NOCEの家具バイヤーズブログ 2013年5月31 時代
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2013年5月31 時代

今週、29日に関東甲信越地方も梅雨入りしました。
平年より10日程早く史上3番目の早さだそうです。
前に、北イタリアに住むイタリア人が「梅雨の時に日本に来たい」と言っていました。
雨の少ない北イタリアでは雨が珍しく、雨の日が大好きだそうです。
僕は「雨はジメジメしてうんざり、雪のアルプスと北イタリアの方がずっときれいだ」というと「雪はうんざり、曇った天気に気分まで暗くなる」と言っていました。
感じ方で天気の印象まで変わってしまうのです。
雨もポジティブに見れば結構いけるかも知れません。
雨の夕暮れ、ライトゥンナップされた光るアジサイにシャンパンでもどうでしょう。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、土曜日は、広島、福岡を除いて恵まれ、日曜日は、札幌、新潟を除いて曇りや雨になってしまうそうです。
週末、お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければとお客様の御来店を全国スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

今週の新商品の御紹介は、オリジナルデザインをポーランドで製作したサイドボードです。
デザインのモチーフは、北欧ビンテージです。
ただ、元になったサイドボードをそのまま再現してもただのリプロダクションになってしまうので、かなり手を加えてみました。
まずは、全体のフォルムです。
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コーナーを丸くすることにより、柔らかな印象になりました。
前面からご覧いただくと判り易く、昭和時代の一体化した「ステレオ」のような形をしています。
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このデザインが、全体をレトロな雰囲気に導いているのです。
昭和時代に活躍した「お茶の間のテレビ」も「応接間のステレオ」もその当時、家具がミッドセンチュリーの影響を受けていたため、必然的にミッドセンチュリー的なデザインになったのだと思います。
次の特徴はなんと言ってもジャバラ式の扉です。
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このジャバラの扉が作りたくてこのデザインになったという程大きな要素になっています。
何故ジャバラにこだわったのか明確な理由はありません。
多分、ずいぶん前にデンマークがフランスか忘れてしまいましたがレストランに置いてあった大きなサイドボードにジャバラが付いていて、その印象が強烈だったからだと思います。
全部開くとこのようになります。
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脚はミッドセンチュリーに習い長いテーパードで外側に少し開かせてあります。
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背面にもウォルナットを使用し、ライン用の穴を設けてあります。
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サイドから見るとジャバラが綺麗に入っていて惚れぼれとしてしまいます。(因みにこれは閉まった状態で開けると背面にジャバラが来る状態になります。)
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インテリアから見ると、カフェ系ナチュラル系がメインですが、主張が強いのでシンプルやモダンとどんな部屋でもいけそうです。
素材はボディがウォルナット天然木突板で脚はブナ天然木を使用してあります。
価格は、73,800円ですがコストパフォーマンスは充分あると思います。
リビングでAV機器を置いても、またダイニングで食器を入れたり、調味料や小物を入れたり等、汎用性が高く実用性もあります。

サイドボード1
¥73,800
幅105×奥行48.5×高さ50.5㎝
※部分組立


どんよりとしたくもり空に梅雨の雨、ジャバラの付いたサイドボードには60年代のフレンチシネマ、玄関に立て掛けてある傘の雨粒が落ちると、辺りはたっぷり焦がしたオニオンのスープの香りに包まれていました。

下北沢の駅前から又ひとつ、灯が消えて行きました。
時代の流れなのか、再開発に伴うものか判りませんが街の顔が変わっていくことに間違いなさそうです。
よどんだ雲に湿った風が吹き抜けています。
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テラスに座り
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フォカッチャサンドとコーヒーでランチを。
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ふと前を見ると店が閉まっているのが見えました。
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確かケータイショップでAKBの「ともちん」が立ってたような気がします。
小雨混じりの路地を駅の方に歩いて行くと
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真ん中の「メガネエイト」も閉まったまま
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店舗になる気配もありません。
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そしていつもの本屋に寄ろうとすると
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なんと、店内には本の無くなった棚しかありません。
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えーーー! あの駅前の本屋です。
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するとこんな張り紙がありました。
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中では本棚を壊していました。
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昭和45年、1970年の開店です。
昭和45年と言えば大阪万博開催の年です。
「世界の国から、こんにちは」BY三波春夫です。
高度成長経済がピークに達し、人々が徐々に豊かさを実感できるようになった頃でした。
田中首相の日本列島改造論がありました。
間もなくオイルショックとドルショック(円の切り上げ)により、経済構造の転換を余儀なくされていきます。
80年代、バブルが生まれ、そして破裂しました。
この下北沢の本屋もずっと様々な時代を書棚にならぶ本を見ながら歩いてきたわけです。
書棚に並ぶ本のタイトルはいつもその時代を反映していました。
レジの店員さんの目を気にしながら立ち読みに耽った高校生時代。
その頃は、南口にも小さな本屋がありましたが大きい分だけ(店員さんの目に付かない)こちらの方を利用させていただきました。
そもそも、「本が売れない」と言われてから随分時間が経っているような気がします。
僕の時代も、「本を読まなくなった」と言われ本を読む人は少数派でした。
むしろ、最近の方が本を読む人が増えたように感じます。
本屋に大きなピンチが襲来したのは、コンビニで雑誌が置かれたことでした。
コンビニの戦略としてウインドウ側に雑誌を並べ立ち読みさせ、外から店内に人が居るように見せるというものです。
つまり、「こそこそ立ち読みしていた雑誌」を堂々とで立ち読みできるようになったわけです。
そして、雑誌の売り上げ自体もコンビニが中心になって行きました。
それでもコンビニのブックシェルフにも限界があります。
街の本屋の方が量や専門書や新刊などで勝っていました。
ここで書籍業界の再起を賭けて登場したのが大型チェーンブックストアでした。
資金力により一等地に広い場所を確保し圧倒的な本の量です。
しかも立ち読み大歓迎でソファまで用意してあります。
怖い店員さんもいません。
欲しい情報があればメモしても怒られません。
これでは、街の本屋に勝ち目はなさそうです。
それでも下北沢の本屋には対抗手段がありました。
実は、2階に相当数のマンガの単行本があったのです。
僕には判りませんが、いつも人が居て多分レア物がたくさんあったのだと思います。
当然、立ち読み禁止で一冊ずつビーニル袋に入っていました。
専門分野に特化することで生き残りの道を模索していたのです。
ただ、スマホやタブレット、ネットの普及は本そのものの存在を否定し始めました。
電車内や家で立ち読み出来るようなものです。
昔は、おいしそうなレストランや気持ちのいいバーを探すのも本や雑誌でしたが今は殆どネットです。(因みに僕はレアな雑誌に未だに頼ってしまいますが)
それが、いつでもどこでもネットに繋げられる環境にあればです。
新宿から下北沢に帰る途中、偶然代々木上原によさそうなバーを見つけたら電車を降りて寄ってみてしまうわけです。
そして最後に止めを刺したのは、アマゾンです。
新宿から下北沢に帰る途中、偶然面白そうな本を見つけてクリックすると翌日その本が家に届けられているわけです。
これって立ち読みの心理と似ています。
本屋には怖い店員さんが監視していて、続きを読みたいという欲求に抑制がかかります。
ネットでは全部読めないので同じなのです。
抑制のないところに欲求はありません。
仕方ない事かもしれませんが、本を売るために立ち読みを促進させたことが裏目にでてしまったのでしょうか。
今、下北沢ではブックカフェといってオーナーがレアで面白い本を集めてカフェと一緒に運営する店が増えました。
本のセレクトショップです。
形を変えた本屋になっていくのでしょうか。

下北沢に最後に残った大手ブックストアが旧駅前のピーコック3階にあります。
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ピーコックストアがここにできたのも本屋のオープンと同じ1970年です。
万博があった年、ピカピカの本屋とピーコック。
本屋は閉店し、ピーコックはイオンになってしまいました。
このビルの取り壊しの噂も聞くようになりました。
窓から、本屋の建物と壊された駅前食品市場跡の無機質なアスファルトがあります。
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まだ、あの「本屋さんの匂い」がしてくるようです。
そしてその隣には今はただの歩道橋になってしまった旧下北沢駅が見えました。
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これも取り壊されるのでしょうが、下北沢という街は一体どこに向かっているのでしょうか。
面白い街は建物や道路を新しくする事で「どこにでもあるつまらない街」になってしまうのです。
パリのど真ん中に古い街並み壊してコンプレックス作ります?
下北沢の駅とホーム残してリノベーションして面白い事できなかったんですかね。

ここでBREAKING NEWS!

なんとこんな貼り紙がありました。
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この駅来週の月曜日から解体工事に入るそうです。
今はホームも線路もありません
これで
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本当に下北沢駅とお別れです。
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  1. 2013/05/31(金) 15:06:26|
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