NOCEの家具バイヤーズブログ 2010年12月3日 IFFT(東京国際家具見本市) 2010

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2010年12月3日 IFFT(東京国際家具見本市) 2010

今週は12月とは思えない程暖かく、穏やかな天気が続いていましたが、
今朝はたたきつけるような土砂降りの雨と風
そして雷鳴が鳴り響くという大荒れの天候でした。
ただそれも9時頃にはあがり、
今は青空と雨雲がミックスされた僕の好きな空になっています。
この週末は、土曜日の新潟と札幌を除いて
ほぼNOCEのある地域は天候に恵まれそうで、
絶好なお出掛け日和になりそうです。
お出掛けの際には是非NOCEをご覧いただければと
全国NOCEスタッフ一同皆様のご来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介は、実用性と雰囲気をミックスさせた
エクステンダブル(伸長式)ダイニングテーブルと
ワイヤーを使ったスツールです。

まずダイニングテーブルから。

1203BF6557.jpg ダイニングテーブルBF6557 リアルウォールナット
¥15,800

幅80(120)×奥行80×高さ72cm
Made in Taiwan
※組立式

◇こちらはエクステンションした時のシルエットです。
1203BF6557 2.jpg 伸長式といっても従来のものと少し異なっています。
今までの物は、どちらかというとオケージョナル的な要素が多くありました。
普段はたたんでおいて
来客など人数が増えた時に天板を伸ばすという形です。
このため延長される天板は大抵メインの天板の下に隠されています。
これはデザイン的にはGOODなのですが、実際不便な場合もあります。
例えば、伸ばさない状態で盛り上がっている時に
「近くまで来たんで参加していい?」という場合です。
テーブルの上に広げられた様々なもの、
この時期特に「鍋系」のものがあれば下にある天板を引き出すために
ある程度どかさなければいけません。
ここで結構酔いが回っていると「鍋ごとバシャン」という悲劇がおこります。

今回ご紹介させていただくテーブルは、その面倒な作業がいりません。
しかも脚の先にキャスターが付いているため簡単に伸ばせます。
また、通常のエクステンダブルテーブルでは脚が固定されているため
チェアが天板の下に並べて入りませんでしたが、
このテーブルは移動式なので並べて座れるというわけです。

スペックは、スティールのブラックつや消しの脚に、
ウォルナット天然木の突板と
機能だけではなくスペックにもこだわりを持たせてあります。
高級感があり、素材に天然木を使用しているのでそれほど堅くも感じません。
カフェ系でもシンプル系でも万能に活躍してくれそうです。

価格ですが、15,800円と天然木を使って
この機能からすれば、まさに格安としか言いようがありません。

写真ではわかりづらいかも知れませんが
雰囲気も良く出ていてこの価格とは思わせません。


次はスツールです。

1203BF6556.jpg スツールBF6556 リアルウォールナット
¥2,980

Ф40×高さ43cm
Made in Taiwan

丸い柔らかなラインのスティール製の脚をブラックにする事により
全体のフォルムを締めています。
またシートに天然木のウォルナットの突板(MDF)を使っているので
より一層高級感がでました。
このため単なる補助的な役割だけではなく
普通にチェアを目的としても使えそうです。
小ぶりのウォルナット系のテーブルに2個スツールを合わせれば
充分小家族のお客様にもご使用いただけるものかと思います。

また、スタッキング(重ねる事)できるので
テーブルの下に重ねて収納しておけば
年末の急な来客にも対応できそうです。
スツールでもそこそこ存在感があるので
オケージョナルな使用でもインテリアの邪魔はしません。

さて価格ですが2,980円とこれもまた「安い!」の一言です。
エンドテーブルの代わりに使ってみたり、
フラワースタンドに使ってみたりと
スツール本来の使用目的以外にも使えそうな、
ある意味便利なものといえそうです。

今回、ご紹介させていただいた商品ですが、
写真では上手く表現できません。
両者ともおそらく価格以上の満足感があるかと思いますので
是非実物をNOCE各店にてお確かめいただければと思います。


先週、お台場の東京ビックサイトで開催された
IFFT、東京国際家具見本市に行ってきました。
上司から「肉まんのレポートしてる場合じゃない!」
(肉まんではありません。生煎です。)と
暖かい激励のお言葉をいただいたので、
今回は少し硬派に「家具バイヤーのひとり」として
感想を書かせていただきたいと思います。

年々、縮小してゆくIFFTですが、僕が初めて行ったころは、
パビリオン6個程使っていたと思います。
今は無き「コスガ」という日本の家具メーカーを代表する会社が
主催していました。
半分は日本のメーカー、半分が海外と諸外国から較べれば
小規模でしたが世界のゼネラルプレイヤーが参加していて
それなりの見ごたえがありました。
そして来場者も多く通路が人でいっぱいという事もありました。
またこの期間が来るとタイミングを合わせて来日する
海外メーカーのセールススタッフが多く来日し、
僕もよく接待するという事もありました。
出展者も海外メーカーが多くこの場で商談を成立させた事も数多くあります。
一方その当時から、海外出展者から
出展コストの割に商談成約率が低いという不評が出ていて
翌年の出展を見合わせるというメーカーが多く、
年々規模が縮小していきました。
本来、見本市に「国際」と付いていますが国内メーカーの色が強く、
また海外メーカーの思惑と日本の流通システムの違いから
なかなかビジネスに繋げるのは困難でした。
そして不況があり、主催者であるコスガの倒産が追い討ちをかけます。
存続には大変な苦労があったのではないでしょうか。
そして、海外メーカーは欧米の見本市を参考に開催される
シンガポール、マレーシア、タイ、そして中国などの見本市に
シフトしていくわけです。

IFFTに行くために
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クレーンが見下ろす下北沢を
1203-2.jpg 井の頭線で
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渋谷に行きます。
1203-4.jpg JRの改札を抜け
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りんかい線のホームに向かう横の
1203-6.jpg 網の向こうにセルリアンタワーが見えました。
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一体、僕達が網の中なのか、
セルリアンタワーが網の中なのでしょうか。

ホームには成田空港行きの特急が、
海外に旅立つ人達を今日も運んでいました。
1203-8.jpg 新木場行きの電車に乗り
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国際展示場で降ります。
1203-10.jpg 人もまばらなホームをぬけ
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エスカレーターを上がって
1203-12.jpg 外に出ると
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色づいた木々の
1203-14.jpg 街路樹の向こうにエントランスの建物が見えました。
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だんだん
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だんだんとエントランスが近づいてきます。
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案内板を越えて
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お台場の不思議な空を見て
1203-18.jpg 東京ビックサイトの入り口から
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大きな通路を歩いて
1203-20.jpg 東館を目指します。
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以前は西館3ホールと東館3ホールを使用していました。
今は東館2ホールだけです。
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時間の関係でしょうか、レセプションに並ぶ人もまばらです。
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1203-23-2.jpg










登録を済ませ
1203-24-1.jpg 1203-24-2.jpg










ブースを歩き始めました。
1203-25.jpg















今年は「カフェ」がテーマのようで
1203-26.jpg 日本のリーディングメーカーが
海外のデザイナーによってデザインされたチェアやテーブルを使って
バーチャルカフェのブースを作っていました。
実際のカフェのブースもあり、バリスタがレクチャーしていました。

30分程でだいたい見終わりました。
以前に較べ規模が3分の1になってしまったIFFTですが、
驚くべき事は家具本来のブースがその3割程度で
残りは、雑貨やデザインのプレゼンテーションそしてカフェのエリアでした。
家具見本市というより
「家具に付随する物のプレゼンテーション」という感じです。
さて、「これをどうとらえるか」です。
僕も海外の見本市に参加しているわけですが、
大きさには意味がない事がわかっていました。
もっとも「見本市は量ではない」事もこのブログで上海の時に
書いていたと思います。
あの大きい上海や広州、東莞、ケルン、ミラノを歩いても
なにも見つからない事もあるわけで、
小さくコンパクトな中にパンチの効いたものがあれば、
それなりに充分クオリティの高い見本市になる可能性があるのです。
世界の見本市を見ていると必ずその広さと出展者、来場者の数の多さを
誇らしげにうたっています。
そして必ず去年を「上回った」と強調しています。
あまり意味がないような気がします。
僕も習慣で行ってしまうような気がする時があります。
毎年「変わり映えしない」品揃えと決まった場所にあるブース。
あの規模だけ大きい見本市に疑問を感じる事も多々あるわけです。
世界で家具の需要が落ちている中で
以前と変わらないスタンスでは見本市は続かないと思います。
今回、IFFTを見てもう一度生まれ変わるチャンスを見たような気がしました。
確実に質が向上しているのです。
デザインは「?」というものもありましたが、
ウォールナットのワックス仕上げを取り入れたり、
デザインも充分世界で通用しそうなものがあったりと
規模が1割程度になったとしてもクオリティは以前より高く感じました。
特に20代前半の若手デザイナーを起用して商品を作っていて、
以前のような「野暮ったい」イメージはありません。
この若手デザイナー達の成長がこの世界をリードしていかなければ、
IFFTも本当に終わってしまいます。
ただ、最後にバイヤーの立場からものを言わせてもらえば、
若手デザイナーが手がけた割にはあまりにもコンサヴァティブで
「綺麗だけど面白くない」という感がありました。
もちろん、メーカー付きのデザイナーなので売れ線を狙っているのでしょうが、
素材やディテイルにこりすぎてコストがかかってしまい、
一体どんな富裕層が買うのかという値段が付いていました。
これでは、デザイナーが萎縮してしまって
折角の若いデザインのアイデアを潰しかねません。
(デザイナー自体これでいいと思っていたら論外ですが)
世界の見本市を見ていると高校生位の若い子たちが沢山きています。
将来のデザイナーの芽です。
先日のIFFTは残念ながら年齢層が非常に高く、
裕福なシニア層狙いの家具の展示会という感じでした。
日本でも、折角デザインの芽が育ったところに、
もう少し土壌が必要な気がしました。
どうせ小さくするなら、若いデザイナーによるプロトタイプのオークションか
展示即売会でもした方がおもしろそうです。
と、言ってみたものの僕は自分の仕事で手いっぱいで
人の作品の批評などできませんが糸口はあるはずです。
時間は確実に前に進んでいるからです。

IFFTを後に
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来た道を戻っていきます。
1203-28.jpg エントランスを背に街路樹を見下ろすと
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お台場は暮れなずみ
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木々の葉が
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移り行く季節を告げていました。
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  1. 2010/12/03(金) 10:27:38|
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