NOCEの家具バイヤーズブログ 2011年12月22日  クリスマス 2011

NOCEのバイヤーズブログ

2011年12月22日  クリスマス 2011

今週も冬らしく寒い日が続きました。
今週末はイブを絡めた3連休です。
イブの計画はお済でしょうか。
イブの晩、レストランのテーブルはカップル専用なので僕は、
家か友人宅でホームパーティになりそうです。
今晩からブルギニオン(牛肉の赤ワイン煮込み)のために
オージービーフを赤ワインにでも漬け込んでおきましょうか。
それとCDの山からアヴェ・マリアのCDも掘り出さないと。
クリスマスだけに。
クリスマスの週末ですが、
NOCEのある地域で札幌、仙台、新潟、福岡は雪になるそうで
他の地域では晴れそうです。
いつもなら「あいにく雪」と書くところですが、
今週はクリスマス、雪の降らない地域にとって
ホワイトクリスマスは憧れです。
「うらやましくも雪」と言いたいところです。
歩道の新雪をサクサクと踏みながらたどり着いたレストラン。
曇ったガラス扉を開けるとキャンドルの灯ったテーブル。
シャンパングラスで乾杯ではいかがでしょうか。
週末のご購入で年内配送が間に合う地域もございます。
年内配送ご希望のお客様は各店舗にお問い合わせいただければと思います。
寒い日ではございますが、
お出掛けの際には是非NOCEをご覧いただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。
良い、クリスマスをお迎え下さい!


今週の新商品のご紹介は、1人掛けのチェアです。
1222-01.jpg CH1045リラックスチェア 
¥19,800
幅70×奥行63×高さ80(42.5)cm
Made in China

今年の中国出張でご紹介させていただいた商品のリリースになります。
初めて見た時からほぼ一目惚れ状態で
「バイイング」は即決に近いものでした。

決め手はなんといっても「丸みを帯びた」デザインと
1222-02.jpg 横からの見たフォルムでした。
1220-03.jpg イタリア人デザイナーに手がけられたこのチェアは、
ダイニングチェアと言うよりラウンジチェアの要素が濃く出されています。
このため横に大きくゆとりがあり、座高は低く設定されています。
このバランスがおそらくこのチェア全体のデザインを
決定しているのだと思います。

インテリアとしては、カフェ系やモダンなど
クセのある所で活躍しそうですが、
シンプル系でもチェア自体に主張があるので
お部屋のアクセントととして充分活用できそうです。

用途はソファ代わりが良さそうです。
2脚購入で丸を意識したローテーブルと組み合わせれば
カフェ、ラウンジ、ホテル系インテリアが実現できそうです。

シートの素材にはベルベット調のマイクロファイバーに
縦のラインの入ったファブリックを使用し
高級感とレトロ感のどちらも演出しています。
1222-04.jpg フレームは贅沢にウォールナットの無垢材を使用し
高級感を更に増加させています。
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カラーはオレンジ、
1222-06.jpg グレイブルー、
1222-07.jpg グリーン、
1222-08.jpg ブラウン
1222-09.jpg の4色になります。
1222-010.jpg どの色もフレームのウォールナットに合わせてチョイスしてありますので
お部屋の雰囲気やお好みでお選びいただければと思います。

さて価格ですが19,800円と少し贅沢に感じられるかもしれませんが、
このデザインにウォールナットのフレームを考慮すれば
決して高価なものではありません。

画像では少し小ぶりに見えますが実際はもっとズッシリとしています。
また座り心地もグッドなので是非NOCE各店舗で
実物をお確かめいただければと思います。

冬の寒い夜、このチェアでホットワインなどいかがでしょうか。
「サイレンナイト」がゆっくりと過ぎていき、
教会の鐘の音が深い夜に融けていきそうです。



今週はもうクリスマスの週です。
今年のカレンダーは、金土日が3連休で最高な並びとなっていて、
まさに「Happy Mary Christmas」です。
雪の国に出かけるのも、レストランで食事も、
おうちで静かにも最高です。
僕は、シャンパン開ける口実が増えてとてもハッピーです。

今年のクリスマスソングのランキングですが、
やはり山下達郎さんの「クリスマスイブ」がトップだそうです。
1988年、JR東海のCMソングに起用され、
遠距離恋愛の切なさにオーバーラップさせたメロディは、
クリスマスをカップルの物にしたマイルストーンともいえます。

今年、最も注目されるクリスマスソングは、
やはりマイケル・ブーブレがマライア・キャリーの
「All I Want For Christmas Is you」邦題「恋人達のクリスマス」を
カバーしたバージョンでしょう。
マイケル・ブーブレは、巨匠デビッド・フォスターに見出された
カナダ出身のアーティストでアメリカでは既に
グラミー賞最有力候補として大ブレーク中です。
FENのラジオでもよく耳にしますが、
まだ日本では馴染みが薄いようです。

僕も勿論、「クリスマスイブ」は好きですが
マイナーなところでボニーピンクの「オレンジ」が好きです。
「クリスマスイブは・・・」と聞くと今でもジーンとしてしまいます。

という事で

クリスマスイブのその日、僕は下北沢のホームで
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新宿へと向かう小田急線を待っていた。


今年はイブが土曜になったため、
仕事や残業に追われず夜を迎える事ができる。
そうかといって僕はあまり仕事熱心な方ではない。
毎日が当たり前のように何事も無いように過ぎて行き、
穏やかに布団に潜り込むことが出来れば最高に幸せだと感じていた。
昇給して責任が重くなるなら昇給も昇進もいらない。
将来もこの時間が永遠に続く事を願っていた。
それを上司は「面白くない奴とか希望の無い奴」と呼ぶが
幸せや夢の尺度など誰にも計れる筈ない。

新宿行きの各駅停車の













閉まる扉が現実と非現実の境界線に変わっていく。
1222-4.jpg 垂れこめた雲に新宿のビル達が意味の無い抵抗をしていた。















今の会社に勤める前学生時代、当たり前のようにスーツを着て
当たり前のように会社説明会に出向き、
みんなと同じように就職試験を受け、そして当たり前のように落ちた。
不合格通知にも飽きた頃、自分を必要としてくれる会社に入社した。

彼女に初めて会ったのは同期で入社したその頃だった。
その後特別、気にも止めていなかったが
付き合うきっかけは3年前、彼女の送別会だった。
半年後に故郷の新潟で「造り酒屋で修行し杜氏を目指す」というのだ。
輝いた瞳で日本酒を語る彼女に僕は傾いていく。

電車が代々木上原駅を過ぎる頃、
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彼女が新潟に帰る直前2人で行った駅から
近くの「日本酒とそば」の店を思い出していた。

全く日本酒のわからない僕に夢を語る彼女。
「越後は日本を代表する吟醸酒の産地。久保田や万寿だけじゃないのよ」
そして後継者不足に悩む小さな造り酒屋と自分が決心した意義について。

夜が明けていく事さえ気付かなかった。
遠距離恋愛はその日から始まった。
彼女の越後の造り酒屋での修行も始まった。
僕の変わらない生活に恋愛が加わった。

新宿に着く。
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埼京線に乗り換える。
1222-8.jpg 少しずつ
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新潟との距離が
1222-10.jpg 縮まっていく。
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新しい発見に彼女からのメールは多い時、1時間に2回もあった。
内容といえば僕に解らないものばかりでバックするのに必死だった。
それでも僕は理解しようと努力していた。
日本酒の勉強もした。
久保田や万寿の他に腰乃寒梅や八海山、〆張鶴も覚えた。
馴れない日本酒で翌日会社を休んだことさえあった。
当たり前の毎日の僕とすべてが新しい彼女。
メールも電話の回数も減っていくのに時間はかからなかった。
返事に困って、ありもしない残業を理由にした事も、
架空の飲み会中でメッセージを録音させた事も
面倒臭かったからではない。
変わっていく彼女がただ怖かっただけだ。
去年の夏、2人で柏崎の海に行った時、彼女から聞いた初めての弱音。
受け止めることも理解する事も出来なかった。
励ますつもりで言った僕の「好きなことをやってるんだから」に
彼女は思いっきりキレて
「あなたって悪い人じゃないけど、いい人でもない!」と
大きな声で泣き始めた。
この時、すこしずつ離れてしまった2人の気付きたくなかった距離が
計れたような気がした。
心のひだなど他人にはわからない。
ギクシャクしながらも遠恋は続いた。
僕は結婚を意識し始めていた。
「彼女の挫折の受け皿」として会社に勤め続けるのもいい。
会社を辞めて新潟で造り酒屋の手伝いもできるかもしれないとも
思い始めていた。

その年のクリスマス、
無理言って「仕込みの最中で忙しい」彼女を東京に呼んだ。
「昔の同僚に会いたい」彼女の気持ちを利用して。
酒造りに対する情熱、後継者を絶やしてはいけないという
信念を語る彼女は、同僚の中でも輝いて見えた。
忙しい彼女は、日帰りのため最終の新幹線の発車時刻9時40分に
東京に行かなければならない。
僕は同僚達に「彼女に話がある」と早めにその場を去り、
「東京駅に行く前に少しだけ寄り道してもいい?」と
タクシーを捕まえて彼女と東京タワーに向かった。

オレンジに光る東京タワーの下で僕は
「クリスマスツリーの代わりなんだけど。メリークリスマス!」と
ポケットを探った。
「へー。
いつもビルに埋もれてるけど、ほんと、綺麗!」と
いつもの彼女とは違うオレンジに反射する無邪気な横顔に
僕は全ての自信を失ってしまった。

最終の新潟行き新幹線のドアが彼女と僕の間を閉じていく。
手を振る笑顔はやがて新幹線の赤いテールライトに変わり、
僕のポケットには行き先を失った婚約指輪が残った。

今年の夏、「柏崎の海にはもう行けない」という
一通の直筆の別れの手紙が届いた。
慌てて彼女のケータイを繋ぐと泣きながら
「それなら今から来てよ!」とそれだけだった。
3.11の震災後、業績低迷中で
会社を突然休めばただでさえギリギリで勤めている身、
リストラは必至。
しかも人員整理中で休めるわけない。
彼女に理解してもらえる時間もない。
ここで「僕が会社を辞めて造り酒屋に修行に行く」という
勇気もなかった。

大宮で新幹線の
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新潟行きチケットを買い
1222-13.jpg はやる気持ちを抑えながら改札に通す。
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MAX「とき」に乗るために
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18番線を上がる。
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大宮を
1222-17.jpg 15時38分に
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出発した
1222-21.jpg MAX「とき」は新潟に向かった。
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太陽が沈んでいく。


新潟に向かう車窓の景色が
思い出のひとこまのように飛んでいく。

あの時、この新幹線に乗っていれば
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時をもどすことが出来たのだろうか?
1222-25.jpg 扉が開き
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新潟駅に降り
1222-27.jpg 万代口に向かう。
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この春以来の新潟の
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自動改札にチケットを預け
1222-30.jpg 駅前の通りを万代橋まで歩く事にした。
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初めて新潟に来た3年前、
彼女に案内されながら万代橋を渡り古町まで歩いた。
信濃川の風が新鮮だった。
道の途中、新潟で一人暮らしを始める彼女に付き合った家具屋があった。
1222-32.jpg 1222-32-2.jpg 歩道橋を渡り、予約の時間に間に合わせるためタクシーを拾う。
1222-33.jpg 1222-34.jpg 2人で歩いて渡った万代橋が雨の中に霞んでいく。
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古町を過ぎ坂の途中に予約してある
「オステリア、バッコ」というイタリアンがあった。
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2年前、彼女の誕生日を下北沢にあるイタリアンで祝った。
青山にもあるイタリアンで、
イタリアで修行を積んだシェフが腕を振舞う評判の高い店だ。
そのシェフの実家が古くから新潟でイタリアンをやっていて
この11月から店を継ぐことになったという。
僕はクリスマスイブの晩に2人のために
「思い出のディナー」のテーブルを予約していた。
6時半の予約で「21時32分の最終新幹線で帰るため
8時半まで待っているので少しでもいいから来て欲しい」と
彼女にメールを送っていた。
必ず今夜なら言えそうな気がする。
「会社辞めて新潟で始めよう。
2人ともダメになってしまったらそれから考えよう」と。
「結婚しよう」と。
外の雨は雪に変わった。
時間は8時をまわった。
きっと君は来ない。
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1人きりのクリスマスのテーブルが静かに最終電車までの時を刻む。
シェフにお礼を言い、
2人分のディナーの勘定を済ませタクシーに行く先を告げる。
くもる窓の万代橋を吹雪が白く塗り替えていく。
東京行きのチケットを買いホームにあがると 最終のMAX「とき」352号が最後の扉を開けていた。
この扉が閉まる時、何かが本当に終わる。
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缶コーヒーを飲みながらデッキに立ちその時間を待っていた。
コーヒーを飲み干すとポケットから指輪を取り出し缶の中に納めた。
出発と共に捨てるために。
発車のベルと、最終列車をアナウンスが大きく駅に響き渡る。
扉が閉まる。
大きくため息をつく。
すると誰もいないホームに見覚えのあるコートが見えた。
閉まった扉から走る姿に僕は思いっきり手を振った。
気が付いた彼女は両手を擦り合わせ半べそで「ゴメン、ゴメン」と。
そして駅員に列車を止めるように猛抗議をしている。
僕は「またムリ言って」と笑ってしまった。
そして僕は、缶から指輪を取り出そうと缶を逆さにしても出てこない。
空しくカラカラと缶の中を指輪が遊ぶ。
新幹線が動き出す。
彼女は泣きながら追いかけて歩き出す。
小走りになった彼女にようやく落ちてきた指輪を扉越しに見せた。
うなずいた彼女が、扉の向こうに消えた。
僕の手にはコーヒーの香りのする指輪が残り、
彼女の目には雪の中に消えていく僕の新幹線のテールライトが残った。


この話はフィクションです。
実在するものは背景の他、NOCE新潟店とオステリアバッコだけです。
オステリアバッコは、僕も下北沢で利用させていただいたお店で
味も保証します。
特にこのタヤリン(手打ちの細麺)の
バターソース、トリュフがけは絶品です。
普通のパスタより高めですが1度確かめていただきたい一品です。
おまけ.jpg それでは、素敵なクリスマスをお過ごしください。

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  1. 2011/12/22(木) 01:58:33|
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