NOCEの家具バイヤーズブログ 2010年7月23日 「おうちカフェ」、そしてジェネリックという選択肢。

NOCEのバイヤーズブログ

2010年7月23日 「おうちカフェ」、そしてジェネリックという選択肢。

先週は突然ブログをお休みさせていただきました。
NOCEは今
「物を安く売るためにはより安い家賃の所にシフトしなければならない」
という方針のため、家賃が割高だったり、
値下げ交渉が失敗に終わったりした所から、
随時、移転やクローズをしています。
クローズは、オープンより厄介です。
人間のお付き合いと一緒で、
別れる時のほうが面倒くさいのと似ています。
なかなか予定通りにはいきません。
そんな事で、僕もトラックドライバー兼、
荷役労働者としてかりだされました。
昔、4トンや2トントラックで家具の配送や輸送、コンテナのバン出しなど
様々な荷役作業に従事して来たので自信満々です。
今回は、青山店のクローズだったのですが、
残った家具が予定より多く「裸」で輸送しなければならないという事で
専門家(僕)の登場となったわけです。
家具を「裸」でしかも傷を付けずに運ぶには
相応の知識とテクニックが必要です。
なんとか無事に浅草と日野橋に振り分けてきました。
尚、今週は大泉学園がクローズします。
来月は、相模原がクローズします。
店数が減るとバイヤーの肩の荷も減ります。
なぜならば、経費が減る分だけ売らなければならない量も減るからです。
ただ、売る店が減るとバイイングの失敗は許されません。
失敗を処理する売り場面積も同時に減ってしまうからです。
どちらもバイヤーにとってはきついことです。
上司は、
「バイヤー、クビの時はまだトラックドライバー、荷役作業の道がある」
とありがたい激励のお言葉をいただいております。

つきなみですが、本当に暑いです。
今週も猛暑が続きました。
下北沢の街中の実温度は40度くらいだと思います。

最近、ジェネリックという言葉をよく耳にしますが、
これは薬の話だけだと思っていました。
製薬会社が開発した薬は、特許で守られていますが、
ある期間が過ぎると無効になります。
するとこれを他の製薬会社が同じ内容で作る事が出来るようになるのです。
ただ、この時に「ジェネリック医薬品」として申請した後、
国から承認を得なければなりません。
承認されると製造販売となりますが、
先発メーカーに較べ開発にお金がかからない分、
安く販売できるというわけです。

さてジェネリックを家具に当てはめてみると、
一般家具は、芸術品とは違うので著作権にはあてはまりません。
特許でも商標でもありません。
量産される工業製品という観点から意匠権にあたります。
知的財産保護を目的として意匠法により、
登録から20年間は保護されますが、
一般普及という考え方から更新はできません。
つまり20年経過すれば、
誰でも「同じ物」を作り販売する事ができると言うわけです。
過去の有名デザイナーの商品でも同様です。
僕も中国に出向くようになり、
こういった商品は前から気になっていました。
なんと数十社以上に及ぶメーカーがこれらの商品を作っているのです。
ただ、「デザイナー物というだけで高額」なのと
「いまいちコピーしきれていない」というのが難で手を付けませんでした。
ところが昨今、欧米の投資と技術指導のもと
質とデザインが格段に進化してきました。
これが最近よく見る「ジェネリック家具」というものです。
ここにもうひとつの問題がでてきます。
俗に言う「コピー商品」や「パクリ」かどうかという問題です。

これらの商品はライセンス製造ではないため、
厳密に言えばコピー商品ではありますが、
世間でいう不法行為にあたる「コピー」にはあたりません。
それは、期限の切れた意匠をコピーしているからです。
もちろん、コピーした商品を
「ライセンス生産しているところの商品だ」として売ったり、
そこのロゴを勝手に使用したりすれば、
不正競争防止法(不競法)に抵触します。
そこで「パクリ」ですがこちらの方が、「たち」が悪いとおもいます。
なぜならば、「パクリ」はランニングしているある商品の
いい部分を模倣したり、サイズを変えたりして
オリジナルとして商品化することだからです。
ジェネリック商品はリプロダクトを主としているため
「パクリ」には当てはまりません。
楽曲を例にすれば、おなじことで第3者のオリジナルの中で
「聴いたことがあるようなフレーズ」は
いわゆる「パクリ」にあたるわけです。
ただ、人間が経験値で生きている以上、
世の中「パクリ」の嵐というわけです。
流行る「居酒屋」が出来るとみんな似たような店作りになります。
下北沢も今や、「激安やきとり戦争開始前夜」で、
どのような展開になるのかわかりませんが、
「なべ蔵」の近くに「なべ組」があって
「情熱ホルモン」の近くに「下北沢ホルモン」があります。
新宿の「月の宴」と「月の雫」と「月の蔵」、
店で待ち合わせたら自信がありません。
これは居酒屋だけに限りません。
新商品がでれば必ず類似商品が出るのは常というわけで、
「パクリ」やコピーによって質が向上していくのも事実なのです。
バンドの上達もまず、コピーからです。
デッサンもまず模写からです。
オリジナルと思っていてもどこか似てしまうものです。

さて、ジェネリック家具ですが、「デザイナーズ物」というより
あくまでNOCEでは「おうちカフェ」の延長線上で考えています。
「ライセンス物」がいいという方もいれば、
もっと気軽に楽しみたいという方もいらっしゃるはずです。
このため脚の色をウォールナット色に変えたり、
シートにPVCを使ったりと、
NOCEの他の家具と合うようにカスタマイズしてあります。
価格も他のチェアと比較しても遜色ない価格になっていますので、
また違った意味でインテリアをお楽しみいただけるかと思います。
お店で実物をお確かめ下さい。

それでは、商品のご紹介をいたします。
あえてキャプションなしでいきます。
デザイナーの名前だけはクイズ方式で書きました。
答えは最後に。

[1]DC231、DC231A、DC311、DC311W、DC594V
1、レイ・チャールズ
2、チャールズ・ブロンソン
3、チャールズ皇太子
4、チャールズ アンド レイ・イームズ
5、チャールズ・ダーウィン

DC231 BL.jpg















DC231チェア ブルー
¥5,800

幅47×奥行53×高さ82(45)cm ※組立式
◇色違いでグリーンブラックホワイトがあります。





DC231 WNBK,WNWH.jpg














DC231A ウォールナット×ホワイト、ウォールナット×ブラック
¥5,980
幅47×奥行53×高さ82(45)cm
※組立式
◇色違いでウォールナット×グリーンウォールナット×ブルーもあります。



DC311.jpg













DC311チェア ウォールナット×グリーン
¥6,980

幅62×奥行60.5×高さ78.5(45)cm
※組立式
◇色違いでウォールナット×ブルーウォールナット×ブラック
 ウォールナット×ホワイトもあります。



DC311Wチェア BL、GR.jpg











DC311Wチェア ウォールナット×ブルー、ウォールナット×グリーン
¥7,980

幅62×奥行68.5×高さ66.5(41)cm
※組立式
◇色違いでウォールナット×ブラックウォールナット×ホワイトがあります。



DC594VWNGR,WNBR.jpg












DC594Vチェア ウォールナット×グリーン、ウォールナット×ブラウン
¥16,800

幅76×奥行61×高さ87.5(46)cm
※組立式


[2]DC541V
1、リヒャルト・ワーグナー
2、ハンス・アンデルセン
3、リチャード・ワゴナー
4、ハンス・ウエグナー
5、リチャードエリス

DC541V 1.jpg












DC541Vチェア ウォールナット×ブラック
¥18,800

幅54.5×奥行55×高さ74(45.5)cm



[3]DC232
1、ハリーポッター
2、ハリー・ベルトイア
3、ハリー・ベラフォンテ
4、ベルト屋ハリー
5、ヤコブ・ベルトーヤ

DC232.jpg















DC232チェア ブラック
¥8,800

幅51.5×奥行61×高さ78(45)cm ※組立式



[4]DC595
1、ジャン・コクトー
2、ジャン・レノ
3、ジャン・ブルーヴェ
4、ジャン・ジャック・ルソー
5、ジャン・フランコ・フェレ


DC595.jpg DC595チェア 左からグリーンホワイトブルーブラック
¥12,000
幅41.5×奥行49×高さ81(47.5)cm



解答
(ア)チャールズ アンド レイ・イームズ
所謂、ミッドセンチュリーの代表であり
「イームズチェア」として知られている。
チャールズ・イームズは1907年アメリカで生まれ、
妻のレイ・イームズとともに積層合板やプラスティック
または金属を使用した家具を多くデザインし量産した。
プロダクトデザイナーとして数々の業績を残す。
1978年死去。

イームズチェアは日本の現在のカフェやカフェインテリアには
不可欠な物と言えるほどの地位を確立させている。
1のレイ・チャールズは、R&B歌手の大物。

(イ)ハンス・ウエグナー
1914年生まれ。
デンマークを代表する家具デザイナーである。
その数は500種類以上と言われ、
日本の家具デザインにも大きな影響を与えた。
特に「Yチェア」は有名で、機能性にすぐれ、
また量産にも耐えうる構造から世界的な販売を可能にさせた。
3のリチャード・ワゴナーは、前GMの会長兼CEO。
破産に関する公聴会にプライベートジェットで訪れ、ひんしゅくを買う。

(ウ)ハリー・ベラトイア
1915年、イタリア、ウディーネ(イタリア第一の家具生産地)で
生まれアメリカに移民し、美術を学びその後、
イームズとともに家具開発に着手する。
ミッドセンチュリーを代表する家具デザイナーではあるが、
1950年以降は彫刻家として活動した。
3のハリー・ベラフォンテは、アメリカの歌手。
「バナナボード」はメガヒット。

(エ)ジャン・ブルーヴェ
1901年フランス生まれの建築家、デザイナーである。
父は、アールヌーヴォーの巨匠ヴィクトール・ブルーヴェで、
エミール・ガレが彼の名づけ親である。
芸術と工芸の融合という観点に基づいて、
工芸に合理的産業化をもちこんだ。
家具デザイナーというより、建築家の要素が強い。
ル・コルビジェなどとも親交があり、
近代フランスのプロダクトデザインに大きな影響を与えた。
写真の商品はスタンダードチェアと呼ばれ、1934年のものである。
このチェアからもブルーヴェの考え方が見えてくる。
2のジャン・レノはフランスを代表する映画俳優。
雑誌「LEON」との関係はわからないが、
「ちょい悪」系には間違いない。

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  1. 2010/07/23(金) 03:39:49|
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