NOCEの家具バイヤーズブログ 2011年11月4日 東京家具国際見本市(IFFT2011)

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2011年11月4日 東京家具国際見本市(IFFT2011)

今週は、この季節とは思えないほど暖かな日が続き、
日中、長袖だと汗ばむ程でした。

今週末、NOCEのある地域では残念ながら
仙台、関東、新潟の土曜日を除いてほぼ全地域で
天気には恵まれないそうです。
ただ気温はまだ高めなので過ごしやすい週末になりそうです。
この時期の雨は湿度が低く独特な「雨のいい香り」がします。
「降ったり止んだり」のパラパラと降る雨も空気が暖かいので
傘を差しての外出もいいかもしれません。

そしてその際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
「今週の新商品の御紹介は、」といきたいところなのですが、
予定していた商品がまだ到着していないため
今まで取り上げなかった商品をご紹介させていただきます。

国産オリジナルで2005年の7月にリリースしたキャビネットです。
111104-1.jpg ANALOGUE
¥39,800
幅85×奥行40×高さ165cm
Made in Japan

コンセプトはレトロで70年代に日本でよく見られた食器棚を
モチーフにして少しだけ現代の機能を追加した仕様になっています。

そのためカフェ系からシンプルまでと
汎用性が非常に高い商品となりました。
また幅と高さのバランスを取るために(通常の食器棚は180cm)
あえて高さを165cmにしてあります。

この食器棚をレトロに引き立てさせているのは、
このガラスの引き戸です。
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70年代のガラスの引き戸はクリアな物が多く、
実際プロトタイプの段階でもクリアでした。
ただ実際クリアを使ってみると無味乾燥になってしまうので
「ヒシクロス」というよりレトロなガラス素材を使用しています。

取っ手は丸くガラスをくり抜いたもので
ガラスの素材感とレトロ感を強調しています。
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上段のシェルフは、
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7段階で調整する事ができます。
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上段ガラス引き戸の下には3つに分かれた
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引き出しがあります。
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引き出しの取っ手はブラス色になっていて
これもレトロ感に寄与しています。
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真中のスペースにはコンセントが付いていて
111104-9.jpg 炊飯ジャーのトレーがあります。
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またこのスペースにも棚を付ける穴があり
7段階で調整する事ができます。
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上段にある棚を使えば
中段にも棚が据え付ける事が出来るというわけです。
(工場ロットの関係上、棚の別売りは行っていません)

下段の開きは左右に分かれ
111104-12.jpg それぞれ1段ずつ棚があり、3段階で調整する事が可能です。
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さて価格ですが、39,800円(税込み)とリリース以来値上げなしです。
パフォーマンスから考えれば未だ格安といえるでしょう。

レトロ感漂う食器棚からは昭和の懐かしい香りがします。
なにもかもがデジタルで「Yes or No」「白か黒」と
判断をスピードで求められる時代、
少しゆっくりと流れる時間を作ってみてはいかがでしょうか。
名前の「アナログ」は6年前にそう感じて命名しましたが
6年経った今、そのスピードは更に速くなったような気がします。



今年は「たぶん行かない」と思っていたIFFTに先日行って来ました。
そもそもIFFTとは「International Furniture Fair Tokyo」の略で
東京国際家具見本市と呼ばれていました。
ピークの頃は東館と西館それぞれ3館の合計6館を使って
大きく開催されました。

豊洲駅や東京駅から無料送迎バスが出たほどです。
西館3つは海外の出展者で全て埋まり、
ヨーロッパやアジア各国のブースが華やかに色を添え、
東館の3つは主催者である大手家具メーカーを中心に
これも素晴らしいブースを形成していました。

その後の消費不況と海外からの輸入品の台頭による影響で
主催者メーカーが倒産してしまい、
IFFTは衰退の道を辿り今では単独開催も出来ないほどの
規模になってしまいました。

今回は、ライフスタイルと合わせても東館2つだけです。
ちなみに西館では「オーガニックフーズ」の見本市が開催されていました。

一度は隆盛を極め、アジアのメッセ(ドイツ、ケルン)や
サローネ(イタリア、ミラノ)と
世界に通用する見本市を目指したものでした。

下北沢から
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井の頭線に乗り
1104-2.jpg 終点渋谷で降り
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まだ人の少ない渋谷のスクランブル交差点を見て
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新木場行きの
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埼京線直通臨海線に乗り
1104-6.jpg 国際展示場駅で
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降りました。
1104-8.jpg 駅から
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展示場、東京ビッグサイトの正門を目指します。
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東京ビッグサイトとはこの展示場を運営する会社の名称です。
このため展示場とは言わず「ビッグサイト」が通称になっていて
AKB48の握手会場としても有名です。
総展示面積は80,660平方メートルと日本最大です。
ちなみに先日ブログで取り上げた中国広州の展示会場は
130,000平方メートルで、今年の初め訪れたドイツのケルンメッセは
286,000平方メートルと桁が違います。
そしてそれぞれの展示会場が目一杯に使用されているわけです。
今回開催の東京家具国際見本市での面積は
東京ビッグサイトの東館2ホール(2と3)の17,000平方メートル、
家具だけの展示面積を考えると(ライフスタイルとの共同開催のため)
おそらくその半分の8,500平方メートルくらいだと思います。
広州の15分の1で、ケルンの33分の1です。
もっとも広州の場合は近隣の東莞でも
同時期に同規模の見本市が行われていることを考慮すれば
30分の1と考える方が妥当です。
規模を比較したのは何も自虐的になっているわけではありません。
大きければいいわけではありません。
中国出張の時に書かせていただいたように、
規模を維持する事が目的になってしまい
中身が乏しくなっては見本市の意味が無くなってしまいます。
去年の東京家具国際見本市で
「無駄に大きいよりデザインの個性が活かされIFFTも
次のフェーズに突入か」と感じました。


正門をくぐり
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東館に向かい
1104-12.jpg レセプションで登録を済ませました。
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この時、「(首から下げる)ホルダーは輸入業者にしますか、
小売業者にしますか」と聞かれたので
「海外からの出展者はどの位いるんですか?」と尋ねると
「殆どいません」とのことでした。
僕は小売業者を選択しました。
東京家具国際見本市会場に入場しました。

会場内はお昼近くなのでしょうか、ガランとした感じでした。
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かなりゆっくり見たのですが1時間で見終わってしまいました。
去年に較べ今年は規模もコンセプトも縮小してしまったように感じました。
海外からの出展者もレセプションの方がおっしゃる通り
極一部でまるで「お付き合いで出展している」かのようでした。
去年は、日本の家具メーカーが試行錯誤して
プロトタイプを出展していたり、
個人のデザイナーさんが作品を展示していたりと
「いい悪い」は別に多様化していてとてもいい感じでした。

今年はメーカー商品のデザインも質も格段に向上し
素晴らしい仕上がりになっていました。
ただ若手デザイナーのブースも無く、
メーカーによるプロトタイプもありませんでした。
そして何よりも目に付いたのは、
メーカーのデザインがみんな同じ「北欧シンプル」系で
区別が付かないと言う事でした。
去年は、北欧シンプル系が目新しかったのですが
今年は「みんな同じ」になってしまったような気がします。
まして一般消費者には絶対区別できないと思います。

商業的な見本市としては実際の売買を目的とした
本来の姿なのかもしれませんが、ダイニングチェアが1脚10万、
テーブルが30万は決して一般的ではないと思います。

僕は、「いちバイヤー」の分際で生意気なことは言えませんが
「新鮮さ」が無くなってしまえば
見本市の価値も無くなってしまうのではないかと危惧を感じています。
そして市場に安価なものと高価なものの2極化が進み
多様化が無くなってしまえば、
インテリア本来の楽しみでもある「選ぶ楽しさ」も無くなってしまいます。
見本市ではなく「チャレンジの場」であって欲しいと
長年通い続けているIFFTのファンの1人として思っています。

会場の正門の上にある穴場のレストラン(ランチ1800円とやや高い)
から外を見ると
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去年、恐竜の頭が向かい合っていた橋が繋がっていました。
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東京ゲートブリッジと言ってつり橋(レインボーブリッジのような)ではない
トラスボックス構造というかなり技術の高い橋です。
下に降りて見上げると東京の「秋の青い空」がありました。

振り返るとゲートの上に先程居た場所が見え、
橋を見ていた時間はすぐに過去のものとなりました。
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  1. 2011/11/04(金) 03:38:06|
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