NOCEの家具バイヤーズブログ 2012年11月

NOCEのバイヤーズブログ

2012年11月30日 NOCEの音楽

11月最後の連休も終りいよいよ冬到来です。
街角にイルミネーションが眩しい季節がやってきます。
街の夜が1年で1番輝く時です。
今週末のNOCEのある地域の天候ですが、札幌、新潟、福岡の土曜を除いて他の地域は土日とも晴れやくもりと言ったまずまずのお天気になるそうです。
東京は、街路樹の葉が色付いています。
日の暮れるのが早い季節、街灯にオレンジに照らされた葉に乾杯は如何でしょうか。
その際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介は、北欧ミッドセンチュリーそのものと言ったアームチェアです。
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このチェア自体、以前新商品として入荷したものでしたが、前回メーカーの手違いによりナチュラル色のフレームになってしまったので、今回は本意のウォルナット色での入荷のため新たに御紹介させていただきたいと思います。
まずデザイン面で、前から見ると一見脚とフレームが一体化し、そこに丸みを帯びた背もたれが付いたチェアに見えますが、
横から見るとその構造とデザインの特徴がよくわかります。
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脚と一体化したフレームがちょうどアルファベットの「A」の形状で、その頂点がアームの一部を形成しているのです。
そしてそのアームに曲線を描いた背もたれが接合されています。
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フレームに角度の付いた直線と背もたれのカーブが絶妙な程調和し、全体のデザインのバランスを高水準なものにしています。
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また、アームが低く作られているため殆どの「NOCEのウォルナットテーブル」の下に収まります。
例えば、STACEY(幅150cm,39,800円)
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これは、MORRIS(幅150cm、38,000円)
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そして3角形のBF2458(幅100cm、12,800円)と選択の幅が拡がります。
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インテリアの観点からは、カフェ系、北欧系が主流ですがシンプルやナチュラルでもチェアに主張があるのでテーブルに強い個性がなければ合わせる事も可能だと思います。
フレームの素材は、アッシュ天然木無垢材を使用し、仕上げにツヤを落としたウォルナット色でステインしてあります。
シートのカラーはブラックと
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オレンジで織りの入った柄は高級感とおちつきさえあります。
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程よく曲線で造られた背もたれは、デザインだけではなく包み込むように背中をホールドし、アームの高さも調度よく、またシートの奥行きも充分確保されているため抜群の座り心地を与えてくれます。
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価格は19,800円とこのパフォーマンスとデザインを考慮してのアームチェアなら決して高いとは言えないと思います。
この雰囲気と座り心地を是非NOCE各店でお確かめいただければと思います。

RY14チェア
¥19,800
幅52×奥行56×高さ81(45)cm



ところで突然ですが、自分で言うのもはなはだ僭越ではありますが、NOCEの店内でかかっております楽曲は全て僕がチョイスさせていただいております。
iPod shuffle で全187曲13.6時間をランダムに流しています。(お店の営業時間中に全て聞く事は出来ません)
出来るだけNOCEの雰囲気に合うように選択していますが、iTunes で「サッと聞き」で入れてしまったものや、いいと思っていても全体のバランスで聞くと「?」という曲もあります。
中心はカフェミュージックというよりやや硬派のJAZZよりでミラノ系を中心に揃えてあります。
以前、このブログで御紹介させていただいた、Rosalia, S-tone Inc., Ely Buruna, Papik などのイタリアンからFrida, Esperanzaもあり、日本の阿部芙蓉美まであります。
ブログでの御紹介以外にも多数入れさせていただきました。
有名どころで「KOOP」ワルツフォーデヴィー(ビル・エヴァンス)やジムノペティ(エリック・サティ)をサンプリングした涙ものがあります。
Cabaret Noir, Pilot Jazou等もカフェ、北欧系インテリアにピッタリな感じです。
日本勢は、Jill-Decoy Association、世武裕子、Prismaticaなど「日本のカフェ」を感じさせるアーティストです。(感覚には個体差があります)

さて、何故今更こんな事言っているのかと言うと、iPod shuffle に驚いてしまったからです。
どうも、毎日「生の楽器に触れないと眠れない日々」を送っているとあの小さなデバイスで音楽を聞くと言うことに抵抗があります。
3cm × 3cm × 8mm(約)まるでリンツのチョコレートみたいな物体です。
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あんな物から187曲がランダムで流れてくる・・・とは考えられません。
もっとも、例の今は高校生になった女子バンドのメンバーには僕がこんな事考えている事など信じられないと思います。
楽曲を聴くとは。
やっぱり、CDプレイヤーのメインスイッチのボタンをプッシュして、トレーのオープンボタンを押して、スーッと出てきたトレーにCDケースから取り出したCDをのせて、クローズボタンを押してまたスーッと戻ってドライブする音が聞こえて、何故かここでかならずCDケースのジャケット見直して、一曲目から聞く、じゃないですか。
それを好きな曲だけファイルしてランダムで聴く。
アーティストの個性はどうするんですか。
好みでない曲もCDを買った責任上聴かなければいけないんです。
それが、アーティストを育てることだし、真のファンとは言えないじゃないですか。
それをあんな小さな機械(大きさ関係ないか、それに機械じゃなくてガジェット)でランダムに好きな曲だけ聴くなんて乱暴すぎます。
とここまで引っ張りましたが、最近こいつを僕のDENONのアンプに繋いで聴くようになったら、ハマッてしまいいつも飲む時は4ビートと決めていたのですが、最近こればかりです。
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これで好みでない曲を聴くストレスからも解放され、CDが劣化して突然ラッパーのように「タタタタタタッ・・・・」と言うこともなくなりました。
大体、今はパソコンで聴く時代、無線LANで飛ばすのが主流でコードでアンプに繋げる事自体あり得ないみたいです。
この後、適当なところで止めていつものように楽器に触れると慣れた時間に帰っていくような気がしました。
最後に僕の好きなコンポーザーはバッハで、プレイヤーは、ジャコ・パストリアス、アーティストは日本では「ねごと」でしょうか。
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  1. 2012/11/30(金) 11:07:03|
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2012年11月22日 ヨーロッパから来た昭和のチェア 2

今週は、冬を感じさせるような寒い日がありました。
寒くなると物を考えたり、本を読んだり、音楽を聴いたりする機会が増えます。
少しセンシティブになってとてもいい環境だと思っています。
明日から、3連休のところもある週末です。
NOCEのある地域のお天気ですが、金曜日は全地域で雨やくもり、札幌は雪で、土曜日は、札幌、新潟が雪、福岡は雨、他は晴れるそうです。
最終日は、全地域で恵まれそうです。
冬の前の最後の休日、少し冷たくなった風に落ちたばかりの葉っぱを踏みしめながら、知らない街を歩いてみてはいかがでしょうか。
初めて入るカフェで少しミルクを多くしたダージリンが似合いそうです。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、先週に引き続きチェコのTON社にオリジナルデザインで製作を依頼したチェアです。
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このチェアも先週御紹介させていただいたチェア同様に僕が偶然アンティークショップで見つけたチェアをモチーフにしてデザインしたチェアです。
そのチェアは、昭和30年、40年代の食堂椅子と呼ばれたもので、デンマーク人巨匠デザイナーの模倣だと思われますが、現物のデンマークチェアは横幅も大きく脚も長いため、日本人の住宅事情や体型に合わせてダウンサイジングされています。
このコンパクトなデザインがデンマークとは違う日本の昭和レトロとして現在でも遜色のないものとなっているのです。
そして、その昭和レトロを素に曲木チェアの伝統を誇るチェコのTON社で再現されたチェアは、昭和レトロのエッセンスを持ったヨーロッパのチェアとして現代に甦りました。

デザインの特徴は、成形合板で作られた背もたれと
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シートの形状です。
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どちらも丸みを帯びて全体を柔らかな雰囲気にしています。
実物は、シートと背もたれが赤いビニールレザーとウレタンフォームで覆われていました。
そのレザー部分が日焼けで色が褪せて「いい感じ」になっていたのですが、ここはあえてそれを表現せずウッドにする事により、ある意味の「臭さ」が抜けスッキリとしたユーロデザインになっています。
また、背もたれとシート上に露出したビスもミッドセンチュリーを意識させてくれます。
背もたれとフレームの接合部ですが、日本製はややボテッとしていましたが、
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大変綺麗な仕上がりになっていて、しかも安心感さえあります。
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脚の間にあるヌキのデザインは、少しアーチ型をしていてデンマークからの影響を残してあります。
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横から見るとシートに充分な奥行きが確保されていて
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丸い形状の背もたれとシートが体にフィットして抜群の座り心地を与えてくれます。
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素材はフレームにブナ天然木無垢材とシートと背もたれには同じブナ天然木の成形合板が使われています。
インテリアでは、カフェ系、ナチュラル系が主流ですがシンプルでも使えそうです。
さて、価格ですが12,000円になります。
木材をふんだんに使ったTON社によるチェアを考慮すれば、安いと思います。
このチェアの雰囲気を画像だけで表現する事は限界があります。
また特長でもある座り心地はご説明できません。
是非NOCE各店にて実物をお確かめいただければと思います。

曲木316チェア
¥12,000
幅40×奥行50×高さ79(45)cm

最近、下北沢から「飲める店」が減ってしまったような気がします。
と言う事で、今日はお隣りの三軒茶屋(歩いて20分、バスで10分)まで「昭和」を求めて出かける事にしました。
果たして「昭和の時代」にトリップできるのでしょうか。
下北沢のバス停の前には
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伝説のジャズバーがありました。
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昭和50年にオープンしたこのバーは、故松田優作さんが好んで訪れていたそうです。
今でも、彼の好きだったアーリータイムス(バーボン)の飲みかけのボトルが在るそうです。(非公開)
又、ジャズライブの他に松田美由紀さん(松田優作さんの妻。)の朗読ライブもあり、今でも賑わっています。
バスに
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乗り
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三軒茶屋で降りました。
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通りを渡ると
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「すずらん通」という飲み屋横町があります。
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何故、「喰うてかへんか」なのかはなぞです。
機会があれば調べてみたいと思います。
すずらん通にはまだ昭和の匂いがしていました。
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通りを抜けると三軒茶屋のランドマーク、「キャロットタワー」に出会います。
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キャロットタワーは1996年に建てられた商業施設とオフィスを兼ねた28階建てのビルです。
地下には、世田谷線の駅があります。

最上階の無料展望台は、比較的空いていて「富士山を眺めながらボーっとする」には都内にはここしかないと言うくらい絶好です。
又、展望レストランも横浜のみなとみらいから、お台場、スカイツリー、東京タワーから新宿の高層ビル街まで見渡せる夜景と食事でコスパは都内随一です。(因みにフレンチのコースで3,500円。)
地下の広場には
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大きなポスターに昭和のビッグスターが叫んでいましたが、昭和の「時間を止める」事は出来ませんでした。
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キャロットタワーの前の大きな通りを渡り、行き止まりの路地に「三茶で超有名な居酒屋」があり、その向こうに古い家屋をリノベーションした店がありました。
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覗いてみるとなんとイタリアンです。
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中に入るとレトロな昭和時代に迷い込んでしまうようでした。
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カウンターに座りまずはモレッティ(イタリアのピルスナービール)を。
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ここは、古い学習塾をあまり手を加えずにそのまま活かしてレストランにしたそうです。
きっとまだ、受験が産業になる前の塾だったのかも知れません。
当時のままの床、天井、窓ガラスは、過ぎ去った時代の空間を包み込んでいました。
前菜と
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サラダに
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赤ワインとメインにミラネーゼ(イタリアのカツレツ)を注文すると
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昭和の波板ガラス窓の向こうには、平成と言う時代が透き通っていました。
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食事を終えても、何か終わらない気がして近くのバーに誘われてしまいました。1122-20.jpg

カウンターで「グラスゴーのグレンフィディック」といきたい所ですが、昭和の〆には、ニッカのシングルモルト「余市」をロックで。
(ニッカウイスキーは、昭和のシンボルとも言えるウイスキー。北海道小樽の余市にある蒸留所は、TVCMで一躍有名になった。ニッカが作った少年用ジャンプ台で養成された笠谷幸雄はニッカのジャンパーとして昭和47年に開催された札幌オリンピックで金メダルを獲得する。この時金、銀(金野昭次)銅(青地清二)を日本人ジャンパーが独占し日の丸飛行隊と呼ばれ、「ジャンプ日本」の時代を作った。金メダルの瞬間のアナウンス「さあ笠谷、金メダルへのジャンプ・・・飛んだ決まった!」は名セリフ。この後、ニッカのゼッケンを付けジャンプする笠谷がニッカを更に有名にしたが、1999年に廃部。)
バーテンダーさんが作る「まんまるの氷」に
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「余市」が昭和の残像とともに解けていきました。
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バス停のデジタル時計は、昭和の時代を1秒ずつ遠ざけながら平成の時間を刻み続けていました。
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  1. 2012/11/22(木) 12:09:54|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2012年11月16日 ヨーロッパから来た昭和のチェア 1

今週は、ボジョレーヌーボーの解禁日の週でした。
今年は天候の影響で収穫量が例年の半分だそうです。
ボジョレーヌーボーとは、フランスのワイン産地ブルゴーニュ地方にあるボジョレー地区でその年に収穫されたブドウで作る新酒の赤ワインの事です。
ボジョレーヌーボーの出荷量の約半分を日本で消費するそうですが、1人当たりのワイン消費量では世界で20位以内にもランクされていません。
実際、下北沢もワインを提供する店が減っています。
また、ワインを飲む人も減少中という話を聞きました。
それでは「なんでボジョレーなわけ?」ですが、ワインブームの名残なのでしょうか。
それにしても、絶対間違えてはいけないのは「ボジョレーヌーボーは他の一般赤ワインとは、ブドウから作る醸造酒というだけで製法も全く違う」という事です。
これは、その年に収穫されたガメイ種(ブルゴーニュは一般的にピノノワール種)というブドウを早く飲めるように醸造してその年のワインの出来を確かめる所謂、試飲用ワインとして始まり、後にお祭りになっただけのものなのです。
普段ワインを飲まない人に、「今年のワインはどうか」など解りません。
場の雰囲気で量を飲んで大変な事になってしまった人をたくさん見ました。
そして、赤ワインは「頭が痛くなるもの。気持ち悪くなるもの」というレッテルが貼られてしまうのです。
週末、ボジョレーを飲む機会があれば、ボジョレー一杯で乾杯して他にもう一杯少し重めの赤ワインを試してみれば赤ワインの認識が変わる事とおもいます。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、土曜日は全地域で雨やくもりで、日曜日は札幌(雪)、新潟を除いて晴れるそうです。
都内の街路樹も色付き始めました。
深まる秋を感じながら「乾杯」のために街にお出掛けは如何でしょうか。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと、全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、オリジナルデザインをチェコのTON社に製造依頼したチェアです。
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このチェア、どこかに懐かしさを感じませんか?
このデザインの素は、去年下北沢のアンティークショップ(ジャパニーズ系)で偶然見かけた日本の数十年前のチェアでした。
一目惚れでこのチェアとは別に違うデザインのチェアと共に「即買い」してしまいました。
店のオーナーは僕に「目が高いねぇ。これは昭和初期のものだよ。」とおっしゃっていましたが、昭和初期にはこの種のデザインのチェアは日本には無かったと思うので、昭和30年代か、40年前半のものではないかと思います。
多分、ミッドセンチュリーの模倣で作られた当時の食堂椅子で家庭で椅子の生活が一般化されていない時代を考えると、レストラン等で使用されていたものかも知れません。
昭和レトロの典型とも言えるデザインは、時代を超え懐かしさの中に今でも遜色のないユニヴァーサルな形を表現しています。
このチェアを現代に再現させた主役は、やはりチェア造り150年、チェコのTON社によるものが大きいと思います。
同じ図面を中国にも依頼したのですが、解釈の相違なのかサンプルの段階で「どこか違う感」が払拭されませんでした。
しかも、今年初め中国で行われた展示会に試作段階のそのチェアをその会社のオリジナルとして出展されてしまっていて僕はすっかり「やる気」無くしているところでした。
そんな時、新しいデザインを模索しているTON社を考えたわけです。
図面を見せると「やる気満々」でとりあえずサンプルの作製となりました。
出来上がると彼らが想像していた以上に満足できるものらしく、熱意のこもったメールが届いたのです。
「とにかく座り心地が抜群なので座って欲しい」との事で高額でしたが航空貨物でチェア2脚をチェコから送ってもらいました。
それは、とにかく感動ものでした。
座り心地もよくデザインも思った通りです。
その後、2回のモディファイ(若干のデザイン変更)をしてロット発注となりました。

まずこのチェアのデザインの特徴は
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背もたれです。
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その形状は、スクールチェアを彷彿させ、表から打たれたビスがレトロ感を一層盛り上げています。
次にこの背もたれを支えているフレームです。
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後方から見ると上に向かって狭くなる形をしています。
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そして前方から見ても前脚が
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後脚に合わせるように上から開いているのです。
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これが、僕が惚れてしまったデザイン・アイコンで「これぞレトロ!」と言ったところです。
背もたれに打たれたビスはシート上にもあり、重要なアクセントになっています。
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奥行きの深いシートとしっかり支えてくれる背もたれは、抜群の座り心地を確保します。
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デザインの部分だけではなく、座り心地といった実用性のディテイルにもこだわれたのは、チェア作りTON社の伝統だと思います。

素材はブナ材でふんだんに使っていて、見た目よりガッシリしています。
カラーはナチュラルとウォールナットでそれぞれ表情が違っています。
インテリアの観点では、カフェ系、ナチュラル、シンプルと素が日本だけにあらゆるお部屋に馴染めそうです。
さて価格ですが、12,000円とこのパフォーマンスを考えれば決して高くありません。
ヨーロッパの影響を受けた昭和のチェアが平成にヨーロッパで復刻されました。
是非、座り心地やフィーリングをNOCE各店でお確かめいただければと思います。

曲木315チェア
¥12,000
幅39.5×奥行50×高さ80(46)cm


昭和というと何か懐かしさを感じるのは、それがただ過去の郷愁だけではないような気がします。
昭和と一言で言っても、昭和元年から(1926年12月26日)昭和64年(1989年1月7日)までと様々な時代がありました。
一般的には戦争の終わった昭和20年から戦後と呼ばれた時代と戦争突入までの戦前に分けられます。
勿論、この前後のジェネーレーションは全く違います。
現代に「昭和の懐かしさ」を感じるのは戦後の時代だと思います。
戦争が終り人々は復興のため、そしてよりよい生活を求めて一丸となって必死に働きました。
欧米の生活に憧れました。
テレビ、洗濯機、冷蔵庫が3種の神器と言われ、これらを所有するために働きます。
サラリーマンから現場の労働者まで「やきとり屋の赤ちょうちん」の下では誰でも平等でした。
昭和36年に羽田空港が全面返還され、世界各国の大型ジェットが次々に就航され本格的な国際化が幕を開け、昭和39年に新幹線が開業し、東京オリンピックが開催されます。
団地に住み欧米様式の生活が始まりました。
白黒テレビで、歌謡曲に酔いしれ、コントにお腹を抱えて笑い、若いジャイアント馬場に声援を送り、期待の新人ジャイアンツの長島茂雄はサヨナラホームランを打っていました。
世界は日本の成長を羨望し、戦後の成長を驚異と絶賛しました。
そこに中東で勃発した戦争で原油価格か高騰し、所謂オイルショックが起こりこのあたりから成長は鈍化していくのです。
それでも、マイホームにはカラーテレビや電子レンジ、電話、ファミリーカーが在りました。
生活は豊かになり1億総中流と言われました。
成長は鈍化しても自動車や電化製品などの輸出産業に支えられた日本経済の規模は世界第2位(GNP)の地位を維持するのです。
ただこれが、貿易不均衡を呼び「ジャパン・バッシング」(日本叩き)として輸出相手国の非難を浴び(低価格の日本製品の輸出により不振になったため)テレビでは、日本製品を壊す労働者の姿がありました。
この後、円は安すぎるとプラザ合意により切り上げられ、不振になった輸出産業は内需に向かいバブル経済が起きるのです。
豊かさの価値基準が「気持ち」から「お金」に変わって行く瞬間でした。
湾岸にあるディスコに白いスポーツタイプのクーペでボディコンシャス(ボディコン)な彼女とアルマーニに身を包み、入り口の黒服に顔パスで入店しVIP席でドンペリを開けるのがステータスでした。
この時代も所謂バブル崩壊と共に終焉を迎え、昭和は「中学校いじめ自殺事件」を残し平成に変わっていくのです。
バブル崩壊は、資産価値の低下により失敗した者を敗北者として呼ぶようになりました。
バブルによって失われた心は、崩壊後修復されず、さらに壊れていったような気がします。
テレビでジャイアント馬場が十六文キックを使えなくなった頃、ドラマで子役が「愛より金が好き」と言い、六本木に東京タワーより高いビルが建った頃、お金の所有量が人生の価値基準に変わり、生きる事が「勝ち負け」になりました。
新幹線が青森まで行っても、車をコンピューターが運転しても、大学の出席をスマホで取っても、そして時代はレコードからカセット、CDもなくなりipodさらにハードコピーもいらないクラウド配信(楽曲をクラウドに保存することによりハードコピーやメモリースティックも必要なくなり、クラウドにアクセス出来るデバイス、スマホでもパソコンでも再生可能。ハードコピーのみのipodは、CDやカセットと同じ考え方になる)になっても驚かなくなりました。
だから、昭和の時代のノスタルジックで、中島みゆきの歌を歌いたいわけでも、電話のダイヤルを指で回したいわけでも、古い新幹線に乗りたいわけでもありません。
昭和と言う時代が歴史の中に閉じ込められていく過程でふと、何か忘れ物をした気になるだけです。
  1. 2012/11/16(金) 14:38:31|
  2. バイヤー&スタッフのブログ

2012年11月9日 高畠メルロー

今週は、寒暖の差があり日中は半袖で過ごせそうな日もあれば、コートを羽織りたくなるような日もありました。
今週末のNOCEのある地域のお天気ですが、土曜日は新潟を除いて晴れるそうですが、日曜日は、札幌、仙台を除いて雨や曇りになるそうです。
お出かけの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければとお客様の御来店を全国スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、2つのオケージョナル・テーブルです。
まず御紹介の前にオケージョナルとは何かをご説明させていただきたいと思います。
オケージョナルを直接和訳すると「時折」または「たまの」とありますが、オケージョナルファニチュアーと言うと「時々使われる家具」とはなりません。
どちらかと言えば、オケージョンの「特定のことが起こる場合、時」または「機会」の方が近い気がします。
「その場の状況で必要に応じて様々な用途で使える小型家具」が正しい意味です。
急な来客や、大人数での来客など「場に応じて臨機応変」に使えなければならないため、移動し易く小型である事が特徴です。
エクステンダブル・ダイニングテーブル(伸長式食堂用机)はオケージョナルに使用できますが、大型のため通常オケージョナル・ファニチュアーとは言いません。
ただ、ゲートレッグ・テーブル(ドゥローリーフ・テーブルとも言う。天板が折りたためるタイプのテーブル。)は、オケージョナル・テーブルと言う場合もあります。
オケージョナルなオケージョナル・テーブルと言うわけです。
くだらなくなってしまったので、本題に入ります。
まず始めにネストテーブルから。
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ネストとは「巣」ではありません。
「入れ子」と言う意味です。
NOCEでもネストテーブルは多く扱ってきましたが、円形はめずらしいと思います。
なぜならば、ネストテーブルは入れ子状なので効率を考えれば「円」は非効率になってしまうからです。

この部分は、脚を3本にする事によりそれぞれ2本の脚のクリアランスが確保され、すっぽりと小さなテーブルがおさまる事で解決されています。
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それぞれ独立させて使ったり
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重ねてテーブルの表面積を増やしたりと状況に応じて使い分けることが出来るのです。
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天板の素材にはウォルナット天然木突板を使用し、脚をテーパードにしてあるのでカフェ系インテリアを中心にナチュラルやシンプルと幅広く使えそうです。

次はサイドテーブルです。
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一見、よくある円形のカフェ系サイドテーブルですが、よく見ると
テーブルの端が直線にカットされています。
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このカットが重要な働きをするのです。
円形テーブルにはメリットとデメリットがあります。
メリットは、正方形テーブルよりも多く、また自由に着席できる事と、なんと言っても丸と言う柔らかさの究極であるデザインです。
一方、デメリットは、空間をスポイルしてしまう事です。
正方形テーブルの角を落とした形が円形テーブルと考えれば、タテヨコの長さは円形テーブルの直径に相当します。
空間では、円形の落とされた角の部分は反映されず、直系の長さのみが優先されてしまうので、落とされた部分だけがテーブルの表面積から差し引かれテーブル本来の効率としては不利なのです。
そこで円の端を直線にするメリットが生まれるわけです。
例えば、これは、ソファの横に置いてサイドテーブルとして使用した時ですが、ソファに着いている面は直線です。
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もし、これが円だとするとテーブルは、ソファから離れて置かなければならなくなるという事なのです。(円の先端があたるため)
ソファの前に置いても同様のメリットがあります。
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このサイドテーブルは直線にカットされているので壁に着けてランプテーブルや花台としても使えます。
また2つ揃えれば、多人数の来客時に2つ合わせて大きなサイドテーブルとしても使えそうです。
素材は、ネストテーブルと同様ですが、こちらはテーパードの脚が少し外側に開いています。
こちらも、カフェ系を中心にナチュラルからシンプルまで幅広く対応してくれそうです。
さて価格ですが、ネストテーブルが8,800円、サイドテーブルが4,980円とNOCEならではのお手頃プライスになっています。
ソファ購入時には是非、御検討いただければと思います。

ネストテーブルBF6965
¥8,800
L:Φ60×高さ44cm、M:Φ37×高さ38㎝
※組立式
サイドテーブルBF6966
¥4,980
幅45×奥行41×高さ43.5㎝
※組立式

先日、渋谷のデパートの地下にあるワインセラーで日本産赤ワインを買ってきました。
どうも日本産と言うと「高くてコストパフォーマンスが悪い」というイメージがあります。
過去、NOCEの倉庫が日本を代表するワインの産地山梨県の勝沼に近いこともあり、倉庫に人の足りない時、よく荷捌きをしていた頃、随分山梨のワインを飲みました。
山梨のワインは日本のワイン生産の4分の1を占める所です。
ワインは、特別なものではないので、できればせいぜい1本1000円程度、高くても2000円が限界かと思っています。
勝沼で様々なワインを買って飲み、飽き足らずに甲府盆地の西側の穂坂(北杜)、やサントリーのワイン、更に県境を越えて長野の塩尻、桔梗が原、更に長野善光寺平の小布施、そして更に違う地域のワインまで試してみましたが、外国産ワインと較べると割高な気がしていました。
それから随分、日本産ワインとはご無沙汰していましたが、2年位前にソムリエから「日本のワインも最近がんばっていますよ」と言われ、小布施のビオロジックワイン(カベルネフラン100%)をいただきました。
正直ビックリしました。
フレンチに負けていません。
ただ、やはり6000円してしまうのでそうそう飲めません。
しかも希少で、東京で売っているセラーも限定されてしまうのです。(確か、表参道ヒルズのワインセラーで、お1人様1本でした。)
それから、ボーペイサージュ(山梨)、ドメーヌタカヒコ、(北海道)、日之城(山梨)等希少なワインからマニアなワインまで飲んでみました。
ドメーヌタカヒコは、小布施ワイナリーのオーナーの弟さんが栃木のワイナリー、ココファームで栽培指導をした後に作ったワイナリーでピノノワールが有名です。
ボーペイサージュはかなりマニアックなワインで品種も年によって異なります。
とにかく一般で手に入れる事ができません。
僕は、この明野(津金)にあるワイナリーまで行って買おうとしましたが、オーナーさんが畑に行ったままなかなか帰って来なくて無理でした。(ここは観光でやっていないブティックワイナリーなので訪問は控えましょう。置いてあるレストランやバーで飲むほうがベター。ただバーで飲むと1本10000円。在庫があればネットでも買えます。)
その後、ソムリエから1本分けてもらって飲みましたが、(ピノノワール)「素晴らしい」の一言でした。
日之城(山梨の穂坂)は、倉庫のある大月のマニアックなワインセラーでビンテージを特別に分けてもらい飲みました。
これはカベルネソーヴィニヨンで「ビオ」ではありませんが、フレンチボルドーに負けていませんでした。
残念な事に最近の気候変動の為かはわかりませんが、製造していないそうです。
あれから、また日本のワインから遠ざかってしまい「日本産安旨ワイン」は「がんこおやじの手造りわいん」(大阪、樽を使わずにステンレスで発酵させる製法。カベルネソーヴィニヨン主体)くらいでした。
これは、1本2000円とお手頃と言えるギリギリなラインですが、これもなかなか手に入りません。
そして2000円だと、スペイン、チリ、イタリア、ナパでないカリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、ボルドーでないフランス(南部)ブルガリア、ルーマニア、グルジア等、円高の影響もありそれ以下で買える安旨ワインが巷に溢れています。

ここで話を渋谷で買ったワインに戻します。
それは山形にある高畠ワイナリーのものでした。
2009年のメルローで2650円、値段は微妙なところですが以前から目をつけていたので1200円のスペイン(モナストレル)と思い切って一緒に買ってしまいました。
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そのセラーでも「最後の1本」と言われたのも効いたのかもしれません。
後日、仕事の後なのでスピードメニューを作ります。
スーパーで上級のすき焼き用牛肉が半額処分であったのでゲットして、割り下(今半)
とナガネギを買って「簡単すき焼き風、牛肉煮」(割り下で「ざく切り」にしたナガネギを少しクタクタになるくらいまで鍋で煮ておきます。約15分ほど。食べる直前に牛肉を投下。少し色が着くくらいで皿に盛ります。煮すぎると肉が堅くなるので色が付く程度)
で「高畠メルロー、2009」を飲んでみました。
開けたては少し堅いので、抜栓は早めが良さそうですが、飲んでいるうちにどんどん開いて、ボルドーのポムロールにも負けない味わいになりました。
感動の1本です。
これで2650円なら、充分コスパありでした。
ポムロールなら倍以上の価値ありです。
そしてなんとその日の翌日、このワインがANAのファーストクラスのワインに選定されたニュースを見ました。
2009年のメルローでした。
2009年ビンテージは手に入らないかも知れませんが、他のものも是非試してみたいと思っています。
因みに、高畠シャルドネ(白)2300円は既に評価を受けています。
これは下北沢のセラーにあったシャルドネ・クラシック1500円位。
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早速ゲットして、やはり居酒屋です。
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下北沢でも欧米ではお馴染みのBYO(Bring Your Own)ワイン持込OKの店が多数あります。
指定のセラーで購入したワインなら1本1000円の持ち込み料金でOKです。
高くなればなる程コスパが上がるわけです。
本日のワイン代は1500円プラス1000円で2500円。
2500円で高畠シャルドネを居酒屋でいただければ最高です。
このワインもメルロー同様、起き上がるのに若干時間がかかりました。
出来ればお店の方に頼んで早めに抜栓していただいた方がよさそうです。
このシャルドネは樽熟をかけていない(多分)ため、フルーティでパッションフルーツやマンゴーのような南の果物の香りがしました。
カキのガンガン焼き1500円(カセットコンロでその場で蒸し焼きにする)とやらせていただき至福の時が過ぎていきました。
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  1. 2012/11/09(金) 16:01:59|
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2012年11月2日 カフェにて

今週、始めて朝1番寒かったのでヒーターを入れました。
僕は、基本的に朝日と共に目覚めるので最近の起床時間は6時少し前です。
曇ったガラス窓の向こうに見える朝焼けは、冬の到来を感じさせてくれます。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、土日の札幌と土曜日の新潟を除いた他の地域では、お天気に恵まれそうです。
少し、気温は低めですがウォーキングには絶好な気候です。
知らない街まで歩いてみるのはいかがでしょうか。
お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければとお客様の御来店を全国スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、ミッドセンチュリーやレトロと言った雰囲気の中にエレガントを感じさせるソファです。
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ミッドセンチュリーを感じさせる要素は、薄く、高さの低いアームと外側に向かってハの字に開くテーパードレッグです。
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そしてデザインをエレガントなものに導いているのがハイバック(背もたれが高い)なのです。
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一見、低いアームとハイバックは相反しているように感じられますが、アームの幅を薄くし外側に少し開かせてそのままハイバックを包み込むようなラインが、ハイバックとローアームを見事に調和させています。
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このコンビネーションが、ソファ全体に丸みを与え更に高級なイメージを与えています。
又、レトロな雰囲気にさせているのが、ハイバックとシート上にあるボタンと小さなクッションです。
色のコントラストを強調させるためにこれらを、本体と違う配色にしてあります。(本体がグリーンの場合はオレンジ、本体がオレンジの場合は、ボタンとクッションがグリーンになります。)
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このコントラストも全体の高級感に寄与しているのです。

バリエーションは1シーター、
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2シーター
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3シーターです。
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カラーは、本体オレンジ(ボタン、クッションはグリーン)本体グリーン(ボタン、クッションはオレンジ)の2色をご用意させていただいております。
どちらの色もレトロでエレガントなデザインにマッチしています。
付属のクッションですが、メーカーに無理を言って付けていただきました。
因みに、脚の形状や色、本体とボタンのコントラストもカスタマイズです。
このクッションは、デザインのアクセントだけではなく、機能としても優れています。
シートが深く、ハイバックなのでとても座り心地抜群なのですが、浅く座るとその角度から腰と「シートと背もたれ」に隙間が出来てしまいます。
これを埋めるランバーサポートのような働きをするのです。

さて価格ですが、1シーターが43,800円、2シーターが63,800円、3シーターが84,800円になります。
少し、高価に感じられるかも知れませんが、実物のパフォーマンスをご覧いただければ決して高価とは感じられないと思います。
又、NOCE各店舗スタッフからも座り心地に高い評価を得ているため、是非実物をお確かめいただければと思います。

F186ソファ 1人掛け
¥43,800
幅77×奥行82×高さ90(38)㎝
※部分組立
F186-1ソファ 2人掛け
¥63,800
幅131×奥行82×高さ90(38)㎝
※部分組立
F186-2ソファ 3人掛け
¥84,800
幅174×奥行82×高さ90(38)cm
※部分組立




もう2ヶ月も前の事ですが、下北沢のイタリアンバールでマスターが僕に「最近、飲む人が激減してね、この間なんかカップルでウーロン茶とパスタで2時間ねばられちゃってさ。」とこぼしていました。
バーはやはり「お酒をだしてなんぼ」の場所なので、カフェのように使われるとたまったものではありません。
現実、このバールも先月パンケーキの店に変わってしまいマスターもどこかへ行ってしまいました。
下北沢からまた一軒お酒の飲める場所が消えていきました。

先週、下北沢のカフェで飲みながら「最近、飲む人が減っていると言われているけれど、どうしてだろう?」と考えていました。
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そう言えば、僕も最近カフェ飲みが多くなりました。
カフェの方がインテリアも気持ちよく、音楽もいいからでしょうか。
特に最近のカフェは食事やワインを提供してくれる所が増えているような気がします。
さて「飲まなくなった理由」のひとつに経済的理由が考えられます。
僕の好きなワインも、ボトルで「下北沢でも2000円位」します。
つまみをチョロチョロしていると、すぐに5000円は越えてしまいます。
このデフレの時代、5000円はやはり少し高く感じてしまい僕も最近、宅飲みが増えました。
客数が減少すると、バーやレストランはどこかで利益を確保しなければなりません。
これが、サービスや食事に反映されると更に値段が高く感じ、足が遠のくと言う「逆スパイラル現象」が起きてしまうのです。

ビールのつまみはサラダでと。
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ミラノジャズのビートが空間を埋めていきます。
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2番目の理由は、お酒がコミュニケーションのツールではなくなったと言う事です。
よくお酒は「飲むニュケーション」(ちょっと古い)または「人間関係の潤滑油」と言われました。
酔った勢いで普段言えないことを言ったり、バカ騒ぎをして羽目を外したりと普段の人間関係にはないリラックスした時間が得られるからです。
この人間関係は最近、ネットワークやメールなどで最初からお互いが解っているので飲んだ時によくオヤジが「オレいくつに見える?」とか「血液型は?」はあり得ないのです。
事前にお互いのデータを交換しているからです。
データ交換後に「気の合わない奴」と会って「高い金餞払って飲んで話し合わせても意味ない」という事でしょうか。
例え、場の雰囲気でアドリブで無理に話合わせても「なんか違わない?」と突っ込まれるだけです。

グラスの向こう側に下北沢が更けていきました。
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3つ目の理由は、お酒が現実逃避の道具にならなくなったという事です。
パソコンやケータイの目覚しい進歩により、仮想現実(バーチャル・リアリティ)を簡単に手にする事が出来、仮想現実に入り込めば入り込むほど、この世界で満足感が得られるわけです。
この満足感は、現実ではないのでまさにトリップしているのと同じで、酒に酔うよりも数段上の現実逃避感が得られます。(注意! 個人差があります。)
しかしこの現実逃避行為に対してはリアルという現実が常に対極にあります。
現実というリアルがなければ逃避という行為が成立しないからです。
去年「リア充」という言葉が流行語大賞になりましたが、他人と酒を飲んで楽しむ行為をリアルが充実していると考えれば、リア充=酒を飲んで他人とワイワイ楽しむ=現実逃避と考えると、現実逃避が仮想現実とイコールで結ばれ無限ループ状態になってしまいます。
「酒を飲む」が「リア充」にカテゴライズされると「仮想現実」と「酒を飲む」(リアル)は、ボーダーレスになり、仮想現実でトリップできればわざわざ酒を飲む必要はなくなるわけです。

考えていたら、酔いが回ってしまいクラクラしてきたので帰ることにしました。
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酒を飲む事に本当は理屈なんてありません。
きっと飲まない事にも明確な理由はないのかもしれません。

現実という扉の内側には少し乾いたリズムが舞っていました。
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  1. 2012/11/02(金) 10:55:02|
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