NOCEの家具バイヤーズブログ 2012年08月

NOCEのバイヤーズブログ

2012年8月31日 ブックストア

今年の夏は、7月に涼しい日が続き「このまま冷夏か」と思っていたのですが、8月終りにも関わらず「強烈に暑い」です。
木曜日は日中の最高気温が36度に達し、直接日光に当たると痛いくらいでした。
週末のNOCEのある地域のお天気ですが、土曜日の名古屋、仙台と日曜日の関東を除いてまずまずとなるそうです。
関東の雨は久しぶりで熱帯夜の連続記録も途絶えるそうですが、「あれほどイヤだ」と思っていた熱帯夜も記録更新にならないと聞くとなんだか残念な気持ちになってしまいます。
週末、暑さは多少和らぐそうですが、まだまだ外出時には熱中症対策が肝要です。
2012年の夏も終わろうとしています。
最後の夏を感じながら街へのお出掛けはいかがでしょうか。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。


今週の新商品の御紹介は、ミッドセンチュリーの香り漂うアームチェアです。
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全体的なデザインは北欧ミッドセンチュリーをかなり意識したものになっていますが、細部に細かい配慮が施されています。
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バランスの良い大きさに厚めの背もたれのカーブは、背中を心地よく支えてくれます。
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背もたれの中央部から伸びたフレームにのせるアームは若干の弧線を描きながら少し前方に傾斜しています。
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そして肘と腕をのせる前部分は、幅が広く取られていて傾斜とのバランスにより腕をリラックスさせて座ることができます。
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充分な奥行きがあるシート部分は、前方から後方に向け軽い傾斜がありこの傾斜が抜群な「座り心地」を提供しています。
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また、フレームと一体化している脚ですが、円筒形で
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上下がテーパードになっています。
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この脚の丸みが全体のデザインを柔らかなものにしているのです。
背もたれを含めた全体の高さが低いため圧迫感がなく、またその高さに対して横幅があるので安定感や重厚感があります。
コンパクトでありながら、存在感もあるというわけです。
テーブルに配置させた時に気になるバックビューですが、これもなかなかいけています。
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インテリアでは、カフェ系、北欧シンプル、シンプルなどに合いそうです。
4つ揃えると圧巻です。
素材はブナ材にツヤを落としたウォルナット色でステインされていて、ヴィンテージ感を充分に感じさせてくれます。
ファブリックのカラーはグレーの他に
グリーンもありどちらの色もミッドセンチュリーのレトロ感をしっかり演出しています。
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さて価格ですが、このパフォーマンスで17,800円(税込み)と充分な割安感があります。アームチェアでこの値段は在り得ません。
1シーターのソファのようにラウンジチェアとしても使用できそうです。

RY35チェア
¥17,800
幅59.5×奥行57×高さ73.5(45)㎝
Made in China

このチェアに身をゆだねた夏の遅い午後、遠くから聞こえる祭囃子と神輿の掛け声が近づいて消えた後、秋の虫の声と少しだけ涼しくなった空気、グラスに落ちる氷の音が懐かしむ夏に響いていました。

先日、代官山に去年暮れにオープンしたブックストアのコンプレックスに初めて行ってきました。
最近、下北沢にも本をテーマにしたカフェやバーが数件出来始めています。
ネットや電子書籍によってCDのように本も世の中から消えて行く運命かと思っていましたが、昨今また本流行のようです。
ただ今回の目的は残念ながら「本」ではなく「食」(飲み)だったので、今度は本や音楽を探しにまた行きたいと思っています。
旧山手通り沿いにある代官山ヒルサイドテラスの前にアパレルショップの集積のような大きなガラス張りの建物があります。
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中を見ると大量のブックシェルフに本がならんでいました。
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ここは、ブックストアです。
いくつにも分かれた大きな建物の中にはまるでカフェのようなテーブルやカウンターがあり、ここに本を持ち込んで読む事が可能な上、施設内にあるスタバで買った飲食物の持ち込みもOKだそうです。
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程よい暗さの照明に照らされる店内はまるで北欧にある図書館のようでした。
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建物の間にある道には木々が植えられていて、夏の夜風に吹かれていると「ここが代官山」という事を忘れさせ、まるでリゾートにいるようでした。
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少し歩くと目的の
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レストランに着き
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テラスの席に案内されました。
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見上げるとブックストアの灯りと
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夏の夜風に緑の葉がそよいでいました。
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とりあえずこのお店のオリジナル生ビールで乾杯。
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一体、いつ頃が1番本を読んだ時期だったのだろうか?と考えていました。
多分、「中学に入学してすぐ」から高2くらいまでだったかと思います。
当時、電車通学で「時間がもったいない」と思い一冊の文庫本を手にした時が始まりでした。
あの頃、本の代わりに英単語でも覚えていれば人生が変わっていたかもしれません。
何故、文庫本かと言えば、単純に軽かったからですが、文庫本を電車内で読むと「大人っぽく見られるし」という不純な動機もありました。
初めの頃は、誰でも通る夏目漱石、森鴎外、川端康成などでしたが、漢字も意味のわからない単語も多く漢和辞典と国語辞典を引くために読んでいるようなものでした。
ただ、なんか人が言うほど感動がありません。
次第に「通学時間60分の往復で一冊読み切る」という雑な読み方になってしまい、これはマズイと思い本屋に行き難しそうな題名の本を探しました。
本屋に毎日のように通い、そのたびにゾクゾクする程の高揚感や期待する気持ちがありました。
格好つけて、背伸びして、大人の本を買う事の恥ずかしさからでしょうか。
この辺はCDのジャケ買いと似ています。(ジャケ買いとは、中身の音楽を聴かずにジャケットの印象やアーティストだけで買うこと。はずれが殆どだが当たりの曲が一曲でもあると、考えられない程の満足感と優越感が得られた。わざとマニアックな物とか、難解なジャズを買って全然わからないくせに「これ最高」と音楽通ぶるために買うこともある)
その時買ったのが石川達三の「人間の壁」でした。
「人間の壁ってなんだろう?」と中学生の僕にとっては充分難しそうなわけです。
ただ長編なのと難しい言葉や漢字が沢山出て来るので、電車内でそう簡単に読めません。
人前で辞書を引きながら読むなんて格好悪いからです。
「大人の人生背景が理解できないとムリ」とわかっていてもとりあえず「筋トレ」のように読みきりました。
難しい本を何度も読めばきっといつかは理解できるはずと僕のジャケ買いは続きます。
遠藤周作の「沈黙」、野間宏の「真空地帯」安部公房の「燃え尽きた地図」などなど中2の僕にはかなり無理がありましたが、本棚には50冊くらい難解な本が並んでしまいました。
その中には少し毛色の違う井上靖の「夏草冬涛」(なつくさふゆなみ)もあり、こちらは叙情的なもので授業中「教科書に隠して」夢中で読んでしまいました。
そんな頃、国語の先生に電車内で大岡昇平の「野火」を読書中に声をかけられ「なんでこんな難しいの読んでいるんだ?ちゃんと理解できてるのか?」と聞かれ「ええ、まぁ」と本当は20%も理解できていないくせに答えてしまいました。
その時「太宰は読んだことがあるのか?」と「先生は学生時代に読んで感動して国語の教師になるきっかけになった」とおっしゃっています。
そこで太宰を読んでいない事が格好悪く「川端系はチョッと」と今では赤面するほどいい加減で生意気な言い訳を言ってしまいました。
それから、難解な現代文学から少し遠ざかり太宰を読むようになります。
「人間失格」「斜陽」「グッドバイ」を読んで、彼のルーツであるフランス文学に興味を持ち始めました。
「どうも翻訳物は作家の意志が直接伝わらない」と敬遠していましたが、本屋で多分1番薄いフランス文学の文庫本カミュの「異邦人」を買ってみました。
ブックカバーがシルバーという格好よさもありました。
時間を忘れるほど、そして井の頭線が往復するのも気が付かないほど夢中になって読んでしまいました。
すっかり物語に入り込んでしまいまるで「自分が死刑執行の朝のような気持ち」で電車を降りると足がガタガタと震えてしまいホームのベンチから暫く立てませんでした。
不条理、そして退廃的、無関心と今まで考えた事もなかったキーワードが頭の中を駆け廻ります。
それから、カフカ、スタンダール、モーパッサンなどのフランス文学のみならずロシア文学のドストエフスキー、トルストイ、チェーホフなどのロシア文学まで夢中になって読み始めてしまいました。
当時、電車内か授業中が読書の時間、「帰宅してギターの練習」が習慣でしたがギターの練習がなくなり殆ど読書の時間だけになってしまいました。
あの頃、ギターの練習を続けていれば人生が変わっていたかもしれません。
高校に入るとフランス文学はサルトル経由で哲学に移り、生きて行く事に無力さを感じ「社会に無感心でいるように」と下北沢や吉祥寺のバーに顔を出すようになりました。
生意気に大学生たちと議論をしていましたが充実感はありませんでした。
いくら議論を戦わせても「酒の肴」以上の結論は出ないからです。(その頃、僕が酒を飲んでいたかどうかは、記憶にありません)
最後は、ラストリゾートを求めるあまりケンカになりひどい時は手も出ました。(「僕はまだ高校生だから」と「こういう時だけ調子のいい」事を言って参加せずに逃げました)
これが「退廃的の結論」なのかと辟易している頃、一冊の本に出会いました。
フランス文学、アンドレ・ジッドの「地の糧」です。
「たとえ自分が社会に無関心であっても、実際自分が生物の一部として生きていく事に無関心ではいられない」と自分で解釈し、この著者の言う通り「書を捨てて外に出る」事にしました。
それから本はあまり読まなくなりました。
本から楽器に帰りましたが、弦の数は6本から4本に変わっていました。
議論の場はスタジオやライブハウスに変わりました。
高校中退はやめて、生物系の大学進学を考え始めました。


白ワインと食事を
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終えると本屋にはまだ大勢の人たちが集っていました。
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本屋を後にして少しためらいながら振り向くと本屋の玄関には、初めて本屋に入って本を探していた頃の想い出の自分が立っていました。
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僕は、あの頃の自分から遠ざかっていく距離を時間の中に埋めていく事にしました。
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  1. 2012/08/31(金) 15:04:42|
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2012年8月24日 2012年 夏休み

夏休み明けの今週ですが、とにかく異常に暑いです。
夏休み中、下北沢ではこの夏聞かなかったセミの声や姿も少しだけ見られましたが、今週から暑さのせいか再び一切聞かなくなりました。
例年だと「ツクツクボウシ」が「オーシー、ツクツク」と少し涼しくなった風の中で鳴くわけですが、今年はそれもありません。
やはり暑さのためでしょうか。
そう言えば、台風の動きも今年は少し変っています。
週末のNOCEのある地域のお天気ですが、全地域で晴れとうれしい限りですが暑さは変らないようです。
しかもまだ来週も続くそうです。
お出掛けには良さそうですが、外出には水分補給をこまめにするなど熱中症対策を万全にしておきましょう。
気が付くと日の落ちる時間が早くなっています。
夕暮れ時は、テラスのあるカフェで「ビールかシャンパンで名残る暑さに乾杯」など如何でしょうか。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、カフェ系デザインのシステムソファです。
デザインの素は、以前このブログで御紹介させていただいたHY2691というものです。
それは、行きつけのカフェで見つけて気に入ったソファをモチーフにデザインしたものですが、1人、2人、3人掛けの3タイプだけでした。
発注が済み、初回入荷分が日本に着く頃に開催された展示会でなんとこのソファがオリジナルとして展示してあったのです。
気が付かずに、「発注したい」と告げると「これは既に発注されている物と似ているがいいのか?」と聞かれ始めて「これってHY2691のカウチバージョン?」と判りました。
なんとも残念な話ですが、この世界ではある程度国や地域に関わらず当たり前の事でここのメーカーは実物を出さないだけ紳士的とも言えるのです。
最悪の場合、サンプル製作前に実物が出回ってしまう事もしばしばです。
デザインの素がカフェ系とは言え、シンプルなのでお部屋のインテリアをあまり選びません。
又、マイルドなデザインなので幅が179cmあっても圧迫感がなく様々なインテリアに溶け込んでくれそです。
ファブリックのカラーは
グリーン
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ブラウン
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オレンジ
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の3カラーでどのカラーもソファに似合っています。
脚はラバーウッドでウォールナット色にステインされています。
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さてここまでは、HY2691とあまり変わりませんが、機能性が全く違います。
まず自由に移動できるオットマンがあります。
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勿論、足をのせてもスツールとして独立して使用する事もできます。
次に、向かって右側の細長いシートクッションを
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外して
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スツールのクッションと入れ替えて縦に置き、余った下の部分をスツールで支えるとカウチソファに早変わりです。
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因みにこの時、スツールのクッションはソファの真中にあります。
右側だけではなく左側にも配置できます。
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絵的に良くありませんが真中も事実上可能です。

最後に価格ですがこのボリュームと雰囲気、そして変幻自在な機能を備えて46,800円(税込み)とかなりのハイコストパフォーマンスを実現させています。

HY2694ソファ
¥46,800
幅179×奥行124(74)×高さ80(43)㎝
Made in China
※部分組立


賑やかな笑い声が玄関に消え、部屋の中で宴を演出してくれたソファの形をカウチに戻すと、ブックカフェのソムリエが選んでくれた本が読みたくなりました。
リーディングライトに1人きりの2次会は、空が明るくなるまで続いてしまいました。





今年の夏休みは、期間も短くすぐに終わってしまったような気がします。
「1泊どこかに旅行でも」と考えましたが直前なのでどこも満室、しかも自動車減税の効果で買い換えたり、買ったりした人が増えたのか、高速道路は連日大渋滞が夜まで続き「行く気」をすっかりそがれてしまいました。
それでも夏休みなのでとりあえず
海!
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に向かいました。
ここは千葉県の九十九里浜ですが、この時期でも空いています。
青い空と海、白い雲と波。
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海が運んでくる潮騒と波の香りが夏の時間を刻んでいきました。

と、その時メールが来ました。
XXXトラベルからで「夏休み特別企画!本日予約で超格安。都心の憧れホテル!」ですと。
海風にあたりながら「ふーん」と思っていましたが、このまま下北沢に帰るのもつまらないのでそのままページを開けると「25階以上保証、翌日のチェックアウトは12時」で1泊10,000円プラスくらいでした。
こんな事今まで考えても見なかった事ですが、「わざわざ混んだ観光地に行くよりお盆休みでガラガラの都心でホテルステイもいいかも」です。
しかも交通費がかからないので安くあがります。
と言う訳で、「今晩1泊」を送信しました。

九十九里から「渋滞なし」でのんびり高速を走って1時間でホテルの駐車場にパーキングできました。
チェックインを済ませるとホテルマンに27階の部屋まで御案内していただき、窓から見える様々な建物や緑を御紹介していただきました。
「あちらが迎賓館になりまして、後に新宿の高層ビル街がご覧いただけますかと。」初めて見るように「そうですか」と答えると最後に「明日は、スカイツリーですか?」と聞かれ、流れで「ええ、そんな感じです」と答えてしまいました。
一流のサービスはやはり違います。
でも、もし「そんなの知ってる」と言ったらどんなやりとりがあったのでしょうか。

部屋には少し遅い夏の日差しが大きめのデスクの上に、デスクスタンドの細い影を作っていました。

そしてこのホテル御自慢のプールへ。
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3000m程泳いで、部屋に戻りバスタブにゆっくり浸かりながら、大きな窓の外に広がる都心の夏の午後を見ていました。

ディナーはホテルから「歩いてすぐ」のワインとモダンチャイナのレストランで。
席についてナパ(カルフォルニア)のシャルドネを。
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グラスの向こうには白かった雲がピンクに染め上げられていきました。
大きな窓には霞ヶ関の夕暮れが縁取られていきます。
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これは、海老のダルタルをパンにのせてそのまま揚げたもの。
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白ワインにはピッタリです。
空のピンクが
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群青に変ると窓に反射したテーブルがビル街にこぼれ落ちていきそうでした。
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「色々な野菜をXOジャンソースで炒めたもの」が来るころ
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藍色の中、ビルに埋もれていた東京タワーが浮かび上がりました。
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赤ワイン(ナパのメルロー)には、「エビチリとおこげ」でシェフが赤に合うように味付けしてくれました。
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小龍包と
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赤ワインで食事を〆て
最後にシャンパンを
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オリンピック色に変った東京タワーに捧げ
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ホテルに戻る途中には、国会議事堂へと向かう道が静かな夜に続いていました。
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コンクリートに立つ緑の木には、夏の都心の夜空にセミが鳴いていました。
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部屋に戻ってベッドに潜り込むと10時には眠ってしまいました。
窓の外に東京の夜が更けていきました。
僕の短い夏休みが終わっていきました。
  1. 2012/08/24(金) 11:36:55|
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2012年8月10日 東西南北

今週、ようやく下北沢でもセミの声が聞こえましたが、1匹だけで1日のみでした。
ただ近くの神社や寺では少ないながらも鳴いているそうです。
セミの幼虫は7年間土の中で生活しなければなりません。
土地開発が進んで土が掘り起こされてしまえば、セミは一生地上に姿を見せる事はないでしょう。
セミの減少には、他にも気候変動やカラスや鳥類等の餌の枯渇など色々な論がありますが減少している事に変わりありません。
来週からいよいよ夏休みです。
青い空に白い雲、麦藁帽子にスイカ、そしてセミの声ですが、セミも夏休みの古い絵日記の1ページとなって消えていってしまうのでしょうか。
夏休み本番の週末のお天気ですが、NOCEのある地域で札幌、新潟は土日とも恵まれ、仙台も土曜のみ晴れますが、残りの関東、名古屋、大阪、広島、福岡では土日とも雨やくもりと生憎恵まれないそうです。
夏休みのお出かけの際には是非NOCEをご覧いただければとお客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介は、「カフェチェアの真髄」とも言えるチェアのご紹介です。
見ているだけでも、何か微笑みが出てしまいそうなチェアです。
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デザインの原点は北欧ミッドセンチュリーですが、そのデザインに影響を受けた当時の日本の木工製作所で作られたような感じがします。
この印象が全体をレトロな雰囲気に導いているのです。
特徴は背もたれの形状と
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その接合部
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そして湾曲したシートにあります。
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背もたれも上から見ると形よくカーブを描いて背中を心地良く支えてくれます。
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シートと背もたれの形のバランスが良く、正にカフェチェアの王道と言えます。
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インテリアの観点からは、カフェ系が1番ですが、ナチュラルやシンプル系でもいけそうです。
一見穏やかそうに見えますがダイニングに並べるとそれだけでお部屋のイメージを変えてしまうほどインパクトがあります。
素材はアッシュ天然木でこのチェアに似合うようにウォールナット色にステインさせていただきました。
アッシュ材は北欧家具などでも良く使われる素材で、このチェアもその特長でもある木目が大変綺麗に出ています。
背もたれとシートに使用されているファブリックのカラーは
レッド
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ブルー
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グリーン
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イエロー
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の4色でどのカラーもチェアのデザインとフレームのウォールナットカラーにマッチしたスモーキートーンで選ばせていただきました。
さて価格ですが、12,800円(税込み)とこのデザインと素材から考えれば格安と言えるでしょう。

RY42チェア
¥12,800
幅46.5×奥行49×高さ78(45)㎝
Made in China

1脚でも2脚でもテーブルに合わせた瞬間にお部屋がカフェになります。
4脚お求めになる場合、1脚ずつ色を変えて揃えてもいけそうです。

このチェアをお部屋に置くと、バタークッキーを焼く甘い香りとコーヒーの匂いの中で、盛りを過ぎた夏の風がカーテンを揺らしながら、スピーカーからこぼれるスティールパンにダンスを踊っていました。

実物を是非NOCE各店にてお確かめいただければと思います。



今週末から僕は来週の水曜日まで夏休みを取らせていただきますが、今年はカレンダーの関係で10日間連続と言う方もいらっしゃるそうです。
うらやましい限りですが、海外とビジネスをしている以上、長期休暇が取り難いのは宿命と諦めています。
この夏休みに何をしようかと考えてみました。
天体観測です。
8月12日をピークとしたペルセウス流星群が午後9時頃を中心に北東の空、カシオペア座のちょうど下あたりに見えます。
カシオペア座は夜、真北にある北極星を探す時に役立つ例のW型をした星座です。
秋、冬の方が天空に昇るので目立ちますが今の時期でも見えます。
因みに今の時期、北極星を探すのは北斗七星の方がわかりやすいと思います。
北斗七星から北極星を探す方法は、ひしゃくの取っ手ではない底になる星をひしゃくの上部にあたる星まで直線で結びその5倍程さらに伸ばすと一際光る星にぶつかります。
それが北極星で立っている位置から北極星に向かって指を指せばその方向が真北で右に90度で東、真後ろは南、更に90度で西と言うことになります。
カシオペアの場合は少しややこしく、まずWを探した後(Mとも言いますが、形状からするとWの方がピンときます。)「Wの上の左右の点」を下にある点に向かいそれぞれお互いが交わるところまで伸ばします。
その点に向かい上にある真中の点から下ろして更にその5倍程伸ばすと先程の明るい星にぶつかります。
北を見つける方法がわかれば自分の位置が自然とわかるわけで、飲み過ぎて帰る方向がわからなくなった時に役立ちますが、帰る方向がわからなくなるまで酔っ払うと星を見上げて頭を回転させただけでその場に倒れてしまうかもしれませんので、帰る方向がわからなくなるまで飲まないか、あらかじめ帰る方向を確認しておきましょう。

さて、何故「東西南北」と言うのでしょうか?
この表記があると方向感が掴みにくくなってしまいそうです。
英語では、北を起点にN,S,E,Wと表示され(North,South,East,West)北南東西です。
北を見て後を向けば南、右は東で左は西と覚えておけばいいわけで所謂、地図の覚え方と一緒です。
一方、東西南北は東を起点として後が西、右が南、左が北と「北を上に基点とする地図」の原則から考えるとわかりにくくなりますが、地図が原則の北南東西も完璧ではありません。
例えば、北東、南西と言われてすぐにイメージできるでしょうか。
地理の得意な人はすぐに理解できるかも知れませんが、北北東、西北西、南南東と言われるとイメージしにくくなると思います。
それは、東西南北も北南東西も縦軸と横軸の直角に交わる十字の座標で考えているからです。
実は、僕は西南西も東北東も北北東も結構いけちゃいます。
別に専攻が気象学でも地学でもありません。
中学後半から高校と大学前半までかなり真剣に勉強させていただきました。
「東南西北」を。
これ「とうなん、せいほく」と切ってはいけません。
あくまでも「トンナンシャーペー」と読み円を書くように左まわりに読みます。
ただ、実際の方角は右回りなのでこれを右回りで解釈しなければなりませんが東西南北の十字を円で理解するより何倍も楽です。
しかも中国でもそのまま通用します。
道に迷った時、「トン」で東がわかるわけです。
因みに、「1,2,3,4,5・・・・」を「イー、リャン、サン、スー、ウー・・・」も通用しますので中国とのビジネスシーンでも欠かせません。
地図の覚え方では常に上が北ですが、道に迷った時は「常に進行方向が北」というシチュエーションなど在り得ません。
僕の場合は「四角いテーブル」で考えます。
進行方向は「対面」(トイメン)にあたり、親(チーチャ)と考えれば全く自然にイメージできると言うか、体が覚えています。
それは、痛い思いを何度もするほど勉強したからです。
今でも、トン(東)と言われればシャー(西)、ナン(南)と言われれば北(ペー)と自分がどの方位にいてもまるで九九のように出てきます。
2つのサイコロを振って2から12まで出た目が「自分の方位から数えて何番目」も瞬時にでてきます。(というか常識です)
さて、これを自分の位置から方位を割り出すには東南西北を右回りに置き換えて、四角いテーブルをイメージすれば簡単で、東南東も北北西も西北西も体で理解できると言うわけです。
なんでも勉強はしておくものです。

さてそれでは何故、東西南北なのでしょうか。
東京が首都だからでしょうか。
東西南北が古事記に存在していたと考えれば都が東京ではなかったため在りえません。
勝手に推測させていただければ、古代渡来人が九州方面から東を目指していたからではないかと思います。
東に向いて移動すると後が西で南が太平洋、北が日本海というわけです。
現代では上京とは「東京に行く」事ですが、その昔は京都に行く事でした。
日本の地形が東西に伸び、文化と人の移動がそれに沿って東に向かった事が「東西南北」の由来ではないかと思います。
なぜならば、東西南北の表記は日本独自のものだからです。

さてここで大きく始めのペルセウス流星群に話を戻してと。
(ここまでひっぱといて)残念ながら全国的にくもりか雨で見えそうにありません。
このため僕は、夏休みは六本木のビルボードでベースのチャック・レイニー(マリーナ・ショウVO、デビッド・ティー・ウォーカーG、ハービー・メイソンDRの豪華メンバー)のライブを見に行って(ライブは基本ベースで見にいくため)来ようかと思っています。
因みにこの時期、ウィル・リー、マーカス・ミラー、このブログでもご紹介した女性若手ベーシスト、エスペランサ・スポルディングと超絶テクニシャンベーシストが来日していますが、どれもSOLD OUTでした。
ライブの他には何をしましょうか。
とりあえずくもりでも1日は海に行って、後はプール三昧で、朝3000m、昼3000m、夕方3000mと合宿でもしますか。

それではよい夏休みを。
  1. 2012/08/10(金) 14:23:30|
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2012年8月3日 リオハ

今週は、強烈な熱さが続きました。
夏本番です。
なんと、まだセミの声が聞こえません。@下北沢
最近「セミの声がしない」という言葉も聞かなくなりました。
セミしぐれは、歴史の彼方でしか存在しなくなってしまのでしょうか。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、札幌のくもりを除いて全地域で恵まれるそうです。
関東は少しだけ暑さが和らぐそうですが、東海以西は厳しい暑さは続くそうです。
又、今日にも台風に発達する熱帯低気圧(11号)は巨大になりそうで不気味です。
暑さと言えば、福岡で街を歩いていて脱水症状になったことがありました。
お出掛け時には、くれぐれも水分補給に気を付けたいものです。
そしてその際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければとお客様の御来店を全国スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介も先週に引続きチェコのTON社によるものですが、めずらしくバースツールです。
デザインは、ドイツのLOUNGE Designgroupというデザイン事務所によるものです。
LOUNGE Designgroupは、2006年にAlexander Grimm, Ronny Eysserという2人のデザイナーによって2006年に設立されました。
Grimmは、1980年に旧東ドイツのヘレに生まれ、Eysserは、1978年にボンで生まれ、共に1999年から2004年に同じヘレにあるデザイン学校でデザインを学びました。
2004年には両者共にベンツ、クライスラー、フィアット社などで車のデザインに参加しEysserはエクステリアの会社でデザインを担当した後にLOUNGE Designgroupを設立します。
デザインの分野は、家具だけではなく照明器具、バッグ、グラフィック、インテリアなど幅広く手がけ様々なコンセプトで柔軟に対応しています。
さて今回のスツールですが、デザインはシンプルそのものです。
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丸みを帯びた正方形の座面から
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真下に伸びるテーパードレッグが
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更に低部で正方形の「ぬき」で結合されています。
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丸みの座面と四角を強調する正方形とのコンビネーションが絶妙でこの辺のアイデアは車のデザインからの影響とも言えます。
全体的なイメージとしては、アールデコ系ミッドセンチュリーと言った感じでしょうか。
インテリアとしては、シンプルなデザインのためカフェ系からモダンまでとお部屋やシーンを選びません。
素材は、ブナ材でウォールナット色にステインされています。
このため、デザインの堅さが和らぎカフェ系やナチュラル系でもしっかりとはまります。
さて、価格ですが12,800円(税込み)とこのパフォーマンスなら格安だと思います。

371369スツール
¥12,800
幅32×奥行32×高さ80㎝
Made in Czech Republic

NOCEではこのバースツールをTONのコードナンバーそのもので表示していますが、本名はRIOJA(リオハ)と言います。
リオハと聞けばなんと言ってもワインでしょう。
リオハはスペインのフランス国境に程近い北部にある世界でも有数なワインの生産地です。
リオハのワイン生産の歴史は古く紀元前209年にローマ人が始めたと言われていますが、1867年にフランスの有名なワイン産地ボルドーで発生した害虫で壊滅的な被害を受けたボルドーのワイン醸造家たちが新天地を求めて流入し、その醸造家たちによる新たな技術を取り入れ飛躍的に発展しました。
リオハには、沢山のブドウ棚がありますが、山に囲まれた地形により高い地域と低い地域ではそのブドウの品種や味に微妙に特徴があり、また同じ地域でありながら異なった大西洋気候の強い地域と地中海性気候の強い地域があり、これらのファクターが入り混じって様々な味わいのワインを造っているのです。
赤ワインの生産が主体でブドウ品種はテンプラニーリョを中心にガルナッチャ(フランスで言うグルナッシュ)が有名ですが、最近ではシラー、メルローなどとテンプラニーリョとブレンドさせたモダンリオハも出てきています。
さて話をバースツールに戻して「何故RIOJA、リオハ」なのでしょうか。
実は、このスツールにはもうひとつ低い中途半端な高さのスツールがあり組み合わせて「リオハ」と命名されています。
それは、「この高さの異なるスツールがインテリアの立体的シーンでその相互の機能性と独自性を反映し素晴らしいハーモニーを奏でるその様は、まるでリオハ地方において様々な地形と気候から生まれた2つの主要なブドウから生まれるワインのようだ」と解説していますが、自分で書いていて「何言っているのか理解」するのに時間がかかりそうです。
バースツールだからリオハという命名ではなくもう少し奥深い理由があったわけです。
TONの人に聞いても「ワインに関係しているからバースツールだろう」という僕の判断と大きく変わりませんでした。
そこで今回は、とりあえずハーモニーに関係なく、一般的な高さのバースツール「リオハ」のバイイングになりました。

リオハの赤ワインですが、僕も最近は「安くておいしい」の代名詞としてよく購入しています。
目安は、セラーで大体1500円前後なら間違いありませんが、1000円チョイオーバーでも充分いけます。
「見方」ですが、リオハの赤ワインはまずエチケット(ラベル)に大抵RIOJAと、ブドウであるTEMPRANILLO(テンプラニーッリョ)が表示してあります。(無いものもある)
因みに表示にTINTO(ティント)とある場合それは赤ワインを表し、BRANCO(ブランコ)が白になります。
次に少し難しくなりますが、等級のようなものでこれも表示してあります。
下から、CRIANZA(クリアンサ)樽で1年、ボトルで1年の計2年以上寝かせた物、次にRESERVA(レゼルバ)樽で1年以上、ボトルで2年以上寝かせたもの、そしてGRAN RESERVA(グランレゼルバ)樽で2年以上、ボトルでさらに3年以上寝かせたもの、この計3クラスのいずれかを表示しています。
無表示はクリアンサ以下と考えた方が良さそうですが、最近は慣習に従わない若い造り手(モダンスパニッシュと言われ、従来のリオハ伝統の醸造である樽にこだわらずジュラルミンタンクなどを使ったり、寝かせる時間を短くしたり、またオーガニックであるビオ製法にもこだわる造り手)もいるので絶対とは言えませんが、リオハは初めてという方には目安になります。
僕は、価格も安くどんな料理でもいけるクリアンサがおすすめです。
コストパフォーマンスから考えればレゼルバの1500円より、1000円のクリアンサの方が無難だと思います。
スペインバルでリオハのワインに「これはクリアンサですか?」聞けば「物凄いワイン通に見られる」事うけあいです。

先日、知り合いとスペインバルでリオハをやりながらオリンピックの話をしていました。
日本以上に過熱している中国の取引先にメダルについて「日本は、中国、アメリカに次いで3位で健闘中だ」とメールした話をするとあまり反応がよくありませんでした。
僕は、「去年の地デジ」以来テレビを見なくなってしまったので、オリンピック情報はネットかラジオでしかわかりません。
知り合いは、「どこから3位が来た?なんで健闘中なわけ?」と聞くので「ネットだけど」と答えました。
僕と知り合いの温度差は表示方法だとわかりました。
僕は、総メダル数、知り合いは金メダルの数というわけです。
僕のネットは「YAHOO、USA」で始まります。
朝、目覚めの1番がそれです。
別に意味はありません。
そこから「YAHOO、JAPAN」に行くこともあればBBCやBloombergに行く事もあります。
「YAHOO、USA」の表紙には中国とUSAと日本の国旗が並んでいて日本は堂々3位です。
これを朝見ると、「銅メダルを取った」ニュースで凄く明るい気持ちになれます。
中国の取引先にも「中国は絶対1位を取れると思うけれど、日本はなんとかアメリカに次ぐ3位をキープするように応援する」と朝から調子のいいメールも入れておきました。
知り合いは、日本が銅メダルや銀メダルを取ると悲しくなるそうですが、メダル数で見ている僕には理解できません。
というより、金メダルでカウントされている事さえ知りませんでした。
メダル数でただ喜んでしまう自分も少しイヤだと思っていたのでこれには驚きです。
気持ちはわかりますが、表彰台で銀メダル受賞者が「金しかない」と笑顔の銅メダリストの横で泣く姿に僕はオリンピックに対して興味がなくなってしまったような気がします。
いつから「参加する事に意義」が無くなってしまったのでしょうか。
誰のために競技するのでしょうか。
象徴的実例に近年開催された、モントリオール、ロサンゼルス、北京の3つのオリンピックを比較してみます。
1976年に開催されたモントリオールは、施設に莫大なお金がかかってしまいその返済は税金で支払われ返済には30年以上かかってしまいました。
モスクワを挟んでロサンゼルスで行われたオリンピックはその反省から、既存の施設を使いできるだけ民間からスポンサーを募り実行されました。
放映権や公式スポンサーに莫大な金額が集まったのもこの大会からで、この後、商業色が濃くなったのもこの大会からでした。
ロサンゼルス大会は結果、多額の資金を集める事に成功し、「オリンピックは儲かる」という認識を世界に与えました。
最も、当時メダルの殆どを旧ソ連と東ヨーロッパで占めていたこれら国々がこの大会をボイコットした裏にはスポンサーの影響もあったという意見もあります。(表面上は、西側諸国によるモスクワオリンピックボイコットに対する報復とアメリカのグレナダ進攻に対する抗議。しかしコカコーラを始めとする西側スポンサーが多いためメダルを東側に多く取られては広告効果が半減する。)
これは、国主導で開催するオリンピックでも民間主導でも政治色が反映されてしまうという問題を提起すると言う結果になったのです。
この2つのオリンピックは、莫大な費用を税金で払い続けたカナダにもスポンサーからの集金活動に奔走しなければならない「国家としてのアメリカ」にもメリットはあまり無く、ロサンゼルス以降「スポンサー宣伝ためのオリンピック」色がより濃くなってしまいました。
前回の北京オリンピックは、莫大な国による投資と公式スポンサー収入で賄われました。
これは今まで「今の中国」を知らない世界の人々に対して輸出立国である中国の広告としての対費用効果は大きく近年のオリンピックでは大成功だと言われています。
今年のロンドンは、景気のせいか「日本の公式スポンサーが1社のみだから」かわかりませんが、日本ではいつものような派手な広告宣伝は見られませんでした。
これが「盛り上がらない」と言われている由縁なのでしょうか。
ロンドンオリンピックは史上初の3度目の開催となりました。
一般的に既存の施設を使い従来の「金のかかるオリンピック」から出きるだけ脱却し、低迷するイギリス経済の浮揚効果を期待すると言われていますが、その経済波及効果には懐疑的とする意見もあります。
「建設などの短期的なものは一時であり、長期的効果は期待できない」というのです。
又、オリンピックのために作ったホテルや施設はロンドンやイギリスが観光立国を目指さない限り再利用は難しいとも指摘しています。
選手村で使われた「使用後ベッド」はオークションで即売だそうですが、記念に買う人ではなく安価なための実需だそうです。

スペインバルのワインのつまみにオリンピック論を語り、次の「リオハ」のボトルをオーダーする前に知り合いに聞きました。
「ところで、前のオリンピックでさんざん応援していたやきそばで有名な女子ソフトボールチーム、7月23日に世界大会でアメリカを決勝で破って42年ぶりの金メダルだって知ってた?ピッチャーは勿論、上野ですよ。」
僕は、その時もあまりオリンピックは見ていなかったのでわかりませんが、知り合いはかなりヒートアップした応援をしていました。
オリンピックの時はあれだけ応援していたくせに、テレビを見ない僕の「やきそばのチーム」にも反応なしです。
「ふーん」でした。

オリンピックの影で世界情勢は動いています。

まずは、アメリカで発生している大干ばつと熱波によるコーン、大豆、麦、米の記録的凶作です。
この凶作はアメリカに留まらずロシアやインドにまで波及していて、穀物価格の高騰を招いています。
穀物は飼料に直結しているので畜産品への波及は避けられません。
最悪は食糧危機の再来で、2008年(北京オリンピック)の時より深刻化しそうです。
なぜならば、当時よりドルが値上がりしているため新興国では社会問題に発展しそうで、国レベルの支援が必要になりそうだからです。

次は、シリア情勢です。
今日、元国連事務総長のアナン氏がシリアの担当特使を辞任しました。
「シリアの内戦には手を付ける事は不可能」だと述べ国連の無力さを非難した形となりましたが、和平への期待が後退し最悪の事態も予想されています。
中東のシリアはNATO,アメリカなどが支援する反政府勢力とロシアや中国が支援する現アサド政権が睨み合っていましたが、ほぼ内戦状態に発展してしまいました。
ここでNATO,アメリカ軍が直接軍事介入すると、シリアに停泊しているロシア艦隊と衝突する可能性があるのです。
そして、反政府側にイスラエルが参加し、政府側にイランが参戦すると事態は収拾がつかない事態に発展してしまいます。
かなり飛躍した言い方ですが、中東戦争が世界大戦に発展する可能性さえあります。
日本が安保条約によりアメリカ側につき、且つ原油確保のためのシーレーン防衛を実行すれば日本も参戦することより、中国、ロシアは敵国となるのです。
そんなバカな事絶対起こしてはいけません。

3つ目にヨーロッパの債務問題です。
ギリシャ、ポルトガル、スペイン、イタリアと問題は未解決のままです。
ECBのドラギ総裁が色々言っていますが、今週、来日したポーランド人と話し「結局ドイツ次第だ」「とてもECBだけで支えきれる問題ではない」と言っていました。
不吉な事をいえばリーマンショックも北京オリンピックの終わった2008年10月でした。
「キプロスは明日にでも債務不履行を宣言する可能性がある」と言われていますが上記4カ国も同じようなものです。
ここで中国、ロシアが支援すると事態はここでも複雑になってしまうのです。

僕たちが当たり前のように見ているオリンピックの裏で起こっている「世界の現実」があります。
オリンピックが平和の象徴だという事を忘れてはいけないと思います。
国別メダル獲得競争ではなく「平和の祭典」だからです。
  1. 2012/08/03(金) 14:50:30|
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