NOCEの家具バイヤーズブログ 2011年10月28日 All of me、4ビートバージョン

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2011年10月28日 All of me、4ビートバージョン

今週始めは、暖かく汗ばむ日もありましたが
水曜日くらいから朝晩少し肌寒い日が続いています。
ただ、日中はまだ暖かく外にいるだけで心地よい日が続きました。

今週末、NOCEのある地域では名古屋から札幌まで
天気に恵まれそうですが、関西以西は日曜日に雨、
福岡は土日とも雨になるそうです。
ただ週末日中の気温は全地域で高く、来週も暖かな日が続くそうです。
都心から少し離れるともう
木々の葉の緑が僅かに薄くなりかけています。
秋探しのウォーキングには絶好です。
そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
お客様のご来店を全国スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。


今週の新商品のご紹介は
北欧ヴィンテージリプロダクションのサイドボードです。

よくリプロダクションとレプリカの違いは何か?と聞かれますが
個人的な解釈としてレプリカは作家物や有名デザイナー物などを
忠実に再現した物でリプロダクションは、アンティークなど
その時代を象徴するスタイルを再現させた物だと思っています。
そのため、リプロダクションは素材も当時のものにこだわらず
量産できる素材を使用しコストダウンを実現しています。

リプロダクションというとイギリスのオーク材を使用した
チューダー様式や真鍮を使ったヴィクトリア様式の家具が有名です。
実際バーミンガム(イギリス)で行われる家具見本市でも
「リプロダクション」としてカテゴライズされています。

一方、ロココ様式に代表されるロマンスタイルは
「クラシック」に分類されます。

と、言うことで今回の商品は北欧ヴィンテージリプロダクションに
カテゴライズされるというわけです。

デザインは、左右に開く引き戸の棚が
ヴィンテージの特長でもあるテーパードレッグ(先が細くなる脚)の上に
のっているという極めてシンプルなものになっています。
111028-1.jpg サイドボードBF2498 ウォールナット
¥49,800

ウォールナット突板、パーチクルボード、ラバーウッド
Made in Taiwan
※組立式

インテリアとしては、カフェ系が主体ですが素材感から
ナチュラル系やシンプルまでいけそうです。
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素材はウォールナット天然木突板で
適度にツヤが落としてあるので存在感があります。

向かって左側の扉を開けると棚が1段と
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薄い引き出しが内蔵されています。
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この引き出しにはなんとフエルトが貼ってあり
ヴィンテージ感を心憎いほど表現しています。

一方右側は











棚が2段あり重宝しそうです。
111028-6.jpg










さて価格です。
幅140cm高さ80cmのボリュームがあってウォールナット突板で
49,800円(税込み)とは格安としか思えません。
コストアップの時代、円高がこのプライスに寄与しています。

リビングやダイニングに他のカフェ系家具とコーディネートさせれば
時間がゆっくり流れていきそうです。

薄い秘密の引き出しにはクリストフル(フランス)や
ジョージジェンセン(デンマーク)の銀製のナイフやスプーンなどの
カトラリーが似合いそうですが、
機械式のレトロな腕時計やアクセサリーも良さそうです。

僕は一年に数回しか腕時計をしないのですが
ORISというスイスの時計が好きです。
(15年くらい前に購入)最近、物凄く値段が高くなってしまって
気軽に買えなくなってしまいました。
今、機械式でおすすめは、ダントツでスカーゲン(デンマーク)です。
腕にすれば歩くインテリアです。
そしてなんと言っても抜群のコストパフォーマンス。

すみません。話が逸れました。
「他の宣伝する前に自社商品を宣伝するように」と
上司から貴重なご意見を頂戴しそうです。



まず先週のブログの訂正をさせていただきます。

カフェ「みどりのシアトル系」はJASDAQ上場でした。
もうひとつ最近オープンした古着店は「2番街」ではなく
「第2通り」がプロデュースする「雑多な店」でした。
勉強不足でした。
勢いで書いてしまいました。
お詫びいたします。


先日、さんざん飲んだ日の晩、家に帰る途中「青空バー」で
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男性ジャズボーカルとキーボード、ベースでボーカルが
「All of me」を歌っていました。
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何故か「生演奏ジャズ」となるとどんなに飲んでいても通過できません。
先客は3人だけでした。

ハイネッケンを注文すると下北沢の夜空から
「All of me」のメロディが記憶の中に甦ってきます。
1128-3.jpg
















プロのミュージシャンを目指していた卒業間際の学生の頃、
アルバイトで宴会のバンドをやっていました。
「ハコ」と言われるものでその「演奏メンバー」は顔見知りですが
いつも同じではありません。
「トラ」と呼ばれる派遣ミュージシャンで
所謂セミプロと呼ばれる人達です。
その中で学生は僕とピアノが1人だけでした。

「やる曲」は歌謡曲か演歌たまにスタンダードで、
聴いている人はほぼ皆無です。
そして酔っ払いのオヤジとコンパニオンによる
デュエットのためのカラオケ演奏。
それでもプロの第一歩だとアマチュアバンドの仲間に自慢していました。

僕とピアノの彼と年は一緒でしたが事情で学年は1年下の3年生でした。
そんな事から、ピアノと仲良くなり
彼が連れてきた女性ボーカルとドラムとギターで
ブラックコンテポラリー系
(通称ブラコン、今で言うダンスクラシック、ダンクラ)のバンドを結成し
「学祭」やたまにライブもしました。

そんな頃、「医師会の宴会」の話がきました。
「大きな音は無し」なのでピアノとベースと女性ボーカルの依頼です。
ボーカルの彼女も「プロ志向」。
普段は生計のためダイニングバーでアルバイトの身、
「よろこんで」と引き受けてくれました。

そして内容はなんと、「静かな曲ならオリジナル含む」で
好きな曲をやっていいと。
「ただしカラオケ5曲程度リクエストに応じて欲しい」という内容でした。
「おじいちゃんが殆どだから」難しいリクエストはなしという事でした。
「3人で5万」カラオケが入るため分け前はボーカル1万、
僕らは2万ずつで合意。
当日、蝶ネクタイを忘れてしまいデパートで慌てて買って
「結婚式ですか?」と店員に言われ
「ミュージシャンです!ムッ」として
新宿の電鉄系ホテルの40階位にある大宴会場に向かいました。

結構な人数です。
お年を召したお医者様の方が数百名にコンパニオンが数10名。
宴会が始まりやがて歓談の時間に突入、僕達の出番です。
とりあえずボーカルがMCをします。
「こんばんは!私達XXXバンドと言いましてぇ、
都内のライブハウスで普段は活動していまーす!」と
いきなり大嘘のアドリブ炸裂。
僕ら学生とダイニングバーのアルバイト。
「だいたいそのダサイ、バンド名どこでひらめいたの?
それにいつもの活動場所は都内ライブハウスじゃなくて、
本当は都内各ホテル宴会場、デパートの屋上、
またはイベント会場じゃなかったっけ?」とつぶやいてしまいました。
あまり飛ばすと真剣に聴く人がいるぞ。
今日初めてやるオリジナル曲もあるし、
いい加減なのがばれてしまいます。
数曲オリジナル曲と当時流行っていた曲を混ぜ、無事終了。
歓談に夢中で聴いている人は勿論あまりいません。

さてカラオケタイムがやってきました。
ここでボーカルは退場です。
拍手がパラパラと。
立派な紳士のリクエストは定番「マイウエイ」。
次は少しワイルドなお医者様で加山雄三。
次です。
僕達を見て微笑んでいた数少ないオーディエンス。
素晴らしい衣装に美貌。
一際目立っていて「コンパニオンのひとり」だと思っていました。
そしたらなんと超若手有望株、
アメリカ帰りの心臓外科医だそうです。
お年は30だとおっしゃっていました。
なんだかいやな予感です。
3曲メドレーでリクエストが入りました。
当然、アメリカ帰りです。
カラオケだけに「JOY SOUND」(女医の歌)です。
(すみません。本当は冗談言える余裕無しです。)

リクエストは4ビートジャズならなんでもOKだそうです。
僕とピアノ、実は4ビートはあまり得意ではありませんでした。
「それならピアノがコードで僕がボサノバのビートを出せば
このピンチ乗り切れそうだ」と思い
「ボサノバだめですか」と聞きました。
「じゃァ、ボサ2曲とAll of meでおねがいね」ですと。
つまりどうしても4ビートが歌いたいというわけです。
「イパネマ」「メディテーション」とボサノバを2曲。
この女医さんありえない程とんでもなく上手い。
アメリカで本当に外科の勉強していたのでしょうか。
曲が終り大拍手。
あたりがシーンとしています。
僕とピアノの頭は真っ白です。
プロのバックでいきなり4ビートです。
しかも全員「若大将」の時と別人のように真剣に聞いているし。
「僕等、学生なんで。テヘ」と
こんなところでいきなり学生カード行使。
決してプロのバンドマンではありませんと。
逃げる準備を始めました。

All of me の譜面をピアノに見せると「ムリ、ムリ!」と僕に合図。
彼女は察知して、僕に笑顔で「ベース1本でも歌えるから」と。
心のなかで「その笑顔、頼むからやめてー」と叫んでいました。
彼女は指でパチンと
「ワン!トゥー! ワン、トゥー、スリー、フォー」と鳴らし
All of me
Why not take all of me
と始まってしまいました。
ピアノは戦争放棄。
僕は最後の陣地を守ってベースを刻みましたが
自分で弾いていてもいやになるほど
「ダサいフレーズに、ひどいビート感」です。
そこで「奥の手」がひらめきました。
こんな上手いなら「ご来場の皆様!手拍子よろしくおねがいします」と
ボーカル1人アカペラで歌わせてしまえと。
ベースをやめてクラッピング開始。
会場の大きな手拍子にまるでプロのジャズ歌手のように上手い
美しいアメリカ帰りの心臓外科医の歌声が
医師会宴会場ホールに響きわたりました。
聞けば、学生時代、「ジャズ研のころプロの引きが相当あった」のですが
医師の道を選んだそうです。
しかもアメリカ時代、趣味で「クラブで歌ってた」んですって。
バイトじゃなく。
「ベース結構よかったわァ」と笑顔で。
「こんなところで赤面しちゃダメ」と自分に言い聞かせても
先ほどの緊張のせいか美貌のせいか
全身震えて顔が紅潮していくのがわかりました。

ギャラの封筒から5万円を3人で分け
「打ち上げに新宿で1杯」と言われましたが、
絶望感で早く新宿を離れたいという気持ちがいっぱいで、
ひとり小田急線に泣きながら飛び乗りました。

その後、ピアノとボーカルとそのバンドは暫く続きましたが、
自然消滅してしまいました。

僕は学校を卒業し、就職せずにプロの道を目指しました。
一年後ピアノの彼は
「プロ目指してお互いがんばろうと言っていた」のに
卒業と同時にあっさり就職してしまいました。

ボーカルの彼女は、食べていけず「お水」の世界に行きました。
そして僕はその一年後に自分の限界を感じその道を断念しました。

曲が終りミュージシャンたちの前にあるギャラの箱に
1000円置いて店を出ると
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ステージにはベースだけが残されていました。
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歩いていると少しだけ涙がこぼれてきました。
見上げると下北沢の空にはまだ「All of me」のメロディが舞っていました。
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  1. 2011/10/28(金) 02:52:42|
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