NOCEの家具バイヤーズブログ 2011年6月10日 小島小学校

NOCEのバイヤーズブログ

2011年6月10日 小島小学校

今週は、梅雨らしく湿度の高い日が続きました。
不安定な天気はまだしばらく続くそうです。
週末、NOCEのある地域で札幌、仙台、新潟を除いて崩れるという
残念な天気になるそうです。
お出かけの際は、お足元にお気をつけいただきまして、
是非NOCEをご覧いただければと
全国スタッフ一同お客様のご来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介は、
久々にチェコのTON社製「曲木」チェアです。

0610曲木077.jpg 曲木077チェア ウォールナット、ナチュラル
¥9,800

幅40×奥行45×高さ83(46)cm
Made in Czech Republic

曲木チェアのデザインとしては、
究極に近いくらいシンプルなものとなっています。
通常のチェア構造に背もたれを加えただけのものですが、
無駄のないデザインには美しささえ感じられます。
トーネット時代からの曲木作りの伝統美ともいえ、
特に横から見た曲線美はまさに「曲木ならでは」のものです。

0610曲木077 2.jpg この無駄のないデザインは、そのクセの無さからカフェ系、シンプル、
ナチュラル、モダンとあらゆるインテリアに対応する事ができます。

素材は、ブナ材でフレームには曲木を使用し、
背もたれには成型合板を使っています。
曲木とは、1850年頃トーネットチェアの生みの親である
ミハエル・トーネットによって発明された技術で
木を蒸して型枠に入れ曲げた後に乾燥させていくという
成型技術のひとつです。

一方、成型合板は原木を薄くスライスし、
接着剤で重ね合わせ板状にしたあと型枠に入れ
圧力を加え加熱して成型するというものです。
どちらもチェアをいかに量産させるかの技術であり、
1850年頃(日本ではペリーの来航の頃)に
ハプスブルグ家に家具職人として仕えていたトーネット氏の
画期的技術発明といえます。
チェコのTONの社名も
その当時トーネットの下請け工場だったところに由来しています。

カラーはウォールナットとナチュラルの2色です。
ウォールナット色はNOCEのウォールナット系テーブルとの相性もよく
カフェ系ダイニングが楽しめます。

価格は、9,800円とこの大きさから考えれば格安と言えるでしょう。
もともとTON社からリコメンドされていた商品で
「エコノミー価格で売れるもの」という
僕の要求に答えてくれたものです。
原型は背もたれのところに
デザインされた成型合板が付いていたものですが、
見た目がクラシカルなので
「取ってしまったら」
「結構スッキリしていていいしコストも削減」
ということになったわけです。

今回ご紹介のチェアは、
背が高くダイニングチェアの王道ともいえます。
ダイニングにこのチェアを置けば
おいしそうなパスタの香りが漂ってきそうです。



先週のつづきです。

佐竹商店街を後にしてデザイナーズビレッジに向う事にしました。
デザイナーズビレッジとは、
台東区が廃校になった小島小学校の歴史的な校舎を利用して、
デザイン、ファッション業界での起業を目指す人たちの
育成と支援を目的として設立されたものです。

モノマチ企画の中心でもあるこの小島小学校は、
その建物にも興味がありました。
大正時代に壊れてしまった建物を震災復興のもと
建て直したものです。
NOCE浅草蔵前店のタイガービルより若干若い
昭和3年竣工だそうです。
アールデコの香りがプンプンとしそうな建物の中に入る
チャンスでもあります。

佐竹商店街を後にして小島小学校に向かう途中で
0610-1.jpg

















懐かしそうなスタンドの「そば屋」ののれんをくぐりました。
0610-2.jpg

















関西と関東でうどんやそばの「つゆ」が別物なのは有名です。
最近よく見かけるようになった「讃岐セルフうどん店」に
代表されるように関西が「だしベース」で薄く、
関東は「しょうゆベース」で濃いというのが一般的です。
関東で讃岐が受け入れられても関西の人にはどうも
「しょうゆベース」は馴染めないようです。
気持ち悪くなると言われますが実際「セルフ」に慣れてしまうと
納得できるような気がします。
関西と一口に言っても「讃岐」と「なにわ」では違います。
関西の人には理解できないと思いますが、
東京の東と西でも味は微妙に違います。

ところで関東では「たぬきうどん」も「きつねそば」も存在します。
通常関西では、きつねの事をうどんと言い、
たぬきの事をそばと言います。
よってたぬきうどんときつねそばに関して
関西では自己矛盾してしまうため理解不能になってしまいます。

関東では、麺の種類に関係なく
「あげ」がのっているものを「きつね」といい、
「てんかす」ののっているものを「たぬき」と呼びます。
そのため「たぬきうどん」が存在するわけです。
関西では麺主導で呼称が変わり、関東では具主導というわけです。

ここに興味深い事象があります。
それは和系カップ麺の呼称です。
全国規模での販売を考えれば名前を統一しなければ効率が悪くなるので、
関東と関西では別々に作れません。
このため色で分けたり呼称で分けたりするわけです。
「緑」の方にうどんは存在しません。
「赤い」方にもそばはありません。
「どん」にもきつねはうどんのみです。
そばは「天そば」だけです。

関東の人も潜在意識の中で
「緑」はそばで「赤」はうどんになっています。
この法則をたぬきときつねに置き換えると
関西のルールが理解できると言うわけです。
(全て自論なので真相はわかりませんが、
説明の比喩としては正しいと思います。) 

話を戻して東京の東と西で味が違うというのは、
東では若干濃くて甘く、西はややあっさりとした感じでしょうか。
ただ、濃い醤油ベースに大きな違いはありません。

関東、関西の「味違い」はだしに起因するもので
この話を進めると止まらなくなるのでこの辺で本筋に戻します。

小島小学校に向う道を歩き
0610-3.jpg


















校舎の裏から
0610-4.jpg 正門に回りました。
0610-5.jpg



















モノマチののぼりと
0610-6.jpg Taito Designers Villageとある正面玄関をくぐると
0610-7.jpg















中では、区分けされた教室でデザイナーが作品を売っていました。
0610-8.jpg



















廊下を歩いていると
0610-9.jpg


















卒業式以来、選挙の時くらいしか行かなかった小学校が
時計の針を少しだけ戻してくれました。
0610-10.jpg



















今でもそのまま使っているトイレを過ぎると
0610-11.jpg


















吹き抜けのおおきな階段がありました。
0610-12.jpg



















見上げると一番上から僕のオリジナルパラシュートが飛んできました。
何度改良しても途中で風にあおられて各階にある細い隙間を抜けられず、
上手く地上に着地できません。
オモリのパチンコ玉の数を増やして重くすると着地はしますが
規定時間を超えてしまい失格です。
やがて宿直の先生に見つかり「重力の実験」という言い訳も通らず、
担任から「校舎は実験場じゃないぞ」と
翌日職員室でありがたいお言葉をいただき
一度の着地も見ず夢は途絶え実験は終了しました。
くやしいので今度は証拠の残らないと思われたシャボン玉で
洗剤の比重を多くしてチャレンジしてみましたが、
途中で割れてしまうか階段の手すりに当たり液体の跡が多数残り断念。
紙風船という選択肢もあったのですが
インテリジェンスがなく面白くありません。
結局パラシュートは近所のマンションの屋上からオモリを軽くして
管理人に見つからないように落としました。
ヒラヒラと風に乗り新宿の高層ビルの彼方に消えて見えなくなりました。

背の低い洗面台からは網に入ったせっけんの匂いが
0610-13.jpg



















図書室からは色鉛筆の擦れる音が
0610-14.jpg そして卒業式の終わったガランとした階段を下り
「もうここには戻れないのかァ」とふり返ると
0610-14-2.jpg



















下りて行く階段にはあの時の未来がありました。
0610-15.jpg



















階段を下り
0610-16.jpg



















外に出ると
0610-17.jpg 昭和初期に建てられた
0610-18.jpg















アールデコの影響を受けた洋建築の校舎がありました。
0610-19.jpg



















校舎の前の広場は今でも行われるのでしょうか、
「ラジオ体操会場」と鉄棒がありました。
0610-20.jpg


















「ラジオ体操に行く」と親にウソを言って、朝早く
昨日の夕方「かぶと虫」を取るために仕掛けておいた
砂糖水を見にいきました。
そっと開けると元気のないカナブンが一匹。
となりの学区の小学生に先回りされていたのです。
「僕だけの秘密」ではない事がわかり悲しくなりました。
しょうがないので本当に「ラジオ体操」に参加したら
景品に消しゴムがもらえました。
虫かごのカナブンを逃がすと収穫は消しゴムひとつしかありません。
それでも「ウソつき」にならなくてすみました。

スポンサーサイト
  1. 2011/06/09(木) 05:25:31|
  2. バイヤー&スタッフのブログ