NOCEの家具バイヤーズブログ 2012年06月

NOCEのバイヤーズブログ

2012年6月29日 「ピザ&パニーニ製造研究所」設立宣言

今週も梅雨入りにも関わらずあまり雨は降りませんでした。
来週は「海開き」のところもありますが、オホーツク海高気圧の影響で過ごしやすい日が続いています。
今週末、NOCEのある地域の天候ですが土曜日は広島と福岡を除いて晴れるそうですが、日曜日は全地域でくもりや雨になるそうです。
夏本番前の週末で雨とは言えギンギンの炎天下ではないので、お出掛けにはいいかも知れません。
そしてその際には是非、NOCEにお立ち寄りいただければとお客様の御来店を全国スタッフ一同お待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介は、先週に引続きチェコのTON社によるもので、今回は日本初上陸のデザイナーズコートスタンドです。
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なんともシンプルなスティック状の形ですが、よく見ればフックに当たる切り込みがあるのですぐにコートスタンドである事がわかります。
この商品も今年のケルンで見てそのデザインと発想に一目惚れしてしまった商品です。
1本の四角い棒に切り込みを入れコンクリートを土台に使用するというもので、コンクリートというアウトサイドの素材を木と融合させインテリアに流用するという発想は見事としか言いようがありません。
無機的素材のコンクリートと有機的な木材が気持ちいいほど調和しています。
デザイナーは、チェコのJan Padrnosによるもので商品名はTEEといい、ケルン国際家具見本市で行われる「Interior Innovation Award 2012」というコンクールで受賞しています。
ペドゥルノスによると、「場所を取らない上に収容能力にも優れた形の究極である。そして様々な高さにフックがあり、その低い所は子供でも容易に手が届き利用する事ができる」とコメントしています。
切り込み(フック)は1番上の2つを入れると
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全部でなんと13個もあります。
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これが彼の「収容能力に優れた」と言える由縁です。
本体の素材は木目の綺麗なオーク材で
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土台のベースにはコンクリートを使用しているので安定感も抜群です。
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実はこのハイブリッド(異素材の組み合わせ)構造がデザインのキモになっていて存在感をより強固なものにしているのです。
この商品に関しては、商品自身の主張があまりにも強すぎてインテリアでカテゴライズすることは出来ません。
逆に考えると空間があればどんなシーンでもOKと言う事です。
機能性にも優れているのでリアルカフェやモダンなダイニングでもいけそうです。
価格は15,800円(税込み)です。
最もこの商品は値段に関係ありませんが、50,000円だと言われれば僕は高いと思ってバイイングしなかったと思います。
ケルンで初めて見て「これはいい!」とTONの担当者に伝えると「本当か?」と不思議そうでしたが購入する事を伝えると「試作段階だけど購入は世界でNOCEが初めてだ」とうれしそうでした。

デザイン性の高いコートスタンドですが、機能性にも優れ場所も取らないのでギフトにもなると思います。
尚、土台がコンクリートそのものなのでご使用の際には床を傷めないためにフエルトなどの緩衝材を底に取り付ける事をお勧めいたします。
是非、実物をNOCE各店でお確かめいただければと思います。

TEEコートスタンド711104
¥15,800
幅24×奥行24×高さ171㎝
Made in Czech Republic
※組立式


突然ですがここに「ピザ&パニーニ製造研究所」を開所する事を宣言します。
所長は私、中目黒が偉そうですが初代所長になりました。
さて「なんでピザ&パニーニなの?」と思われるかもしれませんが、それは一重に「美味しいパニーニやピザが食べたい」という強い願望からです。
よく1年に延べ日数で3ヶ月位イタリアやドイツ、フランスに行っていた頃、忙しいビジネスランチは大体立食のパニーニでした。
その味が忘れられず、「東京でも」と思いパニーニを出す店を探しては通ったのですが「なんか違う」んです。これが。
ヨーロッパで「ざるの上の冷たいそばにのった天ぷら」にそば猪口のそばつゆを「丈の短い浴衣を着たブロンド女子」が「ドッゾ!」と言って一気にかけてしまう「天ぷらそば」食べるのと同じ感覚でしょうか。(この場合大きな皿が下にあり、落ちたつゆはここに溜まり、これに天ぷらをつけてお召し上がりになる紳士もおりました。「君は日本人なのに礼儀を知らない」とまで言われましたが「ボンソワール」とその場を去りました。)
パニーニに話を戻して、ミラノ出身のパニーニ専門店が外苑前にオープンした頃、何度か足を運びました。
ハム、チーズ、ブレッドとも満足なのですが、あのイタリアのバールのショーケースに並べてある気軽に食べられる物より凝っていてずっと本格的でした。
東京でこれ!と言えるパニーニに出合ったのは5年前の羽田空港内にあるスタンディングの店でした。
どこの帰りか忘れてしまいましたが、あまりの空腹に「パニーニ専門店」という言葉に吸い込まれるように入るとショウケースにはまるでイタリアのように白いパンに具材がはさまったパニーニが並んでいるではありませんか。
ハム、チーズを注文するとパニーニグリラーで焼いてくれます。
遠くイタリアを思い出しました。
コーヒー付けて500円前後だったように思います。
それから用も無いのにパニーニを食べる為だけに何度か行かせていただきましたが、空港の改装と共に無くなってしまいました。
「僕のパニーニを返せ!」と泣いても帰ってきません。
「それなら自分で作るしかない」と決意したわけです。

そもそもパニーニとはイタリアではサンドウィッチの事です。
Paninoがイタリア語の単数形でPaniniは複数形にあたります。
Pane(イタリア語でパン)にinoを付けた言葉でフォカッチャやチアバッタなどのイタリアパンに具材を挟んだ広い意味のサンドウィッチにあたります。
前の晩に余ったパンの活用法として「イタリアのマンマの知恵」が語源とも言われています。
日本ではパニーニをホットサンドやグリルサンドとして位置付け広義のサンドウィッチという認識はありません。
僕も初めはパニーニグリラーで焼くパニーニを「パニーニ」だと思っていましたが、正しくは「パニーニ(サンドウィッチ)を専用グリラーで焼いたもの」です。
ただ面倒臭いのでパニーニ=焼いたものにさせていただきます。
イタリアではそこら中にあるバールやスナックを出す店にパニーニがあります。
ガラスのショウケースに様々なパンに様々な具材が挟まったパニーニが並んでいます。
基本的には白くて柔らかいフォカッチャ(2次発酵を行わないピザ生地のようなものを成形したパン)で「クエスト、ブレーゴ」(これ、お願いします)と指を差しレジで支払いを済ませるとレシートをもらい、これをスタンドで提示するとレシートを手で半分に裂いたあと先程のパニーニをグリラーで焼いてもらうわけです。
店内にはオリーブオイルとパンの焦げる香りと、エスプレッソと少しチーズの香りが充満し、陽気なイタリアンがあちらこちらで手にしたパニーニを食べながら賑やかに会話をしています。

それでは東京と何が違うのでしょうか?
まず圧倒的にパンです。
一般的にパニーニ専用のパンは売っていません。
別によければコンビニの食パンでもOKなのですが。以前実験した所あまりチーズとの相性が合わずまた焦げた時の香りもトーストといった感じであまりよくありませんでした。

そこでまず白いパニーニ専用パンを特殊なルートで入手しました。
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次に、具材の要であるモッツァレラチーズ(イタリア)
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その他に生ハム、モッツァレラ(オーストラリアとニュージーランド)国産のソーセージとフランス産のエメンタール。
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そしてデロンギのパニーニグリラーです。
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本物を目指すなら格好から入らなければダメです。
フライパンやグリルパンで焼く方法もありますが、極めても「フライパンでパニーニを焼く事が上手くなる」だけで本物ではありません。

フタを開けて
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中身をカートンから取り出して
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設置してみました。
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さすが、デザイン家電パイオニアのデロンギです。
この機種はレトロという名前が付いていて「クロームのボディに黒の取っ手」とフィフティーズ、シックスティーズを彷彿させます。
重なり合ったグリルを開けるとこうなります。
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ボディにはデロンギのロゴがあり
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つまみも目盛りもレトロそのものです。
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中には取説とレシピがありました。(絵はなく字のみ)
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結構役立ちそうです。
ただし日本語は無しです。
代官山にデロンギがあった頃が懐かしく思いました。

さて実験初日、まずはパンに切り込みを入れ、イタリア製モッツァレラを並べ
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生ハムを
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挟んで
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グリラーに並べて
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フタをしてグリル中。
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第1号の出来上がりです。
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丸いパンに変え、今度はオーストラリアのモッツァレラと生ハムで
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完成しましたが、オーストラリアのモッツァレラと生ハムの相性がいまいち。
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次に、日本製ソーセージとイタリア製モッツァレラでグリル中。
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途中で開けるとまだ過熱が必要でした。
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今度は、モッツァレラと日本製ソーセージが合わず。
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エメンタールでやるべきでした。
20個作ってみましたが、普通のパニーニで僕の目指すものは出来ませんでした。
次回は、パンをもう少し硬質なものに変えるか、チーズをドイツのモザレラに変えイタリアのソーセージ、モルタッデラに変えて見ようと思っています。
少なくとも今日のパニーニからイタリアの喧騒は聞こえませんでした。
まだ、始まったばかりです。
挑戦は続きます。
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  1. 2012/06/29(金) 16:43:29|
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2012年6月22日 2012 夏至

今週は入梅してすぐに台風の直撃とあまり記憶にない現象があり、下北沢もその晩はひとけのない夜に暴風雨が吹き荒れていました。
今週末のお天気ですが、、NOCEのある地域では土曜日の札幌と新潟を除いて恵まれるそうです。
梅雨の晴れ間でお出かけには良さそうです。
そして、その際には是非、NOCEにお立ち寄りいただければとお客様の御来店を全国スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介は、デンマークデザイナーと、曲木チェアでお馴染みのチェコのTON社とのコラボレーションから生まれたダイニングチェアとアームチェア、ダイニングテーブルです。
ストックホルムと名付けられたこのテーブル、チェアは2009年のストックホルムでデビューし、評価が高かったので更にその年のミラノ家具ショーでも発表されました。
巨匠ミハイル・トーネットの工場として古くから曲木チェアを生産していたTON社ですが、世界のチェアマーケットで中国との競争は激化し、独自のデザインとブランド構築が必要となりました。
そこでデンマークのキャビネットメーカーのデザイナー、マッヅ・ヨハンセンとのコラボに至ったわけです。
マッヅは、後のインタビューで「多くの北欧の人々は、レストランやバーで曲木チェアが多数使われていても、それが東欧のメーカーで作られている事は知らない。もちろん、スカンディナビアのデザイン家具のようなブランドもない。北欧製よりも価格が安いと言う事だけに着目されていた。」と言っています。
そして、デザインの依頼を受け「チェコにあるTON社の工場を実際見て、無垢の木を曲げて作るチェアの方法に深い感銘とインスパイアーを受けた」そうです。
「北欧で(TON社に)安さを求める傾向は一晩で急に変るものではないが、デザインとブランディングに特化する事でゆっくりと変化していくだろう。」と結んでいます。

僕がこのチェアに出会ったのは2010年のケルン(ドイツ)の家具ショーでした。
NOCEとしては若干高いと思いました」がほぼ一目惚れでダイニングチェアを購入しました。
その当時のオリジナルカラーは北欧らしくブラックにナチュラルのコントラストで、店頭での反応は予想よりも悪くありませんでした。
今年のケルンでアームチェアとテーブルを見て追加となりましたが、ブラックは北欧を意識させる上ではGOODなのですが、カフェ系やナチュラル系に調和しません。
そこでマッヅには申し訳ありませんが、ブラックをウォルナットに変えさせていただきました。
この仕様変更により暖かみが増し、カフェ系でも充分対応できるダイニングになりました。

それでは、まずダイニングチェアから。
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フレームの上に成形合板で出来たシートをのせると言った典型的な北欧デザインです。
特徴はフレーム同士の結合部分にあります。
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通常、チェアのフレームは「ほぞ」と呼ばれるダボの大きいようなもので作られていますが、このチェアは組み木によるもので「まるでデザイン」かのように露出してあり重要なアクセントになっています。
独立した成形合板のシートもほぞが見える形でチェアのフレームに固定されています。
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全体的に木を組み合わせて作ったイメージがあり、デンマークらしい気質を感じる事ができます。
最もデザイナーのマッヅは幼少期に自宅近くの森から木片を集めそれらを削りながら組み合わせ様々な物を作って遊んでいたそうです。
「これがデザイナーを目指すきっかけになった」とも言っています。
全体的に角を強調するデザインですがこのディテイルが木の温もりを感じさせ冷たい印象を与えません。

次にアームチェアです。
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まず見て下さい。
コメントレスです。
ただ、あえて言わせてもらえば「とにかく脚からアームまでのライン」に尽きます。
前脚と後脚を下から曲線を付けながら上に持っていき、
更に外側に曲げています。
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このラインはさすがに伝統のTONの技術としか言い様がありません。
そしてこのラインの上に独立させてアームがのっています。
このアームを独立させる手法は北欧系でよく見られますがこのチェアは秀逸です。
コメントレスと書きながらついコメントしてしまいまたが、美しいチェアは影まで美しいラインを映します。

実は機能にも優れていて、抜群の座り心地を与えてくれます。
デザイン性は機能美ともいえる訳です。

最後はダイニングテーブルです。
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デザインの基本はダイニングチェアと同様です。
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脚のフレームに厚手の天板がのっていると言った感じです。
脚の接合部分はチェア同様の組み木構造になっています。
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現在は120㎝のみですが150㎝もすぐに発売予定となっております。

全体的な印象はデザインされた北欧系ダイニングですが、カフェ系、シンプル、ナチュラル、モダンまで家具が主役となりそうなので幅広いインテリアシーンで活躍しそうです。
合わせるソファも物によって表情が変ってきます。
NOCEの「バルセロナ」のホワイトやブラックで決めるとかなり硬派なイメージになり「KOLDING」などの北欧系ファブリックソファだと洗練された雰囲気になります。
一方、カフェ系ソファにすると全体的に柔らかな感じになり、チェアやテーブルの木の部分が強調されカフェのイメージがより強くなります。
さて価格です。
ダイニングチェア、16,800円(税込み)、アームチェアが23,800円(税込み)、テーブル59,800円(税込み)になります。
ユーロ安の影響でチェアは、値下げになっています。
勿論、アームチェアもダイニングテーブルも為替の影響により価格が押さえられました。
決して価格が売り物ではないのですが、この素材、作り、デザインというパフォーマンスを考えれば「安い」としか言いようがありません。
正にこれがTONとデザイナーが目指している事だと思います。
中国で同じ図面から作ってもこのような仕上がりにはなりません。
それは、TONにはトーネットから受け継がれている長年の伝統と職人の技があるからです。
そしてデンマークデザイナーには、幼少期から「木材を加工しながらデザインする環境の中で育ってきた」と言うバックグラウンドがあるからです。
「デザインされ、高度な技術で作っても価格はそれ程高くならない」というブランドの構築がなされるのかがこれから注目される所です。

尚、今回画像ではウォルナットの色があまり反映できませんでした。
又、少し触れましたが座り心地も抜群なのでご興味のあるお客様は是非、実物をNOCE各店でお確かめいただければと思います。

曲木チェア700 ナチュラル/ウォールナット
¥16,800
幅61.5×奥行53×高さ83(46)㎝

アームチェア700 ナチュラル/ウォールナット
¥23,800
幅61.5×奥行53×高さ83(46)㎝

4D6700テーブル120 ナチュラル/ウォールナット
¥59,800
幅120×奥行80×高さ76.5㎝
※組立式

今週は、昼の時間が最も長くなる夏至の日(6月21日)がありました。
夏至や冬至(夜の時間が最も長く、昼の時間がもっとも少ない)については、何度もこのブログで取り上げてきましたがサクっと。
何故、昼の時間が長くなったり、短くなったりするのでしょうか。
地球は、自転(1日)しながら太陽の周りを回っています。(1年)
地球に住んでいるためわがままに考えて太陽が1年掛けて地球を回っていると考えると大きな通り道ができます。
平面で考えると何時も昼と夜が一定になると考えられますが、立体で考えると話は別です。
地球は文字通り「球」で北極と南極を軸に回っています。
この軸に対し垂直に切った線を赤道と言いますが、北極星が北なので実際は太陽に対して傾いて回っています。
この道を黄道といいます。
水平の円(赤道)に対し片方の円を傾けると2点に接合点に対し斜めに円(黄道)が出来ます。(この傾斜を黄道傾斜角と言います)
この2点が0度の春分と180度の秋分にあたり昼と夜の時間が同じになるわけです。
そして夏至は春分と秋分の間の90度にあたり冬至は秋分と春分の間の180(秋分)プラス90度の270度にあたります。
西洋占星術はこの360度を12等分したもので、東洋の節句は24等分したものです。
因みに夏至と秋分の日の間、135度は立秋で8月7日にあたります。
さて、こうして速度に対する通過点を時間軸で考えるため、夏至の日は厳密にいえば正しくありません。
今年の夏至の時間、キッチリ90度に達した時間は午前8時7分でした。(もっと厳密にいえば瞬間なので無限になります)
正しくは、夏至の時間のあった日というわけです。
一方、西洋占星術でいえば、6月のふたご座と7月のかに座の分岐する時間が6月21日の午前8時7分(秒数まではわかりませんが)になるため6月21日生まれでもその時間前に生まれていれば「ふたご」でその後は「かに」に分かれます。
各星座の分岐点も論理は同じなので星座にまたがって生まれた方は時間の確認が必要です。
この時間も年によって異なるので生まれた年まで遡って調べた方が完璧です。
12星座は黄道の角度でカテゴライズされるので角度と角度の間で決まるわけです。
0度の時間(春分)から30度(穀雨)の時間に生まれた人は牡羊座にあたり、大体3月21日から4月20日くらいに生まれた人となるわけです。
起点生まれ(かどうかは参考になりませんが)なので最も激しい星ともいわれています。
因みに150度(処暑)から180度(秋分)はおとめ座で「少し涼しげな人」かどうかもわかりません。
120度(大暑)から150度(処暑)は獅子座ですが、知り合いはかなり熱い人に違いありません。

夏至の前の日、ちょうど台風が去った日の夕方(午後7時8分頃)とても美しい夕焼けでした。
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これは知り合いが永福町駅(井の頭線、杉並区)で偶然撮ったものです。
台風一過、1年で2番目に長い日が終わろうとしていました。
ピンクの黄昏は雲を染めながら街を包んでいきました。

なんとこの時、僕は何時ものようにプールで泳いでいました。
息継ぎ毎に見えるプールの窓がオレンジに変りはじめ「見たい!」という気持ちを必死で押さえながら泳ぎ続けました。
1度泳ぎ始めてしまった以上、止めるわけにはいきません。
なぜならば1時間泳ぐと決めたら「絶対プールの底に足をつけてはならない」という僕のルールがあるからです。
プールから上がると外はただの夜でした。
  1. 2012/06/22(金) 12:27:13|
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2012年6月15日 なりすましメール

今週、入梅となりましたがあまりジメジメとした日はなくむしろ涼しくて凌ぎやすい日が続いています。
週末はいよいよギリシャとフランスでユーロの命運を分ける選挙がありますがヨーロッパの人達はあまり気にしていないようです。
今週その話題に触れるとヨーロッパではサッカーの方が大変だそうです。
現実、一昨日もワルシャワでロシア対ポーランドの試合の後、
フーリガン同士が場外で激突して多数のけが人が出たそうです。
ポーランドは英雄ポロネーズで有名なショパンを生んだ国でロシアとは歴史上対立する関係にあります。
(英雄ポロネーズは当時ロシアの圧制に立ち向かったポーランドの軍隊にフランスに移住したショパンが祖国に捧げた曲。ポーランドにあるショパン博物館には、フランスから3年前に帰った本人の心臓がある。楽曲の技術上の難易度は上ですがそれ以上に感情移入が肝です。ポーランド人が聞くと今でも泣きます。)
民族問題に発展しない事を祈るばかりです。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、札幌と新潟の日曜日を除きほぼ全地域でぐずつくそうです。
雨の中ですが、お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介ですが、先週「入荷する」と言っていた商品が明日の入荷になってしまい間に合いませんでした。
来週は絶対「狼少年」にならないようにします。
今週も、新商品として取り上げる事ができなかったTVボードをご紹介させていただきます。
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以前から展開させていただいていますKARUPシリーズのTVボードになります。
国産オリジナルなのでデザインだけではなく機能性にも充分配慮した作りになっていて、使い勝手もよくデザインの主張も忘れていません。
どうも商品を開発しようと思うとデザインから考えてしまう傾向があり、「絶対ありえない家具」を考案してしまうのですが、今回は今までTVボードと目的がはっきりしているため「おおまかなライン」が決まれば後は楽チンでした。
モチーフは「レトロ」ですがKARUPシリーズ同様長いテーパードレッグを付ける事によりカフェ系のイメージも強くなりました。

左右に引き戸があり、中には可動棚が一枚あります。
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テーパードの脚がやや内側に付けられているのは、ミッドセンチュリーヴィンテージを意識したものでこのTVボードのデザインがカフェ系に位置付けられる大きな要素のひとつです。
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裏側にも化粧合板を施してあるので独立させても使えそうです。
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又、コード用の穴があるのも日本製ならではのものです。
センターにある深めの引き出しには
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テーブル周りのランチョン、カトラリー、コルクスクリュー(ワインのコルク抜き)などの収納にも便利です。
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素材はプリント紙化粧合板ですが、技術の進歩により突板と雰囲気はあまり変わりません。
むしろ、コストを考えれば(天然木のベニヤだと倍以上します)「これで充分」と割り切れる範囲です。
さて価格ですが、「脚だけお客様ご自身でのおとり付けの完成品」で39,800円(税込み)とこのパフォーマンスから考えればお値打ちと言えます。

KARUP TVボード
¥39,800
幅105×奥行44.5×高さ50.5㎝
Made in Japan
※部分組立


このTVボードは「TV」とありますが「なにもTVを置かなければならない」わけではありません。
サイドボードとしての機能も充分あります。
インテリア系のスピーカーを天板の左右に置き、パソコンのモニターを中央に設置して好きな画像を流しながら楽曲を配信させればカフェに早変りです。
全体のデザインが昭和のステレオのような形なのでこれも結構いけるかも、です。
このボードの上にあるスピーカーから聞こえてくるアコースティック系ナチュラルサウンドが部屋に溢れると、辺りの時間は少しだけ優しかった時代にもどしてくれそうです。




先日、中国の取引先から「メーカーの名をかたり、メールで振込先の銀行の変更を要求して金銭を詐取するという犯罪が横行しているので弊社の振込先は変わらないので注意して欲しい」と。
これを読むと「そんな話あるの?」と考えそうですが、あります。
僕が引っ掛かってしまったからです。
なんともトホホで残念な話ですが事実です。

通常、海外との取引では支払いに際して銀行を介在させる主にL/Cと通常の送金ベースの2つに分かれます。
L/Cとは、貿易に使われる決済(商品代金の支払い)方法のひとつで、Letter Of Creditと呼ばれ日本語で信用状取引と言います。
システムは、例えばまず輸入者(NOCE)が海外に1万ドル相当の商品を発注するところから始まります。
まず現金取引による決済は、NOCEが現金を相手メーカーにオーダーと同時に支払う方法ですが、相手に余程の信用がないとリスクが多すぎます。
一方、COD(Cash On Delivery)という「荷物が日本に到着してから支払う」という方法もありますが、これは「メーカーが取りっぱぐれる」というリスクがメーカー側にあります。
そこで両社ともリスクの無い方法として生まれたのがL/C取引になるわけです。
NOCEがメーカーに発注すると、まず取引銀行にその金額である「1万ドルの保証をメーカーにその銀行経由で与える」ように依頼します。
因みに取引上では銀行の与信行為となるのでNOCEは取引銀行から1万ドル借り入れた事になります。
取引銀行はメーカーの現地取引銀行にテレックスで「L/Cが開設された」ことを伝達します。
それを受け取った現地の銀行はその旨をメーカーに伝えると、メーカーは生産を開始するわけです。
メーカーの生産が終り、コンテナに積んで船に載せると船会社からB/Lという船荷証券(宅配便の送り状のようなもの)が発行されます。
メーカーはこの船荷証券にインヴォイス(納品書)とパッキングリスト(商品詳細)をセットにして銀行に持ち込み、それと引き換えに銀行からインヴォイス上の商品代金を受け取るのです。(銀行が書類を買い取る行為とも言います。この場合船荷証券が商品になるため証券となるわけです)
買い取った現地の銀行はNOCEの取引銀行にこの書類を送り、NOCEは取引銀行からインヴォイスの代金を支払ってこの書類を受け取るのです。(買い取る)
なぜこの書類が大事かというと船荷証券のオリジナルと呼ばれる船長のサインの入った書類を船会社に渡さないとコンテナを引き取る事が出来ないからです。

L/C取引は双方にリスクがないのが取り得になりますが、中国は手数料が高いのと銀行取引の規模が小さくL/C取引が出来ないメーカーが多くなかなか受諾してもらえません。
困ったことに小さいメーカー程面白い商品を作っていたりするのです。
ここで、現金取引の変形バージョンがデポジット方式と呼ばれる物です。
それは、発注時に総額の30%を現金で相手メーカーの銀行口座に振り込みます。
そして生産が完了した時点で残りの70%(バランスペイメント)を現金で相手口座に振り込むわけです。
メーカーはこの振込みを確認すると船荷証券を通関書類とともにNOCE宛てに直接送り、NOCEはこの書類と交換にコンテナを引き取るわけです。(最近はこの船荷証券を省略するテレックスリリースという方法でコンテナを引き取っています。)

さて、失敗の言い訳のプロローグが長かったので脱落された人には読まれなくて済むと。

デポジット方式でどんな新規のお取引様も失敗した事はありませんでした。
1度だけソファをメーカーが10本積み忘れた時も、間に中国家具見本市協会を入れ執拗に抗議して無料で運んでもらいました。

今回は、新規のメーカーでした。
上海家具見本市の常連で1年掛けての発注です。
おなじみのL/Cはダメと言う事で総額の30%をデポジットとして支払いました。
その後商品が出来上がったので残額の70%を支払って欲しいとメールが来ました。
ここまでは至ってノーマルです。
ただ、ここでおかしな事を言い始めました。
「工場から港までの陸上輸送コストが(こちらが)指定した業者が高すぎるので差額を負担して欲しい」とメールしてきたので「FOB契約なので(Free On Board。港引き取りの契約)責任はないし、現地に確認した所そんな今回のものは高額な運賃ではないので支払う事は出来ない」と即メールバックしました。
このやりとりに3日ほど掛かりメールは10数回以上の往復になってしまい最後はかなりキツイ応酬合戦の上、電話で言い合いにまで発展しました。
そしてなんとか解決した後、メールが来たのです。
「振込先の銀行が変更されたのでこちらの銀行に振り込んで欲しい」と。
そこに香港の銀行の口座名がありました。
僕はくだらない問題が片付いたのでなんの疑いもなく上司に振込み指定口座と金額を伝えます。
当然、経理からあたりまえのように振り込まれました。

コンテナが東京に着いてから、「バランス(残額の70%)は支払ったからテレックスリリースにしてコンテナを引き取らせて欲しい」とメールすると「代金の着金報告が銀行に無いからダメだ」と。
「エーーーー!そんなはず無い」と取引銀行に問い合わせると外為課の人が笑顔で「お相手さんはすでに受け取っていらっしゃいますよ」ですと。
ここでメーカーに僕はショックと怒りで「ウソ言うな。受け取った証拠があるんだからコンテナ開放しろ」と猛抗議をしました。
そして振込み明細書をメーカーに見せるとなんと「振込先が違う」ですと。
一体何が起こったかわからず、頭ん中真っ白、夕焼け空にカラスが鳴きながら帰っていきます。
夕焼け色の雲はあかね色に。
僕は慌ててメールの履歴を調べると在りました、「相手の振込み指示メール」が。
トラブった時から返信メールで返していたので「紐付いているから証拠としては充分だぞ」っと「ドヤ」と送ってみたのですが、メーカーは「メールアカウントをよく見ろ!自分達のもではない」だって。
そしてよく見ると、「なななんとこのメールアカウントの小文字WがVVとV2文字になっている」ではあーりませんか。
これってこの「メーカーの担当者の不正行為だから」と上海見本市協会に抗議しましたが取り合ってもらえませんでした。
メールのやり取り、電話が毎日続きましたが平行線です。
しかも、コンテナは「ヤードにある一定期間」を過ぎて放置しておくと1日あたりで罰金が課せられます。
1ヶ月も40フィートコンテナを放置すれば100万(たぶん税込み)は楽にかかります。
もめればもめるほどコストがかかってしまいます。
それを相手も知っていて「とりあえず支払った方がマシだ」と怒りを助長させるようなメールが続き、改札口でいつも使っているゲートにパスモ(関西イコカ)を当てようとした時、反対から走ってきた人に先を越されてしかも「ピンポーン」と改札締められた時と同じくらいの絶望感と悔しい思いをしました。
結局、上司の判断で支払いを済ませコンテナを引き取ることが出来ましたが2重に支払いが生じて大赤字になってしまい、減俸処分となりました。
メーカーからは、もちろん謝罪なし。
メールアカウントがハッキングされたそうで「君には気の毒だった」ですって。
真実は今でもわかりませんが、メーカーの担当者レベルの不正行為だと思っていましたが他のメーカーからの同様な注意喚起があったのでハッキング後の「なりすましメール」の可能性もあることがわかりました。
ただこれは「なりすましメールになりすました」巧妙な会社ぐるみか個人の犯罪行為だとも思っています。
振込み詐欺の詐欺師が知り合いで振込み詐欺を演じたのと同じです。

ただメールアカウントを確認すればよかったので責任は当然僕にあります。

上司が落ち込む僕を飲みに誘ってくださいました。
「こんな時はやきとりで」と暖かいお言葉を頂戴して「のれん」をくぐります。
焼酎ダブルストレートといきたい所ですが、グラスのスパークリングワイン(しかもこの方が安い)があったのでこちらをオーダーして乾杯。
上司から「どんなに落ち込んでいても乾杯はシャンパンなんだ」と軽いジャブ。
仕方ありません。「これってスパークリングワインなんですけど」とも言えません。
「なりすましになりすます。つけまつけつけまつける。(Byきゃりーぱみゅぱみゅ)」とおどけてみたのですが、全然つかめないどころか「きゃりーぱむ・・・・って誰?事の重大さを理解していない」とさらに怒りを買うことになりました。
少し酔いがまわった帰り道、悔しくて涙がでそうになってしまいました。
かすんだ目の先に黒いサングラスのおじちゃんが「振り込め詐欺に注意」と立て看板で言っています。
いつも「こんなのに引っ掛かるって、ありえるの?」と思っていましたが、それって自分?だとわかると余計情けなくなり目の前が見えなくなってしまいました。
  1. 2012/06/15(金) 15:02:23|
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2012年6月8日 NOCE浅草蔵前店(タイガービル)増床

今週は、2つの大きな天体ショーがありましたが、
2つとも曇っていて見る事は出来ませんでした。
月食は、グラスを捧げるのにジャストな時間でシャンパンを冷やして待っていましたが
捧げる事ができず、「残念!」とただの「飲みの言い訳」に変ってしまいました。
今週末、NOCEのある地域では土曜日は、札幌と福岡を除いてぐずつき、
日曜は、仙台と新潟を除いてまずまずとなるそうです。
先週増床したNOCE浅草蔵前店は、スカイツリーまで歩くと30分くらいかかりますが
下町散歩には絶好です。

梅雨入り前の週末になりそうですが、
お出かけの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の「新商品入荷」のご案内は、入荷が来週に伸びてしまったため、
まだ御紹介できていなかった大型のシステムソファをご紹介させていただきます。
デザインは、北欧系のシンプルで90年代によく見かけられたものです。
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TD9807Rソファ
¥64,800

幅236×奥行150(92)×高さ68(42)cm
Made in China
※部分組立

角張ったデザインに厚いアームが特徴ですが、
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あまり当時のソファのように重たく見えないのは背もたれを低くしているところです。
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背もたれを低くする手法は90年代イタリアモダンの典型でした。
当時、ヨーロッパでは「禅スタイル」といった低めのソファに低めのローテーブル、
低めの「ふとんスタイル」と言う「たたみのようなベッド」がトレンドでした。
空前の「すし、和食ブーム」もあり
ジャポニズム「Low Life」スタイルが一斉を風靡しました。
当時のヨーロッパのインテリア雑誌をひも解くと、
観音竹(観葉植物)の置いてある広い部屋に白の光沢のあるタイルの床、
わけのわからない漢字の書かれた障子のようなパーテーション、
ヴェンゲ色(濃いダークブラウン)の低いローテーブルの脚はクローム、
その上には真っ白な陶器の皿に「のり巻のすしと箸」
そして低めの大きなソファの上には襦袢のようなものを羽織ったブロンドの女性と、
「侍」の文字が書かれた浴衣のようなものに大柄の襟のついたものを羽織る
「ちょい悪イタリアン」、2人が手にしている本は中国の桂林の山水画がありました。
ジャポニズムと言われたインテリアですが、日本に来たのは2000年前半くらいでした。

ソファに話を戻して、
このソファは当時のモダンとシンプルの「いいとこどり」をしたデザインと言えます。

素材はファブリックで色はブラウンのみですが このソファにはよく似合います。
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ソファらしいズッシリとした安定感に加え、
シートにポケットコイルを使用している事で抜群の座り心地も確保しています。
横幅が238cmと大柄なので、「カフェ系に合う」とは言い切れませんが
テーブルも北欧系でウォールナットやオーク、チーク材を使用したものなら
雰囲気は出せそうです。
シンプル系、ナチュラル系はもちろんモダンでもいけそうです。
さて価格ですがこの大型カウチソファでポケットコイル内蔵というパフォーマンスで
なんと64,800円です。
大き目のゆったりとしたソファをお探しのお客様には絶対お買い得です。
是非、実物をお確かめいただければと思います。


先週、NOCE浅草蔵前店が増床しました。
NOCEで1番小規模な店舗で展示が限られていたのですが、かなり商品点数も増えました。
お隣りのテナントさんが事情で店舗を閉鎖することになり、
急遽決定という話になったのですが、当初はカフェという話もありました。
ただ、今のところスタッフが見つからず、
僕がカフェの店長という選択肢もあったのですが
バイヤーの引継ぎに時間がかかるためその企画は無くなってしまいました。

浅草蔵前店は、
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タイガービルという登録有形文化財に指定されたビルの中に出店させていただいております。
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タイガービルは1926年の竣工で当時関東大震災の復興建築のひとつとして建てられました。
大地震にも負けないようにとかなり頑丈に建築されているそうです。
当時は、めずらしいエレベーター付きの高級賃貸マンションとして管理運営されていました。

外壁はスクラッチタイル貼りで、左右に丸い窓が施されたデザインは
大正モダンから昭和へと引き継がれ今では昭和レトロとして全く色褪せていません。
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戦後、NOCEの入っている1F部分は生鮮市場になっていたそうですが、
時代の波で現在のようなテナント型になったそうです。
戦時中の東京大空襲にも負けず、バブル時の建て替え圧力にも負けない
その威風堂々とした姿は、今を生きる僕達に勇気さえ与えてくれそうです。

何故、NOCE浅草蔵前店は、浅草店でもなく蔵前店でもないのかは
以前このブログで書きましたがサクッと書きます。
東京の文化は大きく東と西に別れています。
分水嶺は山手線の真中あたり赤坂、六本木あたりでしょうか。
となると、買い物で言えば銀座、日本橋は東の象徴で新宿、渋谷は西の象徴となります。
西で育った人は、東の事がわからないのと同じで東の人にも西の事はわかりません。
現実、浅草、上野は多少わかるとしても蔵前、駒形、本所、築地、木場、向島と
格好いい粋な地名を並べましたが話題沸騰のスカイツリーの最も近いところは?
と聞かれ西側の人は多分答えられません。
例え答えられたとしてもそれぞれの街が何区にあるか?と聞かれれば多分全滅です。
一方、下北沢、自由が丘はわかるでしょうが、深大寺、豪徳寺、吉祥寺、祐天寺、高円寺、
泉岳寺と由緒正しそうなお寺の名前をあげましたが、鉄道の駅の無いものは?
と聞かれたら多分東側の人は答えられません。
例え答えられたとしても「どの市や区にある?」と聞かれたら完璧撃沈です。
そこで浅草蔵前に戻すと、浅草蔵前という地名は存在しません。
台東区、浅草蔵前4丁目がないのは、港区、赤坂六本木1丁目がないのと同じです。
浅草と蔵前は別の地名ですが、浅草橋と浅草の中間にあります。
(因みに浅草橋と浅草も全く別。
浅草のところにあるフィリップスタルクのビル前にあるのは吾妻橋で浅草橋ではありません)
蔵前も国技館が在った頃は全国区でしたが、今はあまり知られていません。
ただ「蔵前タイガービル」でやらせていただくのに
NOCE浅草店と言うわけにはいきません。
そこでタイガービルにリスペクトしつつむりやり浅草蔵前となったわけで、
これで福岡や札幌にお住まいの方でもイメージしやすくなりました。

NOCEは浅草から南に伸びる国際通り沿いにあるタイガービルの1階に
2010年6月11日にオープンしました。
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ビル全体の
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イメージを
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壊さないようにファサードもあまり手を加えずに一体化させるようにしてあります。
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実際、ビルが意匠そのものなので下手にいじる必要がありません。
これは、費用もかからずにビルも傷めないと一石二鳥なわけです。

そしてこちらが今回新たに増床した部分です。
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ビルの逆サイドから見るとこんな感じです。
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午後の長い光は、変らずに建物を照らしていきました。
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正面玄関に立ち左側が既存で
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右側が今回の部分で、1F部分全部で展示する事が出来ました。
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店内は基本的にとなりと同じですが
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展示にゆとりがあるためカフェのような感じになっています。
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天井にも手を加えず、丸いペンダントも前テナントさんが残していったもので、
よく似合っているのでそのまま使わせていただきました。
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ビルのエントランス部分には、涙もののレトロな郵便ボックスがありました。
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エレベーター前の柱には登録有形文化財のエンブレムがあります。
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そしてこのビルの長い歴史の中の「今」を共有し
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時の秒針を
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同じ時代の空間に刻んでいきます。
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  1. 2012/06/08(金) 11:27:40|
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2012年6月1日 「2012年5月21日 金環日食」

今週は、変わりやすい天気の日が続きました。
朝晩は涼しくとても過ごしやすく感じます。
今週末NOCEのある地域では、日曜日の関東を除きまずまずになるそうですが
来週からくもりの日が続き梅雨のはしりになりそうです。
さわやかな週末になりそうなので街の新緑などいかがでしょうか。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同、お客様の御来店をお待ち申し上げております。

先週も触れましたが世界経済は大変な事になっています。
ギリシャ問題ではなく先週予想した通りスペインの一般銀行の問題に発展し、
その銀行をIMFなどの支援なしにスペインが独自に救おうとしている事から
「大丈夫か」とスペイン国債が値下がりして(利回りは上がる)しまい
破綻危機ラインの7%に迫っているのです。
これに「次にEU内でもっとも景気が悪い」と言われているイタリアが追従しそうでユーロが売られています。
又、リスクヘッジでより安全なアメリカ国債(EU諸国に対し)が買われ
国債が値上がりしてしまい(利率は低下)ドルも円に対し下がっています。
このような状況下で円が1番安全な逃げ場(セーフヘブン)として買われ主要通貨に対し円高になっている事に、
日米の金利差が縮小している事から円キャリートレードの巻き戻しも拍車をかけています。
(円キャリートレードは利率の異なる通貨を交換してその差額で利益を得る錬金方法のひとつ)
一見、僕らには関係無さそうに見えますが違います。
昨日、緊急メールが工場から届きました。
「世界経済は予想以上に悪化している。
その上に資源や賃金が上昇しているので原価を30%以上、上げなければ倒産を待つばかりだ」と。
景気減速で大量生産が出来なくなれば、1個あたりのコストの比重は高くなる上に
原材料が上がるのでメーカーの努力も限界を越えてしまいます。
この値上げは商品に転嫁せざるを得なくなり、
「消費価格が上がる。売れなくなる。メーカーはさらに値上げ」と
負のスパイラルに突入し後は強烈なサバイバルゲームが始まるだけです。
原因は、金融緩和で市場に溢れすぎたマネーが物を作ったり取引したりと言った
実体経済をはるかに上回ってしまったからです。
本来、景気が悪くなれば物が売れなくなり安くなるはずですが、
余ったマネーが資源などの原材料に投資され下がりません。
これに伴い、物価の安い(物価が安い分資源比率が高くなる)新興国でインフレを起こし
必然的に賃金が上昇してしまうのです。
いずれにしても世界が転換期に入っているのは確かですが、
歴史が示すように「争いで解決」は絶対ダメです。



今週の新商品の御紹介はオケージョナルにもパーマネントにも使えそうなコーヒーテーブルです。
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サイドテーブルBF6873 ウォールナット
¥3,800

幅40×奥行40×高さ40㎝
Made in Taiwan
※組立式

構造はいたってシンプルで2枚の板を組み合わせ
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その上にトレーを
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のせるだけのものです。
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真中に出来たスペースは小物入れにも使えそうです。
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また、脚部分を十字に組み
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トレーをのせると
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ソファのためのローテーブルとして使用したり、
「ちゃぶ台」代わりのローテーブルとして使用したりする時にレッグスペースが確保されます。
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又、使わない時は「2枚の板とトレー」とかなり平たい状態が保てるので
ソファの下にも収納でき、使用時には「ローテーブルに早変り」と、
オケージョナルファニチュアの王道を行っています。
トレーがそのまま天板になるため、
キッチンからトレーにのせた物をテーブルに移し変えることなく運べます。
カラーはウォールナットなので
カフェ系を中心にどんなスタイルのお部屋にも対応できそうです。
価格は、3,800円(税込み)とお手ごろプライスです。
又、「お持ち帰り」にも対応しておりますが、在庫がなくなる場合もございますので
御希望のお客様は御来店前にNOCE各店舗にご確認いただければと思います。


先週、193年ぶりに東京で金環日食が見られました。
巷間でも話題沸騰で普段日食や月食に興味の無い人まで日食グラスを買って準備していました。
そもそも、日食とは地球と月と太陽が一直線に並ぶ現象です。
地球は24時間掛け自分で回りながら(自転)365日間で太陽の周りを回ります。(公転)
地球の唯一の惑星である月は、自転しながら約30日間掛けて地球の周りを回るわけです。
(以前、何故月の裏側が見えないのかと言うテーマでブログを書きました)
平面(2次元)で考えると日食は頻繁に起こりそうにも見えますが、
3次元で考えると簡単では無いことがわかります。
月は、角度を変えながら地球の周りを楕円状に回るため、
地球の限定された所から太陽に対して直線状に月が見えると言うことはそう頻繁には起こりません。
しかも今回のようにジャストで被る事はめったにありません。
(少し被る場合は部分日食と言いますが、こちらは時々見られます)
さて、今回の金環日食ですが太陽を全部隠してしまう皆既日食とは異なり、
あたりが真っ暗になって寒くなると言う現象にはなりません。
先程も書きましたが、月が楕円状に地球を周っているため、大きさが地球との距離により違うわけです。
今回は月が離れているため太陽を全て隠しきる事が出来ず、
太陽の中心点に達した時に周りの残った光がリング状になるため(ゴールデンリング)
「金環」日食となるのです。
一方、皆既日食は月と地球の距離が近くなるため月が大きく見え太陽を全て隠してしまうというわけです。
皆既日食は、一瞬夜のように暗くなる神秘的な現象で、
隠れた太陽からプロミネンスやコロナなどが観測できます。
次回、関東圏で見られる皆既日食は23年後の2035年9月2日に関東北部から東北南部、
山梨県、長野県、関東ではありませんが能登半島や富山、金沢などの北陸などで観測できるそうです。

その朝、5時にいつものように目覚めるとなんと
昨日の天気予報とは違い雲の切れ目から太陽が見えました。
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ムリとわかっていても取り合えずコンビニに走ります。
あるわけありません。日食グラス。
帰り道、皆さんは持って太陽を見ています。
かなり前にこのブログで取り上げた、ピンホール投影方を試みたのですが雲のせいか迫力ありません。
「肉眼がダメなら画像に残しておこう」と雲に隠れて光が弱くなった時に
いつもの普通のデジカメで必死に撮ってみました。

少しずつ
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月が太陽に影を作っていきます。
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薄く霞む三日月形の太陽がグレイの雲の切れ間に浮かんでいました。
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少し光が強くなると僕のデジカメでは拾えずこのようになってしまいます。
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いよいよ左端だけに細い光を残し
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その時が来ようとしています。
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金環日食が始まると
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下北沢の街も
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少しずつ明るさを失っていきます。
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ここで「ふと何か直接見ない方法はないか」と必死に考えました。
「そうだ!反射ならいけそうだぞ」とビルの窓を探すと良さそうなものがありました。
それも黒のスモーク入り。
角度が合わないので歩道にあお向けになりワンショット。
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上手くいきません。
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望遠をかけてと。
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月が
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太陽の前を
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横切っていきます。
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暗くなった街に
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金環日食は
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灯りを点けると
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少しずつ形を変えながら
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終わっていきました。
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  1. 2012/06/01(金) 12:46:01|
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