NOCEの家具バイヤーズブログ 2012.7.6 様々なパンを用いたパニーニ

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2012.7.6 様々なパンを用いたパニーニ

今週は梅雨らしくジメジメとした日が続きました。
それでも去年に較べればまだ涼しい気がします。
明日は1年に1度、神様の罰で天の川を境に別れ別れになった織姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)の織姫がカササギ(鳥)が作る橋を渡り彦星(物語での名前は夏彦)に会いに行く日です。
雨が降ると会えず、その雨は2人の涙だと言われています。
明日は、Lover’s Dayです。
七夕の絡む週末のお天気ですがNOCEのある地域では、残念ながら土曜日は札幌を除いて雨や曇りになってしまうそうです。
日曜日は仙台を除いてくもりの地域もありますが恵まれそうです。
七夕の日は、なにもLoversのためだけではありません。
僕はまたワインのボトルを開ける理由で「織姫と彦星に乾杯!」と雨は雨なりに、晴れは晴れで2人に捧げようと思っています。

七夕のお出掛けはいかがでしょうか。
そしてその際には是非NOCEにお立ちよりいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介はミッドセンチュリー系の革張りのソファです。
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革張りといっても内側に本革を使用し回りをPVCで覆うといったハーフレザー構造なので価格は押さえられていても、座った感触は「革ならでは」の高級感があります。

今年の広州の展示会で交渉したメーカーのひとつで、サイズの小さい革張りソファを探していたのでバイイングに至りました。
デザインはミッドセンチュリーで
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長めの脚と一体化するような薄いアームが特徴と言えます。
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この薄めのアームはソファ自体の横幅が狭くても座部に充分なクリアランスを確保できるという利点があります。

ただ、この手法はデザインの処理を間違えてしまうと華奢な印象になってしまいます。
このソファに華奢な印象が無いのは、座部の奥行きの深さ、アームの曲線、背もたれの角度などで側面からのアングルが物語っています。
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勿論、こう言ったデザインは機能にも寄与しています。
座部の奥行きと背もたれの角度はゆったりとした座り心地を提供し、
背もたれ上部まで伸びたアームは背もたれ自体と一体化し背もたれ全体の安定を構造的に支えています。
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インテリアからの観点では、カフェ系、シンプル、ナチュラル系が基本ですが、カラーをホワイトに選択すればモダンでもいけそうです。

素材は、「体が触れる内側には本革を使用し外側にはPVCを使う」と言った所謂ハーフレザー構造になっています。
ハーフレザーの利点は、まず価格が抑えられる事と「手入れがオールレザーと比較して楽」という事にあります。
そして座った感触は本革に違いないわけです。

機能面では背もたれのクッションがファスナーで取り付けてあるため、ずれにくく
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又、ファスナーから取り外す事もできます。
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掃除やお手入れの助けになりそうです。

カラーはブラウンと
ホワイトの2色となっています。
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さて価格ですが、54,800円(税込み)と本革使用にソファのデザインやパフォーマンスを考えれば高いとは言えないと思います。

YS1133-2ソファ 2人掛け
¥54,800
幅120×奥行77×高さ84(47)㎝
Made in China

革の感触は画像や文章では説明できません。
是非、実物をNOCE各店でお確かめいただけれと思います。


今週も先週に続きパニーニの研究をさせていただきます。
「真剣さ」が足りないと批判されてしまったので「真剣さ」を強調するために「ですます」調を改め、これより「である」調にチェンジさせていただきます。
尚、宣言させていただきますが僕はかなり真剣です。

前回の実験で、パニーニ専用パンでパニーニを作ると「普通のパニーニになってしまう」という結果が得られたため違うパンを使用し再度実験を試みる事にした。
「下北沢で買える様々なパンによるパニーニ」という命題の元に我々はスーパー、横文字系ベーカリー(デンマークの童話作家の名前が付いたチェーン系のカテゴリー)縦文字系個人経営によるベーカリー(カレーパンなどの惣菜パンがメインで最近流行の石ガマを使った高級ベーカリーとは異なり昭和の香りがするパン屋。屋号にはXX屋、XX堂、XXベーカリー、またはフランス語をひらがなで表記する店が多い)そして、コンビニの「Lチキ+専用バンズ」
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などを材料として購入してみた。

選択する時の観点であるが、パンにある程度の厚みと柔らかさを求めた事である。
なぜならば、グリラーでプレスした時に硬質であれば上手く圧縮されず、一方薄いと圧縮され過ぎてフィリング(中の具材)がはみ出してしまうからである。
本日の実験に使用する具材は「オーストラリア産モッツァレラチーズ」に生ハム、加熱処理されたロースハム、チーズは前回シュレッド(細かくする)しなかったため今回はシュレッドした。
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そしてスーパーで購入した「テリチキ」と「ポテサラ」である。
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ここに写っているパンは、スーパーで購入した兵庫県の県庁所在地を屋号に持つ大手パン製造会社の「ラクふわサンド」であるが、あらかじめフィリング用の切り込みが施されていて「サンドイッチ作るの、ラクちん」と女子に受けているらしい。
中のパン生地はふわふわとして、イングリッシュマフィンより柔らかい。
「ラクふわサンド」の名前に恥じない一品だが、これをプレスしてパニーニにすると「ふわふわ」ではなくただの「ラクサンド」になってしまうのかは結果次第といえる。
更に、詳細なデータを得るために我々は、ライトブルーのコンビニでフライドチキンと専用バンズを購入した。
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このチキンはチーズ入りであるが、プレスを加えチーズが溶けた後、どのように「Lチキ専用バーガーバンズに作用するか」の結果を得るためにあえて「チーズ入り」を選択した。
「Lチキをバーガーにして食べてもらいたくて作りました」という製造者の意志に反して「Lチキをバーガーにして食べてもらいたいものをパニーニしたくなりました」が我々の実験課題である。
尚、実験者はこれを「ファミチキ」と呼んでいるが正しくは「Lチキ」である。
「ファミチキ」と「Lチキ」の差異がどのように専用バンズに影響するかの実験は趣旨を大きく逸脱するため避けた。
又、「Lチキ」を展開するそのコンビニにある「からあげくん」の名称に関する由来は「オスの鶏を使用しているから」という素朴な疑問も無視するべきである。

これは横文字系ベーカリーの「胚芽入り酵母発酵」のパンである。
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これを4等分した後、フィリングしてプレスするわけだが、このパンをノミネートさせた主な理由は、
パンの周りが柔らかく、肉厚であった事による。
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因みにフィリングは生ハムとモッツァレラである。

最後のパンの説明は縦文字ベーカリーの「お食事ぱん」であるが、よくこの手のベーカリーに存在する「ハイジの白パン」という「白パン」に若干焦げ目を加えたものではないかと推測される。
ハイジの白パンの由来だが、物語「アルプスの少女ハイジ」第25話に登場するものである。
山から降りて大富豪の家に奉公に出されたハイジはそこで出される柔らかい白いパンに驚かされる。
山にいるペーター少年の祖母は歯が悪く、いつも硬い「黒パン」を苦労して食べているのを思い出し、「いつか食べさせてあげよう」と出された白パンを押入れに隠していたが女中のロッテンマイヤーに見つかり取り上げられてしまう。
この大富豪の娘クララが「帰る時に持たせてあげるから」と慰めるが「少女クララに何ができるの!」と泣き止まなかった。
不条理を背景にしたシュールな1場面と言えよう。
この貴重な白パンにフィリングしてプレスを加えるわけだが、我々はクララやハイジの善意を尊重しなければならない。

全てのパンにフィリングが完了した。
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我々はそれぞれのパンにプレスを加えパニーニを作り始めた。
潰れていくLチキバーガーとハイジ。
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プレスが完了すると、プレート上には無駄に潰れ過ぎた無残なLチキバーガーが残った。
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これで「Lチキ」製造者の意志通りに「Lチキバーガーにして食べてもらいたくて作りました」が優先されるべきで「プレスして無理にパニーニにすべきではない」という実験結果を導きだす事が出来た。
実験には犠牲が付き物である。
最良の結果は数多くの犠牲者の上に成り立っているという事を我々は、忘れてはならない。
潰されたLチキは実験者が食した。
現在、研究所で「潰されたLチキの碑」の設置を検討中である。

一方、ハイジはよく健闘した。
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プレスされても形が大きく崩れず中まで熱が通っていた。
ただ、テリチキなどの和惣菜が合う一方、生ハムやチーズとの相性があまりよくないという事がわかった。
これは「ラクふわ」のプレス後であるが、懸念されていたプレス後の「ふわ感の消滅」は見られなかった。
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これは、見方を変えれば「プレスする事にあまり意味がない」という実証でもあり、本来の「ラク」という見地からすればプレスという別の作業が追加されるため矛盾が生じ「ラクふわ」もパニーニにするよりも「そのままやっちゃった」方が女子の人気は落ちないだろう。
最後に胚芽入り酵母パンであるが、肉が厚すぎ中まで熱を通させるべく5分プレスするが周りが焦げ過ぎて全体のバランスが悪くなるという結論であった。
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考察

今回の実験で導き出された結果であるが、「ハイジの白パンと和風惣菜の相性がいい」という事である。
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実験者もドイツにはかなりの回数で渡航したが、未だにドイツで「ハイジの白パン」なるものを見た事がない。
もともと「ハイジのパン」のようにふわふわの柔らかいパンも見たことがない。
ハイジの白パンは、中心に切り込みを入れるドイツの最も一般的なパン「プレートヒェン」と「柔らかくて白いパン」というハイジの物語の一編を想像し融合させ創作した縦文字系ベーカリーが起源ではないかと推測する。
つまり、「ハイジの白パン」はクリームパンやあんパンにカテゴライズされる和製洋パンのひとつではないだろうか。
だがしかし、イタリア北部のアルプスに近い地域にはこれによく似た「パーネ」があり食感も柔らかく白い。
これは正にパニーニのパンと酷似している。
勿論、パーネは生ハムとチーズとの相性は抜群であるがハイジは否定的である。
これは、ハイジが日本人の食性に合わせながら誕生したものであり、パーネはイタリアそのものである事に起因しているが、最もパーネはオリーブオイルを使用しハイジはバターやミルクを使用している事に大きな差がある。
共通点は2次発酵をかけないことであるが、ドイツやイタリアのパンがアルプスを通じて日本でハイジというひとつの和製パンを生み出した事に違いないだろう。
実験者は和製食材をイタリアンパスタにアレンジした和製パスタを許さない。
「おろしポン酢納豆すぱげってぃ」など消滅するべきだと考えていたが、ハイジとテリチキの相性に驚愕を覚え、まさか自分が「おろしポン酢納豆すぱげってぃ」になってしまうとは想像の範囲を遥かに越えていた。

実験は続く。
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  1. 2012/07/06(金) 14:20:22|
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