NOCEの家具バイヤーズブログ 2012年8月3日 リオハ

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2012年8月3日 リオハ

今週は、強烈な熱さが続きました。
夏本番です。
なんと、まだセミの声が聞こえません。@下北沢
最近「セミの声がしない」という言葉も聞かなくなりました。
セミしぐれは、歴史の彼方でしか存在しなくなってしまのでしょうか。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、札幌のくもりを除いて全地域で恵まれるそうです。
関東は少しだけ暑さが和らぐそうですが、東海以西は厳しい暑さは続くそうです。
又、今日にも台風に発達する熱帯低気圧(11号)は巨大になりそうで不気味です。
暑さと言えば、福岡で街を歩いていて脱水症状になったことがありました。
お出掛け時には、くれぐれも水分補給に気を付けたいものです。
そしてその際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければとお客様の御来店を全国スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品のご紹介も先週に引続きチェコのTON社によるものですが、めずらしくバースツールです。
デザインは、ドイツのLOUNGE Designgroupというデザイン事務所によるものです。
LOUNGE Designgroupは、2006年にAlexander Grimm, Ronny Eysserという2人のデザイナーによって2006年に設立されました。
Grimmは、1980年に旧東ドイツのヘレに生まれ、Eysserは、1978年にボンで生まれ、共に1999年から2004年に同じヘレにあるデザイン学校でデザインを学びました。
2004年には両者共にベンツ、クライスラー、フィアット社などで車のデザインに参加しEysserはエクステリアの会社でデザインを担当した後にLOUNGE Designgroupを設立します。
デザインの分野は、家具だけではなく照明器具、バッグ、グラフィック、インテリアなど幅広く手がけ様々なコンセプトで柔軟に対応しています。
さて今回のスツールですが、デザインはシンプルそのものです。
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丸みを帯びた正方形の座面から
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真下に伸びるテーパードレッグが
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更に低部で正方形の「ぬき」で結合されています。
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丸みの座面と四角を強調する正方形とのコンビネーションが絶妙でこの辺のアイデアは車のデザインからの影響とも言えます。
全体的なイメージとしては、アールデコ系ミッドセンチュリーと言った感じでしょうか。
インテリアとしては、シンプルなデザインのためカフェ系からモダンまでとお部屋やシーンを選びません。
素材は、ブナ材でウォールナット色にステインされています。
このため、デザインの堅さが和らぎカフェ系やナチュラル系でもしっかりとはまります。
さて、価格ですが12,800円(税込み)とこのパフォーマンスなら格安だと思います。

371369スツール
¥12,800
幅32×奥行32×高さ80㎝
Made in Czech Republic

NOCEではこのバースツールをTONのコードナンバーそのもので表示していますが、本名はRIOJA(リオハ)と言います。
リオハと聞けばなんと言ってもワインでしょう。
リオハはスペインのフランス国境に程近い北部にある世界でも有数なワインの生産地です。
リオハのワイン生産の歴史は古く紀元前209年にローマ人が始めたと言われていますが、1867年にフランスの有名なワイン産地ボルドーで発生した害虫で壊滅的な被害を受けたボルドーのワイン醸造家たちが新天地を求めて流入し、その醸造家たちによる新たな技術を取り入れ飛躍的に発展しました。
リオハには、沢山のブドウ棚がありますが、山に囲まれた地形により高い地域と低い地域ではそのブドウの品種や味に微妙に特徴があり、また同じ地域でありながら異なった大西洋気候の強い地域と地中海性気候の強い地域があり、これらのファクターが入り混じって様々な味わいのワインを造っているのです。
赤ワインの生産が主体でブドウ品種はテンプラニーリョを中心にガルナッチャ(フランスで言うグルナッシュ)が有名ですが、最近ではシラー、メルローなどとテンプラニーリョとブレンドさせたモダンリオハも出てきています。
さて話をバースツールに戻して「何故RIOJA、リオハ」なのでしょうか。
実は、このスツールにはもうひとつ低い中途半端な高さのスツールがあり組み合わせて「リオハ」と命名されています。
それは、「この高さの異なるスツールがインテリアの立体的シーンでその相互の機能性と独自性を反映し素晴らしいハーモニーを奏でるその様は、まるでリオハ地方において様々な地形と気候から生まれた2つの主要なブドウから生まれるワインのようだ」と解説していますが、自分で書いていて「何言っているのか理解」するのに時間がかかりそうです。
バースツールだからリオハという命名ではなくもう少し奥深い理由があったわけです。
TONの人に聞いても「ワインに関係しているからバースツールだろう」という僕の判断と大きく変わりませんでした。
そこで今回は、とりあえずハーモニーに関係なく、一般的な高さのバースツール「リオハ」のバイイングになりました。

リオハの赤ワインですが、僕も最近は「安くておいしい」の代名詞としてよく購入しています。
目安は、セラーで大体1500円前後なら間違いありませんが、1000円チョイオーバーでも充分いけます。
「見方」ですが、リオハの赤ワインはまずエチケット(ラベル)に大抵RIOJAと、ブドウであるTEMPRANILLO(テンプラニーッリョ)が表示してあります。(無いものもある)
因みに表示にTINTO(ティント)とある場合それは赤ワインを表し、BRANCO(ブランコ)が白になります。
次に少し難しくなりますが、等級のようなものでこれも表示してあります。
下から、CRIANZA(クリアンサ)樽で1年、ボトルで1年の計2年以上寝かせた物、次にRESERVA(レゼルバ)樽で1年以上、ボトルで2年以上寝かせたもの、そしてGRAN RESERVA(グランレゼルバ)樽で2年以上、ボトルでさらに3年以上寝かせたもの、この計3クラスのいずれかを表示しています。
無表示はクリアンサ以下と考えた方が良さそうですが、最近は慣習に従わない若い造り手(モダンスパニッシュと言われ、従来のリオハ伝統の醸造である樽にこだわらずジュラルミンタンクなどを使ったり、寝かせる時間を短くしたり、またオーガニックであるビオ製法にもこだわる造り手)もいるので絶対とは言えませんが、リオハは初めてという方には目安になります。
僕は、価格も安くどんな料理でもいけるクリアンサがおすすめです。
コストパフォーマンスから考えればレゼルバの1500円より、1000円のクリアンサの方が無難だと思います。
スペインバルでリオハのワインに「これはクリアンサですか?」聞けば「物凄いワイン通に見られる」事うけあいです。

先日、知り合いとスペインバルでリオハをやりながらオリンピックの話をしていました。
日本以上に過熱している中国の取引先にメダルについて「日本は、中国、アメリカに次いで3位で健闘中だ」とメールした話をするとあまり反応がよくありませんでした。
僕は、「去年の地デジ」以来テレビを見なくなってしまったので、オリンピック情報はネットかラジオでしかわかりません。
知り合いは、「どこから3位が来た?なんで健闘中なわけ?」と聞くので「ネットだけど」と答えました。
僕と知り合いの温度差は表示方法だとわかりました。
僕は、総メダル数、知り合いは金メダルの数というわけです。
僕のネットは「YAHOO、USA」で始まります。
朝、目覚めの1番がそれです。
別に意味はありません。
そこから「YAHOO、JAPAN」に行くこともあればBBCやBloombergに行く事もあります。
「YAHOO、USA」の表紙には中国とUSAと日本の国旗が並んでいて日本は堂々3位です。
これを朝見ると、「銅メダルを取った」ニュースで凄く明るい気持ちになれます。
中国の取引先にも「中国は絶対1位を取れると思うけれど、日本はなんとかアメリカに次ぐ3位をキープするように応援する」と朝から調子のいいメールも入れておきました。
知り合いは、日本が銅メダルや銀メダルを取ると悲しくなるそうですが、メダル数で見ている僕には理解できません。
というより、金メダルでカウントされている事さえ知りませんでした。
メダル数でただ喜んでしまう自分も少しイヤだと思っていたのでこれには驚きです。
気持ちはわかりますが、表彰台で銀メダル受賞者が「金しかない」と笑顔の銅メダリストの横で泣く姿に僕はオリンピックに対して興味がなくなってしまったような気がします。
いつから「参加する事に意義」が無くなってしまったのでしょうか。
誰のために競技するのでしょうか。
象徴的実例に近年開催された、モントリオール、ロサンゼルス、北京の3つのオリンピックを比較してみます。
1976年に開催されたモントリオールは、施設に莫大なお金がかかってしまいその返済は税金で支払われ返済には30年以上かかってしまいました。
モスクワを挟んでロサンゼルスで行われたオリンピックはその反省から、既存の施設を使いできるだけ民間からスポンサーを募り実行されました。
放映権や公式スポンサーに莫大な金額が集まったのもこの大会からで、この後、商業色が濃くなったのもこの大会からでした。
ロサンゼルス大会は結果、多額の資金を集める事に成功し、「オリンピックは儲かる」という認識を世界に与えました。
最も、当時メダルの殆どを旧ソ連と東ヨーロッパで占めていたこれら国々がこの大会をボイコットした裏にはスポンサーの影響もあったという意見もあります。(表面上は、西側諸国によるモスクワオリンピックボイコットに対する報復とアメリカのグレナダ進攻に対する抗議。しかしコカコーラを始めとする西側スポンサーが多いためメダルを東側に多く取られては広告効果が半減する。)
これは、国主導で開催するオリンピックでも民間主導でも政治色が反映されてしまうという問題を提起すると言う結果になったのです。
この2つのオリンピックは、莫大な費用を税金で払い続けたカナダにもスポンサーからの集金活動に奔走しなければならない「国家としてのアメリカ」にもメリットはあまり無く、ロサンゼルス以降「スポンサー宣伝ためのオリンピック」色がより濃くなってしまいました。
前回の北京オリンピックは、莫大な国による投資と公式スポンサー収入で賄われました。
これは今まで「今の中国」を知らない世界の人々に対して輸出立国である中国の広告としての対費用効果は大きく近年のオリンピックでは大成功だと言われています。
今年のロンドンは、景気のせいか「日本の公式スポンサーが1社のみだから」かわかりませんが、日本ではいつものような派手な広告宣伝は見られませんでした。
これが「盛り上がらない」と言われている由縁なのでしょうか。
ロンドンオリンピックは史上初の3度目の開催となりました。
一般的に既存の施設を使い従来の「金のかかるオリンピック」から出きるだけ脱却し、低迷するイギリス経済の浮揚効果を期待すると言われていますが、その経済波及効果には懐疑的とする意見もあります。
「建設などの短期的なものは一時であり、長期的効果は期待できない」というのです。
又、オリンピックのために作ったホテルや施設はロンドンやイギリスが観光立国を目指さない限り再利用は難しいとも指摘しています。
選手村で使われた「使用後ベッド」はオークションで即売だそうですが、記念に買う人ではなく安価なための実需だそうです。

スペインバルのワインのつまみにオリンピック論を語り、次の「リオハ」のボトルをオーダーする前に知り合いに聞きました。
「ところで、前のオリンピックでさんざん応援していたやきそばで有名な女子ソフトボールチーム、7月23日に世界大会でアメリカを決勝で破って42年ぶりの金メダルだって知ってた?ピッチャーは勿論、上野ですよ。」
僕は、その時もあまりオリンピックは見ていなかったのでわかりませんが、知り合いはかなりヒートアップした応援をしていました。
オリンピックの時はあれだけ応援していたくせに、テレビを見ない僕の「やきそばのチーム」にも反応なしです。
「ふーん」でした。

オリンピックの影で世界情勢は動いています。

まずは、アメリカで発生している大干ばつと熱波によるコーン、大豆、麦、米の記録的凶作です。
この凶作はアメリカに留まらずロシアやインドにまで波及していて、穀物価格の高騰を招いています。
穀物は飼料に直結しているので畜産品への波及は避けられません。
最悪は食糧危機の再来で、2008年(北京オリンピック)の時より深刻化しそうです。
なぜならば、当時よりドルが値上がりしているため新興国では社会問題に発展しそうで、国レベルの支援が必要になりそうだからです。

次は、シリア情勢です。
今日、元国連事務総長のアナン氏がシリアの担当特使を辞任しました。
「シリアの内戦には手を付ける事は不可能」だと述べ国連の無力さを非難した形となりましたが、和平への期待が後退し最悪の事態も予想されています。
中東のシリアはNATO,アメリカなどが支援する反政府勢力とロシアや中国が支援する現アサド政権が睨み合っていましたが、ほぼ内戦状態に発展してしまいました。
ここでNATO,アメリカ軍が直接軍事介入すると、シリアに停泊しているロシア艦隊と衝突する可能性があるのです。
そして、反政府側にイスラエルが参加し、政府側にイランが参戦すると事態は収拾がつかない事態に発展してしまいます。
かなり飛躍した言い方ですが、中東戦争が世界大戦に発展する可能性さえあります。
日本が安保条約によりアメリカ側につき、且つ原油確保のためのシーレーン防衛を実行すれば日本も参戦することより、中国、ロシアは敵国となるのです。
そんなバカな事絶対起こしてはいけません。

3つ目にヨーロッパの債務問題です。
ギリシャ、ポルトガル、スペイン、イタリアと問題は未解決のままです。
ECBのドラギ総裁が色々言っていますが、今週、来日したポーランド人と話し「結局ドイツ次第だ」「とてもECBだけで支えきれる問題ではない」と言っていました。
不吉な事をいえばリーマンショックも北京オリンピックの終わった2008年10月でした。
「キプロスは明日にでも債務不履行を宣言する可能性がある」と言われていますが上記4カ国も同じようなものです。
ここで中国、ロシアが支援すると事態はここでも複雑になってしまうのです。

僕たちが当たり前のように見ているオリンピックの裏で起こっている「世界の現実」があります。
オリンピックが平和の象徴だという事を忘れてはいけないと思います。
国別メダル獲得競争ではなく「平和の祭典」だからです。
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  1. 2012/08/03(金) 14:50:30|
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