NOCEの家具バイヤーズブログ 2015年11月6日 ミラノピザ

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2015年11月6日 ミラノピザ

今週、朝晩寒い日がありました。
朝、起きると寒くておもわずストーブを入れてしまいました。
外気温は10度を下回っていました。
それでも日中は20度を超えるので、半袖で過ごせまました。
半袖の上にコートと不思議な服装の日が続いています。
そして、日曜日は「立冬」、いよいよ冬の到来です。
もう少しで「街角にはクリスマスツリー」・・・・・は、はやい・・はやすぎる・・1年。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、札幌、名古屋、大阪の土曜日を除いて他の地域や曜日は曇りや雨とあまりハッキリしないお天気になるそうです。
立冬とは言え、秋の最中です。
少し着飾って街歩きは如何でしょうか。
週末お出掛けの際には是非NOCEにお立ち寄りいただければと全国スタッフ一同、お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

「ミラノピザって知ってる?」と聞かれて「知ってる!」答えられる方は相当なミラノ通です。
ヨーロッパでもアメリカはもちろん、ミラノ以外のイタリアでもあまり知られていません。
何故ならば、イタリアではナポリやローマなどのピザが主流で、アメリカもこれを基本的に準じているからです。
薪釜の前でイケメンピザイオーロがピザ生地をクルクル回し丸く成形した上に具材を載せていき、最後に生地と具材が載ったピザを「大きなスコップのようなもので釜に入れる」が日本でもお馴染みのナポリピザです。
まだそれほど釜で焼くピザが浸透していなかった頃、初めてミラノに行きました。
日本では、食べ放題のピザの時代に「サルヴァトーレ」(クオモとは別)がオープンした頃です。
当時、行列がめずらしい時代に行列して食べに行きました。
イタリア人が作るピザは格別でした。
僕がミラノに行く目的は、年1回のサローネ(家具)と年2回のマチェフ(雑貨の見本市)を見るためで、当時少なくとも年6回以上はミラノに行っていました。
初めて見るミラノの街は、まるで映画の世界に迷い込んだようでした。
古い建物、黄色い路面電車やトロリーバス、クラクションを鳴らしながら走る少し古いタクシー、そこを色とりどりのファッションで歩く人の波。
見本市が終わり地下鉄の「アメンドラフィオラ駅」からホテルのある「スタッジオーネ・チェントラーレ駅」(ミラノ中央駅)まで「ロレート駅」で地下鉄を乗り換えて帰ります。
そしてディナーです。
当時、まだ日本でイタリアンが浸透していない頃でした。
ミラノのレストランのメニューを見てもさっぱりわかりません。
しかも、お店は地元のイタリア人で賑わっています。
しかも、日本人など殆どいません。
ひとりでの入店・・・考えてしまいます。
ミラノ中央駅からロレート広場まで歩くと、ブエノスアイレス通りに出ます。
ここは、人通りが多く庶民的であまり気取った感じがしません。
通りを歩くとマックやバーガーキングなどの知られた店がたくさんありました。
「ミラノ来てマックかぁ?・・・でも疲れて探すの面倒なので」と諦めていたところ「PIZZERIA」の看板が目に付きました。
これってピザ屋さん?と思いながら近づくと店内は、大きなテーブルに相席らしく地元の人でいっぱいでした。
ここはとりあえずパスして、路地や街の看板を見るとあちこちに「PIZZERIA」の看板が見えたのです。
たまたま、あるPIZZERIAの前でメニューを見ていると、中からスタッフにナイフとフォークを持ちながら手招きをされたので思い切って入ってみました。
ここも大きなテーブルで相席でした。
メニューは、3種類。
ピザは、本日のピザとマルゲリータのみです。(本日のピザはマルゲリータに生ハムをのせただけのシンプルなもの。生のポルチーニをのせたフンギの日もある)
そしてスペチャーレは、ラザニアでした。
当時の僕は、マルゲリータが分かりません。
イタリア語オンリーで英語は通じません。
すると先程の彼が、笑いながら手招きで釜の前まで連れていき見せてくれました。
大きな釜の中で薪が燃え、大きなピザが焼かれていました。
レジの前には、10人くらい並んでいます。
直径60㎝くらいの大きなピザが焼き上がり釜から出すと、「ピザ焼き人」がすごいスピードで切ってお皿に載せると先程の彼がまたすごいスピードでテーブルに持っていきました。
一切れのサイズは、特大で大きな皿が隠れる程です。
次のピザが焼き上がると今度は、これもすごいスピードで箱に詰め、レジの前に並んでいる人達に次々と渡しました。
彼は、僕にピザを指して「マルゲリータ!」(がこれだよ)と言いました。
僕は、そのピザを指差して人差し指をたてると、彼が親指を立てたので席に戻りました。
彼が「ビッラ?」(ビールは?)と言うのでうなずくとすぐに、フォルストを持ってきました。
モレッティでもナストロでもありません。
ミラノではフォルストです。
ピザが来ました。
大きな皿からはみ出すくらいのピザです。(切り分けられているので丸ではなく、扇型です)
生地は厚みがあって、底は油で揚げたようにカリカリとしています。
その上にトマトソースとクリーミーなチーズ(モッツアレラ)が載っています。
まわりのみなさん、ナイフとフォークで食べています。
手で食べるのが普通と思っていたので驚きでした。
みなさんこれもまたすごいスピードで食べてしまいます。
「さっと来て、さっと帰る」です。
その時の感想・・・「これが本場のピザだ」とただただ感動でした。
それから、ミラノに行くたびに様々な「PIZZERIA」に通いました。
基本は、大きなピザの切り売りに厚手の生地とカリカリの底ですが、生地やカリカリ感が店によって微妙に違います。
ピザが4角のところもあれば、切り分けたピザの重さを計る「グラム売り」のピザまであり、店の特徴も様々でした。
仕事の拠点がミラノからフリウリ(ベネッチアの北)に移ってからミラノには行かなくなってしまい、ミラノピザも食べられなくなってしまいました。
その後、日本ではナポリピザの全盛時代が到来します。
ずいぶん日本のナポリピザを食べに行きましたが、僕にとってミラノピザは忘れられないものでした。(因みにパニーニは、それ以上)
「日本ではピザと言えばナポリ、何故ミラノピザがないんだろう?」と思っていたところ、10月下旬、原宿に「ミラノから本場ミラノピザ上陸!」との情報があったので、すぐに行ってきました。

その日、デジカメのバッテリーの充電を忘れている事に気が付き渋谷から歩いて原宿に行く事にしました。
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渋谷駅
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昼近くのハチ公前の広場は、これから繰り出す人達で賑わっていました。
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ガードをくぐり
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銀座線のガードを振り返ると、東急東横店は姿を消しその跡にクレーンが見えました。
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バッテリーを買い
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明治通りを渡り
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ココチビルを過ぎ
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キャットストリートを歩きます。
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かつて一世風靡した通りで、休日は歩けない程でした。
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その後、プチプラショップの原宿進出やトレンドの変化により、人の減少が進みました。最近また「戻った」と聞きましたが、往年の盛況感はありません。
モールのような街なのでしょうか、街のようなモールなのでしょうか。
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以前、ここには全国から個性的なファッションを求めて人々が集まりました。
そして付随してカフェ、雑貨店、バーが出来てひとつの文化の集積を構築していきました。
今、各地に当時のファッションの代表店がモールの下に集積しています。
半ば、自然発生的に出来た街は、時間とともに成長していきました。
一方、モールは出店者を募り作る商業施設なので土地があればどんな所にでも作る事が可能です。
つまり、モールが出来てしまえば「わざわざキャットストリートに来る」必要がないわけです。
現実、「うちのモールにある店がある!」とか「知ってる店、少なくてつまらない」と僕の前を歩く複数の男女が会話していました。
街の出来る時空を共有し
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街ともに
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その時間を楽しみました。
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今、きっとその街は、降ってきたり湧いてきたりする感覚なのでしょうか。
通りに出る手前にいきなり人ごみと行列がありました。
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ロブスターの店です。
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「今なら、30,40分で食べらるんだって・・並ぼう!」だそうです。
席は「表の数席のベンチのみ」で、基本はテークアウトが「その辺で食べる」です。
通りに出ると時間が早いのか、「行列がまだ」のアイスクリーム店がありました。
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神宮前の交差点で信号を待っていると
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右手にはかつて話題の日本初上陸プチプラストアが見えました。
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当時、(このブログでも取り上げました)すごい行列で入場制限がありました。
交差点を渡り
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左に路地を曲がると、街の喧騒が嘘のような静かさがありました。
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つきあたりを左に曲がると目的のPIZZERIAがありました。
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どのくらいぶりでしょうか・・・・ミラノピザとの再会。
ここは、原宿から少し入った静かな場所で新しく出来た飲食の集積ビルです。
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その2FにあるPIZZERIAですが、ミラノで行った事はありません。
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大きなピザが焼かれ、切り分けたピザがお皿に載せられていきます。
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まだ、慣れていないのかミラノのようなスピード感はありません。
大きな薪ガマで、ミラノと同じだと思います。
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マルゲリータとコーヒーをオーダーして、番号をもらってテラスの席に着きました。(店内の方が席数が断然多い。テラスは多分8か10席。チェアはカルガリス)
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番号が呼ばれ、運命の再会です。
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ミ、ミ、ミラノピザ・・・。
厚めの生地にカリカリの底。
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所要時間、1分位。
チーズが固まる前に、糸引くチーズをナイフにくるくる巻いて、出来るだけ早く食べるのもミラノを想い出します。
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階段を下り
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原宿のポップコーン店を見て
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地下鉄の明治神宮前駅から
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下北沢に帰りました。
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補足
ミラノピザの店はミラノにこの店だけではありません。
味も生地も店によって様々です。
むしろ、こちらはミラノでチェーン展開しているので、日本でも馴染み易いかと思います。
日本で言えば、パンピザに近い食感ですが、揚げ焼きするところが根本的に異なります。
僕の通ったミラノのPIZZERIAは、生地がこちらよりも硬くてキメが荒いため、揚げてある部分が厚くクリスピー感が強かったような感じでした。
ここのピザはキメの細かさから来る「モチモチ感」が売りなので、僕の通ったピザとは正反対になるのです。
あくまでも好みの問題で、東京の店でどこの「天丼が一番おいしいのか」と変わりません。
日本でピザが食べたくなったら、僕はナポリではなく、ここに来るかとおもいます。
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  1. 2015/11/06(金) 15:56:58|
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