NOCEの家具バイヤーズブログ 2010年5月14日 「おうちカフェ」ってなんだ? 1

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2010年5月14日 「おうちカフェ」ってなんだ? 1

今週は、ようやく春らしい陽気になりました。
ただなぜか、朝晩だけいつもより異様に寒いような気がします。
昨日の朝は、思わずストーブが少し恋しくなったほどです。
週末は、ほぼ全国的に天気に恵まれそうなので
お散歩がてらにNOCEのお店にお立ち寄りいただければと思います。

今週の商品のご紹介は、
ダイニングテーブルとダイニングチェアです。
まずはテーブルからです。
T0919EXtable_WN020514.jpg T0919エクステンションテーブル ウォールナット
¥32,800

幅130(160.5)×奥行80.5×高さ72cm
Made in China
※組立式

◇画像は開いたシルエットです。
 (色違いのオークはこちらからご覧下さい。)

デザインは飽きのこないシンプルでスッキリとしています。
特に脚はテーパード(先が細くなっているもの。最近ジーンズでも
良く使われる) になっていて、更に少しだけ外側に広がっています。
このあたりは、北欧のセンスとイタリアをミックスさせた感じと 言えるでしょう。
そして機能ですが伸長式になっていて
130cmから160cmまで伸ばす事ができます。
人数が増えた時の対応としてとても便利です。
又、この手の伸長式テーブルは、伸ばした時のシルエットが
悪くなる場合が多いのですが、あまり悪くなりません。
素材は以前にもご紹介させていただいたオークとウォールナットで
木の質感も大変良く「おうちカフェ」スタイルから
シンプルまで幅広く対応できます。



0514B0901ベンチ OAK2.jpg B0901ベンチ オーク
¥9,800

幅100×奥行37×高さ43cm
Made in China
※組立式

次にベンチですが、今回オークのみの入荷です。
ただ大変申し訳ありません。
ご予約数が予定入荷数を早々に越してしまい
このブログがアップされるころには
欠品している事になっているかも知れません。
ウォールナットの方は、コンテナが東京港に入っているので
月末ころの入荷予定となっています。
(ただし税関の関係上遅れる事も予想されます。)
もしも御興味のあるお客様は、
お早めのご予約をおすすめいたします。
ベンチの需要は実際のカフェでも人気が高く
「おうち」でも当然、雰囲気が出し易く、
またチェアよりも場所を取らないため(壁につけて使うなど)
空間を有効活用できます。



0514C0905 OAK.jpg C0905チェア オーク
¥7,480

幅44×奥行51×高さ80.5(43)cm
Made in China

最後にチェアですが、現行のウォールナットの
オークバージョンです。
木の素材を替えただけでもかなり雰囲気がちがいます。
好みにもよりますが、この素材の方がより北欧を意識させます。
特に座面がプライウッド(積層合板)を使用していて、
先端が曲がっています。
座った時の心地良さが違います。
この辺のクオリティの高さは特筆するところです。
しかもオーク素材でです。

さて価格ですが、テーブル32,800円、ベンチ9,800円、
チェア7,480円と素材とデザインから考えれば、安いとしか
いいようがありません。
テーブルにベンチ(売り切れているかもしれませんが)チェア2本で
57,560円です。
チェア4本とテーブルでも62,720円です。
どちらの素材をお選びいただいてもデザインに攻撃性がないため
どんなお部屋にも合うと思います。
お友達とわいわいカフェ感覚で
ワインでも飲みながら楽しい時間が過ごせそうです。


僕の商品紹介でもここのところ「おうちカフェ」という言葉を
多用させていただいているのですが、
本来この「おうちカフェ」とは一体何でしょう。
おうちのようなカフェなのか、カフェのようなおうちなのか。
それは当然、カフェのようなおうちです。
それもNOCEが提案するものはカフェのようなおうちを
お手軽価格でです。
ダイニングテーブルにチェア2本、ソファ、ローテーブルまで
入れて50,000円以内で収まります。
またそこまで価格にこだわらなくても
そこそこで雰囲気のある部屋作りができてしまうのです。

そこで「おうちカフェ」なのですが、
以前FMを車で聞いていた時、偶然パフュームが出ていて
「ワンルームディスコ」(去年の3月リリース)について
話していた時のことです。
「ディスコもお金かかるし、
おうちにミラーボール吊るしてみんなで踊ったら楽しそー、
おうちディスコみたいな」と。
このフレーズ耳に残りました。
そこに最近流行の「巣ごもり消費」から派生した造語の
「おうちXX」です。
「おうちレストラン」とか「おうち麺」(冷やし中華のCMから)など
巣ごもり消費に「おうち」を付けることにより
この造語が生まれるわけです。
ただ次にこの「おうちカフェ」であるカフェの定義が
大変難しくなります。
多分、漠然としたイメージはあるのでしょうが
「これ」といったものがありません。
目黒川や下北沢、吉祥寺にあるようなものなのか、
セルフ式のものからメイド(それは絶対無い)や
ネットをつけたものまで多種あります。
多分、インテリアを伴ったものは前者だと思います。
カフェ系の音楽に北欧ユーズド、ミッドセンチュリーなどの家具、
スローフードにウッディな雰囲気、モスグリーンのランチョンマット、
お箸とアルミのスプーンとフォークの入った
編み込みの木製のカトラリーボックス、デュラレックスのグラス、
手書きのメニュー、そして居心地のいい空間の中でゆっくりと
時間がながれていくと、こんな感じでしょうか。
このようなカフェは所謂世界で言われているカフェとは少しちがいます。
これは日本独自のものである意味、世界に誇れるものだと思っています。

世界のカフェの中で現存する最古のものは、
イタリアのベネチアのサンマルコ広場にある
「フローリアン」だと言われています。
このカフェは仕事のついでに何度か立ち寄ったことがあります。
店の前にオーニング(テント)が張り出していて
前のスペースにパラソルとテーブル、チェアが並べられている
といったヨーロッパの街によくある当たり前のようなカフェでした。
ただ店内はさすがに1720年創業だけあって
ベネチア全盛期を彷彿とさせるようなすばらしいインテリアです。
ちなみにここは「アイスラテ」発祥の店です。
オーダーしてみたのですが、細いグラスに熱いエスプレッソ、
次に熱いミルクを注ぎます。
この時点で横から見ると2層になっています。
そこに、氷を上から加えてかきまぜるわけです。
最初から冷たいものがでてくるわけではありません。
さすがに最古というわけです。

ヨーロッパの各都市には当たり前のようにある
日本でいえば「オープンエア」のカフェですが、
決定づけたのはやはりパリのカフェだと思います。
ここに20世紀初頭に当時の思想家、作家、画家、音楽家といった
人たちが集い議論をし、ひとつの文化を形成していきました。
例えばルソー、サティ、ストラヴィンスキー、シャガール、ピカソ、
ヘミングウエイなど書ききれないほどで、
単にコーヒーを飲むところではないというところなのでしょうか。
もっともパリではこういったカフェも夜ともなるとバーになるので
きっと議論も白熱化するのでしょう。
ちなみに下北沢では未だ、しょっちゅうバンドのメンバー同士、
劇団の役者同士で熱い議論をしています。
(一緒にするには失礼なのですが、熱い気持ちには変わりません)

ここで日本に戻します。
日本最初のカフェは、1911年銀座に「プランタン」という名前で
出来たといわれています。
やはり、パリのように当時の文化人の
「意見交流のために作られた」という事でした。
こんなに古くからカフェが存在していたならばもっと根付くはずでした。
社交場でもあったオープンなカフェに対して、
日本で根付いたのはクローズドな喫茶店でした。
喫茶店は1920年頃から各地に出来始め、
喫茶店は完全に一般化しました。
1950年頃から (JAZZマサコは創業1953年です。)歌声喫茶、
名曲喫茶、JAZZ喫茶と目的によってカテゴリー化され、
単なる飲食、待ち合わせ、喫煙やサボリだけを目的とする喫茶店は
大衆喫茶となりました。
歌声喫茶とは、来店客全員に歌詞カードが配られ全員で歌うもので
カラオケの原点と言えるかもしれません。
ここで結ばれるカップルも数多くいました。
JAZZ喫茶は、JAZZです。
名曲喫茶はクラシックです。
渋谷にある「ライオン」は創業昭和元年です。
名曲喫茶の特徴は「私語厳禁」です。
メニューに雑音もダメと書いてあるところもありましたが、
「私語など他のお客様のご静聴の邪魔になる行為をされた場合
倍の料金をいただいたうえ退店ねがいます」と
メニューに書いてあるのが普通です。
この流れは文化といえば文化なのですが、パリのそれとは違います。
「まんが喫茶」「ゲーム喫茶」「ノー・・・」(書けません)と
目的別のセギュメント喫茶としては同じカテゴリーになるからです。

日本の喫茶店がパリのような文化的な側面を持ったのは
なんといっても60年代の喫茶店です。
72年に流行した「ガロ」の「学生街の喫茶店」に象徴されます。
60年代に喫茶店で「片隅で聞いていたボブディラン」を
「人の姿も変わった」70年代に歌ったわけです。
60年代といえば、60年後半から70年前半学生運動花盛りで
アメリカ映画の学生抗議運動を描いた「いちご白書」や
自由を取り上げた「イージーライダー」が盛り上げました。
所謂、学生街の「喫茶店」のレジ付近には、このような映画の案内、
芝居、また学生集会のパンフレットが沢山ぶら下がっていました。
その喫茶店で、お茶を飲みながら熱く議論するわけです。
やがてその時代も終焉を迎えます。
「いちご白書をもういちど」が流行したのは1975年でした。
リクルートスーツに身をかためて大学3年から就活する今では
とても考えられませんが
「無精ひげと髪を伸ばして学生集会にでかけた」人が
「就職が決まって髪を切って、もう若くないさ」と
(今はもう別れてしまった)彼女に言い訳をする時代でした。
喫茶店が文化的であった時代の終焉でもありました。

下北沢に唯一残るその手の喫茶店があります。
「マサコ」無きあと現存する喫茶店では最古かもしれません。
ただ、思想的ではなく、場所がら音楽、芝居の要素が高く
その種のポスター、パンフレットが置いてあります。
僕が始めて行ったのは高校生のころで
ジンジャーエールを本当の生姜とライムとソーダで作るのを
知ったのもこの店でした。
大貫妙子のアルバムの「プリッシマ」が流れていて
「Rain Dance」と言う曲の時に思わず泣いてしまいました。
下北カフェ激戦区の中で喫茶店として健闘しています。
もう何年も行っていないのですがこの機に行ってみようと思います。
宮沢賢治にちなんだ「いーはとーぼ」に。

 
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  1. 2010/05/14(金) 05:02:47|
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