NOCEの家具バイヤーズブログ 2013年01月

NOCEのバイヤーズブログ

2012年1月25日 イージーチェア

寒い日が続いていますが、太陽は日に日に高くなっています。
気が付くと日の出は早くなり、夕暮れも遅くなりました。
今週末のNOCEのあるお天気ですが、土日の札幌、新潟、福岡と土曜日の仙台は雪やくもりで他の地域は晴れるそうです。
お出かけの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同、お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、ミッドセンチュリーの王道とも言うべきイージーチェアとオットマンのセットです。
まず始めにこのチェアを見るとよく「ひとり掛けソファ」と言われますが、海外に行くとアームチェア又はイージーチェアと呼ばれています。
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あまり聞き覚えの無いイージーチェアという呼び方ですが、ミッドセンチュリー(1950年、1960年代)に背もたれと座面に角度を付け、ゆったりと座る事ができる「ひとり掛けソファ」がそのような呼び方になったと言われています。
ミッドセンチュリー時代のデンマークのデザイナーは、イージーチェアとしてカテゴライズしていて、このチェアもそのひとつに影響を受けています。
デザインの特徴は、なんと言っても木製フレームによる曲線美に尽きます。
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特に前脚の下からカーブしながらアームを形成し
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弧を描くように背もたれを巻いて
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片方の脚まで1本で到達するデザインは芸術とも言えます。
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少し上方に上がったアームのデザインはミッドセンチュリーに代表される特徴でチェア全体のインパクトを高めています。
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肘を乗せやすくさせるため削られたアームレストまで無駄の無い綺麗なフォルムになっています。
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本体は、腰の当たる部分がくびれていて、調度フレームが回るようなデザインになっています。
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少しそのくびれが丸ではなく角になっていますが、ここはミッドセンチュリーというよりも80年代の「イタリアデザイン全盛時代のチェア」の影響を受けているように感じます。
見難いかもしれませんが、背もたれのボタンはミッドセンチュリーそのものです。
チェアにばかり着目してしまいましたが、付属のオットマンもさりげなくチェアの邪魔をしないデザインになっています。
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両脇に付いている取っ手はデザイン面ばかりではなく、移動の時に役立ちそうです。
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インテリアの観点からは、カフェ系、ナチュラル系が中心ですが、ここまでインパクトが強いとあまり背景にこだわらなくても良さそうです。
素材はラバーウッドで、ウォルナットのつや消しがステインされています。
ラバーウッドは、過去安いというイメージでしたが、今は曲げ易さが好評で価格が他の木材と変わらなくなっています。
大規模な工場や施設が必要ないためコストも安く抑えられるわけです。
ファブリックのカラーはグリーンとグレィの2色をご用意させていただいております。
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さて価格ですが、腰当用クッションを含む、チェアとオットマンのセットで39,800円と、このパフォーマンスから考えれば決して高くありません。
是非、存在感もあり座り心地抜群のイージーチェアをNOCE各店にてお確かめいただければと思います。
少しだけ遅く起きた休日の朝、イージーチェアに腰を委ねオットマンに足を預け、昨晩読みかけていた文庫本を手にすると、脇に置いたサイドテーブルからトーストとカフェラテの香りが漂っていました。

751チェア&753スツールセット
¥39,800
チェア:幅67×奥行67×高さ87(43)㎝
スツール:幅62×奥行36×高さ39㎝


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  1. 2013/01/25(金) 12:19:04|
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2013年1月18日 雪の日

今週初め、成人式の日に東京でも雪になりました。
雪国の方には、笑われてしまいそうですが5cmも積もれば大雪です。
これも不謹慎な話ですが、滅多に雪の降らない東京で雪が降るだけで特別な日に感じてしまいます。
普段見慣れた街や路地が雪に白く覆われ、どこか違う街にトリップした感じです。
NOCEのある地域の今週末の天候ですが、札幌、新潟を除いて天気はよさそうです。
お出かけの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと、全国スタッフ一同お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、ポーランドから来たチェアの最終回です。
3回にわたってトーネット系工場のひとつであるポーランドのチェアを御紹介してきましたが、最終回はズッシリとした雰囲気でも軽さを感じられるスピンドルバックのアームチェアです。
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デザインは典型的なスピンドルバックですが、スピンドル上部を成形合板で繋ぐ事によりミッドセンチュリーのイメージが強くなっています。
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上から見ると背もたれ上部の曲線がシートの後方部の曲線とマッチして全体を丸く柔らかい雰囲気にしています。
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一方、横から見ると背もたれのスピンドルの形状が垂直に近い事がわかります。
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このデザインがカントリーではないシンプルな素朴さを醸し出している重要な要素になっているのです。
アームチェアと言うと大げさなイメージがありますが、縦のラインが強調されているためアームチェア独特なクセがありません。
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又、背もたれのスピンドルや脚のフレームがデコラティブではなくシンプルな形状なためアンティークやカントリー色が消えてミッドセンチュリーやレトロと言った感触が強くなっています。
シート前部に施された窪みにより確保された座り心地もポイントのひとつです。
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インテリアの観点からは、カフェ系、ナチュラル系が合いますが、チェア自体にインパクトがあるのでテーブルのチョイス次第でシンプルでもいけそうです。
存在感のあるチェアなので、揃えるとよりその個性が発揮され、お部屋の中心的存在になりそうです。
素材は、全てブナ天然木でウォルナット色にステインされています。
価格は、15,800円とアームチェアとしてはかなり格安と言えるでしょう。
シンプルな構造が生み出した価格と言うわけですが、その「シンプルさ」が美しさの由縁にもなっているのです。
レトロとミッドセンチュリーをミックスさせたチェアは、座り心地も抜群です。
是非その雰囲気と機能をNOCE各店にてお確かめいただければと思います。

B1216チェア
¥15,800
幅43.5×奥行49×高さ79.5(46.5)㎝



今週、下北沢にも雪が降りました。
以前から予報は出ていたものの、どちらかと言えば「雪かも」だったのでこの大雪には驚きでした。
その日の朝、9時半頃に雨が「みぞれ」に変わりすぐに大粒の雪が降って見る見るうちに辺りに積もりはじめました。
朝10時半に雪の中を歩いてプールに向かい、1時間泳いで外に出るとそこは一面の銀世界と舞い散る粉雪。
リアル、ファンタスティックなのですが、そこら中で車がスリップして立ち往生です。
積雪もすでに3センチ以上ありました。
白く変わった下北沢の路地の新雪を踏みながらサクサクと歩き、窓に向かうカウンターのあるカフェでサンドウィッチとコーヒーで雪見ランチです。
窓越しの雪が風に舞っていました。
いつもの下北沢の緯度が少しだけ北に傾いていきます。
今晩は、大きな窓のあるバーで雪に乾杯かと考えたのですが、好きな音楽と静かな雪の下北沢の夜には家が1番と思い、シチュー用の食材をスーパーで買って帰る事にしました。
雪は、6時過ぎには小ぶりになりました。
家に帰り、ベースを3時間くらいCDにあわせて弾いた後、シチュー用の玉ねぎをバターであめ色になるまで炒めて5時間ほど煮込んで8時からディナーです。
雪なのでいつもより少し高めのボルドー(フランスの赤ワイン市販3,000円くらい)でグラスを雪に捧げました。
雪に反射した白い夜がCDのピアノソロ曲と共に更けていきます。
食事が終わると眠くて11時にはベッドの中でした。
遠くにチェーンを巻くタイヤの音がカラカラと白い夜に続いていました。
  1. 2013/01/18(金) 12:18:53|
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2013年1月11日 年初の誓い

今週から本格的に仕事が始まった会社も多く、街はいつもの様相になってきました。
東京は寒い日が続いていますが、チェコからのメールによると「今年の冬は不思議な気候だ」とありました。
雪が無く、降っても雨だそうです。
一方、南半球のオーストラリアでは記録的な猛暑で山火事が発生し、今週は最高気温が50度に達する地域もあるとの事です。
3連休が絡んだ週末、NOCEのある地域の天候ですが、土、日は新潟、札幌を除いて晴れ又は曇りで、連休最終日は関東のみ崩れてしまうそうです。
3連休お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同、お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

今年初めての新商品の御紹介は、年末に続きトーネット関連のポーランドにある工場のチェアです。
トーネット関連の工場は一般的に「曲木アンド成形合板」というイメージですが、最近はその伝統にとらわれず、クラシックからモダンまで様々なデザインのチェアを手がけています。
今回御紹介させていただくチェアも曲木というイメージはありません。
ただシートと背もたれに使用されているプライウッド(成形合板)の丁寧な作りを見るとさすが伝統のある工場だと納得させられます。
まず全体のデザインは、北欧系に影響されています。
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特に背もたれの形状と
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後からのシルエット
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円筒形のフレーム
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前脚のヌキの形状など随所にその匂いを感じる事が出来ます。
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シート形状も曲線が強調され、全体的に「レトロ感を含む柔らかなイメージを持った」とても雰囲気のある綺麗なチェアに仕上がっています。
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又、画像では見難いかと思いますが、シートの下に2本のヌキが通っています。
これが機能だけではなくデザインのアクセントにもなっているのです。
インテリアの観点からは、北欧系なのでカフェ系、ナチュラル系が合いそうですが、全体のデザインにそれ程クセがないためシンプルでもいけそうです。
素材はブナ天然木でシートと背もたれは、ブナ材の成形合板が使われています。
ブナ特有の綺麗な木目がこのチェアをよりエレガントなものにしています。
カラーは、ウォルナットステインでTONのチェアより若干濃く光沢があります。
丸い形状の背もたれは座った時に背中に優しくフィットし、又奥行きの深い座面との組み合わせで抜群の座り心地を提供してくれます。
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価格は12,000円とこのデザインや作りから考ええれば充分コストパフォーマンスがあります。
画像や文章でそのチェアの良さを表現する事には限界がありますので是非、実物をNOCE各店でお確かめいただければと思います。

A1218チェア
¥12,000
幅59×奥行49×高さ74(45)㎝


今週からいよいよ本格的に仕事始めです。
それにしても海外輸入バイヤーにとっては厳しい現実が待っていました。
年末から始まった円安です。
輸入業者にとって為替変動は宿命とも言える課題で、これを防ぐためにデリヴァティブなどのオプションを組んだり、為替予約をしたりしてヘッジしますが、今回の急激な変動にはまいりました。
仮に1ドルの商品を買っているとすると、去年78円で仕入れられる物がいきなり89円に値上がりするのと同じになるからです。
因みにユーロも同じです。(100円から117円)
13%アップをそのまま価格に反映する事は現在の経済環境化では不可能です。
しかも海外は殆どの国がインフレで毎年、年が変わる頃に必ず「値上げ宣言」をしてきます。
バイヤーには試練ですが、腕の見せ所でもあるのです。
と、とりあえず強がってみますが。
方法は、手の内を全部明かすわけにはいきませんが、まず発注を制限して在庫をミニマナイズ(極小化)させる事と劣化した商品を切り捨てて新商品に入れ替えて行く事などです。(全部は言えません)
あとは会社にがんばってもらって経費を削減してもらうしかありません。
それでも上司は責任を大体バイヤーに転嫁してきます。
「発注の仕方がヘタとか売れる商品持ってこない」とか。
発注と言っても今日発注する商品は大体今年の6月頃入荷するものです。
輸入商品なので1アイテム1カラーそして百本単位のチェアやテーブル、ソファをこれから6月までの在庫と売れ行きを予想してオーダーするわけです。
普通考えただけでその場で失神します。
「外れて当たり前」と言いたい所ですが、「当たって当たり前、外れれば人間以下」がバイヤーの宿命です。
売れる在庫が欠品すれば責められ、売れると思った商品の在庫が積みあがれば責められ、オンタイムの神業的絶妙タイミングでオーダーコントロールしても当たり前で誉められず、これがバイヤーです。
思うように商品が売れないと責められ、商品不良は選んだ方が悪いと責められ、こんな経済下で売れる商品持ってきても当たり前と誉められず、どうせ円安も予想できなかった僕の責任になるでしょう。
どんな商品でも愛情感じないでバイイングする事などないので「商品切れ(止めろ)」と言われても本心そう簡単に切れるものではありません。

そんな事考えながら渋谷から下北沢まで歩いて帰る途中、どこからか「オーイ!そんなにしょぼくれてどうした?君はNOCEのバイヤーじゃないかぁ」と声が聞こえました。
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振り向くとまるでカフェのようなソファが並んでいます。
「あなた達こそどうしたんですか?こんな寒空の下で」と聞いてみました。
すると「私たちは役目を終えて、ここでこうしてお迎えを待っているんだよ」と。
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「えーー!」とよく見るとアームには「粗大ゴミ回収」のステッカーが。
「早まっちゃダメですよ。まだ現役でいけるじゃないですか。下北や渋谷のカフェに行けばあなた方ならスターです。しかもこれから味が出るんです。」
「今からアンティークショップに連絡して緊急救助隊呼びましょうか。なんなら僕が・・・・」
ダメです。
今年から心入れ替えて行動しなければ、厳しい現実を乗り越えられません。
僕は用事がある事を告げその場を立ち去りました。
と、決意を固めていますが自分でこのブログ書きながら「うーん。今見ても中々の逸品だ」と思ってしまいます。
危ない危ない。
  1. 2013/01/11(金) 12:02:30|
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2013年1月4日 2013 謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
昨年は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もNOCE全国スタッフ一同、お客様に適切な商品のご説明とサービスをご提供させていただきますよう努力する所存でございます。
本年も変わらずNOCEにご愛顧を賜りますようによろしくお願い申し上げます。

年末年始は、予報より寒くありませんでしたが、仕事始めの今日は強烈に寒いです。
この休み中に、もっと寒くなる事がありました。
円安の進行です。
これは、輸入仕入れ価格の値上がりと同じ事なのです。
今日現在は87円なので去年の1ドル78円から換算すると10%も上がってしまっています。
日本は、食料や原材料、燃料を含め輸入に頼っているわけで当然、様々な商品の値段が上がってくる事が予想されます。
ところが、現在の経済下ではこのコストアップの部分を簡単に価格に転嫁する事はできません。
まず燃料や小麦や乳製品など必需品から値上げが始まります。
ガソリン価格もこのまま円安が進めば単純計算ですが、去年の150円から円の下落幅10%を足すと165円、1ドルが90円になると172円になる可能性があります。
「小麦価格が値上げ」と今朝のニュースにありましたが、これは円安ではなくアメリカの干ばつが原因です。
小麦価格が干ばつと円安で更に値上がりすると、パンなどの2次産品が値上がりするわけです。
例えば家計で考えると、燃料費や食費は必需品なので削れません。
どこかで、帳尻をあわせなければならなくなると、「必需品から遠い所」から削り始めるのです。
「必需品から遠い所」にある物やサービスは個人によって異なるため全業種による競争が始まります。
「飲み屋の回数は減らせない分、衣料品を控える」など必需品の値上げ分を様々な消費で補填するわけで、居酒屋もアパレルもインテリアショップも全部が競争相手になってしまうのです。
そして物が売れなければ、価格を下げざるをえません。
企業は、シビアな企業努力をしなければならなくなるのです。
輸入家具には不利な円安でスタートした今年ですが、僕もバイヤーとして更に感度のいい商品を買い付け、またメーカーに価格交渉し、価格維持に努めていく所存です。
  1. 2013/01/04(金) 13:26:23|
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