NOCEの家具バイヤーズブログ 2017年2月24日 ケルン国際家具見本市 追記

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2017年2月24日 ケルン国際家具見本市 追記

今週は、寒い日と暖かな日が混在していました。
気温差のため、強い北風と南風が街を吹き抜けました。
来週から3月、春です。
そう言えば、今日はプレミアムフライデーです。
プレミアムフライデーとは、「2か月に1回、月の最終金曜日に終業時間が3時になる」ことです。
年6回あり、冷えた消費を促す事が目的で、アンケートによると旅行が1番だそうです。
ただ、実施する会社としない会社がある事と、消費される側に従事する人には関係ない話なので、どのくらい効果があるのか未知数です。
2月最後の週末、NOCEのある地域のお天気ですが、新潟、札幌の土日が雪で、その他の地域は土日とも恵まれるそうです。
マフラーとコートで冬の名残に街にお出掛けは、如何でしょうか。
その際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければと、全国スタッフ一同、お客様の御来店を心よりお待ち申し上げております。

先週で「ケルンブログ」終了させたかってのですが、日々の仕事に追われ、「まとめ的な事」が書けなくなってしまいました。
感じた事を少しだけ書いてみたいと思います。
まず、今回の「5年ぶりのケルン」の目的は、中国やアジア諸国の生産価格が値上がりし、「ヨーロッパ東側の新興国の生産価格と変わらなくなってきた」という前提がありました。
ただデザインや品質によるので、単純に価格だけで判断出来ません。
例えば、デザインがイマイチで品質のあまりよくないヨーロッパ商品(あまり見ませんが)を「デザイン良し、品質良し」のアジア商品と較べると当然、後者の方が価格は高くなるのです。
そして為替の関係もあります。
全て考慮した上で言わせていただきますと、ヨーロッパ商品は「とにかく高い」。
これは、全体的にヨーロッパメーカーの傾向が価格ではなく「デザインと品質」志向になっているからです。
中国やアジア諸国が家具生産に本格的に参入する前、イタリアや東欧諸国が量産メーカーでした。
実際、ケルンやミラノ等の展示会も売買の現場でした。
北米やヨーロッパ諸国の家具バイヤー達が、コンテナ単位で50本、100本とチェアをその場で注文するシーンを何度も見ました。
当時、その50本がチェアの本数と間違えて発注した所「そんな少ない数じゃ出せない」と言われ「アメリカには売れて日本はダメなのか」と返したところ「あの本数は、コンテナの数でチェアの本数は万単位だよ」と言われてしまいました。
それからその場で商談を成立させていく欧米のバイヤーを見て、恥ずかしくてブースの人が怖くて商品の値段さえ聞けなくなってしまいました。
今は商品が高級すぎて聞くこともなくなりました。
例えば、チェコのTON社もNOCEの扱っているラインは、クラッシックと呼ばれるリーズナブルな商品で主流ではありません。
彼らもよりハイエンドな商品を開発しているのです。
何故ならば、量産商品はアジア諸国に対し競争力も無く、大量販売が少なくなってきた現在、高付加価値商品を開発し売上を伸ばす方法をとっているからです。
「10,000円のチェアを5本売るより、50,000円のチェアを1本売った方が効率がいい」と言うわけです。
一方、50,000円のチェアを売るより10,000円のチェアを売る方が簡単です。
つまり、50,000円のチェアが1本売れる速度と、10,000円のチェアが5本売れる速度を比較した結果で、10,000円のチェアを5本売った方が早い事が原則です。
このため、少しでも安く売りたいと思うのです。
ただ、どうしても安く物が作れないとなれば、「高いものを如何に効率よく売るか」にかかってきます。
家具の場合、それが素材やデザインとなるわけです。
「そして更に大量販売で効率を上げる」とかなりムリな状況です。
そこで主流が一般顧客ではなく、コントラクト(レストラン、ホテルなどの商業施設への販売)が中心となっているのです。
うっとりするような曲線と素材感のヨーロッパ製のチェアやソファ、座っても格別です。
それでも日本では、1脚6万や10万だと、コントラクトでもビジネスとしては難しいと思います。
その証拠に、去年の家具総輸入額に占める割合でヨーロッパ1位のイタリアでも1.8%と1位の中国53.2%、2位のベトナム11.8%から大きく離れています。
しかも、この数字は輸入額なので価格の高いイタリア製を考慮して、数量で比較すると更に少なくなる事が考えられるのです。
ヨーロッパの家具は、これからもハイエンドを目指すでしょう。
問題は、中国もこの流れを追従していて、いつか「家具全般が高級品」になって一般家庭では買い難くなる日が来るのでしょうか。
時代は、「シェアする事」だそうです。
自動車も所有ではなくシェアする人が増えています。
しかも、最近近所の「カーシェアリング」の車がベンツになっていました。
家具はどこでシェアするのかと言えば、それがコントラクトであり、ホテルやレストラン、病院、学校などになるのです。
4年位前に、都内私立高校の食堂に行く機会がありましたが、チェアがフリッツハンセンの「アリンコ」(市販で50,000円位)でした。
高級家具のシェアとしては、正しいわけです。
5年ぶりに見たケルンは、商品の価格やデザインだけではなくビジネスモデルの根底も変わった気がしました。


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  1. 2017/02/24(金) 17:48:31|
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