日食グラス買いに走ったのですがムリでした。
人にあれほど「直接見ないように」言っていたのですが、少し見ちゃいました。直接。
最近、眼が霞むのはこれが原因なのでしょうか。
(5日後くらいから症状が現れるそうです)
週末のお天気ですが、NOCEのある地域では土曜日の札幌を除いてまずまずのお天気になるそうです。
梅雨前のさわやかなお天気で絶好のお出掛け日和になりそうです。
その際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同、お客様の御来店をお待ち申し上げております。


今週の新商品のご紹介は、僕の行きつけのカフェで使われているソファをモチーフに
デザインしたまさにカフェ系ソファです。

HY2691ソファ(※3サイズ、各4色展開です。)
1人掛け 左からグリーン、ブラウンチェック
¥19,800
幅72×奥行76×高さ80(41)㎝
1PGR_20120525142241.jpg1PBRチェック

2人掛け 左からオレンジ、ブラックチェック
¥29,800
幅136×奥行76×高さ80(41)㎝
2POR_20120525142240.jpg2PBKチェック

3人掛け 左からグリーン、ブラウンチェック
¥34,800
幅160×奥行76×高さ80(41)㎝
3PGR_20120525142238.jpg3PBRチェック

下北沢の行きつけカフェでどうしても気になっているソファがありました。
そのソファはすでに年季が入っていてどこのものだかわかりませんでしたが、
おそらくヴィンテージに影響を受けた日本製だと思われます。

デザインのコンセプトは、丸みでレトロ感を強調しつつ
更に座り心地も追求したものとなっています。
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特に背もたれからアームにかけて一体化させ、その先端部に少しRを施し
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ボトムで丸くしたデザインはヴィンテージでよく見かけるものです。
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またアーム自体の高さも低く、座部を深く取っているので華奢な印象がなく
ソファらしいドッシリとした印象を与えてくれるばかりではなく、
座り心地の良さにも寄与しているのです。
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脚部は若干長めのテーパードレッグにしてあります。
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モチーフのソファはもう少し細かったのですが、
本体がガッチリしてしまったのでバランスを考え少し太めにしてあります。

インテリアから考えると、カフェ系、ナチュラル系、シンプル系と幅広く対応します。
特にチェック柄は、ナチュラルテイストのカフェ系にはよくマッチしそうです。

ファブリックのカラーは、ブラウンチェック、ブラックチェック、グリーン、オレンジの4つで、
どの色もこのソファのコンセプトに合っています。
脚部の色は共通でウォールナット色となります。
タイプは、1シーター、2シーター、3シーターの3タイプです。

座部にゆとりを持たせる事による座り心地のよさに加え、
なんと座部自体にもポケットコイルを内蔵させ抜群の座り心地を確保させました。

このソファのアクセントでもあるアームのカバーは、汚れと擦れ防止のための物で、
よくヴィクトリア系のソファで見られたものですが、
気になる方は取り外して使用しても問題ありません。
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さて、価格です。
1シーター19,800円、2シーター29,800円、3シーター34,800円(全て税込み)と
安さがウリではありませんが絶対安いと思います。
それぞれのタイプでソファセットを作る事も出来ます。
よくヨーロッパで見かける1+2+3のセットでも84,400円と格安です。

このソファに座ると、あのカフェの情景に包まれていきそうです。
無造作におかれたソファの前のローテーブルにはミルクティーと甘さを押さえたロールケーキ。
アコースティックライブの時に買ったCDからのミドルテンポのギターと
ウイスパーヴォイスが時間と時間の間にできた隙間を埋めていきました。



先週からのつづき

翌朝、オフにもかかわらず朝5時半に目が醒めると、
香港の街には雷雲が垂れこめていました。
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暫くすると街は稲妻と雷鳴とスコールのような雨に覆われました。
シャワーのなかに煙っていくビルの群れをむらさきの稲妻が切り裂いていきます。

「いつものようにストレッチをして朝食」ですが、
今日は「仕事無し」なので軽く済ませました。
(と言ってもこの他に食パン3枚、クロワッサン1個)
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この後、コンシェルジュに今晩のディナーの予約をお願いしました。
「ワインとチャイナ」とリクエストして散歩にでかけました。
気温は30度くらいでしょうか。
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厚い雲に香港島の街が飲まれてしまいそうです。
スタークルーズの大型船が一夜の夢を乗せて寄港します。
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この大型船は4万トンくらいあります。
(日本最大の客船「飛鳥」は5万トン)ワンナイトクルーズと呼ばれ、
夜出港し朝戻ってくるクルーズ船で客室数は776室あり、
レストランやバーが14もあります。
ショーや本格カジノ、プールやフィットネスなどかなり充実した設備で
価格は1泊14,100円から49,300円(エグゼクティブスイート、バルコニー付き)と
香港の高額なホテルと比較すると高くはないかも知れません。
(残念ながら、僕は、船は好きですがクルーズには興味ありません。
コンテナ船の方が興味あります。)
とは言え、接岸するまで見てしまいました。
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スターフェリー(対岸の香港島まで結ぶ水上バスのようなもの。
1888年の設立でイギリス植民地であった香港島と中国側の九龍を結ぶ公共交通手段。
現在も観光だけではなく一般の交通手段としても使われている)の乗船場の周りは
巨大ショッピングモールやブランド店がひしめき合っています。
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ここに来れば「無いものは無い」という程ありとあらゆるショップが軒を連ねています。
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今では、日本ではあまり見かけなくなったブランドショップ前の行列も
有名店の前では必ず出来ていました。
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中国本土からの人達だそうですが、そのバイイングパワーはすごいものがありました。
思えば、日本人もパリのヴィトン、シャネル、ミラノのプラダの前に
行列を作っている時代がありました。
今、対岸の香港島は2005年から始まったモールの建設ラッシュが今も続いていて
世界のブランド店がアジアのフラッグシップとして競うように出店しています。
家賃はニューヨーク5番街に匹敵し、「年内には超えるだろう」と言われています。
今度出店するZARAの家賃は、月額1億5千万円だそうですが、
新築テナントのウエイティングリストはどこも1年先までいっぱいだそうです。
2年後に「僕が昨日乗った新幹線」が開通すると武漢(四川の近く)まで1本になり、
この先の購買力を考えればまだ「伸びシロ」があるわけです。
「人でいっぱいのモール」の中でカンペールの定番をゲット。
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(カンペールはスペインを代表するシューズブランド。
香港ではキャンパーと呼んでいました。)
ドイツでも日本でもこのステッチの入ったオールドファッションはありませんでした。
僕にとって大切なビジネスツールのひとつです。
これがあれば1日徒歩10キロの見本市強行軍にも耐えられ、
ファッション性と履き心地は群を抜いています。

買い物のあと、混雑する街の食堂で
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前回食べ損ねたワンタン麺を。
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やはり、本場香港のワンタン麺でした。
極細麺に塩ベースのスープ、なによりワンタンが違いました。
手包みのワンタンの皮に中にプリプリの豚挽肉のあん。
麺とワンタンの両方がおいしくないとワンタン麺とは言えないという事が初めてわかりました。
ただのラーメンにワンタンが入っているだけではダメです。
スープと麺とワンタンのバランス、凝ったら奥が深そうで
「ワンタン麺ブームの香港」納得です。
前回、行列しているワンタン麺専門店で「炒麺(やきそば)ありますか」と聞いて
思いっきりイヤな顔された事がわかったカモ。

ホテルに帰ると予約を頼んでいた今晩のレストランの案内が
コンシェルジュから届いていました。
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「夜上海」(イエシャンハイ)といって香港が本店ですが、上海で初めて行きました。
実は、東京の銀座にもあり数回利用した事がありましたが
残念ながらすぐに閉店してしまいました。

軽く筋トレをして屋外にあるプールで30分程(リゾート型プールなのでこれ以上はNG)泳いで
部屋に帰りバスタブにゆっくり浸かって
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レストランへと港沿いの道を歩きはじめました。
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暮れかけた空がビルの端に掛かっていました。
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重い雲が、雨を連れて香港島に戻っていきました。
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エレベーターを上ると「Ye Shanghai」に着き
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外が見えるいいテーブルに案内されました。
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まずはプロセッコを。
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(イタリア北部ベネト州の発砲性ワイン。
シャンパンのようなもので若干シャンパンより薄めで軽い。青リンゴ系の香り)

店内はまだ早いのか人はいません。
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(この後、すぐに満席となりウエイティングが出ていました。
香港の人気店のひとつで、もう一度日本に来ればと切望しています)

シャンパングラスの向こうに香港の空が
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ラヴェンダーに変っていきます。
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半熟たまごの燻製。これをプロセッコとやるとたまらない。
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ビルの窓が灯る頃、昨日の工場を思い出していました。
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今の世界経済の中、「製造業ってなんだろう」と。
中国の工場では労働者の賃金が月4万から5万で、「高騰したから中国では生産できない」と
別の国にただ安い労働力を求めて移動しています。
すると「残された中国の工場の人達はこれからどうすればいいのか」と。
「スキルを磨いて広州で就職して素敵な彼と結婚したい」と言った昨日の彼女の笑顔が
ビルの窓に吸い込まれていきました。

テーブルには、このレストランのリコメンデーションのひとつで
挽肉とネギなどの野菜とナッツをみじん切りにし、
オイスターソースベースで炒めたものをゴマのついたパイのような物に挟んで食べるという
ワインにピッタリのものが来ました。
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次に、マーボー豆腐。
広東風だけに薄味の軽い味付けでワインの邪魔をしません。
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ワインを赤に変え
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(チリのメルロー。ソムリエのお勧め。
もちろん、ソムリエには「安くていいものを」と言ってあります。
期待を裏切るくらい上質で、ペッパー香からナッツ香に変っていきました。
ボルドーのサンテミリオンを意識した仕上がりでした。)

〆の焼き小龍包。
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これは、本場上海の「生煎」とは違い小さい肉まんの下を揚げ焼きしたものですが、
「生煎」を知らなければこれはこれでOK.。

空きかけたワイングラスに夜が反射していきました。
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会計を終え外に出ると冷め切らない風とひといきれの中、
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縁取られたビルを
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色とりどりにみなもに映していきます。
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艶やかな船が通るとこのまま夜を終えたくなくなり最後の一杯のためにバーへ。
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香港の夜がブルゴーニュグラスの底に沈んでいきました。
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製造業が安価な労働力を求めて移動する究極は、
限られたメーカーが限られた所でしか生産できない状況を生み、
そこで働く「物を造る人達の生活の向上」はあり得ないとなると、
世界中から物を造る人がいなくなってしまうと言うことです。
新興国代表の中国でも現状は実体の数字より厳しいものがあります。
中国全土に張り巡らせて行く「新幹線」は、
これから沢山の人を移動させる大動脈となり経済の活性化に繋がるのでしょうか。
インドやブラジルでも経済に陰りが見え始め、
自国通貨の下落によるインフレを阻止するために政府が干渉しています。
ギリシャやスペインで金融が正常化したところで若年層の50%の失業率は
改善されるのでしょうか。

バーには、テーブルのワイングラスと窓に映る香港の夜景が残っていました。
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僕の短い休日が終わりました。
翌朝、午前6時
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いつものA21バスで空港に向かいました。
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  1. 2012/05/25(金) 13:58:12|
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2012年5月18日 Night In Hong Kong 2

今週は、初夏を思わせるような陽気に半袖一枚で歩ける日もありました。
ただ昨晩は不安定な天候で夜空に雷鳴が響き渡りました。
来週の月曜日はいよいよ皆既日食の日です。
さんざん言われていますが、くれぐれも直接太陽を見ないようにしましょう。
コンビニでも観測用グラスが売っているので
見えなくても記念と割り切っておけば見えなくても口惜しい思いはしません。
20年位経ったら、見えなくても「本当は見えた」と事実を曲げる事ができる道具として使えるかもしれません。

さて世の中はヨーロッパを中心に大変な事になっています。
ギリシャの選挙は終わりましたが、党派が拮抗して政府が成立せずに再選挙になってしまい、
急進派の「デフォルトしても緊縮政策は拒否」という党派が政権につきそうだという情勢になっています。
このため、「ユーロを今のうちに引き出しておこう」という人達が銀行に詰め掛けているそうです。
(まだパニックではない)
なぜならば、もしギリシャが破綻してユーロが元の通貨「ドラクマ」に戻れば
換金レートがとんでもなく安くなってしまうからです。
これは、ギリシャだけではありません。
スペインでも先週、政府の金融支援を受けた銀行に預金者が「引き出そう」と殺到しています。
おろす現生が銀行になくなれば「取り付け騒ぎ」になってしまいます。
国の破綻より民間が先にいくと予想外の展開でユーロ危機が起こりそうです。
この影響を受けるのが、ユーロ圏と貿易量の多い中国です。
ユーロの衰退でリーマンショック時の世界救済のための財政支出がまわらなくなる可能性もあるのです。
日本は中国が最大の貿易国である以上、影響は否めません。
急ピッチで進んだ経済牽引車の中国が失速すればギリシャでは済まない程、世界は大変な事になりそうです。

週末、NOCEのある地域では久々に全地域でお天気に恵まれそうです。
少し暑くなりそうですが、5月のさわやかな風に吹かれて緑の中の街歩きには絶好です。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同、
お客様の御来店をお待ち申し上げております。


今週の新商品のご紹介は、以前オークとウォールナットのハイブリッドで展開させていただいたテーブルを
ウォールナット単一にさせたものです。
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PIERCEテーブル ウォールナット
¥49,800

幅180×奥行90×高さ75㎝
Made in Malaysia
※組立式



デザインの基本は北欧です。
テーパードレッグを外側にハの字に向けて付けるという典型的な北欧スタイルです。
特にエンド部分の天板に向かうライン取りは見事といえるほど綺麗に仕上がっています。
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このラインが一層その雰囲気を盛り上げているのです。
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ハイブリッドの時は、ややモダンな印象がありましたがウォールナットの単色にすることで
よりレトロ感やヴィンテージのような印象が濃くなりました。
インテリアとしては、カフェ系、ナチュラル系ですが選ぶチェアによってはシンプルでもいけそうです。
もともと、PIERCEチェアとのカップリングでしたが
他に素材がウォールナットやペールトーン系のファブリックを使ったチェアとの相性もよさそうです。

素材は天然木ウォールナットの突板で表面の仕上げはマット仕様です。(つや消し)
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この仕様により本格的かつ高級感さえ漂うダイニングテーブルになっています。

さて幅180㎝のウォールナット、本格的ダイニングテーブルが49,800円(税込み)と
50,000円を切っています。
このデザイン、素材、大きさなどのパフォーマンスから考えれば充分格安と言えるでしょう。
どうしてもサイズが大きいためお部屋が制限されてしまいますが、
ご興味のあるお客様は是非NOCE各店にてお確かめいただければと思います。



先週からのつづき

改札のアナウンスと共に
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チケットを自動改札機に通し
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エスカレーターでホームに下ります。
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世界で最も新しい駅のデザインなのでしょうか。
あまり見た事がありません。
ホームにはボンバルディア
(カナダにあるドイツ、ボンバルディア社の技術提供によるライセンス生産された中国製新幹線)の車両が
待っていました。
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車内に座ると
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列車はすぐに動き出し
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いくつかの駅に停車しながら進みます。
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車窓には新興住宅街や
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高層マンションが数多く建ち並んでいて
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その回りをどこまでも無数に工場がありました。
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列車は200キロ近いスピードで
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珠江の支流に掛かる橋を渡っていきます。
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遠くにコンテナを引き上げるカントリークレーンが見えます。
いくつかの支流を渡ると、このカントリークレーンがよく見られました。
カントリークレーンが設置できると言う事はそれなりの大きさ必要になるわけです。
工場でコンテナに積まれた製品はこの珠江の支流にある小さなヤードに集積され、
ここからフィーダー船(港からコンテナを大型船に載せかえるための港に運ぶ小型船。
10個くらいしか積めないものから100個以上積めるものもある。
陸上輸送で言えば大きな集配所を行き来する10トントラックの荷物を小分けにして
別の小規模の集配所へ運ぶ4トントラックみたいなもの。
フィーダー船は、外国間を航行するものを外航フィーダーといい、
東京港から別の国内の地方港へ航行するものを内航フィーダーと呼ぶ。
因みに、陸上で別の港に運ぶ事は「横もち」と言う)で
珠江本流を大きな貿易港である深圳や香港などへ運ぶわけですが、
これがこの地域を飛躍的に発展させた事だと思いました。


住宅街が見えてくると
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下車駅のプラットホームに停車し
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列車を降り
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駅に迎えに来てくれた工場の人達と
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工場に行きました。
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内部を案内されると
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成形合板の部材と
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出荷を待つカートンボックスが並んでいました。
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別の棟ではスティールチェアの溶接をしていました。
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僕は、ヨーロッパの工場はよく見ていたのですが中国は初めてでした。
この工場は部材を調達して加工する工場のようで
ヨーロッパのようにかなりゼロに近い状態から家具を生産する工場とは違います。
ヨーロッパは、コストの面では利点がありますがラインが多くなってしまうためアイテムを多く持てません。
又、新商品のリリースにもラインや「型」を開発しなければならないため
商品開発の速度は必然的に鈍くなり時代の流れに乗る速度も遅くなってしまいます。
一方、部材を分散して組み立てる方は全てその反対です。
所謂、カンバン方式というもので小さな工場が部分、部分を製造し最終的に組み立てるわけで、
「型」にリスクや投資が要らないため、アイテムが広がり、モデルチェンジが可能で
即、時代の波に対応する事ができ、しかも適時生産で在庫リスクもありません。
この方法はアジア的であり、村落共同体の根本とも言え、
世界経済が上潮の時には協調性が活かされ最大限の力を発揮しますが、
低迷した時にはその逆になってしまうのです。
共同体である以上、1社の力ではどうにも出来ないからです。
ここに問題があるわけです。
この工場も僕の目からは決して忙しそうには見えませんでした。
商談はスムーズに進み取り合えずコンテナ4本の発注を終えました。
小回りの利くこの工場の利点を最大限活かした発注でカフェ系とヴィンテージ系を
NOCEっぽく仕上げた商品は7月頃のリリースとなります。

商談の後、担当の女子と男子でランチに出かけました。
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地元ならではのレストランで
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水上の古いコテージで
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テラス席の方が良かったのですが
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個室に行きました。
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あまりにも気持ちよかったので窓を開けると
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水面をなでていくすずやかな風が
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部屋を通り過ぎていきました。
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担当の女子は1年半前に大学を卒業し、専攻は教育心理学と英語だと言っていました。
基本的に彼女が外部の担当で英語から中国語に通訳するわけです。
もともとこの街で生まれ、この街で仕事をしています。
「夢は?」と聞くと、
「とにかく語学や仕事のスキルを身に付けてから広州で働いて、素敵な人と結婚する」のが夢だそうです。
彼女にとっての憧れの街は大都会広州です。
上海や北京でも香港でもありません。
日本について尋ねると、東京が大都会という以外あまり知りませんでした。
日本で大卒2年目の女子に広州の事を聞いてもわからないのと同じレベルです。

ランチの時間もすぐに過ぎ静かなレストランを後にして、車で駅まで送ってもらい
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新幹線で広州南駅へと向かいました。
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食堂車のシートに座ると
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コーヒーの向こう側の窓に出来たばかりの街が次々に飛んで行きました。
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広州南駅で降り、香港に向かうため深圳北駅に向かう新幹線に乗り換えます。
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この深圳北行きは、初めての利用でこの線は去年の12月に開通したばかりです。
チケットを買おうとすると「10本先まで満席で9時にならないと席はない」と言われてしまったので
1等車を聞くと「3本先ならある」との事でチケットを購入しました。
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ここのカウンターの人、英語完璧に通じました。
先月の広州東駅の「English Speaker」とは違いました。

列車の到着を告げるアナウンスと共に
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ホームに下りると
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ドイツのケルンでよく乗るICEに似た列車が来ました。
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(CRH3と呼ばれ、ドイツ、シーメンス社のICE3の中国製ライセンス生産モデル。
最高速度350KMで営業運転。この後継モデルCRH380BLは時速487,3KMの世界最速記録を持つ。
中国の高速鉄道網は2009年に日本を抜き世界1に。
これは、2008年のリーマンショックで荒れた世界経済救済のための中国の大型内需プロジェクトにより
急ピッチで行われたため。
3年後には25,000KMに達するという。例の事故もこの急ピッチが原因とも言われている。)

ドアが開き車内に入ると
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1等なので静かでゆったりとしています。
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乗った感じはドイツのICEと殆ど変わりません。
列車は時速300KM
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走り抜け
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深圳北駅にノンストップの40分ほどで到着しました。
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今までの記録では最短でただ驚くばかりです。
2年後には香港まで直接入るそうです。
この駅も新しく同じような建物でした。
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外に出て
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地下鉄の入り口から下り
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タッチパネルの自販機で
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チケット(コインのような物。なかのICチップに情報が書き込まれる)を買い
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自動改札機にタッチさせ
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ホームに上がり
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地下鉄に
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乗り
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香港ボーダーの福田口岸駅で下車しました。
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ここから香港まで歩いて越境します。
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エスカレーターを上り
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中国側のイミグレを終え
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国境の川を
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歩いて越えると
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香港側のイミグレに着きます。
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徒歩での越境はこの方法が1番楽でした。
(先月の深圳駅での越境は徒歩間が少し長い)

イミグレを済ませ香港側の地下鉄に
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乗り
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地下鉄を降りました。
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外には
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4年ぶりの香港の夜景が輝いていました。
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ホテルのレストランでいつもは仕事なのでアルコール無しですが、
今日からオフなのでまずはチンタオビール。
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3年ぶりに外国で飲むアルコールがしみていきます。
揚げワンタンにはシャルドネ(白ワイン)
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ホタテを海老のすり身で挟んで揚げたものには
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シラー(赤ワイン)を。
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僕の短い休日は始まったばかりでしたが、この晩はすぐに寝てしまいました。
  1. 2012/05/18(金) 11:58:16|
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2012年5月11日 Night In Hong Kong 1

今週は、竜巻があったり氷が降ったりと変りやすい天気が続いています。
先日も夕方突然落雷がありました。
今日も朝から涼しい風が吹いていて少し寒く感じるくらいでした。

世界に目を向けると、フランスの政権交代や(未定)ギリシャの再選挙(未定)
ヨーロッパの財政問題、中国でも、いよいよ悪い経済指標が出始めています。
今朝はアメリカの大きな投資銀行が巨大な損失を計上するとの報道がありました。
渦中のヨーロッパですが、イタリア人によれば
「ユーロに統一する事で得した国はドイツとフランスだけだ」と言っていました。
弱い国の通貨をユーロにして切り上げた事によりインフレが促進され、
今までドイツやフランスなどが輸出できなかった国にも(通貨の弱い国)
輸出できるようになったと言うわけです。
ここでサルコジ現大統領が敗れ社会党政権が誕生し、
今までの「メルコジ路線」(メルケル独首相とサルコジとの造語。
ドイツとフランスが協調してユーロ危機に対処しようとする事)が維持できるかとも言われていますが、
フランス国内ではあまりユーロ問題には関心がないそうです。
先のイタリア人は「フランス得意の道化芝居(ピエロ)で、選挙でサルコジが負けた事にして勝ち逃げする気だ」
とも言っていました。
家具業界では職人が消滅しているイタリアがリラ(昔の通貨)に戻っても、
元の世界一の座は程遠く、ユーロに残っても先は厳しいという現実があります。
ユーロ問題は根が深く、選挙で解決されるものではないようです。

週末のお天気ですが、NOCEのある地域では、土曜日の新潟を除いてほぼ全地域で恵まれそうです。
5月のさわやかな風に吹かれ絶好なお出かけ日和になりそうです。
その際には是非、NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。



今週の新商品のご紹介は、
カフェ系レトロチェアに少し昭和ノスタルジーのエッセンスを加えた癒し系チェアです。
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CONIEチェア
¥13,800

幅43×奥行54×高さ81.5(45)㎝
Made in China


デザインは全体的に丸みを強調したデザインでクラシックから派生したものですが、
脚をテーパード(先が細くなる)レッグを使用する事により、その部分の主張が無くなりました。
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この組み合わせがお互いの長所を共有してなんとも言えない「温もり感」を与えています。
クラシックが強調されるとデコラティブになり過ぎ、シンプルが強調されるとやや温かみに欠けてしまうのです。
そして座面と背もたれにステッチを施す事によりレトロ感をより色濃く表現しています。
一方、レトロばかりが目立ってしまうと「昭和初期のハイボールバー」のようなイメージになってしまうので
脚をストレートテーパードにしてウォルナット色で仕上げました。
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機能面でも触れたいところですが、座面の後部を丸くし背もたれとの接合部、
調度腰の当たる部分はデザイン面だけではなく抜群の座り心地を確保しています。
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インテリアの観点では、カフェ系ですがシンプルでもいけそうです。
レトロが基本なので日本の家ならば、あまり関係なく対応してくれそうです。
ただあまり、モダンすぎると柔らかすぎて負けてしまうかも知れません。

素材は、中材にウレタン、ファブリックにマイクロファイバー、脚はバーチ(樺材)を使用しています。

ファブリックのカラーは、ライトグレー、ブラウン、グリーンの3色で
どの色も落ち着いていてチェアの邪魔をしません。
グレイ
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ブラウン
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グリーン
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価格ですが、13,800円(税込み)とこのチェアのパフォーマンスから考えれば決して高くはありません。
前項でも触れましたがご興味のあるお客様は是非、座り心地をNOCEでお確かめいただければと思います。
座った時に腰が包まれる感覚は絶妙です。

このチェアがお部屋にあるだけで、柔らかい空気に包まれながら癒されていきそうです。
少し遅く目覚めた休日、窓を開けチェアに腰をゆだねていると5月の乾いた風が肩をなでていきました。




このゴールデンウィークに仕事とオフを兼ねて中国(仕事)と香港(オフ)に行ってきました。
先月の中国出張で目をつけたメーカーを訪問するためです。
上司にお願いしてゴールデンウィークに付けさせていただきましたので、往復の航空券(広州インの香港アウト)
と1泊分のホテル、広州と工場の新幹線往復以外は全て自腹となりました。
理由は、この時期でもあまり中国や香港は人気がないのか飛行機のチケット代がそれほど高くなかったので
上司を説得しやすかったのと、前回の発注で引っ掛かってしまったので
発注前に現地工場の確認と香港プチバカンスが付くからです。

今回の訪問地は世界の工場と呼ばれる珠江デルタ地域にある工場で、この地域の訪問は初めてになります。
(珠江デルタ地域とはパールリバーと呼ばれる珠江の河口にある香港、マカオ、広州を結ぶ
3角形の地域の呼称です。)
この地域は、珠江を利用して輸送できるため輸出関連企業が発展し世界有数の工業地帯のひとつとなりました。
高速道路や新幹線が整備され、深圳(しんせん、シェンツェン)や広州などの大都市を結んでいます。
世界の工場と言われたこの地域もインフレや主要輸出国の経済不振により、倒産や廃業が増加しています。
特に、家具製造などの手工業はもっとコストの安いベトナムやミャンマーにシフトし始めています。
世界1位の造船受注量の造船業界も急ブレーキがかかり1600ある造船工場の中にはこの先の受注が全く無く、
今年は倒産ラッシュが来るかも知れないという記事がありました。
マネー経済に翻弄される中国製造業ですが、世界の製造業のこれからを占う事になるのでしょうか。
(詳しくは前回の中国出張プロローグで触れてあります。)

その日、会社を2時半頃出発して渋谷から
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成田エクスプレスで
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成田空港に行きました。
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この日の広州行きは、機材が小さいのかなんと「沖止め」で
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(沖泊めとは通常の搭乗口であるボーディングブリッジではなく遠くの駐機場に停めて、
乗客はバスで飛行機に向かう時に使う航空用語。
語源は船舶用語で港に接岸せず、沖合いに停泊させ別の船で荷物の積み下ろしを行う場合に使う)

バスで飛行機に向かい
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雨の中ボーディングしました。沖止め、成田では初めてです。
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飛行機は離陸すると
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雲の海に浮かぶ幻想的な富士山が見えました。
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玄海灘の海に無数に浮かぶ漁火はまるで灯篭流しのようでした。
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上海の光の海にはテレビ塔が白く光っていました。
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飛行機は広州空港に着陸すると
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なんとここも沖止め。
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バスで
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ターミナルビルから、イミグレを終え
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空港ロビーを通り
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隣接するホテルにチェックインし
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部屋に入ると、窓の外には眠らない大きな空港がありました。
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その晩は、何も食べずに寝てしまいました。


空港の朝が
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明けていきます。
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朝食を済ませ
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チェックアウトをして
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再び空港に歩きます。
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今日はこれから工場にいくため空港の地下にある地下鉄で新幹線駅の広州南駅に向かいます。
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タッチパネルのチケットマシーンで
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切符を購入し
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自動改札機にタッチさせて
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ホームに降り
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地下鉄に乗りました。
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朝早いのか人はまばらです。
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地下鉄をひとつ乗り換えて
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広州南駅に着きました。
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広州東駅はよく使いましたが、南駅は初めてです。
とにかく大きいの一言です。
現代建築で駅というより空港といったイメージです。


自動券売機は中国のIDカードが必要なので外人は外のマニュアルのチケットセンターで切符を購入します。
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大きな液晶パネルの画面で時間と行く先を確認して
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乗車ロビーに向かい
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列車を待ちました。

この左右が階下にあるプラットホームへの入り口で
ファストフード店やコンビニが2階にわたりひしめきあっています。
ファミマ、セブン、よし牛などお馴染みな店からマック、ケンタ、スタバ、ピザハットなどの外資も沢山あり、
国内のお店と競い合っていました。
ただ、驚くばかりでした。
(つづく)
  1. 2012/05/11(金) 13:59:30|
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