NOCEの家具バイヤーズブログ 2012年6月8日 NOCE浅草蔵前店(タイガービル)増床
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2012年6月8日 NOCE浅草蔵前店(タイガービル)増床

今週は、2つの大きな天体ショーがありましたが、
2つとも曇っていて見る事は出来ませんでした。
月食は、グラスを捧げるのにジャストな時間でシャンパンを冷やして待っていましたが
捧げる事ができず、「残念!」とただの「飲みの言い訳」に変ってしまいました。
今週末、NOCEのある地域では土曜日は、札幌と福岡を除いてぐずつき、
日曜は、仙台と新潟を除いてまずまずとなるそうです。
先週増床したNOCE浅草蔵前店は、スカイツリーまで歩くと30分くらいかかりますが
下町散歩には絶好です。

梅雨入り前の週末になりそうですが、
お出かけの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと
全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の「新商品入荷」のご案内は、入荷が来週に伸びてしまったため、
まだ御紹介できていなかった大型のシステムソファをご紹介させていただきます。
デザインは、北欧系のシンプルで90年代によく見かけられたものです。
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TD9807Rソファ
¥64,800

幅236×奥行150(92)×高さ68(42)cm
Made in China
※部分組立

角張ったデザインに厚いアームが特徴ですが、
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あまり当時のソファのように重たく見えないのは背もたれを低くしているところです。
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背もたれを低くする手法は90年代イタリアモダンの典型でした。
当時、ヨーロッパでは「禅スタイル」といった低めのソファに低めのローテーブル、
低めの「ふとんスタイル」と言う「たたみのようなベッド」がトレンドでした。
空前の「すし、和食ブーム」もあり
ジャポニズム「Low Life」スタイルが一斉を風靡しました。
当時のヨーロッパのインテリア雑誌をひも解くと、
観音竹(観葉植物)の置いてある広い部屋に白の光沢のあるタイルの床、
わけのわからない漢字の書かれた障子のようなパーテーション、
ヴェンゲ色(濃いダークブラウン)の低いローテーブルの脚はクローム、
その上には真っ白な陶器の皿に「のり巻のすしと箸」
そして低めの大きなソファの上には襦袢のようなものを羽織ったブロンドの女性と、
「侍」の文字が書かれた浴衣のようなものに大柄の襟のついたものを羽織る
「ちょい悪イタリアン」、2人が手にしている本は中国の桂林の山水画がありました。
ジャポニズムと言われたインテリアですが、日本に来たのは2000年前半くらいでした。

ソファに話を戻して、
このソファは当時のモダンとシンプルの「いいとこどり」をしたデザインと言えます。

素材はファブリックで色はブラウンのみですが このソファにはよく似合います。
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ソファらしいズッシリとした安定感に加え、
シートにポケットコイルを使用している事で抜群の座り心地も確保しています。
横幅が238cmと大柄なので、「カフェ系に合う」とは言い切れませんが
テーブルも北欧系でウォールナットやオーク、チーク材を使用したものなら
雰囲気は出せそうです。
シンプル系、ナチュラル系はもちろんモダンでもいけそうです。
さて価格ですがこの大型カウチソファでポケットコイル内蔵というパフォーマンスで
なんと64,800円です。
大き目のゆったりとしたソファをお探しのお客様には絶対お買い得です。
是非、実物をお確かめいただければと思います。


先週、NOCE浅草蔵前店が増床しました。
NOCEで1番小規模な店舗で展示が限られていたのですが、かなり商品点数も増えました。
お隣りのテナントさんが事情で店舗を閉鎖することになり、
急遽決定という話になったのですが、当初はカフェという話もありました。
ただ、今のところスタッフが見つからず、
僕がカフェの店長という選択肢もあったのですが
バイヤーの引継ぎに時間がかかるためその企画は無くなってしまいました。

浅草蔵前店は、
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タイガービルという登録有形文化財に指定されたビルの中に出店させていただいております。
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タイガービルは1926年の竣工で当時関東大震災の復興建築のひとつとして建てられました。
大地震にも負けないようにとかなり頑丈に建築されているそうです。
当時は、めずらしいエレベーター付きの高級賃貸マンションとして管理運営されていました。

外壁はスクラッチタイル貼りで、左右に丸い窓が施されたデザインは
大正モダンから昭和へと引き継がれ今では昭和レトロとして全く色褪せていません。
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戦後、NOCEの入っている1F部分は生鮮市場になっていたそうですが、
時代の波で現在のようなテナント型になったそうです。
戦時中の東京大空襲にも負けず、バブル時の建て替え圧力にも負けない
その威風堂々とした姿は、今を生きる僕達に勇気さえ与えてくれそうです。

何故、NOCE浅草蔵前店は、浅草店でもなく蔵前店でもないのかは
以前このブログで書きましたがサクッと書きます。
東京の文化は大きく東と西に別れています。
分水嶺は山手線の真中あたり赤坂、六本木あたりでしょうか。
となると、買い物で言えば銀座、日本橋は東の象徴で新宿、渋谷は西の象徴となります。
西で育った人は、東の事がわからないのと同じで東の人にも西の事はわかりません。
現実、浅草、上野は多少わかるとしても蔵前、駒形、本所、築地、木場、向島と
格好いい粋な地名を並べましたが話題沸騰のスカイツリーの最も近いところは?
と聞かれ西側の人は多分答えられません。
例え答えられたとしてもそれぞれの街が何区にあるか?と聞かれれば多分全滅です。
一方、下北沢、自由が丘はわかるでしょうが、深大寺、豪徳寺、吉祥寺、祐天寺、高円寺、
泉岳寺と由緒正しそうなお寺の名前をあげましたが、鉄道の駅の無いものは?
と聞かれたら多分東側の人は答えられません。
例え答えられたとしても「どの市や区にある?」と聞かれたら完璧撃沈です。
そこで浅草蔵前に戻すと、浅草蔵前という地名は存在しません。
台東区、浅草蔵前4丁目がないのは、港区、赤坂六本木1丁目がないのと同じです。
浅草と蔵前は別の地名ですが、浅草橋と浅草の中間にあります。
(因みに浅草橋と浅草も全く別。
浅草のところにあるフィリップスタルクのビル前にあるのは吾妻橋で浅草橋ではありません)
蔵前も国技館が在った頃は全国区でしたが、今はあまり知られていません。
ただ「蔵前タイガービル」でやらせていただくのに
NOCE浅草店と言うわけにはいきません。
そこでタイガービルにリスペクトしつつむりやり浅草蔵前となったわけで、
これで福岡や札幌にお住まいの方でもイメージしやすくなりました。

NOCEは浅草から南に伸びる国際通り沿いにあるタイガービルの1階に
2010年6月11日にオープンしました。
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ビル全体の
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イメージを
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壊さないようにファサードもあまり手を加えずに一体化させるようにしてあります。
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実際、ビルが意匠そのものなので下手にいじる必要がありません。
これは、費用もかからずにビルも傷めないと一石二鳥なわけです。

そしてこちらが今回新たに増床した部分です。
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ビルの逆サイドから見るとこんな感じです。
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午後の長い光は、変らずに建物を照らしていきました。
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正面玄関に立ち左側が既存で
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右側が今回の部分で、1F部分全部で展示する事が出来ました。
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店内は基本的にとなりと同じですが
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展示にゆとりがあるためカフェのような感じになっています。
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天井にも手を加えず、丸いペンダントも前テナントさんが残していったもので、
よく似合っているのでそのまま使わせていただきました。
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ビルのエントランス部分には、涙もののレトロな郵便ボックスがありました。
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エレベーター前の柱には登録有形文化財のエンブレムがあります。
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そしてこのビルの長い歴史の中の「今」を共有し
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時の秒針を
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同じ時代の空間に刻んでいきます。
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  1. 2012/06/08(金) 11:27:40|
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