NOCEの家具バイヤーズブログ 2013年3月29日 下北沢駅最後の日とThe Day after
FC2ブログ

NOCEのバイヤーズブログ

2013年3月29日 下北沢駅最後の日とThe Day after

今週は桜満開の週でしたが、寒くてとても「花見」どころではない日もありました。
突然ですが、BRICsって今BRICSになったの今週初めて知りました。
今までは文字通りブラジル、ロシア、インド、チャイナに複数形のSを付けてブリックス、新興4カ国でした。
ここに小文字のsが大文字のSに変わり、サウスアフリカが加わったのです。
BRICSサミットというものが南アフリカで開催され、銀行のような基金を作る事で合意したそうです。
サウスアフリカというと毎度恐縮ですがワインです。
ケープワインと言われた頃から数十年、格段に質が向上してコストパフォーマンスの高いワインが出回っています。(1000円前後)
試す価値はあると思います。

週末NOCEのある地域のお天気ですが、土曜は全地方でまずまずとなるそうですが日曜日は札幌を除いて雨や曇りになってしまうそうです。
お花見には絶好の週末です。
お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店をお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、久々にバースツールです。
バイイングは、去年の冬でオーダーを送信している時、そう言えば外は雪でした。
バースツールと雪が似合っていたからオーダーしたつもりはありませんでしたが、今から思うと「それもアリかも」と思ってしまいました。
バースツールは、ダイニングチェアのように需要がなく一般的ではないためメーカーもあまり積極的に製造しません。
特に木製のバースツールで「シンプル且つ少し色気のあるもの」となると探す事は困難を極めます。
今回のバースツールは、その要素をかなり含んでいる一品と言えるでしょう。
デザインは、シンプルな構造ですが脚を外側にハの字に開かせたデザインが、ミッドセンチュリーのエッセンスを加えています。
130329-1.jpg

又、脚の下部にあるヌキもレトロな感じを演出し、丸い座面は全体を柔らかな雰囲気に導いています。
そして、ブラックのシートが引き締め、甘くなり過ぎないようにしているのです。
インテリアの観点からは、カフェ系、ナチュラル系、シンプルとデザインにクセがないためかなり広範囲に適応してくれそうです。
脚の素材はアッシュ天然木無垢材でウォルナット色にステインされ、シートの素材はPVCで中にウレタンフォームが詰めてあります。
130329-2.jpg

価格は16,800円で、ダイニングチェアと比較すると木の使用量が多くなるため若干高くなります。
バースツールは、バーカウンターが無ければ使えないわけではありません。
窓辺に2脚並べて食事の前に軽く一杯など、置いておくだけでも絵になりそうです。

月明かりが射す窓辺のバースツールに腰を委ねると、グラスのロゼシャンパンの向こうに風に舞うピンクの花びらが月色にひらひらと輝いていました。

BS797Bバースツール
¥16,800
幅43×奥行43×高さ74.5㎝




とうとうその日が来てしまいました。
0329-1.jpg

地上の下北沢駅、最後の日です。
0329-2.jpg

駅の外では、別れを惜しんで画像に残そうとする人たちが沢山いました。
0329-3.jpg

この階段を何度上りそして下りたのでしょうか。
0329-4.jpg

中学、高校、大学と待ち合わせは、いつも「改札口の前」ここでした。
0329-5.jpg

大学を卒業しミュージシャンを目指していた頃、オーディションに落ちて新宿からこの改札口まで涙が止まらず、この改札を抜けてバーに逃げ込んだ事もありました。
0329-6.jpg

2度と会う事がなくなってしまった友達を最後に見送ったのはこの改札でした。
0329-7.jpg

2012年12月12日12時12分の切符をゲットしたのは左側の券売機でした。
0329-8.jpg


新しい自動改札機は「明日の日」を待ち
0329-9.jpg

駅員さんは時刻表の時間を確認するために読み合わせていました。
0329-10.jpg

最後の日を迎える下北沢の駅に降りてみる事にしました。
0329-11.jpg

ここは井の頭線への連絡通路。
0329-12.jpg

案内表示板には駅の移動が告げられていました。
0329-13.jpg

最後の日もいつもと変わらないように見えました。
0329-14.jpg

井の頭線連絡通路は
0329-15.jpg

この踊り場を通り
0329-16.jpg

階段を上ると井の頭線ホームに着きます。
0329-17.jpg

そして渋谷方面に進むと小田急線下りホームの連絡通路に繋がります。
0329-18.jpg

この通路、昔から変わりません。
0329-19.jpg

本当に狭くてラッシュ時、上から下からと身動きが取れなくなる事もありました。
下りホームをロマンスカーが温泉に向かって通り過ぎていきました。
0329-20.jpg

踏み切り開かなくてイライラしている時、ギュウギュウ電車のあと、この平和そうなロマンスカーが温泉に行く人乗せてゆっくり通過するとイラっとして「早く地下に潜ってしまえ」と思いましたが、反省します。
と言うより、下北沢駅、道連れにするなら「ロマンスカーだけ地下に行ってくれ」です。
どうせ下北沢止まらないし、成城学園止まっても。
上りホームでは警備員の方達が最後の警備をしていました。
0329-21.jpg

このトイレ上り線の1番先頭にある、下北沢駅改札内唯一のトイレです。
0329-22.jpg

これって笑ってしまうくらい迷惑な場所です。
通勤時間に下り線の先頭に乗っていて「おなか痛くなったら」って考えただけで気失いそうです。
電車は
0329-23.jpg

いつものように人を乗せて
0329-24_20130329171141.jpg

春の日差しの中を去って行きました。
0329-25_20130329171238.jpg

外では桜の花が
0329-26-1.jpg

満開になり
0329-26-2.jpg

菜の花がその季節を謳歌していました。
0329-27.jpg

そしてあと7時間。
下北沢の駅がなくなります。
あと4時間、街の色が褪せていきます。
0329-28.jpg

急いで僕は駅に向かいました。
駅とお別れするために。
いつもの階段を少し小走りに
0329-29.jpg

駆け上がるとずっと変わらない風景がありました。
0329-30.jpg

この自動券売機も
0329-31.jpg

改札口の待ち合わせ場所も
0329-32.jpg

そして、様々な思い出のあるこの改札も
0329-33.jpg

あと4時間で人々の記憶の中に消えてしまいます。
0329-34.jpg

ホームに立つと僕にとっての最終電車が来ました。
0329-35.jpg

ドアが開き
0329-36.jpg

閉じて
0329-37.jpg

動き出すと
0329-38.jpg

時間の彼方に駆けて行きました。
0329-39.jpg

グッドバイ
0329-40.jpg

下北沢駅
0329-41.jpg


それから数日後、春にも関わらず冷たい雨の日、駅の看板のない旧駅舎の階段を上ると
0329-42.jpg

閉鎖されたあの改札口
0329-43.jpg

行く先を表示しなくなった表示板と6時51分で止まったままの2度と動く事の無い時計がありました。
0329-44.jpg

誰もいないホームには役目を終えたベンチが集められ
0329-45.jpg

消えた時間の中にざわめきを懐かしむかのように佇んでいました。
0329-46.jpg

踏み切りは道路に変わり
0329-47.jpg

そして日に日に少なくなっていくホームの蛍光灯。
0329-48_20130329170507.jpg

錆びていく線路が
0329-49_20130329170509.jpg

時空の彼方へと続いていました。
カバーで覆われた警報機からは今でも電子音が聞こえていました。
(条件反射で本当に聞こえました)
0329-50_20130329170504.jpg


きっと今の時代を「小田急線が上を走っていた頃」と言うのでしょうか。
「その頃、大きな地震があって、原発が爆発して」と。
今から生まれる子供たちには、当然小田急線が地上を走っていた頃を知りません。
30年経って、今生まれた人に聞かれて僕は「あの津波や原発は小田急線が走っていた頃だっけ」と薄らいだ記憶から答え、テレビではAKBのメンバーがドラマで高校生の母親役を演じているのでしょうか。
2013年3月下旬、桜の季節は、はなびらを一枚一枚落としながら終えていきました。
スポンサーサイト



  1. 2013/03/29(金) 15:42:49|
  2. バイヤー&スタッフのブログ