NOCEの家具バイヤーズブログ 2013年1月11日 年初の誓い

NOCEのバイヤーズブログ

2013年1月11日 年初の誓い

今週から本格的に仕事が始まった会社も多く、街はいつもの様相になってきました。
東京は寒い日が続いていますが、チェコからのメールによると「今年の冬は不思議な気候だ」とありました。
雪が無く、降っても雨だそうです。
一方、南半球のオーストラリアでは記録的な猛暑で山火事が発生し、今週は最高気温が50度に達する地域もあるとの事です。
3連休が絡んだ週末、NOCEのある地域の天候ですが、土、日は新潟、札幌を除いて晴れ又は曇りで、連休最終日は関東のみ崩れてしまうそうです。
3連休お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同、お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

今年初めての新商品の御紹介は、年末に続きトーネット関連のポーランドにある工場のチェアです。
トーネット関連の工場は一般的に「曲木アンド成形合板」というイメージですが、最近はその伝統にとらわれず、クラシックからモダンまで様々なデザインのチェアを手がけています。
今回御紹介させていただくチェアも曲木というイメージはありません。
ただシートと背もたれに使用されているプライウッド(成形合板)の丁寧な作りを見るとさすが伝統のある工場だと納得させられます。
まず全体のデザインは、北欧系に影響されています。
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特に背もたれの形状と
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後からのシルエット
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円筒形のフレーム
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前脚のヌキの形状など随所にその匂いを感じる事が出来ます。
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シート形状も曲線が強調され、全体的に「レトロ感を含む柔らかなイメージを持った」とても雰囲気のある綺麗なチェアに仕上がっています。
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又、画像では見難いかと思いますが、シートの下に2本のヌキが通っています。
これが機能だけではなくデザインのアクセントにもなっているのです。
インテリアの観点からは、北欧系なのでカフェ系、ナチュラル系が合いそうですが、全体のデザインにそれ程クセがないためシンプルでもいけそうです。
素材はブナ天然木でシートと背もたれは、ブナ材の成形合板が使われています。
ブナ特有の綺麗な木目がこのチェアをよりエレガントなものにしています。
カラーは、ウォルナットステインでTONのチェアより若干濃く光沢があります。
丸い形状の背もたれは座った時に背中に優しくフィットし、又奥行きの深い座面との組み合わせで抜群の座り心地を提供してくれます。
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価格は12,000円とこのデザインや作りから考ええれば充分コストパフォーマンスがあります。
画像や文章でそのチェアの良さを表現する事には限界がありますので是非、実物をNOCE各店でお確かめいただければと思います。

A1218チェア
¥12,000
幅59×奥行49×高さ74(45)㎝


今週からいよいよ本格的に仕事始めです。
それにしても海外輸入バイヤーにとっては厳しい現実が待っていました。
年末から始まった円安です。
輸入業者にとって為替変動は宿命とも言える課題で、これを防ぐためにデリヴァティブなどのオプションを組んだり、為替予約をしたりしてヘッジしますが、今回の急激な変動にはまいりました。
仮に1ドルの商品を買っているとすると、去年78円で仕入れられる物がいきなり89円に値上がりするのと同じになるからです。
因みにユーロも同じです。(100円から117円)
13%アップをそのまま価格に反映する事は現在の経済環境化では不可能です。
しかも海外は殆どの国がインフレで毎年、年が変わる頃に必ず「値上げ宣言」をしてきます。
バイヤーには試練ですが、腕の見せ所でもあるのです。
と、とりあえず強がってみますが。
方法は、手の内を全部明かすわけにはいきませんが、まず発注を制限して在庫をミニマナイズ(極小化)させる事と劣化した商品を切り捨てて新商品に入れ替えて行く事などです。(全部は言えません)
あとは会社にがんばってもらって経費を削減してもらうしかありません。
それでも上司は責任を大体バイヤーに転嫁してきます。
「発注の仕方がヘタとか売れる商品持ってこない」とか。
発注と言っても今日発注する商品は大体今年の6月頃入荷するものです。
輸入商品なので1アイテム1カラーそして百本単位のチェアやテーブル、ソファをこれから6月までの在庫と売れ行きを予想してオーダーするわけです。
普通考えただけでその場で失神します。
「外れて当たり前」と言いたい所ですが、「当たって当たり前、外れれば人間以下」がバイヤーの宿命です。
売れる在庫が欠品すれば責められ、売れると思った商品の在庫が積みあがれば責められ、オンタイムの神業的絶妙タイミングでオーダーコントロールしても当たり前で誉められず、これがバイヤーです。
思うように商品が売れないと責められ、商品不良は選んだ方が悪いと責められ、こんな経済下で売れる商品持ってきても当たり前と誉められず、どうせ円安も予想できなかった僕の責任になるでしょう。
どんな商品でも愛情感じないでバイイングする事などないので「商品切れ(止めろ)」と言われても本心そう簡単に切れるものではありません。

そんな事考えながら渋谷から下北沢まで歩いて帰る途中、どこからか「オーイ!そんなにしょぼくれてどうした?君はNOCEのバイヤーじゃないかぁ」と声が聞こえました。
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振り向くとまるでカフェのようなソファが並んでいます。
「あなた達こそどうしたんですか?こんな寒空の下で」と聞いてみました。
すると「私たちは役目を終えて、ここでこうしてお迎えを待っているんだよ」と。
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「えーー!」とよく見るとアームには「粗大ゴミ回収」のステッカーが。
「早まっちゃダメですよ。まだ現役でいけるじゃないですか。下北や渋谷のカフェに行けばあなた方ならスターです。しかもこれから味が出るんです。」
「今からアンティークショップに連絡して緊急救助隊呼びましょうか。なんなら僕が・・・・」
ダメです。
今年から心入れ替えて行動しなければ、厳しい現実を乗り越えられません。
僕は用事がある事を告げその場を立ち去りました。
と、決意を固めていますが自分でこのブログ書きながら「うーん。今見ても中々の逸品だ」と思ってしまいます。
危ない危ない。
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  1. 2013/01/11(金) 12:02:30|
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