NOCEの家具バイヤーズブログ 2010年12月30日 Good Bye 2010

NOCEのバイヤーズブログ

2010年12月30日 Good Bye 2010

今年最後になってしまった新商品のご紹介は、
サイドボード、TVユニット、エンドテーブルの3アイテムで、
2つのシリーズにわかれています。
縦座標と横座標のようなもので
どのようにご紹介させていただくか迷ったのですが、
デザイン別にご紹介させていただく事にいたしました。

まずGENEVIEVEから。
全体のデザインのモチーフは
北欧ミッドセンチュリーに基づいています。
少し長めのテーパードレッグ(先が細くなった脚)が
ハの字に付いているのが特徴といえます。
デザインはそれほどクセがないためあまり部屋を選ばず
カフェ系からシンプルまで幅広く対応してくれそうです。

素材はオークナチュラルで落ち着いていて、
スモーキートーン色のソファやファブリックならどれでもいけそうです。
少し難しくなりそうですが、
ホワイトやブラックのPVC素材のソファなら
かなりハードなインテリアになると思います。

1230GENEVIEVEエンドテーブル.jpg 1230GENEVIEVEエンドテーブル2.jpgのサムネール画像 GENEVIEVE エンドテーブル オーク
¥24,800

幅55×奥行45×高さ60cm
Made in Malaysia
※組立式




エンドテーブルは全くシンプルそのものなのですが
見た目より結構大柄です。
ソファやベッドのサイドテーブルとして使用しても
小型のAV機器のボード代わりとしても使えそうです。


1230GENEVIEVE TVユニット1.jpg 1230GENEVIEVE TVユニット2.jpg GENEVIEVE TVユニット オーク
¥58,000

幅160×奥行45×高さ50cm
Made in Malaysia
※組立式




TVユニットは、なんといってもフラップする前板のついた
両サイドのシェルフが特徴です。
この手のTVボードの前板は、ガラスのものまたは
エンプティ(何もついていない棚だけのもの)のものが多く
フラップ式は重宝します。
使用していない時、フラップを降ろしておけば
中の機材が隠れて部屋はナチュラルな雰囲気をキープできます。
また、使用時にフラップを上げたままにしておけば、
機材にタッチする時やリモコン操作する時
いちいち扉を開け閉めする必要がありません。


1230GENEVIEVEサイドボード.jpg GENEVIEVEサイドボード オーク
¥79,800

幅160×奥行45×高さ90cm
Made in Malaysia
※組立式

サイドボードは、一見シンプルな物に見えますが、
脚の長さと本体の縦横の割合とのバランスが大変よく
デザイン上とても美しく見えます。
そして取っ手などがなくフェース(全面)がフラットなところが
全体をスッキリ見せることに寄与しています。
そして木製の扉と引き出しが中の物を隠してくれるので
リビングに置いてもダイニングに置いても良さそうです。

さて価格ですが、さすがにオーク突板で激安とはなりませんが、
エンドテーブルで24,800円、TVユニットで58,000円、
サイドボードで79,800円と
比較すればかなり安い価格が付けられたと思います。

ナチュラルな雰囲気ですが、
使用していくとだんだん焼けていい色に変わっていきます。


次は、GENELAシリーズです。
このシリーズにもエンドテーブルがあったのですが、
割高な上にデザインもしっくりこなかったので
バイイングは見送りました。
大きく言って、GENEVIEVEとの違いは脚のデザインと素材です。
脚のデザインは長めのテーパードレッグが真っ直ぐに下に伸びていて、
これも北欧ヴィンテージでよく使われているデザインです。
これをスッキリと見せているのは全面のフェースがフラットだからです。
素材はウォールナットを使用していて重厚感があります。
それでもそれほど重く感じないのは全面のフェースがフラットなのと
サイドボード、TVユニット共に縦横のサイズの割合
そして脚の位置と長さと箱自体とのバランスが大変よく
「野暮ったさ」を感じさせないからです。
このバランスは家具のデザインでは実は非常に重要で
どちらかが長くても短くてもNGです。
箱は箱で脚は脚なわけで、いいデザインを生むには
ラインを作るデザインとはまた違ったセンスがなければならないわけです。
縦と横、脚の位置と長さ、これをバランスよく配置しなければ
いいデザインとはいえません。

ウォールナットとこのデザインにより
カフェ系インテリアにはもちろん和系レトロからシンプルまで
かなりオールマイティに使えそうです。

1230GENELATVユニット1.jpg 1230GENELATVユニット2.jpg GENELA TVユニット ウォールナット
¥58,000

幅160×奥行45×高さ50cm
Made in Malaysia
※組立式



TVボードは機能もサイズも前出のものと変わらないのですが、
ウォールナットと脚のデザインを変えただけで全く別の物に見えます。
お部屋の雰囲気に合わせてお選びいただければと思います。


1230GENELAサイドボード.jpg GENELAサイドボード ウォールナット
¥84,800

幅160×奥行45×高さ90cm
Made in Malaysia
※組立式

サイドボードですが、こちらも実は機能もサイズも
GENEVIEVEと変わりません。
素材と脚のデザインが違うだけです。
和系のレトロな部屋、カフェ系そしてシンプルまで汎用性があります。
ソファはグレィ系やブラウン系はもちろん
グリーンやオレンジといった色でも合いそうです。
又、ホワイト、ブラックのPVC素材でもお部屋を引き締めます。
思い切ってレッドにすれば、かなりアヴァンギャルドな雰囲気で
ピカソやミロのポスターが欲しくなりそうです。

さて価格ですが、TVユニットは、58,000円と同じに出来ましたが、
サイドボードは84,800円と少し高くなってしまいました。
これは単純にウォールナットの方がオークより高いからです。
サイドボードの表面積がTVボードより大きい分だけ
影響を受けてしまったというわけです。
ただ比較すればこちらも安いということに変わりありません。

今回ご紹介させていただいた商品は
風合いやその全体的なデザインの完成度を表現することはとても難しく、
是非NOCE各店で実物をご覧いただければと思っております。


今年も後2日残すのみとなりました。
今年の僕の休みは短くて大晦日と三が日の4日です。
まぁ、この方が正月ボケしなくていいかもしれませんが。

今年は、商品の見直しをずっと考えてきました。
商品の傾向は年々変わっていくわけですが、
価格だけでは競争が激しく、
デザインに特化すればお客様の層が限定されてしまうと
まさにバイヤーにとっては受難だらけでした。
価格を下げるために突き板を止めてPVCにすれば
「安っぽい」と上司に怒られ、
突き板にすれば「高くて売れない」となり
「一体どーしろっていうの」と何回も叫んでいました。
その中でも「高くて売れないだろう」というものが
今年は売れたような気がした一年でした。
その背景には、今や家具生産のトップになった
中国の飛躍的な向上があります。
よく、「中国製は?」という言葉を耳にしますが
「リアル中国」を実際見ていると
これは既に過去の話になりつつあると感じます。
中国のメーカーもすごい格差で、
残念ながら日本に入ってきている中国商品のグレードは
まだ低いといわざるを得ません。
中国全ての商品が悪ければ世界でトップになることは有りません。
先日、イタリアの古くから付き合っている友人に
「新しい商品を開発したい」ともちかけたところ、
「もうそんな投資を出来る工場はない」といわれました。
たった15年前世界のチェアの7割を生産するといわれた
北部イタリアの話です。
そして「君の知っているメーカーは殆ど無くなったよ。
倉庫に積みあがった倒産品でも買わないか。」と。
現存する工場も少量生産で稼働率が悪く
メーカーとしては瀕死の所が多いようです。
かつての消費地であったドイツ、フランス、イギリス、アメリカ
そして日本もイタリアからの輸入は激減だそうです。
「中国の質が向上してドイツも中国から輸入しているし、
君だってそうだろ?」
それでもがんばっているイタリア家具メーカーもあり、
年々売上を伸ばしているそです。
それは「B&B、MORROSO、MINOTTIなどの超高級メーカーで
アメリカからの需要がすごい。」そうです。
なんだか複雑な気持ちでした。

それでも「中国が安泰で心配要らず」という状況ではありません。
それは中国の国自体の発展と共に起こるインフレ(物価上昇)です。
これは、労働者の賃金の高騰に直結して商品原価に跳ね返ります。
また、資源高騰により原材料が値上がりしていて
最近原価の値上げを要求するメーカーが増えてきています。
来年はこういった状況下で
ますますバイヤーの環境は厳しくなるばかりですが、
泣き言も言ってられません。
上司からのプレッシャーも一層激しくなりそうだからです。

「売れるもの持ってきて当たり前」
だれも誉めてくれません。
「売れないもの持って来れば」100倍怒られ、人間以下。
とぼやいて来年もがんばる肥やしにする事にしました。


今年の締めくくりに下北沢のイタリアンバールに行きました。

1230-1.jpg












イタリアワイン好きにはたまらない1本を
店長さんがキープしてくれていたからです。

それは、北イタリアのピエモンテ地方のワインで
「ヴィーニャ・デル・ノーチェ」という
バルベーラ(ぶどうの品種)主体のレア物です。
1230-2.jpg 樹齢80年のぶどうしか使わないそうです。
(ノーチェはイタリア語でウォールナットを意味します)

ピエモンテ地方にはネビオーロというぶどう品種を使った、
「バローロ」「バルバレスコ」といった高級ワインがありますが、
バルベーラはどちらかというと庶民派のテーブルワインです。
1230-3.jpg















ただこのトリンケーロという作り手が特別で
高級ワインに匹敵するものをこだわって生産しているとの事でした。
また、バルベーラの作り手として始めて
公式に「自然派ワイン」(ビオワイン)に認められたそうです。
ちなみに「ヴィーニャ・デル・ノーチェ」とはここの畑の名前です。

ゆっくりと残された僅かな2010年が
1230-4.jpg

















過ぎてゆきます。
1230-5.jpg まだ早い夜も
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だんだんざわめいてくると
1230-7.jpg ワインと共に「あのチェアを作っていた」頃の
1230-8.jpg


















イタリアの喧騒の想い出に変わっていきました。
1230-9.jpg











すっかり酔って
1230-10.jpg 勘定を済ませ
1230-11.jpg











1230-12.jpg 外に出ると、
いつもの下北沢が
2011年を待っていました。
















それでは皆様よいお年をお迎えください。

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  1. 2010/12/30(木) 11:44:32|
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