NOCEの家具バイヤーズブログ 2009年2月27日 ケルン国際家具見本市 最終回

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2009年2月27日 ケルン国際家具見本市 最終回

昨晩かなり遅くまでやってしまったのですが、
翌朝、割と早く起きることができました。
今日はもう帰国の日です。
毎度ながらの超絶ハードスケジュールです。
ただ飛行機が夜なので一日ゆっくりできます。
午前、まずホテルをチェックアウトして
会場で気になったところを再度チェックして
午後は街をブラブラする事にしました。
面白いもので気になっていても前日通過したところは、
2度見てもやはりインパクトがありません。
価格をチェックしてもただ驚くばかりの高さです。
早めに切り上げて街に出ることにしました。

僕の荷物はかなりコンパクトなのですが、駅のロッカーに預け、
カメラと少々のユーロとクレジットカードをポケットに入れて
手ぶら状態で歩く事にしました。
この瞬間が仕事からも荷物からも解放されてとても清々しい気持ちになれます。

駅の目の前にこの街のシンボルである
いつ見ても荘厳な大聖堂(着工1248年)がそびえ立っています。
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この中ではミサが行われていました。
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ステンドグラスの光がまぶしいくらいかがやいていました。
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大聖堂を左に見て、駅を背にすると商店街の入り口が見えます。
ここからスタートするこの商店街は新市街(ヌォイ、マルクト)まで
長くつながっています。
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さすがドイツ第4番目の都市だけあって見ごたえは充分にあります。
フランクフルトのようにブランドショップが立ち並ぶということはないのですが、
庶民的で僕は好きです。
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大きなデパートは4件くらいあり、後は専門店がひしめきあっています。
ここも景気の影響か去年あたりから人が少なくなりました。
特にこの時期はバーゲンの期間中なのですが、店は結構空いていました。
今年は、70%引きという看板が目立ちました。
東京でブレイク中のH&Mも
このディスカウントにもかかわらずガラガラです。
また、まだ東京では見ないH&Mオム(男性専門店)も人はまばらでした。

まずは、「靴を買おう」と思い、
いつも行くHUMANIC(SHOE MANICをかけたもの異常に靴好き)
という大きな店にいきました。
(3階建てで日本では見たことがないほど大きい)
ここでだいたいのトレンドとプライスをチェックします。
(いやなほどバイヤーの性がでてしまいます。)
そして次にデパートの靴売り場を2店くらい見ます。
UNI_0623.jpg そして専門店を5店くらい回ります。
その間、脱いだり履いたりを繰り返すので楽に2時間はかかってしまいます。
余談ですが、過去パリで夢中になり過ぎて
飛行機乗り遅らせたことがあります。
せっかく貯めたマイレージのアップグレードのビジネスと
飛行機に預けていた荷物の中の財布の現金を失ってしまいました。
ノーマルでエコノミーチケットを買って寂しく帰った事がありました。

そして、絞り込んだ2店を往復します。
ショップの店員さんはだいたい親切で戻ってくると喜んでくれます。
今回はHUMANICでカンペールの定番スニーカーにしました。
決め手は値段でした。
東京の値段の30%で(セール期間中としっかりキャシュリファンド込み)
ここにもバイヤー魂がでてしまいました。
次にジャケットかスーツを探し始めて
アっという間に6時間が過ぎてしまいました。
駅に戻り荷物を取り出しクロワッサンサンド専門のカフェで
エメンタールチーズとハムのはさまったおいしそうなものと
カフェラッテですこしぼんやりとしてしまいました。
UNI_0629.jpg
帰国したら上司に「なんも報告できない」という程収穫がありませんでした。
「それでもなんとか自分の旅費代はと思い」2社ほど目星は付けてきましたが。
結果売れなければ旅費はでません。
ヨーロッパの価格と日本の間におおきな差を感じてしまいました。
家具はもはや庶民のものではなく、
一部の富裕層だけのものになっていくような気がします。
ケルン家具ショーもいずれ売買の場所ではなくなり
プレゼンテーションの場に変化して行くのかもしれません。
今回の見本市は、「世界大不況のなかで」がテーマでした。
だからデザインに特化していかなければいけないというのが
結論になってしまうのでしょう。
ただ特化し過ぎて値段まで上がってしまうのはどうかとおもいます。
一部の人達だけで一般人には買えません。
今回、日本人のほかに
中国やアジア、中近東、アメリカ人が少なかったのも気になりました。
ロシアはいいそうですが。
会場で偶然出会ったもう出展をしなくなった取引のあるイタリアメーカーの人が
今回の不況でイタリア中大変だといっていました。
今年、かなりの工場を閉鎖するそうです。
将来は悲観的で、今の状況はまだ入り口だとも言っていました。

それでも高級ソファと自動車の値段はそうたいして変わりません。
自動車のいらない人はそのソファを買うことができるのです。
どちらに比重を置くかが問題となるのです。
この辺がこのショーのテーマだと主催者が言っていました。
これも偶然このショーの主催者のプレスの偉い方と話してわかりました。
それもありますが、自動車もソファも両方欲しい人は
どちらかをあきらめなければならないのでしょうか。
それは絶対ちがいます。
両方とも少し妥協すればすむ話だからです。
こだわりを捨ててしまうわけではないと思います。
NOCEの目指すところはこれなのかも知れません。

うーん、ということは、
今僕の食べてる豪華なクロワッサンサンドも
チーズとハムをぬいてプレーンにすれば、
絞りたてのオレンジジュースが付いてくるってことかァ。

駅のアナウンスが
18時56分発シュトゥットガルト行きICEの到着を伝えています。
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荷物を持ってプラスティックのコーヒーカップを捨て、
ホームに上がると間もなく列車が来ました。

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  1. 2009/02/27(金) 12:47:45|
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