NOCEの家具バイヤーズブログ 2013年12月20日 2013年 クリスマス

NOCEのバイヤーズブログ

2013年12月20日 2013年 クリスマス

今週は寒い日が続き「東京でも雪が降る」と言われましたが雪は降りませんでした。
今、窓の外では「ひょう」が降っています。
3連休が絡む週末、NOCEのある地域のお天気ですが、土曜日、仙台と東京以外はくずれ、日月は札幌、新潟以外はめぐまれそうです。
札幌、新潟は、3連休とも雪になるそうですが、雪のあまり降らない東京から見ると少しうらやましいと不謹慎にも思ってしまいます。
3連休お出掛けの際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。
素敵なクリスマスをお迎えください。

来週の火曜日は、クリスマスイブです。
クリスマスソングのランキングでは、今年も山下達郎さんの「クリスマスイブ」がトップだそうです。
何故、こんなにロングセラーを続けることが出来るのでしょうか。
1983年の12月にリリースされたこの曲は、1988年JRのCMに使われ大ヒットし不動なものになりました。
最も、その時代はバブル夜明け前の頃、街中がジングルベルに溢れクリスマス一色でした。
その後、「クリスマスイブ」はバブルとともに走ってきたわけです。
街全体がイルミネーションでした。
イブの晩に過ごす事が恋人同士の最高な価値でした。
バブルがはじけると、そのクリスマスはどんどん縮小され、街から年々ジングルベルの音は聞こえなくなりました。
「クリスマスイブ」がブレークした1988年、当時中学生でも30代後半です。
40代ならば、正に一緒に歩んできた世代で、結婚して子供も大きくなり仕事にも責任が重くなってきた世代です。
ジングルベルがならなくなった街に、あのギターのリフ、ベースのスラッピングとハンドベルのイントロに「街角にはクリスマストゥリー、銀色のきらめき」を聞くとあの頃のときめいた気持ちがよみがえってくるのです。
つまり、クリスマスソングランキングで「クリスマスイブ」に投票する世代は、不動票で「クリスマスが盛り上がらない時代しか知らない世代」はクリスマスに興味がないため投票もしないわけです。
今年のベスト5のリリースを見れば納得です。
1位 クリスマスイブ 1983年、1988にヒットし、2000年シングルカット。
2位 恋人がサンタクロース 松任谷由美 1980年リリース 松任谷由美自体が世代と一     致し、また最近大橋トリオやFLOWERなど複数のアーティストによってカバーされたのも順位を上げた要因。
3位 いつかのメリークリスマス B'z 1992年リリース
4位 クリスマスキャロルの頃には 稲垣潤一 1992年リリース
5位 白い恋人達 サザンオールスターズ 2001年リリース

だそうです。

ところで、僕の中でも「今年もクリスマスイブ」かと思っていました。
因みに、ベースのスラッピングのウォーミングアップに「クリスマスイブ」を使っているので1年中クリスマスイブですが、特にこの季節盛り上がります。
ところがです。
カフェノルマーレの前にある大型紳士服店のビデオでAKBの「予約したクリスマス」がエンドレスに11月下旬頃から流れていました。(今日現在も流れていました)
この曲は2010年リリース、「チャンスの順番」のカップリングで所謂B面にあたります。
このPV、AKBだから当たり前と言っては始まりませんが、とてもB面のPVとは思えない程良く出来ています。
それが、脳裏に焼きついてしまっているのか、通っているプールで泳いでスイマーズハイに突入する「泳ぎ始めて40分位」から「予約したクリスマス、僕たちのロマンス」が頭の中をぐるぐる回り始めてしまうのです。
さて、このブログを書くために歌詞を拾ってみました。
するとなんと「クリスマスイブ」の歌詞と結構かぶってます。
何故、クリスマスソングって悲しい歌詞が多いのでしょうか。
「クリスマスイブ」も「きっと君はこない」「ひとりだけのクリスマスイブ」です。
この「予約したクリスマス」はAKBサンタとは反比例した少し悲しい物語があるように思ってしまいました。
途中にムリなギターのアドリブもありますが、AKBサンタがひとりずつオーナメントに変わり、弾けていくラストシーンはシュールです。

それでは、僕の解釈。

12月24日午後7時半、僕は逸る気持ちを抑えきれずに表参道の交差点に向かっていた。
千代田線の扉が表参道駅で開く。
普段、そこは扉の開閉を見つめるだけのただの一通過点にすぎなかった。
A3出口を目指し外に出ると、表参道の街路樹に飾られたイルミネーションがまるで川の流れのように原宿に注いでいた。
イベント企画会社に勤める僕にとって、この年末会社を早く出てくる事は容易ではない。
世の中、景気がいいと言われているが、僕の会社は無関係だ。
むしろ、単価の安い仕事が増えサビ残の嵐になっている。
約束した表参道の交差点に立つと様々な人たちがクリスマスイブを楽しんでいるように見えた。
僕も、約束がなければここにいることもなく、イルミネーションなど知らなかったと思う。
約束と言っても正確な時間があるわけではない。
アラウンド8時という事だ。
「焦る事はない」まだ8時半。
どこかの車から、「きっと君はこない」のメロディが漏れている。
こんな時に昭和のナツメロ止めてほしい。
9時近くなると、急に家路を急ぐ人が増えてくる。
冷たい風が空から僅かな雪を落とし始めた。
するとつむじ風が枯葉とともに一枚の手紙のようなものを空高く舞い上げ、ひらひらと僕の頭上を舞いながら落ちてくる。
ぼんやり見ていたその時、「待ったぁ?」と背中を叩かれた。
振り返ると、無邪気に笑う彼女だった。
あまりの衝撃に僕は吐きそうになってしまった。
今までの寒さもイルミネーションも会社も千代田線も全部消えていく。
「いや、そんな待ってないよ」と返すのがやっとだ。
「こんなに綺麗だったんだ。表参道のイルミネーション。初めて見た。今年はこの中から赤い光を見つけると幸せになるんだって。ねぇ。ゆっくり歩いて見つけてみない。」といつもの通り一方的だ。
「いや、この表参道下った原宿の交差点にある七里ガ浜のパンケーキ屋。覚えてないかもしれないけどイブの夜に行きたいって言ってたから、予約してたんだけど、もし・・赤い光のほうが良ければ・・・・・」と、この店イブに予約を取るのにどれだけ苦労したかは言えない。
「へーー。行きたい!ありがとう!覚えていてくれたんだ、あの日の約束、それにしても早いよね、あっという間にもうクリスマス」と赤い光も忘れ僕の腕を引っ張るように足早に歩き始めた。
僕たちの頭上からイルミネーションの光が「初めてのSilent Night」を包んでいた。

僕たちの出会いは去年の冬、七里ガ浜で開催された環境関係のイベントだった。
別に、僕がイベントに参加するわけでもないし、あまり興味もない。
会社の仕事で「イベントの道具のレンタルと設営」のためだけだ。
七里ガ浜とは言え冬はかなり寒い。
潮風が鼻に浸みて鼻水とくしゃみが止まらない。
大会が終わり機材をトラックに積み込むが、経費がでないので撤退はひとりでやらなければならない。
そんな時、「大変そう!手伝ってあげようか!」と波の5倍くらいの大きな声が聞こえた。
それが、初めて見た彼女だった。
「いやー、仕事だから」と下心を抑えつつ断る。
それでも、彼女は運べそうな小さな機材を勝手にトラックの荷台に積み込んでしまう。
「すいませんが、のせる順番があるんで」と言うと悲しそうな顔をするので少し重そうな機材を見つけてわざわざ2人で持つことにした。
「ありがとうございます。助かりました」と感謝するふりをする。
江の島に日が沈みそうだった。
空一面のピンクが海に反射してピンクの波がダンスしているようだった。
「東京帰るんだったら乗せてってくれない、代わりにそこの店の有名なパンケーキおごるから」と。
悪くない。
パンケーキに、つまらない帰り道が彼女とのドライブに変わる。
僕は、すぐにうなずいた。
小さな荷物を運びながらトラックの荷台にいる僕に「片づけるのにぃ、あとどれくらいかかる?」
「もう少しかな」
「それじゃ、手わけしようよ。わたし、パンケーキ並ぶから」
「えっ! それって・・」あり、と続けたかったけど
「ここのパンケーキ並ぶだけでも大変、たぶん片づけが終わるころに順番がくるから」と一方的に並びに行ってしまった。
結局、勝手に彼女が積んだ荷物の整理に一時間もかかってしまい、彼女の言う通り順番の時間とピッタリになってしまった。
カフェを出て七里ガ浜から第三京浜を通り目黒通りから祐天寺に向かい彼女を見送った。
お互いを理解するには充分な時間だった。
それから僕たちは、よく会った。

原宿の交差点までイルミネーションの下を歩き角にあるコンプレックスを上がる。
彼女は「本当に覚えていてくれたんだ」と、自分から約束したのに。
席についてシャンパンで「メリークリスマス」と。
「ねぇ、仕事どう?なんか景気よくなって忙しいみたいじゃない、今日は本当にありがとう、七里ガ浜思いだすよね、あの時寒くってお互い鼻水たらして」

思えば、彼女から突然連絡が無くなったのはこの9月だった。
「今年のクリスマスイブは、原宿で過ごそう」という約束を残して。
僕は今夜、告白するつもりだった。
「結婚しよう」を。

ケータイもメールも通じない。
彼女の勤め先も無断欠勤だった。
僕は仕事にも手が付かなかった。
空虚な時間がただ過ぎて行く。
このまま、一生布団の中で目が覚めなければいいと思った晩の事だった。
部屋が突然明るくなった。
なんとサンタクロースがいる。
「なんなんですか!?」とビックリして聞いた。
「見れば、わかるじゃん、サンタだよ」
「ウソだ!なんか、若いし、日本人だし、これってテレビの企画?」
「違う、オレ、神様の使いなんだよ、ほら、これ証明書」と、なんか免許証のようなものを見せてくれた。
「ところで、名前なんですけど、ロバートとかジェームスじゃなくって、なんで佐藤三太ってなんでそんな庶民的なんですか?」
「正直オレにもわからない、神様から授かったもの、それはいいから今日は大切なことを言いに来た。毎年、天国の会合でな、抽選でイブの晩に願い事をかなえることが出来るプレゼントの抽選会があるんだな、それでアンタが選ばれたってわけ、そしてサンタも抽選で選ばれる、つまりオレ。準備があるから早く決めてくれないか、早く戻らなければならないし」
サンタも勝手だなと思ったが取りあえず「えーっと、仕事無くしてくれー!」
「それはダメだな、会社には他に仕事してる奴いるし、会社なくなったら困る人もいるだろ、ワガママすぐるだろ」
「なんでそこだけネット用語なんですか?」
「変換間違えただけだ、気にするな、どうでもいい早く決めてくれ」 
「もし叶うなら、彼女にイブの晩、どうしても会いたい。聞きたい事と言いたい事が・・・」
するとサンタは顔をゆがめ真面目に「お前、知ってるよな、彼女がこの世にいないってこと」
「知ってます。ただ会って聞きたいことがあるんです。あの事故があった2週間前、なんで連絡が突然なくなってしまったのかを・・・そしてイブの晩もしプロポーズしたら・・・その返事・・・」
声がつまってしまいそれ以上話せなかった。
「泣くなよ、それなら叶えてやろう、いいか、ただ約束がある。事故で亡くなると一瞬だから自分が生きてるのかどうか、しばらくわからないそうだ、まぁオレの場合は違うけど、それでも現世に戻れるにも期限がある、オレの役目も一度だけだ。だからもし彼女に会ったら全く生きているようにふるまわなければならないんだぞ。実は当選者はこれが辛くて最後にはこのプレゼント辞退するらしい、お前できるか?そして彼女がそれに気付くとその場で消えてしまうんだぞ、それでも会える時間にも期限がある。それはイブの晩、教会の鐘の音が鳴り響くとともに彼女はフェードアウトしていく。その間に知りたいことを聞け、ただしばれないようにな。それからついでにエッチもダメだ、生身の人間じゃないからな」
サンタは、タブレットのようなもので神様と交信し始め「待てよ、キャンセル待ちかぁ、他の人ってわけにいかないしなぁ・・・・」と独りごとを言い「おっとぉ、今取れたよ、表参道の交差点に8時前後だ、ただ天国と時差があって正確な時間はムリだ」と。

クリスマスディナー、回りはカップルばかりで僕に「あの人ひとりでブツブツ言って気持ち悪い」と聞こえても無視する。
彼女に気付かれたら彼女が消えてしまうからだ。
それから、泣いてもいけない。
これがかなりきつい。
2人の想い出を話すたびに声がつまる。
少なくとも彼女は自分が現世にいない事を知らない。
イブの夜が更けて行く。
食事も終わるころ、なんと「あのサンタ」が現れて「メリークリスマス!記念に写真はいかがかな、1000円だが」と僕がビックリしていると彼女は僕に「この人と知り合いなの?せっかくだから撮ってもらおう!」
僕は知り合いであることを慌てて否定し、「写真お願いします!」とサンタに。
「ねぇ、2人で写真撮った事ってあったっけ」
僕は「この画像この場でスマホに送ってくれるサービスがあるんだって、スマホはどうした?」
「それが、今無くしちゃってて、そう言えば確かこの間会った時、電池切れたとか言って貸さなかったっけ」
するとサンタが送った画像が「シャリン」と僕のスマホに。
「ほら、仲良く写ってる!」
彼女画像見て「なんか私、元気なさそう、最近疲れてるのかな、」
遠くにゴーン、ゴーンとどこからか教会の鐘の音が聞こえてくる。
するとサンタが走ってきて「聞きたいことは聞いたのか、そろそろ約束の時間だ、この下に美しいツリーがある、そこなら少し時間が稼げるはずだ、急げ!」と耳打ちをした。
僕は彼女の手を引いてツリーを目指した
彼女は「なに、急いでんの、わけわかんない、今日はお泊りなんだし、あんまり飲んでないのに今日は酔うなぁ、なんだか気が遠くなるみたい、そんなに急がないでよ」
僕に時間はない。
ツリーの下に着くと僕は彼女を抱きしめた。
教会の鐘が容赦なく鳴り響く。
「なんで連絡なしに約束すっぽかしたんだよ?そしてそれからメールしても、コールしても返事なし、ずっと振られたと思ってた」とわけわからず慌てて聞く。
「あ、ゴメン、スマホなくしちゃったら、あなたのメアドもケータイ番号もわからなくなっちゃって、でもついこの間の事じゃない、ところでなんかあなた今日おかしくない!?」
「なんで僕の会社に連絡ってできなかったの?」
「業種でググッても名前でも出てこないし!ケータイ無くしちゃったからとりあえずメアドとケータイ番号教えてと手紙書いて郵便局に・・・出しに・・行ったはず・・・なんだっけ・・ど・・・」
まずい、彼女の色が薄くなってきた。
ダメだ、抱きしめたら割れてしまいそうだ。
「それより、私、今日人に沢山ぶつかっても誰にも気づかれないんだけど、なにか私おかしい? さっきからあなたも、変なサンタもみんなおかしい!答えてよ!」僕の腕のなかで小さく叫ぶ。
僕は小声で涙をおさえ「結婚してくれる?」と。
「えー、今なんて言ったの、聞こえなかった、もう一度言って!」精一杯の声だ。
僕は大声で「結婚してくれる!」と張り上げた。
彼女は僕の腕の中で大きくうなずいた。
そして涙を浮かべながら「でも・・わたしって・・本当は・・・今・・いな・・・・」
僕はさえぎるように「ありがとう!」と抱きしめたその瞬間、彼女はだんだん小さくなり消えて行く。

今までためていた涙が堰を切ってあふれ出た。
僕は、階段を駆け上り「サンタ」に会いに行く。
ケータイの画像にはふたりが残っているのに。
もう一度呼び戻す事ははできないのか!
店に入るとサンタはいなかった。
「サンタは?」と聞くと「何のことですか、サンタの企画などやっていませんよ。お店お間違いになっていませんか。」と。
「あのー佐藤三太って言う人知ってますか?」
「佐藤ねぇ。ああそう言えばバイトに佐藤っていうのがいました。とにかく真面目な奴で、9月に祐天寺で人をはねる事故をおこしたらしい。それから無断欠勤。お知り合いですか?三太っていう名前かどうかわかりませんが。」
僕はなにもかもわからなくなってしまった。
誰に感謝すればいいのか、「神様のプレゼント」
下を見るとさっきの大きなツリーが見える。
色とりどりのオーナメントにふたりの数々の想い出が焼きついていた。
身を乗り出しそのひとつを見ようとしたその時、僕は真っ逆さまにツリーに向かって落ちて行く。
一瞬、今日の出来事が早回しで蘇る。
表参道で舞った一枚の手紙から、今の時間まで。

気が付くと12月25日の朝、僕はまだ布団の中にいた。
急いで起き上がり、あの最後に会った時着ていたジャケットのポケットを探ると借りたままの彼女のスマホがあった。
僕が送った無意味なテキストが並んでいた。

最後に12月24日のテキストがあった。
開くとサンタから送られてきた昨晩の2人の画像があった。
僕の枕元にひらひらと一通の手紙が落ちてきた。
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  1. 2013/12/20(金) 17:39:04|
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