NOCEの家具バイヤーズブログ 2009年5月15日 Inside Structure (内部構造)

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2009年5月15日 Inside Structure (内部構造)

初夏を思わせるような暑い日が続いています。
特に先週末は東京でも30度を越すような真夏日となりましたが、
今週末はすっきりしない天気で気温もそれほど上がらないようです。

ゴールデンウイークも終わりとともに、
いわゆる家具の一年で最も売れるシーズンもひとまず終わりました。
これから来年のトレンドを計ったり企画したりと
バイヤーにとっては始まりといえます。
なんと言っても去年のリーマンショック以来、世界がガラリと変わってしまい
非常に予想をつけにくい状況になってしまいました。
ただやはり低価格志向は変わらないような気がします。

と言ったところで、「今週も先週に引き続き2万円以下のソファの紹介です」
といくところだったのですが、
実際スゴイ勢いで2万以下のソファが続々入荷しているところに
仕込んでおいたデザイン志向のソファの完成写真が工場から来たので
ご紹介いたします。
まずは実物をご覧下さい。

2003L-1.jpg 2003L-2.jpg 2003L-3-2.jpg 2003L-4.jpg 2003L-5.jpg 2003L-6.jpgのサムネール画像








張り生地はベルベットを使用しています。
デザインは北欧とモダンのフュージョンで
ガラスのテーブルからウォールナットなどのウッド系でも合います。
価格は2シーターで49800円、1シーターで29800円と
一連のソファより少し高めに出来ていますが、
デザインとヴォリュームによるもので決して高いとは思いません。
むしろ安く感じます。
この商品は今現在、まだ海の上で来週に倉庫搬入をし、
早ければ来週末にも店頭に並べる事ができるかもしれません。
さて工場から内部構造についての写真が来ましたので
簡単な「バイヤー中目黒のソファ講座」をしてみます。

( 1 ) 20090515-1.jpg まずこれはまさにソファの骨格と言われるフレームです。
木製なので木枠フレームと呼ばれています。
完全手作りです。
ここで工場の職人の「センスの良さ」が問われます。
同じ設計図でもこの段階で変わってしまうからです。
また、凝った作りになればなるほど技術と実際の原材料が必要とされ
これもコストに反映されてしまいます。

( 2 ) 20090515-2.jpg フレームが完成するとシートの底の部分に
S字バネと呼ばれるバネをソファに対し垂直にはっていきます。
よく「Sバネ構造」と呼ばれるのはこの部分です。
次に横にウェービングテープと呼ばれる布製のベルトをはります。
こうする事により、つまり縦横にすることにより
上からの力を分散させて強度をアップさせるのです。
たとえばSバネを縦横にすると強度は増すのですが硬くなりすぎたり、
金属の接触により磨耗したりと合理的ではありません。
また、ウェービングテープのみであれば強度が増しません。
よってこのようなハイブリッド構造が最も適していると言えます。
ソファ底辺の構造はNOCEに限っていえば
殆ど値段に関係なくこの構造になっています。
ただヨーロッパなど環境に厳しいところは
ウェービングのみといったスタイルが主流です。

( 3 ) 20090515-3.jpg 次にこのソファの特長ともいえる背の部分です。
この部分にしっかりウェービングを入れる事により
背もたれに余分にウレタンを使わなくてすみます。
今回の場合これはデザインに起因するもので、
デザインに凝ると価格が上がるという証明にもなります。
つまりシンプルになればなるほどコストはおさえられるのです。
これでフレームは完成です。

( 4 ) 20090515-4.jpg さて完成したフレームの上にウレタンをはっていきます。
この辺でいわゆるソファの質の問題になります。
ウレタンがピンキリだからです。
特に「ハイデンシティウレタン」よく高密度ウレタンと呼ばれているものが
高価なもので堅めで長持ちします。
またウレタン素材に他の素材を混ぜて
例えば自然素材である植物などで使うこともあるようです。
工場の説明によればフレームまわりにもこれを使用していて
手抜きはしていないそうです。
ただソファの体の触れない部分には
ここまでいい素材は使われてなさそうです。(5)参照
( 5 ) 20090515-5.jpg これでフレームは完成しこの上に布をかぶせていきます。
そのあとに座面のクッションを置き完成です。
よく「構造はポケットコイルですか、Sバネですか」
という質問を受けるのですが、
これでこの質問に意味がないことがおわかりできたかとおもいます。
つまりポケットコイルが内蔵されるのはこのクッションの中だからです。
Sバネが入るのはフレームです。
今回のソファのクッションは、ウレタンですが
ポケットコイルとウレタンのコストの差は
低品質のウレタンを選択しない限りあまり変わりません。
むしろ高品質のウレタンはコイルの数倍高価なものとなります。
ヨーロッパは基本的にウレタンのみです。
環境に配慮してなのでしょう。
もちろん自動車のシートも早くからコイルではなくウレタンでした。
余談ですが、北欧の有名な自動車のシートを作っている工場が
ソファも作りはじめたという事例もあります。
実は日本でもあるのですが。

最後に今回の入荷は各色、1,2シーターで160本ほどなので
御興味のあるお客様はお早めにチェックしてみてはいかがでしょうか。
2003Lソファ 2P.jpg 2003Lソファ 2人掛け
¥49,800


今週もなんか「いきつけのカフェ」の話題でいきたかったのですが
上司の指導により堅い話題にさせられました。
内部構造なので。

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  1. 2009/05/15(金) 10:27:51|
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